ひめごと

中尾嘉男

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灰の女

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  ○

    最初は、きこえるか聴こえないかの僅かな音で、それが足音だと気づいたのは、しばらくしてからのことでした。
 それが、背後から忍び寄る感覚。
 私は、それに悩まされ続けていた。
 それが、いつからかとは断言できないが、最近の私には蛇のようにまとわりついて薄気味悪い。その感覚が徐々に確かなものになっていくことを感じていた。
 耳朶に触れそうな、そんなに遠くもない距離で、まるで誰かの囁きのよう。
 ビクッと衝撃に震えて私が背後を振り向いても、もちろん其処には何もないのだけれど、その直後の私の心には、目には見えないかもしれないけど、かすかな傷を刻みこまれている。
 それは唯の一度ではなく、何度も何度も・・・
    私は亡霊に魅入られている。
 そう思うのは錯覚だろうか。
 おどけて他人に話してみても茶化されるだけ。
 私の畏怖は取り除けず、気がつけば、私の心の器はヒビわれていた。
 背後から肩をポンポンと叩かれる。
 それだけでもハッとして私は酷く怯えたものだった。
「君にヤマシイ心があるから」と言われれば、否定のしようもないのだけれど。
 だからと言って、その悩みを誰かに打ち明けるわけにはいかない。
 私は、知らず追い詰められていたのだった。

「幽霊の存在を君が信じているとはね」

 その声の主は、学生時代の旧友で、私にとっては初恋の男性。
 もっとも、その頃の私は、別の男の腕に抱かれて、いつも喘いでいたものだけれど・・・

 男は煙草を吸っていた。
 真っ黒な肺に煙を充満させたあとに吐き出されたのも煙だった。
 十数年ぶりの再会。
 あの頃よりも、ずっと大人で神秘的な彼は、私にとって魅力的。
 美味しそうに見えていた。
「でっ?」
 無表情に訊いてきた。
 具体的な情報が欲しいのだろうか。
 私は交通事故に遭いかけた話をした。
 いつもの帰り道を車で走っていると、トンネルがあって、そのトンネルを抜けたところで、ありえないフラッシュを顔面に浴びたために目が眩んで視界が分からずにガードレールに直撃した話を・・・

「それが幽霊の仕業だって?」
「駅のプラットホームで背中を押されたこともあるわ。
 テレビドラマや推理小説にはアリガチだけどさ。
 交差点でも、車に轢かれるところだった」
「君の思いすごしかもしれない。
 良くないことが重なると、人は何かに関連をつけたがる。
 君だって例外じゃないだろう。
 実際は、そうじゃないのかい」
「そんなこと、警察にも言われたのよね」
「じゃぁ、それが真実だ。
 何を疑う理由がある?」
「それはあなたが私に親身じゃないから思うのよ。
 二度目なら偶然かもしれないけれど、三度目からは必然ってならないかしら?
 さもなければ、私自身、自分の鈍さを疑うけれど」
「三度目があったってことか」
「そっ。
 三度目は友達と一緒に旅行したとき、ホテルで何度も、私はその人に会ったのよ」
「会ったって誰に?」
 その質問に、彼女は声を潜めて言い聞かせた。
「死んだはずの彼にって事よ」

   ○

いつも彼女は他人の男を欲しがっていた。
 他人が持っているオモチャを欲しがる子供のように。
 そのくせ一旦、手にすると、そのオモチャには何の魅力も感じなくなる。
 彼女は身勝手で気ままな女だった。
「あたしは最後のつもりだった。
 でも、口先でフッただけじゃ相手に自覚が生まれないんじゃないかと思ったの。
 現に、そういったことも、これまでの人生で何度も経験してきたものだったから。
 彼とは、海外旅行を約束しておいて、当日にすっぽかすって卑怯なヤリクチで別れようとしたんだった。
 飛行機のキャンセル料が勿体なくて、彼は一人で旅立ったらしいのだけど、それは私の知ったことじゃない。
 彼が旅を終えて帰国した頃には、私は、この街にいないつもりだったから。

 あなたのことなんてもうウンザリ。
 顔を見るのも苦痛なんだということを思い知らせてやりたかっただけだった。
 でも・・・」

    男の乗った旅客機が墜落した。
    多くの訃報がニュースで報じられた。
    その中の一つに彼の名前を見つけた女。
    テレビに齧り付くように泣いた。
    この程度には関心があったのかと後悔しても後のまつり。

