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一つ目の死体
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薬局はさほど広い部屋ではなく、壁沿いにびっしりと棚が立っているため、余計に狭く感じられる。往時には数多くの薬剤が収められていたのであろう棚の内部は全てがらんどうになっていて、薬の代わりに夥しい量の埃と蜘蛛の巣がびっしりと張り巡らされていた。
樺川「まあ、さすがにこんなところまで改修はしないか」
西野園「そのですね……ここには何もないようです」
樺川「いや、そうでもなさそうだ。足元をよく見てごらん」
樺川先生はそう言うと、おもむろに床を指差した。
埃は当然床にも満遍なく降り積もっている。しかしその埃の中に、くっきりと人間の足跡らしきものが残されていたのだ。足跡は何度か曲がりくねりながら部屋の入り口から奥へ伸びており、足跡を目で追っていくと、部屋の奥に一つ扉が開いているのが見えた。
西野園「こ、この足跡……樺川先生がつけたものではありませんよね?」
樺川「もちろん。僕はこの建物に入ってからずっと君と一緒に行動しているからね。つまり、足跡の主は、建物内にいる僕と君以外の誰かのもの、ということだ」
西野園「それって……生贄、これから殺されるかもしれない人、ということですか?」
樺川「その可能性は低くない。僕達、案外早く帰れるかもしれないね」
と、樺川先生は口元に微かな笑みを浮かべる。たしかに、生贄を発見して守り抜くことができれば、殺人ゲームは早くも終了。ゲームマスターが約束を違えなければ、私たちはすぐにここを出ることができる。
しかし、奥の部屋へと足を踏み入れた私たちを待っていたのは絶望だった。
西野園「はっ……!」
樺川「これは……」
そこにあったのは、一人の男の死体だったのだ。
一見作業服のようにも見える無地のグレーの上下に身を包んだ男が、埃まみれになって床に仰向けに寝転がっている。その額には小さな穴が穿たれており、頭部から流れ出した大量の赤黒い鮮血が、床に血だまりを作っていた。大きく見開かれたまま瞬きをしない両目。男が既に息絶えていることは一目でわかる。
西野園君はここにいて、と言い残し、樺川先生は死体の傍へと駆け寄った。脈拍と呼吸を確認し、樺川先生は首を横に振る。
樺川「ダメだ。やっぱり死んでいるね」
西野園「そんな……でも、樺川先生がここに来てから、まだ十五分は経っていないですよね?」
樺川「うん、そのはずだ。おそらくこれは、僕がここに来る前、つまりまだ西野園君しかいなかった時に殺された、一人目の犠牲者なんじゃないかな。ここのゲームマスターの言葉を信じるならね」
西野園「一人目の……私が救えなかった……」
十五分前の私は、訳も分からず闇雲に廃墟の中を歩き回っていた。唐突に妙なゲームに放り込まれ、いきなり殺人を止めろなんて言われても、と心の中で悪態をつきながら。でも、実際に殺された人を目にしてしまうと、改めて自分の無力さと呑気さ、そしてこの殺人ゲームの恐ろしさを思い知らされる。
名探偵などと呼ばれてこの場に連れてこられた私だけれど、実を言うと、殺された人間の死体を目にするのはこれが初めて。事件について考えたり話し合ったりすること自体は嫌いではないから、瞬や小雨と一緒に何度か推理の真似事程度はしているものの、実際に殺人現場で死体を見たことは一度もない。アマチュア作家殺人事件は里見刑事から持ち込まれて意見を求められただけだし、袴田家の事件のときも、監獄島の時も、死体を直接目にしたのはもう一人の私だったから。
もし私が最初から薬局の方向に来ていたら、この人は死なずに済んだかもしれないのだ。いや、あるいは、私がもっと急いで廃墟内の探索をしていれば――。
私は自責の念にかられながら男の死体を眺める。中肉中背、年齢は三十代半ばぐらいだろうか。頭髪は短く刈り揃えられ、坊主頭に近い状態。こんな山奥の廃墟で、看取る者もなく、埃まみれになりながら命を落とすことになるなんて、きっと思いもよらなかっただろう。
