お前はオレの好みじゃない!

河合青

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番外編 恭一の部屋で玩具を見つけた高瀬は……

②(終)★

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「いいっ、きもち、いからっ、あ、ぅ……はやく、高瀬の、ほしいっ……!」
 既に恭ちゃんのナカはディルドで一杯のはずなのに、懸命に俺のモノを強請る姿には、さっきまで自分の胸にあった嫉妬じみた思いがぐずぐずに溶かされていく。
 抱き抱えた恭ちゃんの火照った体。ローターの振動に合わせてびくびくと体を震わせながら、俺を振り仰ぎ早くと呂律の回らない舌で誘う。
「恭ちゃん……んぅ……」
 ローターの電源を切り恭ちゃんの体から離すと、俺に寄り掛かる恭ちゃんの体の位置を少しずらした。俺の胸に頭を預ける形にし、恭ちゃんの顎を掴むと上を向かせて唇を塞いだ。
「ぁん……ふ、ぁっ、高瀬っ、んん」
「かわい……はぁ、ん……恭ちゃん……」
 角度を変えて、唇を重ね合わせ、力の入らない恭ちゃんの舌に吸い付けば、恭ちゃんは喉の渇きを満たすように俺の口内へと舌を滑り込ませた。
 すっかり固くなった恭ちゃんの性器から溢れ出した先走りでゴムが膨れている。もっと気持ちよくなってほしいけど、今はそこには触れないで、恭ちゃんの足の間に手を伸ばすとずっぽりと根元まで差し込まれていたディルドを掴んだ。
「ふ、ぅあ……ん、ん……」
 ずるずると吸い付いている直腸内を擦りながらディルドを抜き出せば、恭ちゃんは俺の背中に爪を立てて与えられる快楽を堪らえようとする。
 玩具を見つけて昔の恋人と使ったんじゃないかと勝手に嫌な気分になって、実際玩具を使ってみたらそれで気持ちよくなってる恭ちゃんにムカムカして……自分の余裕のなさに嫌気が差し、唇を離すと思わず溜め息が零れ落ちた。
「高瀬……どうした?」
「いや、その……俺、まだまだ子どもだなぁって……」
 苦笑を零す俺を、恭ちゃんは不思議そうに見つめている。力の抜けた様子で体を預けていた恭ちゃんは体勢を整えると、俺と向き合って両手で俺の頭をぐしゃぐしゃと撫で回した。
「わっ!」
「オレはお前が妬いてんのわかったから悪い気はしなかったけどな」
 得意気に笑ってみせた恭ちゃんは、向かい合ったまま俺の足の間に腰を下ろすと、まだゴムを付けていない俺の性器へと口を開けたままの窄まりを吸い付かせた。
「えっ、ちょっと恭ちゃん、まだ……」
「いいから」
 俺を見下ろして悪戯に笑うと、恭ちゃんは嬉しそうに俺の頬を撫でた。
「一人でする時はしょうがないから玩具も使うけど、そもそもそんなに好きじゃないから今まで付き合ったヤツと使ったことはないよ」
 待って、と俺が静止するよりも早く、恭ちゃんは体重を掛けてぐぷぐぷと俺のモノを飲み込んでいく。たくさんの潤滑油とディルドによって解された直腸内は、いつもよりすんなりと俺の性器を奥へ奥へと招き入れていった。
「んっ、高瀬とだから……してみても、いいかなって……はぁ……」
 ゆっくりと息を吐きながら、恭ちゃんは俺の首に腕を回し、目元にキスを落としていく。
 恭ちゃんの呼吸に合わせて俺の性器を食むようにナカも収縮するから、出さないように必死に堪えて恭ちゃんの体を抱き締めた。
「不思議、だよな……ぁ、んっ……自分じゃ、気持ちよく、なんないのにっ……お前に、されたらっ、すげー……気持ち、いいなって、んんっ……」
「恭ちゃん……」
「他のもっ……使って、みたいかも、んっ、ぅあ」
 耳元でそんなことを囁かれたら、心臓はもう破裂寸前で、色んなものを堪えるために俺はきつく唇を噛んでいた。
