44 / 44
- Another Story 03 - 終焉、それから
しおりを挟む
犬の鳴き声がした方に歩いてきて、冴子は御神木の前に着いた。しかしそこにいたのは犬ではなく白い猫だった。彩たちが飼っていた猫だ。
「……」
白猫は冴子の足下にやってきて顔をなすりつけ、喉を鳴らす。
「こんな私に、まだ懐いてくれるのね」
どうしてこの場所に。
ということは、さっき吠えたのは、詠がこの白猫と一緒に引き取った500円という名の犬だろうか。ふと思う。
しかし、冴子のそんな思考は、目の前の光景によって停止した。
御神木にもたれかかるようにして詠が倒れていた。白い巫女装束は、血と水が混ざったせいか薄ピンク色に変色している。
「どうして……」
顔から生気は失われていた。紫色の唇の間から吐息は感じられない。首筋には不自然なほどの多くの血管が、蜘蛛の巣のように青白く浮き出ている。
詠の体は冷たくなっていた。まるで御神木に吸い寄せられ、そのまま幹の一部になったように見えた。
「……詠」
そっと手を握る。
ひやりとしたがまだ少し温かかった。呼吸はしていない。
「こんなに苦しそうな顔をして……そこまでして、ここに何を求めてやってきたの……」
にゃー。
白猫が鳴く。
冴子のことを見上げる。
『どうしてこの人は眠っているの?』
大きな瞳でそう問いかけてくる。
冴子は白猫を抱きかかえ、うつむき、嗚咽を漏らす。腕の中の白猫が冴子の頬を舐めると、堰を切ったように涙が流れた。
復讐は果たした。
蓄積された憎悪は、喜びや幸せなどには変わらなかった。わかっていた。なのに。耐え難い不快さと心細さで体の震えが止まらない。
自分の娘までも殺めてしまった。
どんな形で生まれてきた子であれ、詠は間違いなく冴子の子どもだった。優しく、純粋で、素直な子だった。
その子の未来を奪ってしまった。この手で。
にゃー。
猫が鳴く。
頬を嘗めるざらざらした舌が温かい。
「私、」
にゃー。
「私は……なんてこと……」
白猫は冴子の手を離れ、詠のもとに歩き、飛び上がって胸の上に乗る。そして冴子の方を見ながら、また鳴く。
村にあるすべての家が燃えていた。既に燃え尽きた家もある。御神木のある川原周辺まで灰色の煙が流れてきている。空には無数の星々が望めた。
詠の胸の上で白猫は丸くなる。大きな欠伸をして、冴子のことをしばらく眺めてから眠ってしまう。
冴子は両膝をついて、額を冷たい地面につけた。
どれだけ時間がたったのかはわからない。
いつのまにか夜が明けていた。
眠っていたのか。
それとも泣き続けていたのか。
冴子にはわからなかった。ただただ、苦しかった。たとえようの無い苦しみ。それは、今まで味わったことのない、絶望的でありながら静かな苦痛──
にゃー。
白猫が鳴いた。
冴子の地面についた腕に頭を、次にしっぽをなすり付けてくる。その小さな頭の上には、桜の花びらが一枚乗っていた。
桜……?
