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第2章 王都
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「子どもは嫌いですか?」
「そういうわけじゃない。だがな、」
「ライザ様からの決定事項です。これは私の勘なのですが、ジードさんって普通の剣士ではなく魔法士でしょう? 生徒さんたちが教師以外の魔法士に会える機会は多くありません。きっと歓迎されます」
「俺はゆっくり休みたいんだ」
「ここには大きな浴場も、柔らかいベッドもあります。美味しい料理も――と言っても、料理は私が作っているのですけど」
「最後の一点だけ気になるが、他の二つは魅力だな」
ジードがからかうような口調で言うと、シナも負けじと、
「食べてから言ってください。美味しすぎるからといって、感激して泣かないでくださいね」
子どものいがみ合いのような二人のやりとりに、近くにいた生徒たちが口を押さえて笑っている。
気づいたシナが、恥かしさに頬を染める。
「あら……コホン。とにかく、私はジードさんを案内しましたので。〇〇二号室がジードさんの部屋ですから間違えないでくださいね。浴場の場所は生徒さんに聞いてください。夕食は私が七時に部屋に直接持っていきます」
「ああ」
ジードは宿舎に入り、部屋に行くより前に生徒に聞いて浴場に向かった。廊下を濡らしながら歩くジードの後を、数人の生徒が興味津々でついてくる。
それらを無視して浴場の前まで来たが、流石にジードも背後でひそひそと何かを言い合っている子どもたちに、
「なにか用か?」
ついてきた子どもたちの中で最も背の高い女の子が、ジードの前に押し出される。
「あ、あの……」
「なんだ?」
「……廊下……今朝、みんなで綺麗にしたばかりなのです……けど」
(言うなって言っただろ、カチュア!)
後ろにいる金髪の少年が長身の少女に向かって小声で怒鳴る。
「それで?」
「え、それで、って……」
思いがけない言葉だったのか、少女は酷くうろたえている。必死で返す言葉を探しているが、なかなか出てこない。
「俺にどうして欲しいのか言ってくれ。でないと、わからない」
「……お、お風呂から上がったら……廊下を拭くのを手伝ってください!」
髪が跳ねるほどの勢いで少女が頭を下げる。
(バカ! ホントに殺されるぞっ!)
さっきの金髪の少年が少女の両肩を後ろから掴んで、引きずるようにジードから遠ざけようとする。
少女は背中が見えるほど深く頭を下げている。
「……」
ふと、ジードの脳裏に妹の姿が思い浮かんだ。
いつも兄に頼っていると謝るばかりの、病弱な妹──今頃は、なにをしているのだろうか。ちゃんと食事を取っているだろうか。一人で寂しい思いはしていないだろうか。
ジードがゼノン公国のオーバーバウデンを発ってから、もうすぐ一ヶ月になる。
「悪かったな。手伝うから顔を上げろ」
信じられないといった表情の少女に、ジードは鞘に入った剣を投げてよこす。少女はそれを胸のあたりで受け止めた。
「俺のモジュレータだ。風呂から上がるまで、貸しといてやる」
ジードは無愛想にそう言い浴場に入っていった。中に入ると、壁に一枚の大きな紙が張ってあった。
『脱いだ服はその籠に入れてください。洗濯して、明日の朝には乾くようにしてきますので、それまで代わりの服を着ていてください』
「至れり尽せりだな」
廊下からは、ジードが渡したモジュレータに群がっているのか、生徒たちの賑やかな話し声が聞こえた。
◇ ◆ ◇
ジードは音楽で目を覚ました。
朝の七時。
ベッドから出て音の方に目をやると、部屋の天井の角にある四角い箱の中から、ヴァイオリンの旋律が流れていることがわかった。
ジードは、自分がシリウスの宿舎にいたことを思い出す。
ベッドに戻り、仰向けに寝そべり、目を閉じる。
