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過去 - 05

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 < a certain place : the first day >

 まさか、こんなものが残ってるなんて……

 これは……流石に手に負えないわね

 私でも無理

 重要な資料は処分されちゃってるし

 どうしろっていうのよ、これだけ残して

 ……。

 処分できなかったの?

 それとも、

 わざと残した?

 だとしたら、何故?

 ……。

 うーん

 どうしようかしら

 ……。

 見なかったことにしても……いいわよね?






 < a certain place : the second day >

 こんにちは

 よかったー、あの時のまま

 ごめんね、置き去りにしちゃって

 それにしても……

 あんな方法しかなかったの?

 いいように使われてる気がするんだけど、私

 しかも、回りくど過ぎ 

 嫌がらせに近いわよ、これ

 ……。

 もしかして、

 私にたどり着くことを計算してたとか……

 まさかね

 でも、

 そうでなければ、これを残す意味が……

 んー

 推測の域は出ないけど、

 偶然と考えたほうが正しいのかも

 えーと、とりあえず、私の家に連れて行くから

 遠いけど我慢するのよ





 < laboratory : at the time of twilight >

 う~……

 脳がする~……

 どしたの、エナっち

 この前の続き?

 ……何か用?

 うわ、怖っ

 エナっちの目と顔が怖いよー

 邪魔するなら帰って頂戴

 帰りません

 困ってる親友を見捨てて帰ることなんてできません

 本音は?

 またエナっちを手伝って今度は高級焼肉を獲得するのっ! 

 ……シネ

 いまボソッと死ねって言った!

 言ってないわよ、心外ね

 絶対に言ってるから!

 空耳よ、チビ助ちゃん

 チビ言うなー!

 おー、いい気持ちー

 少しは痛がれーっ!

 千歳ちとせは肩叩きの天才ねー

 え、そう?

 これは神が与えた才能よ、きっと

 そ、そうかな……

 1時間くらいそうしてくれたら、焼肉奢ってあげるわ

 ……微妙にハードなんですけど

 時給5千円くらいなんだけど……今時そんな高給なバイトなんて無いわよー

 やりますっ!





 < one's room : midnight 2 o'clock >

 う~……

 脳が縦に割れる~……

 どうしろって言うのよ

 これを見て

 あの子を見て

 だからって……

 やれるわけない

 そもそも、こんなものを読めるのは、私が超天才だからだし

 それに

 いえ……

 無理よ

 できっこない……

 絶対に無理

 私はやらないわ

 やらない

 できることなら、助けてあげたいけれど、

 私には、きっと救えない……
 
 
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