22の哲学擬き

茅絃(ちづる)——長編名義:あむゆさ

文字の大きさ
1 / 3

実はボク、根っこのところは"人間嫌い"なのでして……。

しおりを挟む
 利己のためなら言葉も手段も選ばない、利他色が強ければ強いやつほどバカを見る。

 なかなかの自己中心性。
「自分が見ている世界が粗方全てなのだろう」
 なんて、傲慢にも誤認して、錯覚して、どいつもこいつものうのうと生きている。
 視点転換をできない人はなおのこと。
 視野が広いと自負している人もなおのこと。
 見えてる世界、見据えている世界が人それぞれ違うと知りつつ、特段の興味を持つことも早々ない。
 七十億もの人間がいるにも関わらず、興味を持ち、視点を切り換えてまで本気で知りたいと思えるほどの対象は、一生のうち、両の手使うかどうかのレベルの個体数。
 非合理にもほどがある。

 一つの話として、
『人生たったの一兆秒』
 という言葉があるが、その一兆秒の中で、どれだけの人が死に、またどれだけの人が生まれているかも知らず、偶発的にでもルートが重ならなければ知る由もなし。
 当人の目の前で起きなかったことは、全て等しく、物語と同じ次元にまで堕ち果てる。

 それでいて、人は別個体と繋がりたがる。
 偶然を必然と捉え、運命と捉え、そのときだけは都合よく捉える。
 ——そう、“そのときだけ”は。

 なんたる矛盾!
 こと此処まで至ると傑作だ!

 知らなければ、フィクションと大差のないことで、知らなければ、自らがなにかを被ることもない。しかしそれでも、物語を超えるものを現実に求めてしまう。
『現実は小説より奇なり』
 という前提を、無意識に、自らの知恵と知識と歩みのみで証明したがる。

 されどこれだけの矛盾を抱えた人間が、世の中を跳梁跋扈ちょうりょうばっこしているとなると、『現実』と『物語』の具体的な"境界線"なんてものが在るかどうかということすら、怪しい話になるわけだ。

 控えめに言って、わらえる。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

まなの秘密日記

到冠
大衆娯楽
胸の大きな〇学生の一日を描いた物語です。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

妻の遺品を整理していたら

家紋武範
恋愛
妻の遺品整理。 片づけていくとそこには彼女の名前が記入済みの離婚届があった。

サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします

二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位! ※この物語はフィクションです 流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。 当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

処理中です...