    彼女はもう、その男に何と声をかけていいのか分からなくなっていた。

    その後、彼女は街を離れたが、その理由は当初のものと変わっていた。
そのことには彼女自身も気づいていた。

    ただ居た堪れなくなったのだ。

  ○

「ちょっと年をとったせいかしら。
 物忘れが酷くなっちゃって」

 と女が誤魔化す。

「それに涙もろくなったってことか」

 と男の相槌。

 気がつけば彼女は頬を濡らしていた。
 あつく流れる涙の痕で。

   ○

 三度目の春が過ぎて、そのときも私は他人の男に抱かれていた。
 それだけが私の至福。
 これは病気。
 決して治ることのない。
 そんなことも考えてはいけないの。
 なぜなら、これが私の懺悔だから。

「君は僕なんかいなくても幸せになれる女だろうね。
 たとえ、無一文になったって、君は平気で笑っているんだ。
 そんな生き方を楽しめる。
 だけど、最後に残るのは破滅だよ。
 君の性格は敵をつくりすぎるから」
「そぉ?
 でも平気。
 私は平気。
 あなたも解っているんでしょう?」

 本当は私が誰のことも愛していないって。
 心底、色恋って感情には無縁な女なの。
 執着・固執・嫉妬だけで私は相手を選んでいるって。

 他人の男に抱かれる事は、私にとって好みの服を着る程度の何でもないことだった。

 でも唯一、私が忘れることができない人物の存在を伝えるためには、私が・・・

 もしかしたら人を殺したかもしれないという話をしなければならないということだった。

   ○

「なくなった男が君の前に?」
「そう、もう三年以上も前になる。
 その彼が死んだってのは。
 似た男じゃなくて、その人だと思う。
 何も喋りはしないけど、遠くからずっと私を見つめている。
 ただ私を・・・

 他人の筈がないと思ったの」
「君は幽霊の存在を信じているのか?」
「極限まで追いつめられた人間は、ありえない現象さえも容易に受け入れる。
 そういうことって、あると思わない?」
「君は、もっと利口な人間に思えたが」
「それはどうも。
 でも、あなたが想像している私と、現実の私は随分と開きがあるようね。
 認識してる?」
「いや、まるで。
 そもそも俺は何をすればいい?」
「自分の管轄で考えたら・・・」
 ワザとじらすように言う。
 自分に気を惹かせたいのだと心の何処かで自覚する。
「わからない?」
「厄介事よろず引き受け業ってものは、俺の友人の職種でね。
 俺は話を聞くように頼まれただけなんだよ」
「しってる。
 斐月ひづきかなめでしょ。
 あの人に会いたくなかったから、代理人をお願いしたのよ。
 まさか、あなたが来るなんて思わなかったけど」
「なぜ、直接、本人に依頼しない?」
「というのはサッキも言ったわ。
 アイツの事が嫌いだからよ」
「そうかぃ?
 そんなにアイツのこと、知っているとは思えないが」
 と言った片桐かたぎりしゅうを、私はロクでもない感情で、ずっとイヤラシイ目で見つめている。
 私が斐月と片桐に対して抱いている想いは、自覚している中でも、あまりに対照的なものだった。
 それは二人の外見も要因の一つではあるのだけど・・・

 私が斐月を悪く言うのは仕方がない。
 彼は私にトラウマを植えつけた人間だったからだった。

   ○

「かわいそうな君は何をやっても不幸だった」

 私が高校生の頃、私たちの学校は一クラスに男女各々一名の図書委員を任命していた。
 私も、その図書委員の一人だったが、役名だけで、たいした仕事もないのだからと私はいつも仕事を放ったらかして、顧問の教師に抱かれていた。
 その教師には妻子がいたが、私には倫理がない。
 いつも一緒にイチャイチャしているうちに、私たちは自然と肉体関係を持つようになっていた。
 そのことを知っていたのは二人だけというわけではない。
 とくに同じ図書委員の斐月。
 彼は酷く私を軽蔑していた。
 私が委員の業務を一切しないで何もかも彼に押し付けていたから当然と言えば当然だが、それを擁護する教師の存在も、彼にとっては目障りなものだったに違いない。
 たとえ容易に、不道徳な教師と生徒の関係が明るみになったとしても、だ。

