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予定外
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その日、坂田さんと二人でランチを取っていると、彼女が控えめな声でボブについて話題を振ってきた。あの時現場にはいなかったはずなのだが、どうやら噂で聞いたらしい。まあ、あれだけ大きな声でボブが叫んでいては、みんなに聞こえていたのだろう。
彼女は心配そうに私に言う。
「井ノ口さん、大丈夫でしたか? 言いがかりだった、って聞いて」
「あー」
私はパスタを頬張りながら、例の件を思い出す。
「どうも嫌われちゃってるみたいなんですよねえ。まあ、蒼井さんがフォローに入ってくれたから穏便に済んだのでほんとよかったです。助かりました」
「蒼井さんが?」
「そうそう。颯爽と間に入ってくれてーー」
そこまで言いかけてはっと気が付く。
これは、坂田さんの中の蒼井さんの株を上げる絶好のチャンスではないか!?
まあ、蒼井さんなんていつもいい人だし、元々好感度とかめちゃくちゃ高い人だろうから意味がないかもしれないけど、他人からいい所を聞くとまた意識が変わるかもしれない。蒼井さんに出来る恩返しがあるとしたらここだ、と気合が入った。
ちなみに、四人で行った歓迎会で、坂田さんと蒼井さんは二人きりで帰宅したが、特に何もなく別れたらしい。まあ、蒼井さんは送り狼なんてなる人じゃないよね、と納得。
「蒼井さん、かっこよかったですよ! ボ、井ノ口さんもたじたじって感じで……いやあ、優しいですよねえ蒼井さん! 頼りになるっていうか!」
「そうですね、優しいですよね」
「あんな人が彼氏だったら幸せだと思いませんか!? かっこいいし仕事出来るし優しいって、完璧すぎますよね。蒼井さんには可愛らしくて真面目ないい人がお似合いだなって思ってます!」
鼻息を荒くして、必死に蒼井さんをアピールすると、坂田さんはしばらく目をぱちくりさせていた。しまった、あまりに勢いがありすぎたか。
「そうですね……あの、安西さんって」
「え?」
「……なんでもないです。そう思います、蒼井さんにはいつもお世話になってるんで」
にっこり笑って肯定してくれたので、よしよしと満足した。上手く行ったぞ、このまま坂田さんが蒼井さんを好きになれば必ず二人は結ばれるだろう。
正統派ヒロイン像の坂田さん。ヒーローっぽいのは吉瀬さんだけど、蒼井さんはきっとあなたのことが好きだし、そっちを好きになればすぐに幸せになれますよ!
パスタを巻きながらそう考えつつ、もう少しいいアシストが出来ないだろうか、と考える。蒼井さんには色々助けてもらってるし、もっとお礼がしたいなあ。お礼するなら、蒼井さんだけじゃなくて吉瀬さんも、坂田さんもそうだ。三人になにか……。
お礼……お礼? そこで自分の中でぱっとある案が浮かんだ。私はすぐに目の前の坂田さんに目を輝かせて提案する。
「坂田さん! 今度のお休み、ちょっと付き合ってもらえませんか?」
「えっ。いいですけど、急にどうしたんですか?」
「指導してくれている吉瀬さんに、ちょっとしたお礼を渡したいんですけど、何がいいのか分からないから一緒に選んでもらえないかなーと」
実際には、吉瀬さんだけじゃなくて坂田さんや蒼井さんにも渡すつもりだけど、今はあえて言わなくてもいいや。
坂田さんはなるほど、と納得するもすぐに首を振った。
「予定は全然大丈夫なんですけど……私も吉瀬さんに何を贈ればいいかなんて、全然分かりませんよ」
その答えを待っていた! 私は笑顔で頷く。
「それもそうですね、じゃあ蒼井さんにもお願いしてみて、三人で行ってくれませんか?」
「えっ。三人で?」
「はい! どうでしょうか?」
私の作戦はこうだ。
坂田さんを誘った、と言えば、きっと蒼井さんは来てくれると思う。そこで三人で出かける約束をして日程を合わせる。そして当日の朝、私は熱を出すのだ。お腹を下してもいいかもしれない。とにかく、そういう理由で行けなくなったことにする。
『じゃあ別日にしよう』……となる可能性も高いので、あらかじめ夕飯を食べる店を予約しておこう。『せっかく予約しちゃったのでいってきてもらえませんか、人数の変更は伝えておきます』とでもいえば、二人は出かけてくれるのではないか。
そう。デートになるのだ。
いやちょっと待て、途中で帰るのが一番いいのではないか? 吉瀬さんのプレゼントを選んであとは食事だけ……となったところで、私は体調不良を理由に帰る。そうだ、これが一番スムーズだ。
坂田さんは少し考えた後、こくんと首を縦に振った。
「蒼井さんがいいなら、私は大丈夫です」
「ありがとうございます、聞いてみますね!」