樺川先生は死体の傍から立ち上がり、こちらを振り返った。
樺川「西野園君、あまり自分を責めるのは良くない。この巨大な廃墟の中、君一人の力で生贄を見つけ出すのはほぼ不可能だよ。十五分という制限時間も、あまりにも短すぎる。現に、僕と君の二人がかりでも、ようやく死体を一つ見つけられた程度じゃないか」
西野園「そう……ですよね……」
樺川「うん。だから、気分を切り替えて行こう。こうしている間にも、時間は過ぎてゆくんだ。しかし――」
ふーむ、と呟きながら樺川先生は再び男の死体へと視線を落とす。
樺川「これはどうも銃で殺されたように見えるのだが、西野園君、君の見解は?」
西野園「ええ、私にもそのように見えます。銃で撃たれた傷というものを見たことがないので、断言はできませんけれど」
樺川「ふむ。実を言うと、僕もそうなんだ。銃社会のアメリカならいざ知らず、銃を用いた殺人事件なんて日本ではヤクザの抗争でもないかぎりお目にかかることはまずないだろうし、そういう性質の事件に探偵の出る幕はないからね。だが、見たところ刃物による傷ではなく、絞殺の痕も見られない。よって、これは銃殺されたものと仮定して考えよう。そうなると――」
樺川先生は周囲を見回した。
この部屋には窓が二つ、窓ガラスは割れておらず、窓ガラスの向こうにはいずれも頑丈な鉄格子が嵌められている。被害者が横たわっていた場所は棚の間の奥まった場所で、窓からは微妙に死角になりそうな場所だった。
これって、つまり――?
私はようやく樺川先生の言わんとすることを理解した。
西野園「窓ガラスが割れていないことから、建物の外から狙撃されたわけではないと考えられる。つまり、この男性を殺した犯人は、建物内部にいる可能性が極めて高い――そういうことですか?」
樺川先生は重々しく頷いた。
樺川「ご名答。そう考えるのが自然だね。殺人犯がこの建物内部にいるとすれば、生贄を守るだけでなく犯人を捕らえることによっても殺人を防ぐことができるかもしれない。だが、犯人が銃で武装しているのなら、そっちに喧嘩を売るのはやはり危険すぎる。犯人が単独であるという保証はないし、我々の行動もどこからか監視されているかもしれないね。西野園君、僕がここに来る前に、銃声のようなものは聞こえなかったかい?」
樺川先生に尋ねられて記憶を辿ってみたが、一人目の犠牲者が出たというアナウンスがあるまで廃墟内はずっと不気味なぐらいに静まり返っていた。私がうろついていた場所から距離的にもさほど離れていないし、銃声がしていたら、きっと気付いたはずだ。
西野園「……いいえ、聞こえませんでした」
樺川「なるほど。ということは、銃に消音装置を取り付けているのかな。銃に関しては全く専門外だから、推理小説で読んだことがある範囲で推測するしかないけれどね」
西野園「……つまり、相手は銃の扱いに慣れた人物である可能性が高いと?」
樺川「そういうことになる。まあ、ここまで大掛かりな舞台を整えられるゲームマスターが、大事な仕事を銃の素人に任せるとも思えないしね。いやぁ、ちょっと絶望的な状況だね、これは」
樺川先生はそう言うと、唇を曲げて苦笑しながら頭を掻いた。
刻一刻と時間は流れてゆく。こうしている間にも、二人目の生贄がこの廃墟のどこかで恐怖に震えているかもしれないのだ。しかし、そうは言っても、私たち二人では探索できる範囲に限りがあるし、現にまだ建物全体の四分の一も回れていない。
樺川「さっきゲームマスターは、この廃墟がもともと精神病院、として使われていた建物だと言っていたね?」
西野園「ええ、確か。特に症状が重篤な患者を収容していたと」
樺川「病棟なら個室が多い。探すのが大変そうだね。生贄の方が自発的に助けを求めに来てくれたら、だいぶ楽になりそうなんだが」
西野園「生贄が、助けを――?」
樺川先生の一言で、私の脳裏にある疑問がよぎった。
生贄、つまりこのゲームにおいてはただ殺されるためだけに存在する人間。彼らはどういう経緯でここに連れてこられ、ゲームマスターにどういう説明を受けているのだろう? 無作為に攫われてきた無辜の人間なのだろうか。それとも――?
