6 / 41
三月
クマパンちゃんの逃亡
しおりを挟む
クマパンちゃんが、トコトコやってきました。
「おはよう、ミケちゃん。今日は、何して遊ぶ?」
「おはよう、クマパンちゃん。きつねこちゃんとチャコマロンちゃんも誘って、みんなで、おひなさまごっこしようか」
きつねこちゃんはね、あたしの親友。もちろん、クマパンちゃんともね。きつねこちゃんは、きつねとねこがあわさった名前なの。きつね色で、きつね模様の猫さんだから。
チャコマロンちゃんは、あたしのおねえさん。ふわふわもふもふの猫さんよ。
「だったら、お内裏さまはミケちゃんだ。きつねこちゃんとチャコマロンちゃんは、三人官女のおねえさんだね」
「三人官女なのに、ふたりしかいないよ。二人官女になっちゃうよ。あたしも三人官女に入らなきゃ」
「ダメだよ。ミケちゃんは、お内裏さまだよ」
「でも、お内裏さまだって、あたししかいないよ。お内裏さまは、男雛と女雛のふたりのことでしょ。そうだ!クマパンちゃんが、女雛のあたしのとなりで、男雛になってよ」
「やだぁ!ぼく、ミケちゃんとお内裏さまだなんて、恥ずかしいよ」
クマパンちゃんは、走って逃げて行ってしまいました。
やれやれ。
あたし、お内裏さまもいいけど、きつねこちゃんとチャコマロンちゃんといっしょに三人官女でもいいな。
とりあえず、みんなをよんできて、いっしょに、『期間限定ひな祭りスペシャルカリカリ』食べようっと。
三毛猫 ミケ
***
3月3日は、桃の節句。
ミケちゃん、きつねこちゃん、チャコマロンちゃんの三人官女って可愛いけれど、五人囃子のお人形さんの演奏で飲めや歌えやの大騒ぎもしそうですよね。
ひな祭りは、新暦の3月3日にするところもあれば、一ヶ月遅れの4月3日や旧暦の3月3日にお祝いする地域もあります。
(2018年だと旧暦の3月3日は4月18日。2019年は4月7日。2020年は3月26日です)
ミケちゃんたちのおひなさまごっこも、旧暦のひな祭りまで続行しそうな予感です。
その頃には、クマパンちゃんも恥ずかしがらずに、ミケちゃんと並んでお内裏さまになってくれるかな?
ところで、梅と桃と桜のお花の見分け方、知っていますか?
花びらの先端が丸いのが、梅。
尖っているのが、桃。
割れているのが、桜です。
梅の花言葉は「高潔」「上品」「忍耐」「厳しい美しさ」など。
桃の花言葉は「私はあなたのとりこ」「気立ての良さ」「天下無敵」など。
桜の花言葉は「優れた美人」「純潔」「精神美」などだそうです。
長い冬を越えて咲く花は、花を仰ぎ見る人たちの想いを映しているようですね。
花咲く春は、もう、そこまで。
「おはよう、ミケちゃん。今日は、何して遊ぶ?」
「おはよう、クマパンちゃん。きつねこちゃんとチャコマロンちゃんも誘って、みんなで、おひなさまごっこしようか」
きつねこちゃんはね、あたしの親友。もちろん、クマパンちゃんともね。きつねこちゃんは、きつねとねこがあわさった名前なの。きつね色で、きつね模様の猫さんだから。
チャコマロンちゃんは、あたしのおねえさん。ふわふわもふもふの猫さんよ。
「だったら、お内裏さまはミケちゃんだ。きつねこちゃんとチャコマロンちゃんは、三人官女のおねえさんだね」
「三人官女なのに、ふたりしかいないよ。二人官女になっちゃうよ。あたしも三人官女に入らなきゃ」
「ダメだよ。ミケちゃんは、お内裏さまだよ」
「でも、お内裏さまだって、あたししかいないよ。お内裏さまは、男雛と女雛のふたりのことでしょ。そうだ!クマパンちゃんが、女雛のあたしのとなりで、男雛になってよ」
「やだぁ!ぼく、ミケちゃんとお内裏さまだなんて、恥ずかしいよ」
