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一章
呼び捨て
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カゴいっぱいに入ったサクランボを王子は嬉しそうに眺めていた。俺は「取り過ぎですよ!そんなに使えないです!」なんて、水を差すこと言えなかった。
サクランボ・・・チェリーパイ、コンポート・・・ジルさんにもおすそ分けするとして・・・・それでも消費しきれるかわらかないな・・・
取り過ぎたサクランボの調理法を考えながら俺とカイル王子は下山した。
「何作るんですか?僕買い占めますよ!」
「店頭に並べる分がなくなるので買い占めないでください。王子の分は王子の分で作りますので」
「本当ですか!ありがとうございます!」
王子はそう言うといそいそとお財布の中身を確認し始めた。確認しなくても有り余るほど持っているはずなのに。
作ったチェリーパイを口いっぱいに放り込む。甘くて少し酸っぱい味が口いっぱいに広がる。我ながらなかなかに美味しくできたと思う。
「そういえば!王子って呼ぶの辞めませんか?呼びすて・・・とか?」
「いや、さすがにダメじゃないですか?ほら、立場とか色々ありますし」
俺がそう言うと王子はムッとした。チェリーパイを一口口頬張る。
「ほういうこといいまふけど!あんはほうひうのはひやなんじゃなひんでふか?」
「何言ってるのか全然わからないです」
王子は胸をドンドン叩いて飲み込んだ。別に慌てて食べなくてもスイーツは逃げないのに・・・
「そういうこと言いますけど!ダンはそういうのが嫌なんじゃないんですか?」
「そういうのってなんですか?」
「だから、アルファだから~とか、王族だから~てきなのですよ」
「・・・あぁ、まぁ、そうですね」
まさか、バレているとは思わなかった。顔に出しているつもりは無かったが、嫌悪しているような雰囲気でもあるのだろうか。
「ね!呼んでくださいよ!親しくなったら呼び捨てにするものですよ!ね?」
「親しくなった人がそもそもあまりいないので、分からないんですが」
「もう!固いですね!1回だけでもいいからよんでくださいよ!」
「・・・か、かい」
「すみ・・・ません」
ベストなタイミングでドアが開いた。思わず心の中でガッツポーズをする。
「はい!」
お客さんが入って来たので仕方なく席を立つ。あくまで、仕方なくだ。カイル王子は聞こえないと思ったのか舌打ちをした。
「甘い・・・匂いが・・・するんだ・・・やっぱりここだった・・・」
ドアの前に立っていたのはつい数時間前にあった不思議な空気の男性だった。
「ふふっ・・・やっぱりここにいた」
男性はへらっと笑った。幼げのある可愛らしい笑みだったが、言ってる内容が怖い。
「何か食べていかれますか?」
「・・・うん」
ゆっくり頷くと辺りを見渡し、カイル王子の隣の席に着いた。一方のカイル王子はと言うと俺が逃げたことを根に持っているのか、じっとこちらを睨んでいた。
悪いとは思っているが、男性には助けてくれたサービスとしてパンとサクランボのジャムを出した。男性は「あり・・・がとう」と言うとパンを食べ始めた。
よくこの場所を見つけれたと感心してしまう。通りからは離れているし・・・俺たちが通った道を使えばすぐに着くけど・・・俺の脳内を跡をつけていたという考えがよぎり背筋がぞっとした。
サクランボ・・・チェリーパイ、コンポート・・・ジルさんにもおすそ分けするとして・・・・それでも消費しきれるかわらかないな・・・
取り過ぎたサクランボの調理法を考えながら俺とカイル王子は下山した。
「何作るんですか?僕買い占めますよ!」
「店頭に並べる分がなくなるので買い占めないでください。王子の分は王子の分で作りますので」
「本当ですか!ありがとうございます!」
王子はそう言うといそいそとお財布の中身を確認し始めた。確認しなくても有り余るほど持っているはずなのに。
作ったチェリーパイを口いっぱいに放り込む。甘くて少し酸っぱい味が口いっぱいに広がる。我ながらなかなかに美味しくできたと思う。
「そういえば!王子って呼ぶの辞めませんか?呼びすて・・・とか?」
「いや、さすがにダメじゃないですか?ほら、立場とか色々ありますし」
俺がそう言うと王子はムッとした。チェリーパイを一口口頬張る。
「ほういうこといいまふけど!あんはほうひうのはひやなんじゃなひんでふか?」
「何言ってるのか全然わからないです」
王子は胸をドンドン叩いて飲み込んだ。別に慌てて食べなくてもスイーツは逃げないのに・・・
「そういうこと言いますけど!ダンはそういうのが嫌なんじゃないんですか?」
「そういうのってなんですか?」
「だから、アルファだから~とか、王族だから~てきなのですよ」
「・・・あぁ、まぁ、そうですね」
まさか、バレているとは思わなかった。顔に出しているつもりは無かったが、嫌悪しているような雰囲気でもあるのだろうか。
「ね!呼んでくださいよ!親しくなったら呼び捨てにするものですよ!ね?」
「親しくなった人がそもそもあまりいないので、分からないんですが」
「もう!固いですね!1回だけでもいいからよんでくださいよ!」
「・・・か、かい」
「すみ・・・ません」
ベストなタイミングでドアが開いた。思わず心の中でガッツポーズをする。
「はい!」
お客さんが入って来たので仕方なく席を立つ。あくまで、仕方なくだ。カイル王子は聞こえないと思ったのか舌打ちをした。
「甘い・・・匂いが・・・するんだ・・・やっぱりここだった・・・」
ドアの前に立っていたのはつい数時間前にあった不思議な空気の男性だった。
「ふふっ・・・やっぱりここにいた」
男性はへらっと笑った。幼げのある可愛らしい笑みだったが、言ってる内容が怖い。
「何か食べていかれますか?」
「・・・うん」
ゆっくり頷くと辺りを見渡し、カイル王子の隣の席に着いた。一方のカイル王子はと言うと俺が逃げたことを根に持っているのか、じっとこちらを睨んでいた。
悪いとは思っているが、男性には助けてくれたサービスとしてパンとサクランボのジャムを出した。男性は「あり・・・がとう」と言うとパンを食べ始めた。
よくこの場所を見つけれたと感心してしまう。通りからは離れているし・・・俺たちが通った道を使えばすぐに着くけど・・・俺の脳内を跡をつけていたという考えがよぎり背筋がぞっとした。
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