私と樺川先生は薬局を出て一階の探索を続けたが、誰にも出会うことなく時は過ぎ、勇ましいオーケストラの音楽と共にゲームマスターが告げた。
『十五分が経過し、残念ながら二人目の犠牲者が出た。既に三人目の探偵がこちらへ向かっているところだ。建物内の探索を続けるもよし、三人目の探偵を出迎えるもよし、ひとまず自由に過ごしていてくれたまえ』
樺川「まあ、さすがにこんなところまで改修はしないか」
西野園「そのですね……ここには何もないようです」
樺川「いや、そうでもなさそうだ。足元をよく見てごらん」
樺川先生はそう言うと、おもむろに床を指差した。
埃は当然床にも満遍なく降り積もっている。しかしその埃の中に、くっきりと人間の足跡らしきものが残されていたのだ。足跡は何度か曲がりくねりながら部屋の入り口から奥へ伸びており、足跡を目で追っていくと、部屋の奥に一つ扉が開いているのが見えた。
西野園「こ、この足跡……樺川先生がつけたものではありませんよね?」
樺川「もちろん。僕はこの建物に入ってからずっと君と一緒に行動しているからね。つまり、足跡の主は、建物内にいる僕と君以外の誰かのもの、ということだ」
西野園「それって……生贄、これから殺されるかもしれない人、ということですか?」
樺川「その可能性は低くない。僕達、案外早く帰れるかもしれないね」
と、樺川先生は口元に微かな笑みを浮かべる。たしかに、生贄を発見して守り抜くことができれば、殺人ゲームは早くも終了。ゲームマスターが約束を違えなければ、私たちはすぐにここを出ることができる。
しかし、奥の部屋へと足を踏み入れた私たちを待っていたのは絶望だった。
西野園「はっ……!」
樺川「これは……」
そこにあったのは、一人の男の死体だったのだ。
一見作業服のようにも見える無地のグレーの上下に身を包んだ男が、埃まみれになって床に仰向けに寝転がっている。その額には小さな穴が穿たれており、頭部から流れ出した大量の赤黒い鮮血が、床に血だまりを作っていた。大きく見開かれたまま瞬きをしない両目。男が既に息絶えていることは一目でわかる。
西野園君はここにいて、と言い残し、樺川先生は死体の傍へと駆け寄った。脈拍と呼吸を確認し、樺川先生は首を横に振る。
樺川「ダメだ。やっぱり死んでいるね」
西野園「そんな……でも、樺川先生がここに来てから、まだ十五分は経っていないですよね?」
樺川「うん、そのはずだ。おそらくこれは、僕がここに来る前、つまりまだ西野園君しかいなかった時に殺された、一人目の犠牲者なんじゃないかな。ここのゲームマスターの言葉を信じるならね」
西野園「一人目の……私が救えなかった……」
十五分前の私は、訳も分からず闇雲に廃墟の中を歩き回っていた。唐突に妙なゲームに放り込まれ、いきなり殺人を止めろなんて言われても、と心の中で悪態をつきながら。でも、実際に殺された人を目にしてしまうと、改めて自分の無力さと呑気さ、そしてこの殺人ゲームの恐ろしさを思い知らされる。
名探偵などと呼ばれてこの場に連れてこられた私だけれど、実を言うと、殺された人間の死体を目にするのはこれが初めて。事件について考えたり話し合ったりすること自体は嫌いではないから、瞬や小雨と一緒に何度か推理の真似事程度はしているものの、実際に殺人現場で死体を見たことは一度もない。アマチュア作家殺人事件は里見刑事から持ち込まれて意見を求められただけだし、袴田家の事件のときも、監獄島の時も、死体を直接目にしたのはもう一人の私だったから。
もし私が最初から薬局の方向に来ていたら、この人は死なずに済んだかもしれないのだ。いや、あるいは、私がもっと急いで廃墟内の探索をしていれば――。
私は自責の念にかられながら男の死体を眺める。中肉中背、年齢は三十代半ばぐらいだろうか。頭髪は短く刈り揃えられ、坊主頭に近い状態。こんな山奥の廃墟で、看取る者もなく、埃まみれになりながら命を落とすことになるなんて、きっと思いもよらなかっただろう。
樺川先生は死体の傍から立ち上がり、こちらを振り返った。
樺川「西野園君、あまり自分を責めるのは良くない。この巨大な廃墟の中、君一人の力で生贄を見つけ出すのはほぼ不可能だよ。十五分という制限時間も、あまりにも短すぎる。現に、僕と君の二人がかりでも、ようやく死体を一つ見つけられた程度じゃないか」