窓の外からは鳥の囀り。髪と頬を撫でるように抜けていく優しい風──そういったものを感じるのは久しぶりだった。
自分がここに辿り着くまでいかに余裕を失っていたのかを実感する。
ゼノン公国のオーバーバウデンからアラキア王国のクライトまで、野営を繰り返しながら休むことなくやってきた。
手を伸ばして、鞘に収まっている剣を取る。柄を握り、引き抜く。しかし、そこに刀身は存在しなかった。
ジードに驚いた様子はない。
鞘を置いて、柄と鍔だけの剣を眺める。ジードが何事かを呟くと、鍔の部分に埋め込まれている赤い石が輝きを帯び──不意に二度のノック音が響く。
「あの、おはようございます」
声が裏返ったのは緊張のせいであろうか。宿舎で暮らしている学院生の男の子が、ひとりで大きなカゴを抱え、部屋の前に立っていた。
剣を鞘に収め、ジードはドアの方向に『なんの用だ?』と訊ねる。
「乾いた服と靴と、ライザ様からのお届け物を持ってきました。入ってもよろしいでしょうか」
「いや、ドアの横に置いといてくれないか」
「わかりました」
足音が遠ざかっていったことを確認してからノブを回す。部屋のドアの脇には、服と靴の他に新品の鋼の胸当てと革の手袋とベルトがあった。
それらを手に部屋に戻り、着替え、帯剣し、ジードは部屋を出た。
廊下を歩いていると次々と生徒たちが挨拶をしてくる。ジードは最初は軽く頭を下げていたが、だんだんと面倒臭くなり最後には気づかないふりをした。
「どこに行くのですか、ジードさん」
一階に下り、食堂を過ぎ、宿舎を出ようとしたところで少女に止められる。確か、カチュアという名前の子だったことを思い出す。
「世話になったな。俺はもう行く」
「せめて朝食くらいは……」
「悪いが、急いでるんだ」
それを聞いてう項垂れるカチュア。しかしすぐに顔を上げ、
「では、また来てくださいね」
と笑顔を向ける。
「……ああ」
カチュアは、ジードの表情から葛藤のようなものを感じ取っていた。
ジードは少し歩き出してから立ち止まり『シナに……料理、美味かったって伝えておいてくれ』とだけ言った。
一本道を進み、噴水のある中庭を横切り、校舎入口の扉を開ける。ジードは長い廊下を歩き、『院長室』というプレートが掛けられている部屋のドアを叩く。
「入っていいわよ」
ライザは昨日と同じように机に向かい、昨日よりも分厚い本を読んでいた。
「よく寝れたかしら」
「おかげさまで」
と、やや皮肉を含めて言う。
「それは良かったわ」
ライザは本を閉じ、ジードを見据える。何かを懐かしむような顔をして、
「やっぱりあなたには、ローブよりもそっちの方が似合っているわね。そのモジュレータもあなたの為に作られたものみたい」
「……」
「さて、仕事の話なんだけど……」
ジードはライザから仕事の内容を聞いて、わかったとだけ言った。ライズがいるリアの村まではクライトから徒歩で一週間はかかる。道はとても険しく、馬を利用するのは困難だった。
「すべてが終わったら、ルシアを連れて、クライトに戻ってきなさい」
それには答えず、ジードはライザの部屋を出ていった。外に出て、噴水池の横を通って正門に向かう。
そこには女の子がいた。
ぶかぶかのローブを着た小さな女の子が、飽きもせず、地面の草をむしっている。ジードは名前が無いという少女の前にしゃがみ込み、
「名前は見つかったか?」
「なかなかいい名前ない。かんがえてる」
女の子はローブの袖で額の汗を拭く。大きな袖口から少女の腕が──どす黒い、膿のようなものが腕の表面を覆っているのが見えた。
「いい名前が見つかるといいな」
「……うん」
「じゃあな」
「おにいさん?」
女の子がジードを呼び止める。
「なんだ?」
「かなしいことがあるの。もうすぐ」
いまにも泣き出してしまいそうな表情で、少女が呟く。その声は若干震えていた。強い風がローブを揺らし、黒く膿んだ腕と両足が露になるが、少女は気にしない。
「わかってる」
しゃがみ込んだまま少女を軽く抱き、離れ、ジードは立ち上がる。自分のことを見上げている少女に、
