BLUE WATERー飛空士は愛機と共に異世界の空を飛び駆ける。ー

二代目菊池寛

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本編

序章 1941年、太平洋戦争。

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西暦1941年、時代は第二次世界大戦の最中。
遥か彼方の太平洋にてイギリスの空母艦隊から航空部隊が発艦する、空を飛び駆けるのは英国軍最強の戦闘機スーパーマリン・スピットファイアMk.Ⅱ。
空母から発艦したのは英国軍最強と言われた英国軍航空攻撃部隊、母国であるイギリスの国籍マークを左右の翼に載せて空を飛び駆ける。

発艦して暫くすると各戦闘機は陣形を作る、うち一番後を飛んでいるスピットファイアがあった。
それは通常のフレームとは違い空の様に綺麗な青色、それに搭乗する飛空士ひくうしは呆けた顔をしながら愛機を操縦する。

彼の名前はアイザック=フォフナー。
愛称はアイン、年齢は25歳、階級は二等空士。

軍には似合わない白髪に近い銀髪。

愛機と同じ色をしたパイロットスーツ。

そして年齢に似合わない無精髭。

アイン「・・・・・・この空を飛ぶのも恐らく此処ら辺で見納めかもしれねえな。」

そしてアインは察した。これから起こる敵軍との戦闘は恐らく母国イギリスに生きて帰れないかもしれないと彼は操縦桿を強く握りしめて小さな声で呟かす。

隊長:通信『前方に敵航空隊発見!敵はフランス、これより全体迎撃に移す!!各機、死ぬなよ!!』

アイン「了解!いくぜ、ブルーウォーター。」

アインは愛機の名前を呼ぶと操縦桿を押しエンジンが加速し始める。

隊長:通信『突撃ぃ!!フランスの奴等を撃ち殺せぇ!!』

ブルーウォーターをはじめ全スピットファイアはフランス空軍の航空戦闘部隊目掛け突入する、フランスもアイン達に気付いたか同じく目掛けて飛び駆ける。

互いに激突する両軍の戦闘機達は空を荒れ飛びながら、敵戦闘機に向けて左右の翼にある機銃で撃ち放つ。

攻撃を食らった敵戦闘機は操縦席のガラスが砕かれ飛空士の身体を貫かし即死すると敵戦闘機は海にへと墜落し爆発する。

それに続いたか一機、また一機と敵味方関係無く撃墜され海に落ちていく。

アイン「うおおおおおっ!!」

アインは操縦桿を前へと倒しブルーウォーターは急加速し前方の敵戦闘機目掛けアインは操縦桿の上にある機銃発射のスイッチを握ったまま左親指で押し機銃を撃ち放つ、攻撃は前方の敵戦闘機の操縦席に直撃、ガラスが砕かれ敵飛空士の身体を貫かせ即死すると同時に海へと墜落する。

その時、ブルーウォーターの隣に飛ぶ味方機が爆発し海にへと墜落する。

アイン「ミリウス!!糞っ!よくもミリウスを!!」

アインは仲間の名前を叫び仲間を殺した敵戦闘機に向かって突撃する。

アイン「落ちろぉっ!!」

アインは仲間を殺した敵戦闘機に機銃を撃ち放つ、敵機の左翼に直撃するもまだ墜落しない。ブルーウォーターは敵戦闘機の真上を飛び越え上空へと高く飛び直ぐ急降下し落ちない敵機目かけて再び機銃を撃つ。

