お前はオレの好みじゃない!

河合青

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【2】

22.欲望に限界はなく★

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 いつもと感覚が違うからよくわからなかったけど、先端が恭ちゃんの一番深いところにぶつかっているのはわかる。
 そこをこじ開けようと腰を上下に揺さぶれば、激しく波打つ水面に合わせて恭ちゃんは唇の端を唾液で濡らしながら可愛らしい悲鳴を上げた。
「ひんっ、あ、ァん! やっ、ふかいっ、あ、あぁん!」
「恭ちゃんっ、はぁ、ん、平気……?」
 涙を滲ませた瞳が俺を見据えた。無理、と唇が動いて、恭ちゃんは俺にぎゅーっと抱き着くと目一杯にナカも締付けてくる。
「も、むりっ……はいん、なっ、んぁあっ!」
 行き止まりがもっと奥へと誘おうと俺のモノに食いついているような感触。だけど恭ちゃんはいやいやと首を振って、これ以上の侵入を防ぐように直腸内がきつく俺の性器に絡み付いた。
「うぁ……恭ちゃ、それ、出るって……!」
 ゴム付けてないのに。その言葉を口にする余裕はなく、我慢していた精液を恭ちゃんの奥へと流し込んでしまう。
「ん……高瀬の、入って、くる……はぁっ……んん……」
 さっきまで嫌がるような声を出していたのに、ナカに出した途端に待ち望んでいたとでも言うような惚けた声が耳たぶをくすぐる。
「だめ、恭ちゃん、止まんない……!」
 一度出してしまうと我慢なんて出来なくて、俺に体を預ける恭ちゃんの腰を掴み、逃げることを許さずガツカツと行き止まりを突き上げた。
「やっ、やだ、高瀬っ、オレまだ、あっ、あ!」
 さっき、限界だと思ったその場所を力の抜けた恭ちゃんの腰を支えながら貪欲に貪っていく。
「ごめ、恭ちゃん、もうちょっと……!」
 久々に味わう恭ちゃんのナカの感触。柔く熱い直腸内が、寂しがりながら俺の性器に絡みついていく。
 最初に離れたくないと主張したのは、恭ちゃんの方だから。
 ばしゃばしゃと恭ちゃんの上下する体の動きに合わせて、跳ねる水音も激しさを増していった。
「高瀬、あ、そこっ、きもち、いっ」
「んっ、ここ、ですか?」
「あ、あァっ! ん、んぅ……!」
 恭ちゃんの腰を掴み奥まで自分の性器でいっぱいにして、これ以上入らないところまで押し上げれば、恭ちゃんは声が抑えきれないのか自分の手に噛み付いて甘い吐息を零し続けた。
 もっと奥をこじ開けて、俺の性器を全部飲み込ませたい。そんな獣じみた性欲に襲われながら、目の前で揺れる恭ちゃんの乳首をぺろりと舐め上げた。
「ひゃうっ」
 聞いたことのない声を上げ、湯船の中に精液を吐き出す恭ちゃん。
 胸でも気持ちよくなって欲しくて、上下に揺れる胸へと舌を伸ばせば、恭ちゃんも自分から押し付けるように俺の方へと胸を差し出した。
「イきそ、も、むりっ! 高瀬っ、たか、せぇ……!」
 狭い浴槽の中、ぴったりと体をくっつけて、お湯が零れ出るのも構わず恭ちゃんのナカをがつがつと突き上げた。
 その度に恭ちゃんのナカが締め付けを強めていく。
 貼り付く素肌も、浴槽で揺れるお湯も、俺の性器に吸い付く肉壁も、全てが熱く、俺の呼吸を荒くさせる。
「ぁ、高瀬っ、奥にっ、もっと、ほし……ぅあっ!」
 耳元で誘う掠れ声にも、頭がくらくらと燃えるようだ。
 ごめん、と心の中で謝るけれど、腰を振る動きは止められない。
 懸命にしがみつく恭ちゃんの腰を跡がつくほどに強く掴み、さっきよりも深いところへと俺は溜まっていた精液を注ぎ込んだ。
 奥へ奥へと押し込もうとして、ぐちゅっと水が潰れるような音が結合部から溢れ出す。
「あっ、んあ……や、きつ……腹ん中、あつい……」
「っ、まだ出る……!」
「んん……」
 意図して溜め込んでいたわけじゃないけど一人だと処理するのも忘れてしまったから、会えなかった時間を埋めるように精を吐き出してしまう。
 駄目だと思っているのに、甘やかすように吸い付く恭ちゃんの直腸内が気持ち良くて、性器ごと擦り付けながら隙間なくナカを満たしていった。
 お湯とは違う明らかに粘り気のある液体が恭ちゃんの腹を一杯にしていく。
 頬を真っ赤にして、熱に浮かされた眼差しを俺に向けた恭ちゃんは、ゆっくりと息を吐き出した。
「溜めすぎ……お前、普段一人でしないの?」
 全力疾走した後のように浅い呼吸と共に吐き出された言葉に、心臓をギュッと掴まれた。
 恭ちゃんの体を動かさないようにそっと、抱き締めて、じっとこちらを見つめる眼差しに吸い寄せられながらキスをした。
「忘れてました」
「……忘れんなよ。まだ足りないんだろ?」
「まぁ、はい」
 別に俺はセックスが好きなわけじゃない。
 好きな人と過ごす。それが一番で、何をするかは別になんでもいい。
 汗なのかお風呂のお湯なのか、恭ちゃんの頬を濡らしている雫が何かはわからない。瞳が濡れているから、もしかしたら涙なのかもしれない。
「恭ちゃんは一人でしてました?」
「……ちょっとな」
 目を逸らして恥ずかしそうに答える姿にグッと来てしまい、落ち着いたはずの下半身にまた熱が集まっていく。
「……高瀬」
「い、一旦抜きましょう」
 恭ちゃんの酔いも少し覚めてきたのか、さっきまでのぼんやりとした眼差しは消えかけている。
 だけど、恭ちゃんは結合部をそのままに、腰を持ち上げることはせずに俺の耳たぶへと唇を寄せた。
「いいよ、まだしても」
「でも」
「待ってたのはお前だけじゃないから」
 甘く、優しく囁いて、恭ちゃんは俺を抱き締め再びゆっくりと腰を上下に揺らし始めた。
 もっと、と強請っているのは俺だけじゃない。
 俺は恭ちゃんの頬に手を伸ばし、呼吸の浅くなった唇を深く塞いだ。
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