冴子は、花びらを手にとる。
神事のときには満開だった桜の花も、みな落ちてしまった。風であおられた花びらが猫の頭の上に乗ったのだろうか。
手のひらに置いた桜の花びらは瑞々しく、今の今まで咲いていたもののように思えた。
御神木を見る。
当然ながら枝葉しかない。葉が少ないので、枝と枝の隙間から空が見える。しかしそれでも御神木は十分に存在感があった。
冴子は視線をまた手のひらに戻した。
だが。
花びらはなくなっていた。
突然──冴子の周りは、巨大な影に包まれる。
再び御神木を見上げる冴子。緑の葉と枝だけとなっていた桜の木には、満開の桜の花が色づいていた。
信じられないといった表情で冴子は御神木を眺める。
花びらが舞っていた。
視界一面の桜。
ざわざわと枝が揺れ音を立てる。
その圧倒的な景色は、冴子の苦痛を一瞬で奪い去った。御神木の下から詠の亡骸はなくなっていたが、冴子はそれを不思議なことだとは思わなかった。
どこかで猫が鳴いた。
夢。
これは夢だ。
なぜなら冴子の前に、さらに目を疑う者が現れたから。
何度、夢に見ただろう。
何度、共に過ごした瞬間を思い出しただろう。
何度、
何度も、
冴子を勇気づけ、励ましてくれた存在──死んでしまったはずの男が立っていた。男は何も言わず、冴子のことを見ている。
思い出が溢れてくる。
言葉が出ない。
様々な思いが喉の奥でつかえ、声にならない。
男は、ただ一度、冴子に向かって微笑んだ。
冴子は泣き崩れた。心の底から素直に泣くことができた、子どもの頃のように。
◇ ◆ ◇
その日は快晴だった。
桜の巨木はいつもと同じ場所で、いつもと同じように佇んでいる。
枝に止まった野鳥が機嫌良さそうに囀っている。
木の下に、女がひとり倒れていた。女は、村の神主である沢角冴子だった。顔を横に向け、うつ伏せに倒れたまま動かない。
その柔らかな表情は、眠っているようにしか見えない。眠る女の隣には、真っ白い猫が丸くなって眠っていた。
どんなに強い風が吹いても、
日が暮れても、
女と白猫が再び目を覚ますことはなかった。
◇ ◆ ◇
街に帰ってきて、1ヶ月が経った。
なんてことはない。
俺がこの街で一人暮らしをしながら築いてきた生活のサイクルに戻っただけだ。
村での生活が特殊だったんだ。
あそこには2週間もいなかったのに、ずいぶん居たような気がする。
ひとりの生活にまだ違和感を感じる。
「……」
こうして一人で飯を食うのも、なんだか寂しい。
「しっかりしろ、俺」
独り言を呟く。
じきに慣れる。
別に、一生の別れになった訳じゃない。
沙夜と彩は、父親の母親、つまり祖母の家に住んでいる。
2人を送り届けるときに行ったきりだが、これがまたド田舎で、住所上は町となっているのにコンビニすらない。
でもまあ、
あの村での暮らししか知らない彩には丁度いいのかもしれない。
長峰姉妹の婆さんは、今も現役の産婦人科医だった。
違法じゃないのかと訊いたら、耳が聞こえないフリをして誤魔化していたくらいだから、それなりに元気みたいだ。
婆さんは2人の孫を見てとても嬉しそうだった。
一緒に暮らすことを快く承諾してくれた。
そこで俺たちは、2人の父親が一度だけ村を抜け出してやってきて、彩の出生届を出して欲しいと婆さんのところに頼みに来たことを話してくれた。
沙夜が両親の死を伝えると、婆さんは、母親より先に死ぬバカがいるかと怒ってから、しばらく言葉を詰まらせた。
俺は婆さんに何度も礼を言って、自分の街に帰った。ちなみに、婆さんの家までは電車を4回乗り継いで片道5時間かかる。
こうして、
俺は元の生活に戻った。
たまにかかってくる二人からの電話が、村での出来事を思い出させる。
それと玄関に立てかけてある金属バット。