西野園「そう……ですよね……」
樺川「うん。だから、気分を切り替えて行こう。こうしている間にも、時間は過ぎてゆくんだ。しかし――」
ふーむ、と呟きながら樺川先生は再び男の死体へと視線を落とす。
樺川「これはどうも銃で殺されたように見えるのだが、西野園君、君の見解は?」
西野園「ええ、私にもそのように見えます。銃で撃たれた傷というものを見たことがないので、断言はできませんけれど」
樺川「ふむ。実を言うと、僕もそうなんだ。銃社会のアメリカならいざ知らず、銃を用いた殺人事件なんて日本ではヤクザの抗争でもないかぎりお目にかかることはまずないだろうし、そういう性質の事件に探偵の出る幕はないからね。だが、見たところ刃物による傷ではなく、絞殺の痕も見られない。よって、これは銃殺されたものと仮定して考えよう。そうなると――」
樺川先生は周囲を見回した。
この部屋には窓が二つ、窓ガラスは割れておらず、窓ガラスの向こうにはいずれも頑丈な鉄格子が嵌められている。被害者が横たわっていた場所は棚の間の奥まった場所で、窓からは微妙に死角になりそうな場所だった。
これって、つまり――?
私はようやく樺川先生の言わんとすることを理解した。
西野園「窓ガラスが割れていないことから、建物の外から狙撃されたわけではないと考えられる。つまり、この男性を殺した犯人は、建物内部にいる可能性が極めて高い――そういうことですか?」
樺川先生は重々しく頷いた。
樺川「ご名答。そう考えるのが自然だね。殺人犯がこの建物内部にいるとすれば、生贄を守るだけでなく犯人を捕らえることによっても殺人を防ぐことができるかもしれない。だが、犯人が銃で武装しているのなら、そっちに喧嘩を売るのはやはり危険すぎる。犯人が単独であるという保証はないし、我々の行動もどこからか監視されているかもしれないね。西野園君、僕がここに来る前に、銃声のようなものは聞こえなかったかい?」
樺川先生に尋ねられて記憶を辿ってみたが、一人目の犠牲者が出たというアナウンスがあるまで廃墟内はずっと不気味なぐらいに静まり返っていた。私がうろついていた場所から距離的にもさほど離れていないし、銃声がしていたら、きっと気付いたはずだ。
西野園「……いいえ、聞こえませんでした」
樺川「なるほど。ということは、銃に消音装置を取り付けているのかな。銃に関しては全く専門外だから、推理小説で読んだことがある範囲で推測するしかないけれどね」
西野園「……つまり、相手は銃の扱いに慣れた人物である可能性が高いと?」
樺川「そういうことになる。まあ、ここまで大掛かりな舞台を整えられるゲームマスターが、大事な仕事を銃の素人に任せるとも思えないしね。いやぁ、ちょっと絶望的な状況だね、これは」
樺川先生はそう言うと、唇を曲げて苦笑しながら頭を掻いた。
刻一刻と時間は流れてゆく。こうしている間にも、二人目の生贄がこの廃墟のどこかで恐怖に震えているかもしれないのだ。しかし、そうは言っても、私たち二人では探索できる範囲に限りがあるし、現にまだ建物全体の四分の一も回れていない。
樺川「さっきゲームマスターは、この廃墟がもともと精神病院、として使われていた建物だと言っていたね?」
西野園「ええ、確か。特に症状が重篤な患者を収容していたと」
樺川「病棟なら個室が多い。探すのが大変そうだね。生贄の方が自発的に助けを求めに来てくれたら、だいぶ楽になりそうなんだが」
西野園「生贄が、助けを――?」
樺川先生の一言で、私の脳裏にある疑問がよぎった。
生贄、つまりこのゲームにおいてはただ殺されるためだけに存在する人間。彼らはどういう経緯でここに連れてこられ、ゲームマスターにどういう説明を受けているのだろう? 無作為に攫われてきた無辜の人間なのだろうか。それとも――?
私と樺川先生は薬局を出て一階の探索を続けたが、誰にも出会うことなく時は過ぎ、勇ましいオーケストラの音楽と共にゲームマスターが告げた。
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