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一章
邪魔
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男性は何も荷物を持っていなかったし、行き当たりばったりでこのお店に来たっぽい。一体なぜ山の中にいたのだろうか?
ましてや、『やっぱりここにいた』は普通に怖い。やっぱりとはどういう事だろう。もともとここに居るのを知っていたとか?ここにいると予想していた、とか?
聞きたいことは色々あったがカイル王子が早く座れと目線で言っているような気がして王子の向かいに腰を下ろした。
「ところで、今日は自分の家に戻らないんですか?」
「今日は戻っても戻らなくてもどっちでもいいですかね。あと、話しそらさないでくださいよ」
「そうでしたか・・・でも、俺もずっと相手できる訳じゃないですよ?」
「いいですよ。ダンのこと見てるんで。あと、話しそらさないでください?」
王子が気持ち悪いことを言うので「帰ってもらおうかな・・・」と冗談めかしく言うと真に受けてあたふたしていた。
「で?呼び捨ては?何時になったらしてくれるんですか?」
「牛乳・・・貰えます・・・か?」
「はい!」
王子の隣席に座る男性が言った。やっぱりタイミングが素晴らしい!助かる!王子は机に八つ当たりをしていた。紅茶とかコーヒーじゃなくて牛乳というところがやはり子供みたいだなと思う。
「ずっと、甘い匂いがするんだ。僕君からするんじゃないかと思うんだよね」
男性にしては饒舌にそう言うので、つい驚いてしまう。俺から甘い匂い?そんな訳はない。
「気のせいじゃないですかね?」
「そんなことは・・・ないと、思うん・・・だけど」
「気のせいですよ」
王子が口を開いた。見事なまでに邪魔をされて苛立って居るようだった。
「う~ん・・・僕・・・匂いとか・・・敏感なはずなんだけど・・・」
「やっぱり気のせいですよ!ね!僕達の時間を邪魔しないでください!」
王子はとうとう直接言ってしまった。そこまでして呼んでほしいものか?と思わなくもないが口を慎む。
「邪魔は・・・してない・・・僕は・・・この人と・・・喋ってる・・・から・・・」
「奇遇ですね!僕もダンと喋ってるんですよ!横から急に話しかけないで頂きたい!」
「僕も・・・ダン?さんと喋ってるから・・・話しかけないで・・・」
男性は自分のペースを崩そうとしなかったため、王子は余計に腹を立てていた。
「ダンさん・・・?ってオメガ?・・・すごくいい匂いが・・・するんだけど」
「えっ!」
思わずそう言ってしまい両手で口を抑える。俺の匂いなの?!絶対サクランボの匂いだと思っていたのでそんなことを言われると思わなかった。
「ふふっやっぱりそうなんだ」
嬉しそうに笑う男性に俺は驚愕の眼を、カイル王子は相変わらず遺恨の眼で見ていた。
ましてや、『やっぱりここにいた』は普通に怖い。やっぱりとはどういう事だろう。もともとここに居るのを知っていたとか?ここにいると予想していた、とか?
聞きたいことは色々あったがカイル王子が早く座れと目線で言っているような気がして王子の向かいに腰を下ろした。
「ところで、今日は自分の家に戻らないんですか?」
「今日は戻っても戻らなくてもどっちでもいいですかね。あと、話しそらさないでくださいよ」
「そうでしたか・・・でも、俺もずっと相手できる訳じゃないですよ?」
「いいですよ。ダンのこと見てるんで。あと、話しそらさないでください?」
王子が気持ち悪いことを言うので「帰ってもらおうかな・・・」と冗談めかしく言うと真に受けてあたふたしていた。
「で?呼び捨ては?何時になったらしてくれるんですか?」
「牛乳・・・貰えます・・・か?」
「はい!」
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「ずっと、甘い匂いがするんだ。僕君からするんじゃないかと思うんだよね」
男性にしては饒舌にそう言うので、つい驚いてしまう。俺から甘い匂い?そんな訳はない。
「気のせいじゃないですかね?」
「そんなことは・・・ないと、思うん・・・だけど」
「気のせいですよ」
王子が口を開いた。見事なまでに邪魔をされて苛立って居るようだった。
「う~ん・・・僕・・・匂いとか・・・敏感なはずなんだけど・・・」
「やっぱり気のせいですよ!ね!僕達の時間を邪魔しないでください!」
王子はとうとう直接言ってしまった。そこまでして呼んでほしいものか?と思わなくもないが口を慎む。
「邪魔は・・・してない・・・僕は・・・この人と・・・喋ってる・・・から・・・」
「奇遇ですね!僕もダンと喋ってるんですよ!横から急に話しかけないで頂きたい!」
「僕も・・・ダン?さんと喋ってるから・・・話しかけないで・・・」
男性は自分のペースを崩そうとしなかったため、王子は余計に腹を立てていた。
「ダンさん・・・?ってオメガ?・・・すごくいい匂いが・・・するんだけど」
「えっ!」
思わずそう言ってしまい両手で口を抑える。俺の匂いなの?!絶対サクランボの匂いだと思っていたのでそんなことを言われると思わなかった。
「ふふっやっぱりそうなんだ」
嬉しそうに笑う男性に俺は驚愕の眼を、カイル王子は相変わらず遺恨の眼で見ていた。
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