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9月
9月 まんまるおつきさまとまんまる3にんリターン!
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お月さまって、不思議よね。
欠けたり、満ちたり。
去年のお月見は、あたし、お月さまより、まんまるになっちゃったんだ。
今年は、クマパンちゃんときつねこちゃんの口車に乗せられないようにしなくちゃ!
(興味のある方は『絵日記ミケちゃん』をさかのぼって昨年9月の「まんまるおつきさまとまんまる3にん」を、お読みくださいm(=^. .^=)m)
「口車に乗せてなんかいないよ、ミケちゃん。人聞き、猫聞き、ぬいぐるみ聞きが悪いなあ」
クマパンちゃんが、いつものようにやってきた。
「ミケちゃんが、食いしん坊だっただけじゃないか」
「失礼ね! 食いしん坊の王者クマパンちゃんに言われたくないよ」
「ぼくが王者なら、ミケちゃんは食いしん坊の女王さまだ。はい、おみやげ」
クマパンちゃんは、猫のお菓子屋さんの紙袋を差し出した。
あたしにだって、プライドはある。そんな言い方をされてまで、もらいたくはない!—— と、そっぽを向きたいところだったけれど、気がついたらニコニコしてお菓子屋さんの紙袋を受け取っていた。
うううっ、やっぱり、プライドより、食欲が勝ってしまう……。
王者クマパンちゃんが、誇らしげに胸を張った。
「毎年恒例のお月見団子とうさぎさんのおまんじゅうだよ!」
そこへ、きつねこちゃんも、去年と同じようにススキを抱えてやってくる。
「ミケちゃん、クマパンちゃん、また、お月見予行練習の季節がやってきたね!」
クマパンちゃんが王者で、あたしが女王なら、きつねこちゃんはさしづめ女帝よね。
「わたし、楽しみすぎて、お昼ごはんとおやつ抜いてきちゃった~!」
「ぼくも!」
あたしは、しっかり食べたわよ、お昼もおやつも。
やだ、それなら、あたしが真っ先にまんまるになるってこと?
「ミケちゃん、なに? その心配顔。里芋の心配? まったく、食いしん坊さんなんだから~。はい! 里芋の大袋、ちゃんと買ってきたから、安心して! 今夜は、まずは、きぬかつぎからスタートね」
明日は、きっと里芋はコロッケに、お月見団子がお団子入りクリームあんみつに、おまんじゅうが月餅になるはずだ。
あたしも明日からは、お昼もおやつも抜くぞ! って、やっぱり、今年も、すっかりその気で、まんまと乗せられてしまっている、あたし……。
お月見台を用意して、お月見の予行練習をして、お供えをみんなで食べ終わる頃には、スリム体型のお月さまはそろそろ沈みかけている。
お月さまはまんまるになっていくにつれて、夜更かしになっていくんだ。やっぱり、夜更かしはダイエットの敵なのかもね。
「月のうさぎさんって、お月さまがまんまるじゃない時、どうしているのかしら」
きつねこちゃんが、お月さまを見ながら言った。
「そうよね。まんまるの時は、おもちつきしているけどね」
あっ、そうか。おもちつきは大変そうだから、うさぎさんのお手伝いをしたお月さまもダイエットになって、やせていくのかな。それで、やせたのをいいことに、また夜更かし始めて、まんまるに戻っていくとか……。
「うさぎさんのついたおもち、食べてみたいね」
さすが、食いしん坊の女帝! おなかいっぱいなのに。
「うん。食べたいね」
そして、女王も同意…… 。だって、食べたいよね。
「きっと、真っ白でおいしいおもちだろうね」
「月まで、食べに行きたいね」
「月のうさぎさんにも、会いたいしね」
「うさぎさんに、おみやげ持ってね」
「おみやげ、なにがいいかなぁ」
やっぱり、猫のお菓子屋さんの特製お月見団子かしらねえ。
きつねこちゃんと話していると、クマパンちゃんが口をはさんできた。
「月のうさぎさんからのおみやげは、つきたておもち!」
もう、クマパンちゃんたら!