クマパンちゃんは、走って逃げて行ってしまいました。
やれやれ。
あたし、お内裏さまもいいけど、きつねこちゃんとチャコマロンちゃんといっしょに三人官女でもいいな。
とりあえず、みんなをよんできて、いっしょに、『期間限定ひな祭りスペシャルカリカリ』食べようっと。
三毛猫 ミケ
***
3月3日は、桃の節句。
ミケちゃん、きつねこちゃん、チャコマロンちゃんの三人官女って可愛いけれど、五人囃子のお人形さんの演奏で飲めや歌えやの大騒ぎもしそうですよね。
ひな祭りは、新暦の3月3日にするところもあれば、一ヶ月遅れの4月3日や旧暦の3月3日にお祝いする地域もあります。
(2018年だと旧暦の3月3日は4月18日。2019年は4月7日。2020年は3月26日です)
ミケちゃんたちのおひなさまごっこも、旧暦のひな祭りまで続行しそうな予感です。
その頃には、クマパンちゃんも恥ずかしがらずに、ミケちゃんと並んでお内裏さまになってくれるかな?
ところで、梅と桃と桜のお花の見分け方、知っていますか?
花びらの先端が丸いのが、梅。
尖っているのが、桃。
割れているのが、桜です。
梅の花言葉は「高潔」「上品」「忍耐」「厳しい美しさ」など。
桃の花言葉は「私はあなたのとりこ」「気立ての良さ」「天下無敵」など。
桜の花言葉は「優れた美人」「純潔」「精神美」などだそうです。
長い冬を越えて咲く花は、花を仰ぎ見る人たちの想いを映しているようですね。
花咲く春は、もう、そこまで。
0
あなたにおすすめの小説
ローズお姉さまのドレス
有沢真尋
児童書・童話
*「第3回きずな児童書大賞」エントリー中です*
最近のルイーゼは少しおかしい。
いつも丈の合わない、ローズお姉さまのドレスを着ている。
話し方もお姉さまそっくり。
わたしと同じ年なのに、ずいぶん年上のように振舞う。
表紙はかんたん表紙メーカーさまで作成
14歳で定年ってマジ!? 世界を変えた少年漫画家、再起のノート
谷川 雅
児童書・童話
この世界、子どもがエリート。
“スーパーチャイルド制度”によって、能力のピークは12歳。
そして14歳で、まさかの《定年》。
6歳の星野幸弘は、将来の夢「世界を笑顔にする漫画家」を目指して全力疾走する。
だけど、定年まで残された時間はわずか8年……!
――そして14歳。夢は叶わぬまま、制度に押し流されるように“退場”を迎える。
だが、そんな幸弘の前に現れたのは、
「まちがえた人間」のノートが集まる、不思議な図書室だった。
これは、間違えたままじゃ終われなかった少年たちの“再スタート”の物語。
描けなかった物語の“つづき”は、きっと君の手の中にある。
王女様は美しくわらいました
トネリコ
児童書・童話
無様であろうと出来る全てはやったと満足を抱き、王女様は美しくわらいました。
それはそれは美しい笑みでした。
「お前程の悪女はおるまいよ」
王子様は最後まで嘲笑う悪女を一刀で断罪しました。
きたいの悪女は処刑されました 解説版
生贄姫の末路 【完結】
松林ナオ
児童書・童話
水の豊かな国の王様と魔物は、はるか昔にある契約を交わしました。
それは、姫を生贄に捧げる代わりに国へ繁栄をもたらすというものです。
水の豊かな国には双子のお姫様がいます。
ひとりは金色の髪をもつ、活発で愛らしい金のお姫様。
もうひとりは銀色の髪をもつ、表情が乏しく物静かな銀のお姫様。
王様が生贄に選んだのは、銀のお姫様でした。
オバケの謎解きスタンプラリー
綾森れん
児童書・童話
第3回きずな児童書大賞 奨励賞をいただきました! ありがとうございます!
