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散木。無用の用
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フォーチュンギョーザが告げた、今日のじゅりの運勢は
「散木。無用の用」
ギョーザはとっても美味しかったけれど、肝心のお告げは、じゅりには珍紛漢紛。まるで、わからない。
だから、ウェイ・ライに聞いてみた。
「散木、無用の用って、なんのこと?」
「散木っていうのは、役に立たない木っていう意味。無用の用は、役に立たないとされているものだって、実は大切な役割を持っているっていう意味」
さすが、ウェイ・ライはよく知っている。
でも、じゅりは相変わらず???だ。
「だから、役に立たないって思う木だって、そこにあるのなら、あっても良いということよ」
「ふーん」
ウェイ・ライがさらに解説してくれても、まだ、じゅりには、わかったようで、わからない。
「あっ!ベビー、お店のランチで使うんだから、レタスやトマトで遊んじゃダメ!」
じゅりは、やっと、ベビーが買ったばかりのレタスとトマトでおままごとをしているのに気が付いた。
じゅりがレタスとトマトを取り上げようとしても、ベビーはイヤイヤをして返してはくれない。
「ベビー、食べ物をおもちゃにするのはよくないわ」
ウェイ・ライも、じゅりに協力して、ベビーからトマトを取ろうとした。
そうしたら、ベビーはトマトをグシュッと握りつぶしてしまう。
つぶれたトマトが飛び散ってベビーの顔が、夕焼け雲みたいに真っ赤になった。
赤ちゃんとはいえ、わたぐまはわたぐま、くまにはかわりがない。握力はけっこうあるんだ。
じゅりがあわててタオルを出してベビーの顔をふこうとした時、突風が吹いて、歩行器ぐもがグラッと傾いた。
まあ、これぐらいのことは、空の上ではいつものこと。
ベビーだってレタスといっしょに、ちゃんと歩行器ぐもに乗っている。
が、
「キャッ、じゅり!」
ウェイ・ライが悲鳴をあげる。
なんということ!
じゅりとトマトが宙に放り出されてしまったのだ。
ウェイ・ライのように、飛べることができれば、なんの問題もない。
だが、じゅりは8cm以上高くは飛べないんだ。
ここは、空の真っ只中。もちろん、8cm以上の高さがある。羽があっても、機能するはずがない。
それこそ、散木。いや、散羽だ。
じゅりは、トマトといっしょに風に飛ばされながら、落下していく。
このまま行けば、やがては、高度10000mから地上に激突するのは、火を見るより明らかだ。
ああ、じゅりの運命や、いかに!
「散木。無用の用」
ギョーザはとっても美味しかったけれど、肝心のお告げは、じゅりには珍紛漢紛。まるで、わからない。
だから、ウェイ・ライに聞いてみた。
「散木、無用の用って、なんのこと?」
「散木っていうのは、役に立たない木っていう意味。無用の用は、役に立たないとされているものだって、実は大切な役割を持っているっていう意味」
さすが、ウェイ・ライはよく知っている。
でも、じゅりは相変わらず???だ。
「だから、役に立たないって思う木だって、そこにあるのなら、あっても良いということよ」
「ふーん」
ウェイ・ライがさらに解説してくれても、まだ、じゅりには、わかったようで、わからない。
「あっ!ベビー、お店のランチで使うんだから、レタスやトマトで遊んじゃダメ!」
じゅりは、やっと、ベビーが買ったばかりのレタスとトマトでおままごとをしているのに気が付いた。
じゅりがレタスとトマトを取り上げようとしても、ベビーはイヤイヤをして返してはくれない。
「ベビー、食べ物をおもちゃにするのはよくないわ」
ウェイ・ライも、じゅりに協力して、ベビーからトマトを取ろうとした。
そうしたら、ベビーはトマトをグシュッと握りつぶしてしまう。
つぶれたトマトが飛び散ってベビーの顔が、夕焼け雲みたいに真っ赤になった。
赤ちゃんとはいえ、わたぐまはわたぐま、くまにはかわりがない。握力はけっこうあるんだ。
じゅりがあわててタオルを出してベビーの顔をふこうとした時、突風が吹いて、歩行器ぐもがグラッと傾いた。
まあ、これぐらいのことは、空の上ではいつものこと。
ベビーだってレタスといっしょに、ちゃんと歩行器ぐもに乗っている。
が、
「キャッ、じゅり!」
ウェイ・ライが悲鳴をあげる。
なんということ!
じゅりとトマトが宙に放り出されてしまったのだ。
ウェイ・ライのように、飛べることができれば、なんの問題もない。
だが、じゅりは8cm以上高くは飛べないんだ。
ここは、空の真っ只中。もちろん、8cm以上の高さがある。羽があっても、機能するはずがない。
それこそ、散木。いや、散羽だ。
じゅりは、トマトといっしょに風に飛ばされながら、落下していく。
このまま行けば、やがては、高度10000mから地上に激突するのは、火を見るより明らかだ。
ああ、じゅりの運命や、いかに!
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