うさぎさんがおみやげを持って月から来るんじゃなくて、あたしたちがうさぎさんにおみやげを持って、月に行く話をしてるんだよ。
うさぎさんのおみやげを待っているより、あたしたちがおみやげ持って月まで行った方が満月体型にならずにすむでしょうに。
きつねこちゃんが、クマパンちゃんを見た。
「あら、クマパンちゃん、寝ちゃってるよ」
食べてすぐ寝たら、太るのに。
これで、真っ先にまんまるになるのは、あたしではなくてクマパンチャンに決定だ。
クマパンちゃんが、また寝言を言った。
「もう、おもち、食べられない」
さすが、王者は、夢でも食いしん坊だ。
そうよね。夢だったら、月にも行けるし、月からも来たうさぎさんにも会えるよね。
「クマパンちゃんが起きたら、月のうさぎさんがついたおもち、どんな味だったか、きいてみようか、きつねこちゃん」
「うん、ミケちゃん!」
三毛猫 ミケ
***
十五夜は別名、芋名月。
十三夜は、栗名月。
秋の恵みを、お月さまにお供えして、収穫をお祝いします。
令和最初の芋名月は、9月13日金曜日です。
栗名月は、10月11日金曜日。
どちらか片方のお月見しかしないことを「片見月」というそうです。
そして、十三夜のあとは、十日夜のお月さま。
十日夜は、旧暦の10月10日のお月さま。上弦の月より、もう少しまるくなった頃のお月さまのことです。今だと11月のお月さまにあたります。
十日夜はお月見というより、収穫のお祭りです。
この三夜の日が、晴れだと良いことがあるそうですよ。
きれいなお月さまを見て、良いことがたくさんあるといいですね。
*
7月の『絵日記ミケちゃん』から生まれた新しいお話『おはようミケちゃん』
読んでくださった皆様、ありがとうございました!
これからも、『絵日記ミケちゃん』から、新しいお話が生まれるかもしれません。
楽しみに、待っていてくださいね!
水玉猫
欠けたり、満ちたり。
去年のお月見は、あたし、お月さまより、まんまるになっちゃったんだ。
今年は、クマパンちゃんときつねこちゃんの口車に乗せられないようにしなくちゃ!
(興味のある方は『絵日記ミケちゃん』をさかのぼって昨年9月の「まんまるおつきさまとまんまる3にん」を、お読みくださいm(=^. .^=)m)
「口車に乗せてなんかいないよ、ミケちゃん。人聞き、猫聞き、ぬいぐるみ聞きが悪いなあ」
クマパンちゃんが、いつものようにやってきた。
「ミケちゃんが、食いしん坊だっただけじゃないか」
「失礼ね! 食いしん坊の王者クマパンちゃんに言われたくないよ」
「ぼくが王者なら、ミケちゃんは食いしん坊の女王さまだ。はい、おみやげ」
クマパンちゃんは、猫のお菓子屋さんの紙袋を差し出した。
あたしにだって、プライドはある。そんな言い方をされてまで、もらいたくはない!—— と、そっぽを向きたいところだったけれど、気がついたらニコニコしてお菓子屋さんの紙袋を受け取っていた。
うううっ、やっぱり、プライドより、食欲が勝ってしまう……。
王者クマパンちゃんが、誇らしげに胸を張った。
「毎年恒例のお月見団子とうさぎさんのおまんじゅうだよ!」
そこへ、きつねこちゃんも、去年と同じようにススキを抱えてやってくる。
「ミケちゃん、クマパンちゃん、また、お月見予行練習の季節がやってきたね!」
クマパンちゃんが王者で、あたしが女王なら、きつねこちゃんはさしづめ女帝よね。
「わたし、楽しみすぎて、お昼ごはんとおやつ抜いてきちゃった~!」
「ぼくも!」
あたしは、しっかり食べたわよ、お昼もおやつも。
やだ、それなら、あたしが真っ先にまんまるになるってこと?
