聖女だって癒やされたいっ!〜週末は日本で〜

こうじ

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聖女、ピザで癒やされる

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「そういえばもう夜ね、夕食何食べようかな……」

 私はメニュー表に目をやった。

「ヘェ~、持ち込みもOKなのね、何処かから頼む事も出来るのね」

 メニュー表を見ているとある文字に目が止まった。

「ピザっ!この世界にもあるのねっ!」

 ピザは私の世界にもあるけど食べた事なんて勿論無い。

 ただ街の食堂をチラッと見て美味しそうに食べているのを内心羨ましくて見ていた。

「コレは絶対食べなきゃ!!」

 私はフロントに連絡してピザを頼んだ。

 それから数分後、チャイムがなりピザがやってきた。

「あぁ~……、この匂い……」

 箱を開けると湯気が立ち香ばしいチーズの焼けた匂いが食欲をそそる。

「コレは手づかみで良いよね」

 一切れ掴むとチーズがトロ~ンと伸びた。

「コレよこれ! ピザと言えばこれよっ!」

 多分、普通の人はこんな事では感動しないと思うけど規制ばっかりの毎日を過ごしていると何でも感動してしまうのだ。

 パクりと食べるとトマトソースの味や野菜の食感が口の中でハーモニーを奏でている。

「美味いっ! こんな美味しい物を食べさせないなんてやっぱり教会はおかしいわよっ!」

 改めて教会に対する不満が溜まっている。

 でも、多分言ってもダメなんだろうなぁ、という諦めもある。

 まぁ、今は忘れてピザを堪能する事にしよう。  
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