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【2】
2.心配かけたくないなんて初めて思った
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「はーる! レポート写させて!」
「うわっ」
二限の必修科目を終えて食堂に向かえば、同じ学科の悠一が後ろから勢いよく飛び付いてきた。
「ユウ、またサボったの~?」
「まだ出席足りてるから! あと一回はいけるから!」
悠一の後ろでは、透が溜息を吐いていた。透は学科が違うけど、悠一の幼馴染で自然と顔を合わせる回数が増えたことで仲良くなった。
峯岸悠一と中根透。友達が多いと言われる俺が、大学内でも特に良く一緒にいる二人だ。
とにかくお茶目な悠一と生真面目で親切な透。
落ち着いたダークブラウンの髪を流行りのマッシュショートで爽やかに整えている方が悠一で、華やかな金髪を刈り上げたショートヘアにパーマを掛けている方が透なのは、見た目の印象と性格が真逆で面白いコンビだ。
悠一曰く、透は大学デビューだからもっと昔は落ち着いていたとか。高校時代は今みたいなお洒落メガネじゃなくて、真面目メガネだったと。
その真面目メガネ時代の写真は、透は絶対に見せてくれない。
「陽もユウのこと甘やかさなくていいからね」
「じゃあ、昼奢ってくれるならレポート写させてあげようかな」
「奢る! サンキュー!」
「も~、だから甘やかさなくていいのに」
「奢ってんだからギブアンドテイクだろ! で、何食う?」
日替わり定食、と答えれば悠一はダッシュで食券機の列へと向かっていった。
その様子を見送って、俺と透は笑いながら空いている席を見つけ、悠一の席も確保をして腰を下ろした。
「透は買わないの?」
「おれは二限なかったから食べてきたんだ」
ほら、と透がスマホの画面を見せたから、距離を詰めて覗き込む。
チャーシューたっぷりのラーメンの写真に俺は苦笑を溢した。
「よくこんなの食べて太らないなぁ」
「これぐらいなら大したことないでしょ」
そんな話をしていたら、悠一が日替わり定食と山盛りのパンを買って戻って来る。
「お待たせ! 今日の日替わりはトンカツ~!」
「ありがと。はいこれ」
「お、サンキュー! 今から映すわ」
俺の前の席に座り、山盛りのパンの中から何も見ずに一つ掴んだ悠一は、レポートを受け取ると早々に写し始めた。
その様子に眉をしかめる透だったけど、それ以上は何も言わない。
しばらく透となんてことない話をしながら昼を食べていたら、写し終わったのか悠一が三つ目のパンを手に取りながら俺へと首を傾げる。
「そうだ、陽。週末サークルの飲み会あるんだけど来ない? 宮内がお前呼べって煩くてさぁ」
宮内って誰だっけ。そんなことを考えながら俺は首を横に振った。
「今付き合ってる人いるからダメ」
「相変わらず彼女途切れないね」
彼女ではないんだけど。
恭ちゃんはその辺りを大っぴらにしたくなさそうだから、透の言葉には適当に相槌を打った。
「別に彼女いたっていいじゃん。お前と付き合ってんなら彼女も飲み会くらい気にしないだろ?」
「そういう問題じゃない。俺が、あの人を不安にさせたくないの」
恭ちゃんは多分、気にしないで行けば良いって言ってくれるだろう。でも、今までの俺の振る舞いを知ってるからきっと不安になる。
それがわかっているから、行けない。
「うわっ」
二限の必修科目を終えて食堂に向かえば、同じ学科の悠一が後ろから勢いよく飛び付いてきた。
「ユウ、またサボったの~?」
「まだ出席足りてるから! あと一回はいけるから!」
悠一の後ろでは、透が溜息を吐いていた。透は学科が違うけど、悠一の幼馴染で自然と顔を合わせる回数が増えたことで仲良くなった。
峯岸悠一と中根透。友達が多いと言われる俺が、大学内でも特に良く一緒にいる二人だ。
とにかくお茶目な悠一と生真面目で親切な透。
落ち着いたダークブラウンの髪を流行りのマッシュショートで爽やかに整えている方が悠一で、華やかな金髪を刈り上げたショートヘアにパーマを掛けている方が透なのは、見た目の印象と性格が真逆で面白いコンビだ。
悠一曰く、透は大学デビューだからもっと昔は落ち着いていたとか。高校時代は今みたいなお洒落メガネじゃなくて、真面目メガネだったと。
その真面目メガネ時代の写真は、透は絶対に見せてくれない。
「陽もユウのこと甘やかさなくていいからね」
「じゃあ、昼奢ってくれるならレポート写させてあげようかな」
「奢る! サンキュー!」
「も~、だから甘やかさなくていいのに」
「奢ってんだからギブアンドテイクだろ! で、何食う?」
日替わり定食、と答えれば悠一はダッシュで食券機の列へと向かっていった。
その様子を見送って、俺と透は笑いながら空いている席を見つけ、悠一の席も確保をして腰を下ろした。
「透は買わないの?」
「おれは二限なかったから食べてきたんだ」
ほら、と透がスマホの画面を見せたから、距離を詰めて覗き込む。
チャーシューたっぷりのラーメンの写真に俺は苦笑を溢した。
「よくこんなの食べて太らないなぁ」
「これぐらいなら大したことないでしょ」
そんな話をしていたら、悠一が日替わり定食と山盛りのパンを買って戻って来る。
「お待たせ! 今日の日替わりはトンカツ~!」
「ありがと。はいこれ」
「お、サンキュー! 今から映すわ」
俺の前の席に座り、山盛りのパンの中から何も見ずに一つ掴んだ悠一は、レポートを受け取ると早々に写し始めた。
その様子に眉をしかめる透だったけど、それ以上は何も言わない。
しばらく透となんてことない話をしながら昼を食べていたら、写し終わったのか悠一が三つ目のパンを手に取りながら俺へと首を傾げる。
「そうだ、陽。週末サークルの飲み会あるんだけど来ない? 宮内がお前呼べって煩くてさぁ」
宮内って誰だっけ。そんなことを考えながら俺は首を横に振った。
「今付き合ってる人いるからダメ」
「相変わらず彼女途切れないね」
彼女ではないんだけど。
恭ちゃんはその辺りを大っぴらにしたくなさそうだから、透の言葉には適当に相槌を打った。
「別に彼女いたっていいじゃん。お前と付き合ってんなら彼女も飲み会くらい気にしないだろ?」
「そういう問題じゃない。俺が、あの人を不安にさせたくないの」
恭ちゃんは多分、気にしないで行けば良いって言ってくれるだろう。でも、今までの俺の振る舞いを知ってるからきっと不安になる。
それがわかっているから、行けない。
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