 教師は、奥さんに浮気がバレて、その奥さんが学校にやってきてまで彼を問い詰めたことがある。
 そのとき私は、はじめて彼の奥さんを見て、こんな人だったのかと思った。

 放課後。

 雨が降っていたこともあり、陰惨な気分。
 彼の奥さんは、家庭に入り込んで色を失ったのだろうか。
 遠目で見つけて、そう思った。
 面白味のない女。
 それは生活の中におさまって、小さくまとまった感があるからだろうか。

 だから、あの男は私に手を出したのだろうか。
 味気のない現実に嫌気がさして。

「君は自分が救世主だとでも思っているんじゃないのか?」

 斐月要。
 私は彼のことを、まるで知らない。
 その名前と容姿以外は殆ど全部。
「えっ?
 なんだって?」
 思いがけない声がけだった。
 話かけてくるなんて思っていなかったからだった。
「華やかに飾りつけたものだけが美しいと思うのは間違っている。
 花を咲かせるためにも必要な地盤はあるってことだ」
 斐月は、机の上にある資料を整理しながら、そう言っていた。
「よくわかんね。
 イカレてんの、あんた?」
 私は斐月を睨みつけていた。
 それが威嚇だなんて思ってはいない。
単に嫌気がしたものだから。
 でも、その時の斐月は私に興味を持っていないようだった。
「君には、自分の悪行さえも歪んで解釈する才能があるようだ」
「そっ。
 それがどうした?」
「自分の存在が悪だということも気づけない女だなって思ったのさ」
 と。
 きいて、
 私は無言。
 だまっていた。
 斐月も、そうしていたようだったから。

   ○

 最近、斐月に会ったという友人が言っていた。
如何にもという中年で二重あごに醜いメタボ体型。
それにだらしない荒んだ生活を送っているとか。
あいつが過去に、どんな大層なことを言っていたとしても・・・
 たぶん、それが現実。
 自分の事を棚にあげても、自分の体型さえも管理できない程度のクダラナイ男。
 それが斐月要なのだろう。
 でも、彼の言葉で忘れられないフレーズもあるにはある。
 それは、
「自分に足りているものと欠けているもの。
 よぉく見比べてみるといい。
 きっと差し引きは零になっている筈だからさ」
 ってヤツ。
 いま思いだして鼻で笑った。
 そんな自分を恥じることなく、私は今も生きている。

   ○

「玩具って名前の猫を飼っていた記憶はあるけどね」
 と私の言葉を、すかさず片桐は訂正する。
「いや、玩具はチワワだよ。
 まぁ、君の記憶が曖昧だということは解ったよ」
「そっ。
 まぁいいや。
 ありがとう」
 そう言いながら愛想笑い。

 他人なんて何処まで行っても他人なんだ。

   ○

 他人なんて何処まで行っても他人だった。

 私のために事故死した男の配偶者。
 彼女は私を酷く怨んでいった。
 旦那が亡くなって数ヵ月後。
 私の所在を突き止めた彼女は、私を桜木山公園によびだしたのだ。
 私は応じ、桜木山公園に。
 ケジメをつけたいなんて大層なものじゃない。
 単なる気まぐれって、その程度の気分だった。
 桜木山公園。
 それはある山頂にある公園だが、ちゃんと車道が通っていた。
 でも、その日は台風が接近しているとカーラジオでも流れるよな悪天候。
 夜空は大雨で視界が不十分だったから、私は公園にまでは上がらなかった。

「懺悔には種類があると思わない?
 自らの意思で犯した過ちと。
 過失による過ちとか」

 対向車が見えた。
 彼女の車だと色で僅かに判別できた。
 私は黒い車体の中で、彼女からは向かって左側の路側帯に駐停車していたのだが、ヘッドライトを点灯していたので、彼女も私に気づくはずと、そう思っていたのだけど。

「あれは過失だったと断言できるわ。
 あるいは、彼女がマヌケなだけだって」

 おそらく彼女は勘違いしたのだろう。
 ヘッドライトの照明を、車道の中の対向車だと。

「まったく笑える。
 いえ、残酷よね。
 運命っていうのはさぁ」

 彼女は視界の悪い夜道の山肌に自ら衝突して爆死した。
 よほど慌てていたのだろう。
 約束の時間よりも十五分は過ぎていた。

   ○

「幸福になる権利?
 そんなものは誰もが持っていると思うのよ。
 それが善良なのか悪辣なのかは別としてよ。
 だとしても・・・
 彼女は違う。
 あんな女が幸せにだなんて許せない。
 私は絶対に許せない」