「でもありがとな。次に来たときは、本当に草むしりを手伝ってやるから」
「うん。きたいしてる」
「そういうわけじゃない。だがな、」
「ライザ様からの決定事項です。これは私の勘なのですが、ジードさんって普通の剣士ではなく魔法士でしょう? 生徒さんたちが教師以外の魔法士に会える機会は多くありません。きっと歓迎されます」
「俺はゆっくり休みたいんだ」
「ここには大きな浴場も、柔らかいベッドもあります。美味しい料理も――と言っても、料理は私が作っているのですけど」
「最後の一点だけ気になるが、他の二つは魅力だな」
ジードがからかうような口調で言うと、シナも負けじと、
「食べてから言ってください。美味しすぎるからといって、感激して泣かないでくださいね」
子どものいがみ合いのような二人のやりとりに、近くにいた生徒たちが口を押さえて笑っている。
気づいたシナが、恥かしさに頬を染める。
「あら……コホン。とにかく、私はジードさんを案内しましたので。〇〇二号室がジードさんの部屋ですから間違えないでくださいね。浴場の場所は生徒さんに聞いてください。夕食は私が七時に部屋に直接持っていきます」
「ああ」
ジードは宿舎に入り、部屋に行くより前に生徒に聞いて浴場に向かった。廊下を濡らしながら歩くジードの後を、数人の生徒が興味津々でついてくる。
それらを無視して浴場の前まで来たが、流石にジードも背後でひそひそと何かを言い合っている子どもたちに、
「なにか用か?」
ついてきた子どもたちの中で最も背の高い女の子が、ジードの前に押し出される。
「あ、あの……」
「なんだ?」
「……廊下……今朝、みんなで綺麗にしたばかりなのです……けど」
(言うなって言っただろ、カチュア!)
後ろにいる金髪の少年が長身の少女に向かって小声で怒鳴る。
「それで?」
「え、それで、って……」
思いがけない言葉だったのか、少女は酷くうろたえている。必死で返す言葉を探しているが、なかなか出てこない。
「俺にどうして欲しいのか言ってくれ。でないと、わからない」
「……お、お風呂から上がったら……廊下を拭くのを手伝ってください!」
髪が跳ねるほどの勢いで少女が頭を下げる。
(バカ! ホントに殺されるぞっ!)
さっきの金髪の少年が少女の両肩を後ろから掴んで、引きずるようにジードから遠ざけようとする。
少女は背中が見えるほど深く頭を下げている。
「……」
ふと、ジードの脳裏に妹の姿が思い浮かんだ。
いつも兄に頼っていると謝るばかりの、病弱な妹──今頃は、なにをしているのだろうか。ちゃんと食事を取っているだろうか。一人で寂しい思いはしていないだろうか。
ジードがゼノン公国のオーバーバウデンを発ってから、もうすぐ一ヶ月になる。
「悪かったな。手伝うから顔を上げろ」
信じられないといった表情の少女に、ジードは鞘に入った剣を投げてよこす。少女はそれを胸のあたりで受け止めた。
「俺のモジュレータだ。風呂から上がるまで、貸しといてやる」
ジードは無愛想にそう言い浴場に入っていった。中に入ると、壁に一枚の大きな紙が張ってあった。
『脱いだ服はその籠に入れてください。洗濯して、明日の朝には乾くようにしてきますので、それまで代わりの服を着ていてください』
「至れり尽せりだな」
廊下からは、ジードが渡したモジュレータに群がっているのか、生徒たちの賑やかな話し声が聞こえた。
◇ ◆ ◇
ジードは音楽で目を覚ました。
朝の七時。
ベッドから出て音の方に目をやると、部屋の天井の角にある四角い箱の中から、ヴァイオリンの旋律が流れていることがわかった。
ジードは、自分がシリウスの宿舎にいたことを思い出す。
ベッドに戻り、仰向けに寝そべり、目を閉じる。
窓の外からは鳥の囀り。髪と頬を撫でるように抜けていく優しい風──そういったものを感じるのは久しぶりだった。
自分がここに辿り着くまでいかに余裕を失っていたのかを実感する。