「ミケちゃん、なに? その心配顔。里芋の心配? まったく、食いしん坊さんなんだから~。はい! 里芋の大袋、ちゃんと買ってきたから、安心して! 今夜は、まずは、きぬかつぎからスタートね」
明日は、きっと里芋はコロッケに、お月見団子がお団子入りクリームあんみつに、おまんじゅうが月餅になるはずだ。
あたしも明日からは、お昼もおやつも抜くぞ! って、やっぱり、今年も、すっかりその気で、まんまと乗せられてしまっている、あたし……。
お月見台を用意して、お月見の予行練習をして、お供えをみんなで食べ終わる頃には、スリム体型のお月さまはそろそろ沈みかけている。
お月さまはまんまるになっていくにつれて、夜更かしになっていくんだ。やっぱり、夜更かしはダイエットの敵なのかもね。
「月のうさぎさんって、お月さまがまんまるじゃない時、どうしているのかしら」
きつねこちゃんが、お月さまを見ながら言った。
「そうよね。まんまるの時は、おもちつきしているけどね」
あっ、そうか。おもちつきは大変そうだから、うさぎさんのお手伝いをしたお月さまもダイエットになって、やせていくのかな。それで、やせたのをいいことに、また夜更かし始めて、まんまるに戻っていくとか……。
「うさぎさんのついたおもち、食べてみたいね」
さすが、食いしん坊の女帝! おなかいっぱいなのに。
「うん。食べたいね」
そして、女王も同意…… 。だって、食べたいよね。
「きっと、真っ白でおいしいおもちだろうね」
「月まで、食べに行きたいね」
「月のうさぎさんにも、会いたいしね」
「うさぎさんに、おみやげ持ってね」
「おみやげ、なにがいいかなぁ」
やっぱり、猫のお菓子屋さんの特製お月見団子かしらねえ。
きつねこちゃんと話していると、クマパンちゃんが口をはさんできた。
「月のうさぎさんからのおみやげは、つきたておもち!」
もう、クマパンちゃんたら!
うさぎさんがおみやげを持って月から来るんじゃなくて、あたしたちがうさぎさんにおみやげを持って、月に行く話をしてるんだよ。
うさぎさんのおみやげを待っているより、あたしたちがおみやげ持って月まで行った方が満月体型にならずにすむでしょうに。
きつねこちゃんが、クマパンちゃんを見た。
「あら、クマパンちゃん、寝ちゃってるよ」
食べてすぐ寝たら、太るのに。
これで、真っ先にまんまるになるのは、あたしではなくてクマパンチャンに決定だ。
クマパンちゃんが、また寝言を言った。
「もう、おもち、食べられない」
さすが、王者は、夢でも食いしん坊だ。
そうよね。夢だったら、月にも行けるし、月からも来たうさぎさんにも会えるよね。
「クマパンちゃんが起きたら、月のうさぎさんがついたおもち、どんな味だったか、きいてみようか、きつねこちゃん」
「うん、ミケちゃん!」
三毛猫 ミケ
***
十五夜は別名、芋名月。
十三夜は、栗名月。
秋の恵みを、お月さまにお供えして、収穫をお祝いします。
令和最初の芋名月は、9月13日金曜日です。
栗名月は、10月11日金曜日。
どちらか片方のお月見しかしないことを「片見月」というそうです。
そして、十三夜のあとは、十日夜のお月さま。
十日夜は、旧暦の10月10日のお月さま。上弦の月より、もう少しまるくなった頃のお月さまのことです。今だと11月のお月さまにあたります。
十日夜はお月見というより、収穫のお祭りです。
この三夜の日が、晴れだと良いことがあるそうですよ。
きれいなお月さまを見て、良いことがたくさんあるといいですね。
*
7月の『絵日記ミケちゃん』から生まれた新しいお話『おはようミケちゃん』
読んでくださった皆様、ありがとうございました!
これからも、『絵日記ミケちゃん』から、新しいお話が生まれるかもしれません。
楽しみに、待っていてくださいね!
水玉猫
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