アイン「おおおおおっ!!」

左翼破損の敵戦闘機の機関部のある胴体部に命中し海にへと墜落し爆発する。ブルーウォーターは左にへと曲がり飛び駆ける。

隊長・通信『スピットアインよりブルーウォーターへ、フォフナー二等空士聞こえるか!!無闇に勝手な行動はするな!!機銃の的になるぞ!!』

その時、この部隊の隊長から通信が入る。隊長はアインに注意する。

アイン「ですが隊長!!フランス奴等の攻撃のせいでミリウスが殺されたんですよ!!」

隊長・通信『そんな事は判っている!!だが、お前が死んだらこの戦いの戦況が悪化してしまう!!兎に角、勝手な行動は・・・。』

その時、隊長からの通信が拒絶する。

アイン「隊長!?おい、隊長返事を!!」

暫くすると仲間からの通信が入る、通信は同期のエドワード二等空士からだ。

エドワード・通信『スピットゼクスからブルーウォーター!!聞こえるかアイザック!!たった今隊長が殺られた!!』

アイン「何だと!?糞っ!!」

突然の隊長の死にアインは歯切らせ愛機を左手で操縦しながらメーターを殴る。

エドワード・通信『お前の気持ちは分かる!だが頭に血を登らせるな!これ以上はフランス野郎共の思う壺だぞ!!』

アイン「だからって殺るしかねぇだろ!!」

怒鳴るアインは自分の目の前に飛び舞う敵戦闘機目掛け特攻しながら機銃を発射する、機銃は敵戦闘機のエンジン部に命中、エンジンに爆発が起こり敵戦闘機は海へと墜落し爆発する。ブルーウォーターは敵戦闘機撃墜と同時右へと飛び駆ける。

エドワード・通信『アイザック!!』

アイン「うおおおおおっ!!」

アインは自分を殺しに掛かる三機の敵戦闘機に向かって無差別に機銃を乱射。三機のうち一機はエンジン部に命中し墜落する、もう一機は操縦席に命中し爆発が起こり墜落する、最後の一機は運良く助かったか左翼だけ数発命中。

アイン「一機だけ落ち損したか・・・!」

その時、仲間のスピットファイアが駆けつけ直ぐ左翼小破の敵戦闘機に向かって両翼の機銃で撃ち出す。アインは駆けつけたスピットファイアを見つめる、左隣に飛ぶ味方機に見覚えがあった。

エドワード・通信『全く。お前という奴は無茶ばかりして!』

アイン「エドワード!?」

エドワード・通信『アイザック!前方から敵機が来るぞ!!』

アイン「お、おう!落ちろぉ!!」

二機のスピットファイアは先方の敵戦闘機に向けて機銃を発砲、しかし敵戦闘機は左右別に回避と同時にアイン等二人を突破する。アインとエドワードは左右別にUターンし突破した敵戦闘機を追撃しながら機銃を撃ち出す。

弾丸は敵戦闘機の操縦席部と左翼に命中、操縦席は飛空士ごと爆発に飲まれ海にへと墜落し爆発する。他の味方機も二人に負けずか機銃を撃ち放ち敵機を撃墜し続ける。

エドワード・通信『敵も残り僅か、このままいけば俺達イギリスの勝利だ!!』

エドワードを始め仲間達の勝利の歓声が一斉に響かす、しかしただ一人を除く、アインは心の中でこの戦況に違和感を察する。

アイン(妙だ。敵軍の戦闘機の数が主に俺達の半分だった。まるで俺達の実力を試す見たいに・・・。!!)

アインは遥か前方から敵軍部隊の増援が高速に接近する、敵増援部隊は直ぐ様一斉に機銃の雨あられを撃ち出す。

アイン「なっ・・・。皆避けろ!!」

エドワード・通信『えっ!?・・・!!』

敵の機銃の雨あられはアインとエドワードを除く味方機全てに直撃し次々に海へと墜落し爆発する。予想外な事が起きた事に驚愕するアインとエドワード。

アイン(敵戦力は俺達の部隊の約四倍いや、それ以上か・・・。俺とエドワードだけで勝利するのは不可能に近い、いや、不可能か。)

エドワード・通信『嘘だろ!?勝利までもう少しなのにこんなのって・・・。』

アイン「・・・・・・・・・。」

アインは考える、考え終えるとアインは微笑み覚悟を決めた。自分の命を燃やし尽くす覚悟を操縦桿に込めるゆっくり、ゆっくりと押し出す。思い切り押し出しブルーウォーターを急飛行させる。

