桜夜 ―桜雪の夜、少女は彼女の恋を見る―

白河マナ

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プロローグ

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 花びらが舞っていた

 桜色の空

 青年は草むらに寝転んで、空を見上げる

 桜の花びら、

 それと、雪

 冷たく白い結晶が、空から落ちてくる

 春

 なのに、雪が降っていた



 青年は目を閉じる

 身体は動かない

 苦い、血の味がする

 死はゆっくりと近づいてくる

 恐れはない

 ただ、最後に会いたい人がいた

 会って、伝えたい言葉があった

 だがそれは、叶わない願いだと知っていた

 寒い

 血が凍っていく感じがする

 眠い



 雪が青年の姿を隠し始めていた頃

 声が聞こえた

 聞き覚えのない、声

 けれど、とても懐かしい気がした

 灰色の空

 黒髪の──





*****

初めまして。白河マナです。
本作を読んで下さりありがとうございます。

また感想・お気に入り・評価ありがとうございます。
少しでも皆さんに楽しんで頂けるものが書けるように頑張ります。
よろしくお願いします。
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感想 5

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