 そんなことを友人に語って私への敵意を剥きだしにしていった彼女。
 
 彼女はもう・・・

 何処にもいない。

 この世界中の何処を探したって見つからないのだ。

   ○

 私は、そのまま車を動かした。
 私と彼女を結びつける証拠は何もない。
 たとえ、そんなものがあったとしても、雨が流してくれることだろう。
 そもそも彼女を殺害したのは台風って天候だから、私には関わりのない話だったのだが。

もしかしたら彼女の方が私を殺そうとしていたのかもしれない。
 だから自宅とかホテルで会うことを避けたのかも。
 どこかに埋める気だったのかも。

 私は、それでも別に構わなかった。

   ○

 私のために二人の人間が死んだという事実。
 それだけでも私は生まれてくるべき人間ではなかったのではないかと自らの存在を疑ってみたくなる。

 私は酷い。

 最低の人間なんだ。

「だから自暴自棄になっているのか」
「もしかしたら彼の亡霊も、私自身が良心の呵責に耐えきれずに妄想して見ているだけの錯覚なのかも・・・
 
 私が罪を償うために」
「罪って何だ?
 産まれてきた罪の話か?
 そんなものは誰もが背負っているものだ。
 言うだろ?
 ボクらは泣きながら産まれてきたって」
「言うの?
 しらないけど・・・」
「たしかに幽霊はいるようだが。
 それは君が幽霊と認識している何かであって本物の幽霊ではないようだ」
「本物の幽霊じゃないって。
 だったら何なの?」
「それはこれから調べて見るんだよ」
「なぁんだ。
 頼りないのね」
「いや、そんなことはないさ。
 なんせ得意分野なんでね。
 警察に持って言っても突き返されるような非常識な案件っていうのがさ」
「そっ。
 それは頼りないわね。
 まぁいいけど・・・
 ありがとう。
 頼りにしてるわ」
 と、支離滅裂な礼を言う。
 私は切羽詰まっていた。

 心の中をうちあけられる友人がいない私には、あなたという人間が必要なのよ。
 
 でなければ、私が壊れてしまうから。

 自分を維持することに疲れ果てて。

  ○

「厄介事よろず引き受け業ってものは、俺の友人の職種でね。
 俺は話を聞くように頼まれただけなんだよ」
「しってる。
 斐月要でしょ。
 あの人に会いたくなかったから、代理人をお願いしたのよ。
 まさか、あなたが来るなんて思わなかったけど」
「なぜ、直接、本人に依頼しない?」
「というのはサッキも言ったわ。
 アイツの事が嫌いだからよ」
「そうかぃ?
 そんなにアイツのこと、知っているとは思えないが」

 年齢を感じさせないほど若々しい。
 チャコールグレーのカットソーチュニックに黒のスタッズ付きカーデイガンを羽織った女は、オフホワイトのスキニーパンツにブーツ姿。

 昔の学友とはいえ記憶は乏しく思い出も少ない。

彼女の名前は佐曾地紗環さそちさわ
 さっきまで俺はそいつと話していた。
「まさか。
 そんなに嫌われていたとはな。
 怖い話だよ。
 本人にまるで自覚がないんだからな」
 と、彼は電話で片桐空かたぎりくうと話していた。
 片桐空は、片桐脩の妹で、斐月要とは付き合いの長い女だった。
 今日、彼女はコンサートに出かけていた。
 彼のよく知らない歌手のコンサート。
「彼女には友達がいなくても、死んだ人間には家族も友人もいる筈だ。
 その全てを調べるってのは重労働かもしれないが、何らかの情報は手に入るかもしれないな」
「それはアンタに任せるよ」
「んだそりゃ?
 だれの案件だと思ってんだよ」
「かまわないでしょ。
 どうせ、あたしら同じ穴のムジナじゃん」
「どういう意味だよ」
「いっけん関係がないようでも同類の悪ものってこと。
 狐狸無蔵ってさぁ」
「誰が言葉の意味をきいた。
 なんで俺が係わらなくちゃならないんだ」
「それは・・・
 だって、もう自分で決めているんでしょ?」
「・・・」
「あなたが彼女を助けてあげるんでしょ?
 そう、自分で決めているようだからさぁ」

 電話口から流れてくる声の主は、自信たっぷりにそう言っていた。


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