――七不思議を順番にめぐると、最後の不思議「大階段踊り場の鏡」に知らない自分の姿が映るんだって。
小学六年生の結菜(ユイナ)が通う三日月(みかづき)小学校では、そんな噂がささやかれていた。
結菜は難関中学に合格するため、塾の夏期講習に通って勉強に励んでいる。
だが一方で、自分の将来にひそかな期待と不安をいだいてもいた。
知らない自分を知りたい結菜は、家族が留守にする夏休みのある夜、幼なじみの夏希(ナツキ)とともに七不思議めぐりを決意する。
苦労して夜の学校に忍び込んだ二人だが、出会うのは個性豊かなオバケたちばかり。
いまいち不真面目な二宮金次郎のブロンズ像から、二人はスタンプラリーの台紙を渡され、ルールを説明される。
「七不思議の謎を解けばスタンプがもらえる。順番に六つスタンプを集めて大階段の鏡のところへ持って行くと、君の知らない君自身が映し出されるんだ」
結菜と夏希はオバケたちの謎を解いて、スタンプを集められるのか?
そして大階段の鏡は二人に何を教えてくれるのか?
思春期に足を踏み入れたばかりの少女が、心の奥底に秘めた想いに気付いてゆく物語です。
星降る夜に落ちた子
千東風子
児童書・童話
あたしは、いらなかった?
ねえ、お父さん、お母さん。
ずっと心で泣いている女の子がいました。
名前は世羅。
いつもいつも弟ばかり。
何か買うのも出かけるのも、弟の言うことを聞いて。
ハイキングなんて、来たくなかった!
世羅が怒りながら歩いていると、急に体が浮きました。足を滑らせたのです。その先は、とても急な坂。
世羅は滑るように落ち、気を失いました。
そして、目が覚めたらそこは。
住んでいた所とはまるで違う、見知らぬ世界だったのです。
気が強いけれど寂しがり屋の女の子と、ワケ有りでいつも諦めることに慣れてしまった綺麗な男の子。
二人がお互いの心に寄り添い、成長するお話です。
全年齢ですが、けがをしたり、命を狙われたりする描写と「死」の表現があります。
苦手な方は回れ右をお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
私が子どもの頃から温めてきたお話のひとつで、小説家になろうの冬の童話際2022に参加した作品です。
石河 翠さまが開催されている個人アワード『石河翠プレゼンツ勝手に冬童話大賞2022』で大賞をいただきまして、イラストはその副賞に相内 充希さまよりいただいたファンアートです。ありがとうございます(^-^)!
こちらは他サイトにも掲載しています。
【奨励賞】おとぎの店の白雪姫
ゆちば
児童書・童話
【第15回絵本・児童書大賞 奨励賞】
母親を亡くした小学生、白雪ましろは、おとぎ商店街でレストランを経営する叔父、白雪凛悟(りんごおじさん)に引き取られる。
ぎこちない二人の生活が始まるが、ひょんなことからりんごおじさんのお店――ファミリーレストラン《りんごの木》のお手伝いをすることになったましろ。パティシエ高校生、最速のパート主婦、そしてイケメンだけど料理脳のりんごおじさんと共に、一癖も二癖もあるお客さんをおもてなし!
そしてめくるめく日常の中で、ましろはりんごおじさんとの『家族』の形を見出していく――。
小さな白雪姫が『家族』のために奔走する、おいしいほっこり物語。はじまりはじまり!
他のサイトにも掲載しています。
表紙イラストは今市阿寒様です。
絵本児童書大賞で奨励賞をいただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