彼がノーと言うわけがない。私はそう確信を持ち、今後の展開を楽しみにしながら一人にやにやと笑った。
そして想像通り、蒼井さんに相談したら二つ返事で『いいよ』ときたので、私はガッツポーズを取った。
来る日曜日。
しっかり夕飯を食べる店を予約したし、準備は整っていた。
朝ゆっくりと目を覚まし、歯磨きと洗顔を終えた後、寝癖にパジャマのままでスマホを手に取った。今日は確か晴れるはずだったけど、天気はどうだったかな、と。
ところが、坂田さんから連絡が来ていたので、天気予報より先にまず開いてみる。
『すみません なんだか熱があるみたいで……今日、行けなくなりました』
「なんだってーーー!?」
自分の寝起きの擦れた声が部屋中に響き渡った。
蒼井さんと坂田さんを二人きりにしよう作戦が、あっけなく失敗に終わってしまった。まさか、私がなるべき状態に坂田さんがなってしまうなんて。
がくりと肩を落としながら、まあまた次回にすればいいか、ととりあえず蒼井さんに連絡を送る。蒼井さんも、きっと坂田さんとのお出かけを楽しみにしていただろうになあ。
『おはようございます。坂田さんから連絡来ましたか? 熱が出ちゃったみたいで……また後日予定を合わせましょう』
そう送り、坂田さんにもお見舞いの言葉を返信する。するとすぐに、蒼井さんから連絡が来た。
『おはよう! 丁度連絡が来たよ。吉瀬への贈り物を買うんでしょう? 二人でもいいんじゃない』
「へ」
予想外の文章に、変な声が出てしまった。
蒼井さんと私、二人? 坂田さんがいないのに、私と出かけるというのか。
「あ、でもそっか、本来の目的は吉瀬さんへの贈り物だしな……」
確かに、贈る私とそれを選ぶ蒼井さんさえいれば、今日の目的は達成できるのだ。だったら彼がそう誘ってくるのもおかしなことではない。
でも私と出かけても、蒼井さんは何もメリットがないではないか。それに、心に決めた女性がいるのに他の女と二人で出かけるのはいかがなものか。ああ、でもその心に決めた女は事情を分かってるわけだから、蒼井さんも気にしていないのかも。
困って返信できず、一人で唸る。私も体調不良になっちゃって、と断ろうか。でもなんか、とってつけたような理由に見えないかな? 蒼井さんと二人が嫌だ、みたいに取られないかな……。
迷っているうちに、もう一通届く。
『ということで、楽しみにしてるね! じゃあまた後で』
「あ、締めくくられてしまった……」
ここまで来て上手く断れる自信がない。計画が破綻してしまったことに嘆きつつ、私は朝の支度を始めた。
本当なら蒼井さんと坂田さんを二人きりにさせたかったのに……協力できなくてすみません、蒼井さん。
彼女は心配そうに私に言う。
「井ノ口さん、大丈夫でしたか? 言いがかりだった、って聞いて」
「あー」
私はパスタを頬張りながら、例の件を思い出す。
「どうも嫌われちゃってるみたいなんですよねえ。まあ、蒼井さんがフォローに入ってくれたから穏便に済んだのでほんとよかったです。助かりました」
「蒼井さんが?」
「そうそう。颯爽と間に入ってくれてーー」
そこまで言いかけてはっと気が付く。
これは、坂田さんの中の蒼井さんの株を上げる絶好のチャンスではないか!?
まあ、蒼井さんなんていつもいい人だし、元々好感度とかめちゃくちゃ高い人だろうから意味がないかもしれないけど、他人からいい所を聞くとまた意識が変わるかもしれない。蒼井さんに出来る恩返しがあるとしたらここだ、と気合が入った。
ちなみに、四人で行った歓迎会で、坂田さんと蒼井さんは二人きりで帰宅したが、特に何もなく別れたらしい。まあ、蒼井さんは送り狼なんてなる人じゃないよね、と納得。
「蒼井さん、かっこよかったですよ! ボ、井ノ口さんもたじたじって感じで……いやあ、優しいですよねえ蒼井さん! 頼りになるっていうか!」
「そうですね、優しいですよね」
「あんな人が彼氏だったら幸せだと思いませんか!? かっこいいし仕事出来るし優しいって、完璧すぎますよね。蒼井さんには可愛らしくて真面目ないい人がお似合いだなって思ってます!」
鼻息を荒くして、必死に蒼井さんをアピールすると、坂田さんはしばらく目をぱちくりさせていた。しまった、あまりに勢いがありすぎたか。
「そうですね……あの、安西さんって」
「え?」
「……なんでもないです。そう思います、蒼井さんにはいつもお世話になってるんで」
にっこり笑って肯定してくれたので、よしよしと満足した。上手く行ったぞ、このまま坂田さんが蒼井さんを好きになれば必ず二人は結ばれるだろう。
正統派ヒロイン像の坂田さん。ヒーローっぽいのは吉瀬さんだけど、蒼井さんはきっとあなたのことが好きだし、そっちを好きになればすぐに幸せになれますよ!