エドワード・通信『アイザック!?お前何やってんだ!?』

アイン「エドワード、お前は撤退しろ。」

エドワード・通信『この碁に及んで何下らねえ冗談を言ってんだ!?俺と一緒に撤退をしろ!!』

アイン「悪いなエドワード、退路は俺が作る、お前は逃げてそして生きてくれ!!」

エドワード・通信『・・・糞っ!!』

エドワードのスピットファイアは∪ターンをし
撤退して行く。そしてエドワードは後ろ姿の敵軍へと特攻するブルーウォーターを見る、そしてエドワードは大きな声で叫んだ。

エドワード・通信『イギリスで待ってるぞアイザック=フォフナー!!絶対に生きて帰って来いよ!!帰って来たら俺に山盛りのフィッシュ&チップスと最高級の葡萄ぶどう酒を奢れよ!!死んだら絶対に許さねぇからなぁ!!アイザック!!』

エドワードのスピットファイアは空母へと向かって飛び去って行った。

アイン(じゃあな親友エドワード。お前は俺の生涯にとって一番の親友だ。俺は幸せ者だな、それじゃあ死ぬ前にフランス共をどの位落とせるか、行くぜ相棒ブルーウォーター!!)

ブルーウォーターは真っ向から急加速し敵軍の中にへと突っ込み機銃を撃ち出す。

仏国軍飛空士A「た、単機で特攻して来たぞ!!」

仏国軍飛空士B「イギリス如きに怯むなぁ!!撃て撃てぇ!!」

アイン「うおおおおおっ!!!」

ブルーウォーターは敵の機銃を避けながら敵戦闘機目掛け撃ち出す。一機、一機、また一機と撃墜。更にブルーウォーターは身を回転させ大空へ向かって急上昇する。二千、二千五百、三千フィートへと昇っていく。

仏国軍飛空士C「お、追うぞ!!」

ブルーウォーターを追撃する二機の敵戦闘機も急上昇する、しかしブルーウォーターの上昇のせいか敵戦闘機は上昇限界地点に到達する。

仏国軍飛空士D「だ、駄目だ!!限界地点に達する!!どうなってんだあのイギリス野郎は!?既に限界地点は超えてる筈!?」

ブルーウォーターは雲の中に突入する。

アイン(よし!雲の中に入った。このまま仕掛ける!!)

雲の中のブルーウォーターは突如Uターンからの急降下し素早く雲を突き出ると同時にブルーウォーターは追撃する敵戦闘機目掛け機銃を撃ち放つ。

米国軍飛空士C「しまっ!!ぐああああっ!!」

ブルーウォーターの機銃は敵戦闘機の操縦席を貫かれ爆発。

仏国軍飛空士D「う、うわあああああ!!」

もう一機の敵戦闘機は機関部に直撃し爆発し胴体を急降下させ上下逆さまになり海に急降下墜落し爆発する。
ブルーウォーターは再び敵軍の中に急降下で突っ込む。

仏国軍飛空士A「また突っ込んで来たぞ!!」

仏国軍飛空士B「イギリス野郎めぇ!!」

敵部隊は攻撃中のブルーウォーター目掛け機銃を撃ち出す。しかしブルーウォーターは攻撃を次々と避け続けると同時に攻撃をし続ける。

アイン(俺は今、どのぐらい敵を倒した?七、八、いや十を超えたか?フランス共はあとどの位いる?)

仏国軍飛空士E「死ねぇ!!イギリス野郎!!」

ブルーウォーターの背後から敵機が奇襲を仕掛け機銃を撃ち放つ、ブルーウォーターは少し降下し攻撃を避けようとするも運悪く機関部に直撃する。

アイン「!?しまっ・・・。」

機関部が爆発しブルーウォーターは海に向かって墜落していく。

アイン「・・・・・・・・・。」

墜落するブルーウォーター、アインは静かに操縦桿を放し自分の死を受け入れ、そしてアインは目を瞑り微笑む。

アイン(俺としては良くやった。たった一人でこの軍勢と渡り合ったんだからな・・・。もうこの世に名残りは無い。祖国万ざ・・・?)

海に墜落する直前、ブルーウォーターが入る程の大きな光の穴が出現する。

アイン「な、何だ!?あの光は!?うわあああああっ!!!」

墜落するブルーウォーターは光の中に入り飲まれると同時に光は瞬時に消滅する。まるで存在しなかった様に。

西暦1941年、その日、アイザック=フォフナーは愛機ブルーウォーターと共に光の中へ飲まれ。

この『世界』から消えた。
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