「はは……デカくなった、ん……高瀬、動いて……」
「なんで、そういうこと……もー……!」
 懸命に我慢しようとしていた俺のことを、簡単に崩してしまう恭ちゃんの甘い囁き。もっと余裕を持ちたいと思ってた心でさえも、遠くに投げ出してしまったみたいだ。
 繋がりあったまま、抜けないように恭ちゃんの下半身を支えながらベッドの上へと押し倒す。そうされるのを待ち望んでいたとでも言うように恭ちゃんは目を細めて俺を見上げるから、ガツガツと奥を目掛けた腰の動きを止めることが出来なくなってしまう。
「恭ちゃんっ、ナカ、いいですか?」
「あぁっ、高瀬の、きもち、いっ、んぁっ、奥まで、ほしぃっ、あっ、ぁあ!」
 先端が行き止まりに辿り着いていると知っていながらも、腰を打ち付けることがやめられない。恭ちゃんは両足を俺の腰に絡ませて、離れないようにしがみついている。
 足だけじゃない。恭ちゃんの柔い直腸内も、俺が腰を引けば名残惜しげに吸い付いてきて、奥を突けばきゅうと締め付けてくる。
 ナカで出したところで子供が出来るわけではないし、恭ちゃんにとっては体を痛める行為だし、俺も後始末が大変になるだけで、正直なところ意味なんてほとんどない。
 頭ではそうわかっているのに、全身で俺にしがみついて俺を求めてくれる恭ちゃんを前にすると、そんな理性なんて全部吹き飛んでしまう。
「恭ちゃんっ、俺もう、限界っ……出る……!」
「ん、あ、オレもっ、イくぅ……あぁっ、んっ!」
 一番深いところで受け止めて欲しくて、結合部からぬちゃぬちゃと音がするのにも構わず、ぴったりとそこをくっつけて精を恭ちゃんのナカへと吐き出した。
 痛いくらいに恭ちゃんの指先が俺の肩に食い込んでいて、俺の呼吸が落ち着くのに合わせて恭ちゃんの指先の力も緩んでいく。
「はぁ……ん……高瀬……まだ、動くなよ……」
「はい……」
 頷いて、恭ちゃんの目元にそっと唇を落とす。涙の粒を唇で掬い取って、今度は薄く開いた唇に触れるだけのキスをした。
「やっぱ、お前の方が気持ちいいよ」
「そうじゃないと困りますよ……」
「それもそうか」
 俺の背中をゆっくりと撫で、恭ちゃんは呼吸を落ち着けるために深呼吸を繰り返す。
「……あの、恭ちゃんが持ってる玩具って全部友達がくれたやつなんですか?」
「え? あぁ、そうだな。自分で買ったことはないや」
「なら、全部捨てて欲しいって言ったら、捨ててくれますか?」
 俺の言葉に恭ちゃんは目を丸くしていた。
 我ながら情けないと思うけど、その情けなさは全部バレてしまっているから、諦めて恭ちゃんを見つめ返す。
「なに? 玩具とかって興味なかった?」
「ありますし、使いたいって思うから、俺じゃない誰かが恭ちゃんに買ったものは使いたくないんです」
 子供じみたことを言ってる自覚はある。だけど、これが俺の素直な気持ちだった。
「俺が選んで買ったもので、恭ちゃんのこと気持ちよくしたい。駄目ですか?」
 恭ちゃんはしばらくじっと俺を見つめた後、小さく吹き出すと俺の背中をぽんぽんと撫でた。
「いいよ。……ただ友達から貰った物を捨てるのは罪悪感あるし、未開封のは返しておくよ」
「空いてるのは?」
「押し入れの奥にでもしまっとく。流石にそれは返せないしな。……新しいの買うときは、一緒に選ぼうぜ。オレもお前と使ってみたいの、あるし……」
 頷いて、恭ちゃんの体をぎゅっと抱き締める。その拍子に恭ちゃんのナカへと自分のモノを押し込んでしまって、恭ちゃんからは恨めしげに背中に爪を立てられてしまった。
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