パスタを巻きながらそう考えつつ、もう少しいいアシストが出来ないだろうか、と考える。蒼井さんには色々助けてもらってるし、もっとお礼がしたいなあ。お礼するなら、蒼井さんだけじゃなくて吉瀬さんも、坂田さんもそうだ。三人になにか……。
お礼……お礼? そこで自分の中でぱっとある案が浮かんだ。私はすぐに目の前の坂田さんに目を輝かせて提案する。
「坂田さん! 今度のお休み、ちょっと付き合ってもらえませんか?」
「えっ。いいですけど、急にどうしたんですか?」
「指導してくれている吉瀬さんに、ちょっとしたお礼を渡したいんですけど、何がいいのか分からないから一緒に選んでもらえないかなーと」
実際には、吉瀬さんだけじゃなくて坂田さんや蒼井さんにも渡すつもりだけど、今はあえて言わなくてもいいや。
坂田さんはなるほど、と納得するもすぐに首を振った。
「予定は全然大丈夫なんですけど……私も吉瀬さんに何を贈ればいいかなんて、全然分かりませんよ」
その答えを待っていた! 私は笑顔で頷く。
「それもそうですね、じゃあ蒼井さんにもお願いしてみて、三人で行ってくれませんか?」
「えっ。三人で?」
「はい! どうでしょうか?」
私の作戦はこうだ。
坂田さんを誘った、と言えば、きっと蒼井さんは来てくれると思う。そこで三人で出かける約束をして日程を合わせる。そして当日の朝、私は熱を出すのだ。お腹を下してもいいかもしれない。とにかく、そういう理由で行けなくなったことにする。
『じゃあ別日にしよう』……となる可能性も高いので、あらかじめ夕飯を食べる店を予約しておこう。『せっかく予約しちゃったのでいってきてもらえませんか、人数の変更は伝えておきます』とでもいえば、二人は出かけてくれるのではないか。
そう。デートになるのだ。
いやちょっと待て、途中で帰るのが一番いいのではないか? 吉瀬さんのプレゼントを選んであとは食事だけ……となったところで、私は体調不良を理由に帰る。そうだ、これが一番スムーズだ。
坂田さんは少し考えた後、こくんと首を縦に振った。
「蒼井さんがいいなら、私は大丈夫です」
「ありがとうございます、聞いてみますね!」
彼がノーと言うわけがない。私はそう確信を持ち、今後の展開を楽しみにしながら一人にやにやと笑った。
そして想像通り、蒼井さんに相談したら二つ返事で『いいよ』ときたので、私はガッツポーズを取った。
来る日曜日。
しっかり夕飯を食べる店を予約したし、準備は整っていた。
朝ゆっくりと目を覚まし、歯磨きと洗顔を終えた後、寝癖にパジャマのままでスマホを手に取った。今日は確か晴れるはずだったけど、天気はどうだったかな、と。
ところが、坂田さんから連絡が来ていたので、天気予報より先にまず開いてみる。
『すみません なんだか熱があるみたいで……今日、行けなくなりました』
「なんだってーーー!?」
自分の寝起きの擦れた声が部屋中に響き渡った。
蒼井さんと坂田さんを二人きりにしよう作戦が、あっけなく失敗に終わってしまった。まさか、私がなるべき状態に坂田さんがなってしまうなんて。
がくりと肩を落としながら、まあまた次回にすればいいか、ととりあえず蒼井さんに連絡を送る。蒼井さんも、きっと坂田さんとのお出かけを楽しみにしていただろうになあ。
『おはようございます。坂田さんから連絡来ましたか? 熱が出ちゃったみたいで……また後日予定を合わせましょう』
そう送り、坂田さんにもお見舞いの言葉を返信する。するとすぐに、蒼井さんから連絡が来た。
『おはよう! 丁度連絡が来たよ。吉瀬への贈り物を買うんでしょう? 二人でもいいんじゃない』
「へ」
予想外の文章に、変な声が出てしまった。
蒼井さんと私、二人? 坂田さんがいないのに、私と出かけるというのか。
「あ、でもそっか、本来の目的は吉瀬さんへの贈り物だしな……」
確かに、贈る私とそれを選ぶ蒼井さんさえいれば、今日の目的は達成できるのだ。だったら彼がそう誘ってくるのもおかしなことではない。
でも私と出かけても、蒼井さんは何もメリットがないではないか。それに、心に決めた女性がいるのに他の女と二人で出かけるのはいかがなものか。ああ、でもその心に決めた女は事情を分かってるわけだから、蒼井さんも気にしていないのかも。
困って返信できず、一人で唸る。私も体調不良になっちゃって、と断ろうか。でもなんか、とってつけたような理由に見えないかな? 蒼井さんと二人が嫌だ、みたいに取られないかな……。
迷っているうちに、もう一通届く。
『ということで、楽しみにしてるね! じゃあまた後で』
「あ、締めくくられてしまった……」
ここまで来て上手く断れる自信がない。計画が破綻してしまったことに嘆きつつ、私は朝の支度を始めた。
本当なら蒼井さんと坂田さんを二人きりにさせたかったのに……協力できなくてすみません、蒼井さん。
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