沙夜が黒マジックで『護身用』と書いて、俺の部屋に置いていったものだ。
これも俺にあの村のことを思い出させる。
詠のこと。
神主さんのこと。
大きな桜の木のこと。
シロシロのこと。
神事のこと──
先週、夜中に彩から電話がかかってきて、村で飼っていた犬──500円が彩たちのところにやって来たという話を聞いて驚かされた。
興奮した彩の声の向こうで犬が吠えていた。
実際に見たわけじゃないから絶対とは言い切れないけれど、それは確かにあの犬の鳴き声のようだった。
まあ、元飼い主が500円と言ってるのだから、本当なのだろう。
シロシロもいつか二人のところに戻ってくるのだろうか。
「……」
とりあえず。
「バイト、行くか……」
彩と沙夜は3日ほどこの部屋にいた。
その間、色々と出費がかさんだ。
金欠で今は2人に会いに行くこともできない。
でも、なんとか今月中に金を貯めて、2人がこっちに遊びに来る前に、こっそり俺のほうから会いに行こうと思っている。
俺には、沙夜に対してまだ伝えてない、伝えたい言葉がある。
それを届けに行きたい。
「……」
白猫は冴子の足下にやってきて顔をなすりつけ、喉を鳴らす。
「こんな私に、まだ懐いてくれるのね」
どうしてこの場所に。
ということは、さっき吠えたのは、詠がこの白猫と一緒に引き取った500円という名の犬だろうか。ふと思う。
しかし、冴子のそんな思考は、目の前の光景によって停止した。
御神木にもたれかかるようにして詠が倒れていた。白い巫女装束は、血と水が混ざったせいか薄ピンク色に変色している。
「どうして……」
顔から生気は失われていた。紫色の唇の間から吐息は感じられない。首筋には不自然なほどの多くの血管が、蜘蛛の巣のように青白く浮き出ている。
詠の体は冷たくなっていた。まるで御神木に吸い寄せられ、そのまま幹の一部になったように見えた。
「……詠」
そっと手を握る。
ひやりとしたがまだ少し温かかった。呼吸はしていない。
「こんなに苦しそうな顔をして……そこまでして、ここに何を求めてやってきたの……」
にゃー。
白猫が鳴く。
冴子のことを見上げる。
『どうしてこの人は眠っているの?』
大きな瞳でそう問いかけてくる。
冴子は白猫を抱きかかえ、うつむき、嗚咽を漏らす。腕の中の白猫が冴子の頬を舐めると、堰を切ったように涙が流れた。
復讐は果たした。
蓄積された憎悪は、喜びや幸せなどには変わらなかった。わかっていた。なのに。耐え難い不快さと心細さで体の震えが止まらない。
自分の娘までも殺めてしまった。
どんな形で生まれてきた子であれ、詠は間違いなく冴子の子どもだった。優しく、純粋で、素直な子だった。
その子の未来を奪ってしまった。この手で。
にゃー。
猫が鳴く。
頬を嘗めるざらざらした舌が温かい。
「私、」
にゃー。
「私は……なんてこと……」
白猫は冴子の手を離れ、詠のもとに歩き、飛び上がって胸の上に乗る。そして冴子の方を見ながら、また鳴く。
村にあるすべての家が燃えていた。既に燃え尽きた家もある。御神木のある川原周辺まで灰色の煙が流れてきている。空には無数の星々が望めた。
詠の胸の上で白猫は丸くなる。大きな欠伸をして、冴子のことをしばらく眺めてから眠ってしまう。
冴子は両膝をついて、額を冷たい地面につけた。
どれだけ時間がたったのかはわからない。
いつのまにか夜が明けていた。
眠っていたのか。
それとも泣き続けていたのか。
冴子にはわからなかった。ただただ、苦しかった。たとえようの無い苦しみ。それは、今まで味わったことのない、絶望的でありながら静かな苦痛──
にゃー。
白猫が鳴いた。
冴子の地面についた腕に頭を、次にしっぽをなすり付けてくる。その小さな頭の上には、桜の花びらが一枚乗っていた。
桜……?