ゼノン公国のオーバーバウデンからアラキア王国のクライトまで、野営を繰り返しながら休むことなくやってきた。
手を伸ばして、鞘に収まっている剣を取る。柄を握り、引き抜く。しかし、そこに刀身は存在しなかった。
ジードに驚いた様子はない。
鞘を置いて、柄と鍔だけの剣を眺める。ジードが何事かを呟くと、鍔の部分に埋め込まれている赤い石が輝きを帯び──不意に二度のノック音が響く。
「あの、おはようございます」
声が裏返ったのは緊張のせいであろうか。宿舎で暮らしている学院生の男の子が、ひとりで大きなカゴを抱え、部屋の前に立っていた。
剣を鞘に収め、ジードはドアの方向に『なんの用だ?』と訊ねる。
「乾いた服と靴と、ライザ様からのお届け物を持ってきました。入ってもよろしいでしょうか」
「いや、ドアの横に置いといてくれないか」
「わかりました」
足音が遠ざかっていったことを確認してからノブを回す。部屋のドアの脇には、服と靴の他に新品の鋼の胸当てと革の手袋とベルトがあった。
それらを手に部屋に戻り、着替え、帯剣し、ジードは部屋を出た。
廊下を歩いていると次々と生徒たちが挨拶をしてくる。ジードは最初は軽く頭を下げていたが、だんだんと面倒臭くなり最後には気づかないふりをした。
「どこに行くのですか、ジードさん」
一階に下り、食堂を過ぎ、宿舎を出ようとしたところで少女に止められる。確か、カチュアという名前の子だったことを思い出す。
「世話になったな。俺はもう行く」
「せめて朝食くらいは……」
「悪いが、急いでるんだ」
それを聞いてう項垂れるカチュア。しかしすぐに顔を上げ、
「では、また来てくださいね」
と笑顔を向ける。
「……ああ」
カチュアは、ジードの表情から葛藤のようなものを感じ取っていた。
ジードは少し歩き出してから立ち止まり『シナに……料理、美味かったって伝えておいてくれ』とだけ言った。
一本道を進み、噴水のある中庭を横切り、校舎入口の扉を開ける。ジードは長い廊下を歩き、『院長室』というプレートが掛けられている部屋のドアを叩く。
「入っていいわよ」
ライザは昨日と同じように机に向かい、昨日よりも分厚い本を読んでいた。
「よく寝れたかしら」
「おかげさまで」
と、やや皮肉を含めて言う。
「それは良かったわ」
ライザは本を閉じ、ジードを見据える。何かを懐かしむような顔をして、
「やっぱりあなたには、ローブよりもそっちの方が似合っているわね。そのモジュレータもあなたの為に作られたものみたい」
「……」
「さて、仕事の話なんだけど……」
ジードはライザから仕事の内容を聞いて、わかったとだけ言った。ライズがいるリアの村まではクライトから徒歩で一週間はかかる。道はとても険しく、馬を利用するのは困難だった。
「すべてが終わったら、ルシアを連れて、クライトに戻ってきなさい」
それには答えず、ジードはライザの部屋を出ていった。外に出て、噴水池の横を通って正門に向かう。
そこには女の子がいた。
ぶかぶかのローブを着た小さな女の子が、飽きもせず、地面の草をむしっている。ジードは名前が無いという少女の前にしゃがみ込み、
「名前は見つかったか?」
「なかなかいい名前ない。かんがえてる」
女の子はローブの袖で額の汗を拭く。大きな袖口から少女の腕が──どす黒い、膿のようなものが腕の表面を覆っているのが見えた。
「いい名前が見つかるといいな」
「……うん」
「じゃあな」
「おにいさん?」
女の子がジードを呼び止める。
「なんだ?」
「かなしいことがあるの。もうすぐ」
いまにも泣き出してしまいそうな表情で、少女が呟く。その声は若干震えていた。強い風がローブを揺らし、黒く膿んだ腕と両足が露になるが、少女は気にしない。
「わかってる」
しゃがみ込んだまま少女を軽く抱き、離れ、ジードは立ち上がる。自分のことを見上げている少女に、
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