冴子は、花びらを手にとる。
神事のときには満開だった桜の花も、みな落ちてしまった。風であおられた花びらが猫の頭の上に乗ったのだろうか。
手のひらに置いた桜の花びらは瑞々しく、今の今まで咲いていたもののように思えた。
御神木を見る。
当然ながら枝葉しかない。葉が少ないので、枝と枝の隙間から空が見える。しかしそれでも御神木は十分に存在感があった。
冴子は視線をまた手のひらに戻した。
だが。
花びらはなくなっていた。
突然──冴子の周りは、巨大な影に包まれる。
再び御神木を見上げる冴子。緑の葉と枝だけとなっていた桜の木には、満開の桜の花が色づいていた。
信じられないといった表情で冴子は御神木を眺める。
花びらが舞っていた。
視界一面の桜。
ざわざわと枝が揺れ音を立てる。
その圧倒的な景色は、冴子の苦痛を一瞬で奪い去った。御神木の下から詠の亡骸はなくなっていたが、冴子はそれを不思議なことだとは思わなかった。
どこかで猫が鳴いた。
夢。
これは夢だ。
なぜなら冴子の前に、さらに目を疑う者が現れたから。
何度、夢に見ただろう。
何度、共に過ごした瞬間を思い出しただろう。
何度、
何度も、
冴子を勇気づけ、励ましてくれた存在──死んでしまったはずの男が立っていた。男は何も言わず、冴子のことを見ている。
思い出が溢れてくる。
言葉が出ない。
様々な思いが喉の奥でつかえ、声にならない。
男は、ただ一度、冴子に向かって微笑んだ。
冴子は泣き崩れた。心の底から素直に泣くことができた、子どもの頃のように。
◇ ◆ ◇
その日は快晴だった。
桜の巨木はいつもと同じ場所で、いつもと同じように佇んでいる。
枝に止まった野鳥が機嫌良さそうに囀っている。
木の下に、女がひとり倒れていた。女は、村の神主である沢角冴子だった。顔を横に向け、うつ伏せに倒れたまま動かない。
その柔らかな表情は、眠っているようにしか見えない。眠る女の隣には、真っ白い猫が丸くなって眠っていた。
どんなに強い風が吹いても、
日が暮れても、
女と白猫が再び目を覚ますことはなかった。
◇ ◆ ◇
街に帰ってきて、1ヶ月が経った。
なんてことはない。
俺がこの街で一人暮らしをしながら築いてきた生活のサイクルに戻っただけだ。
村での生活が特殊だったんだ。
あそこには2週間もいなかったのに、ずいぶん居たような気がする。
ひとりの生活にまだ違和感を感じる。
「……」
こうして一人で飯を食うのも、なんだか寂しい。
「しっかりしろ、俺」
独り言を呟く。
じきに慣れる。
別に、一生の別れになった訳じゃない。
沙夜と彩は、父親の母親、つまり祖母の家に住んでいる。
2人を送り届けるときに行ったきりだが、これがまたド田舎で、住所上は町となっているのにコンビニすらない。
でもまあ、
あの村での暮らししか知らない彩には丁度いいのかもしれない。
長峰姉妹の婆さんは、今も現役の産婦人科医だった。
違法じゃないのかと訊いたら、耳が聞こえないフリをして誤魔化していたくらいだから、それなりに元気みたいだ。
婆さんは2人の孫を見てとても嬉しそうだった。
一緒に暮らすことを快く承諾してくれた。
そこで俺たちは、2人の父親が一度だけ村を抜け出してやってきて、彩の出生届を出して欲しいと婆さんのところに頼みに来たことを話してくれた。
沙夜が両親の死を伝えると、婆さんは、母親より先に死ぬバカがいるかと怒ってから、しばらく言葉を詰まらせた。
俺は婆さんに何度も礼を言って、自分の街に帰った。ちなみに、婆さんの家までは電車を4回乗り継いで片道5時間かかる。
こうして、
俺は元の生活に戻った。
たまにかかってくる二人からの電話が、村での出来事を思い出させる。
それと玄関に立てかけてある金属バット。
沙夜が黒マジックで『護身用』と書いて、俺の部屋に置いていったものだ。
これも俺にあの村のことを思い出させる。
詠のこと。
神主さんのこと。
大きな桜の木のこと。
シロシロのこと。
神事のこと──
先週、夜中に彩から電話がかかってきて、村で飼っていた犬──500円が彩たちのところにやって来たという話を聞いて驚かされた。
興奮した彩の声の向こうで犬が吠えていた。
実際に見たわけじゃないから絶対とは言い切れないけれど、それは確かにあの犬の鳴き声のようだった。
まあ、元飼い主が500円と言ってるのだから、本当なのだろう。
シロシロもいつか二人のところに戻ってくるのだろうか。
「……」
とりあえず。
「バイト、行くか……」
彩と沙夜は3日ほどこの部屋にいた。
その間、色々と出費がかさんだ。
金欠で今は2人に会いに行くこともできない。
でも、なんとか今月中に金を貯めて、2人がこっちに遊びに来る前に、こっそり俺のほうから会いに行こうと思っている。
俺には、沙夜に対してまだ伝えてない、伝えたい言葉がある。
それを届けに行きたい。
0
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(5件)
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
睿国怪奇伝〜オカルトマニアの皇妃様は怪異がお好き〜
猫とろ
キャラ文芸
大国。睿(えい)国。 先帝が急逝したため、二十五歳の若さで皇帝の玉座に座ることになった俊朗(ジュンラン)。
その妻も政略結婚で選ばれた幽麗(ユウリー)十八歳。 そんな二人は皇帝はリアリスト。皇妃はオカルトマニアだった。
まるで正反対の二人だが、お互いに政略結婚と割り切っている。
そんなとき、街にキョンシーが出たと言う噂が広がる。
「陛下キョンシーを捕まえたいです」
「幽麗。キョンシーの存在は俺は認めはしない」
幽麗の言葉を真っ向否定する俊朗帝。
だが、キョンシーだけではなく、街全体に何か怪しい怪異の噂が──。 俊朗帝と幽麗妃。二人は怪異を払う為に協力するが果たして……。
皇帝夫婦×中華ミステリーです!
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
あまりさんののっぴきならない事情
菱沼あゆ
キャラ文芸
強引に見合い結婚させられそうになって家出し、憧れのカフェでバイトを始めた、あまり。
充実した日々を送っていた彼女の前に、驚くような美形の客、犬塚海里《いぬづか かいり》が現れた。
「何故、こんなところに居る? 南条あまり」
「……嫌な人と結婚させられそうになって、家を出たからです」
「それ、俺だろ」
そーですね……。
カフェ店員となったお嬢様、あまりと常連客となった元見合い相手、海里の日常。
罪悪と愛情
暦海
恋愛
地元の家電メーカー・天の香具山に勤務する20代後半の男性・古城真織は幼い頃に両親を亡くし、それ以降は父方の祖父母に預けられ日々を過ごしてきた。
だけど、祖父母は両親の残した遺産を目当てに真織を引き取ったに過ぎず、真織のことは最低限の衣食を与えるだけでそれ以外は基本的に放置。祖父母が自身を疎ましく思っていることを知っていた真織は、高校卒業と共に就職し祖父母の元を離れる。業務上などの必要なやり取り以外では基本的に人と関わらないので友人のような存在もいない真織だったが、どうしてかそんな彼に積極的に接する後輩が一人。その後輩とは、頗る優秀かつ息を呑むほどの美少女である降宮蒔乃で――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
まだ数話しか読んでいませんが、端々に見え隠れしている村の秘密?のようなものがこれから楽しみです!
ありがとうございます!
最後まで楽しんで読んで頂けると嬉しいです。
所々に見られるシュールなノリがすこ
がんばえー
ありがとうございます!
私もシュールなノリが好きなので私の趣味趣向全開です。
がんばりますー
作品の紹介いただきありがとうございます。
丁寧な描写が物語を引き出しておりました。
今後とも期待しております。
感想ありがとうございます!
まだまだ未熟ですが、今後も書き続ける気持ちを継続していけたらと思っております。