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幕間 王都にて
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「……という訳です」
「聖女が別にいた、というのか、これは教会始まって以来の大問題だぞ」
アイネスと話した後、カリーナは王都にある教会本部に戻りアイネスの事を司祭長に報告していた。
そして一通りの報告を聞いた司祭長は頭を抱えていた。
「別にいた、というよりアイネス様が本当の聖女だと思われます。実際に聖紋も確認しましたし聖域が出来ている、という事は聖女として覚醒しているかもしれません」
「そうなのか……、聖女を間違えていたなんて前代未聞の話だぞ。王家に足元を見られるな……」
そう言って司祭長は深いため息を吐いた。
ただでさえ、エミリアの券で王家と教会の関係は悪化しているところに実は聖女を間違えていた、なんて言ったら余計に拗れるだろうし国民だって混乱を招く。
「そもそも大々的に発表する事が間違いだったんです」
「しょうがないだろ、王家からの要望だったんだ。将来的には王太子の婚約者になる訳だから」
「だからと言ってパレードはやり過ぎだったんじゃないですか?」
「うぅっ……、言ってくれるなカリーナよ」
カリーナの冷めた視線に司祭長は身を縮こませる。
「とにかく改めて神官を派遣してアイネス様の検査をするべきと進言いたします」
「そうだな、すぐに手配しよう」
「それとエミリア様はどうしましょうか?」
「彼女に関してはアイネス様が聖女と認定されたと同時に特別修道院に入ってもらおう」
「特別修道院ですか、まぁ叩き直す為には仕方がありませんね」
特別修道院とは犯罪者等が収容される修道院で健全なる精神を持つ為のキツい御奉仕を受ける事になる。
ここにエミリアの未来は閉ざされた事が密かに決まった。
「聖女が別にいた、というのか、これは教会始まって以来の大問題だぞ」
アイネスと話した後、カリーナは王都にある教会本部に戻りアイネスの事を司祭長に報告していた。
そして一通りの報告を聞いた司祭長は頭を抱えていた。
「別にいた、というよりアイネス様が本当の聖女だと思われます。実際に聖紋も確認しましたし聖域が出来ている、という事は聖女として覚醒しているかもしれません」
「そうなのか……、聖女を間違えていたなんて前代未聞の話だぞ。王家に足元を見られるな……」
そう言って司祭長は深いため息を吐いた。
ただでさえ、エミリアの券で王家と教会の関係は悪化しているところに実は聖女を間違えていた、なんて言ったら余計に拗れるだろうし国民だって混乱を招く。
「そもそも大々的に発表する事が間違いだったんです」
「しょうがないだろ、王家からの要望だったんだ。将来的には王太子の婚約者になる訳だから」
「だからと言ってパレードはやり過ぎだったんじゃないですか?」
「うぅっ……、言ってくれるなカリーナよ」
カリーナの冷めた視線に司祭長は身を縮こませる。
「とにかく改めて神官を派遣してアイネス様の検査をするべきと進言いたします」
「そうだな、すぐに手配しよう」
「それとエミリア様はどうしましょうか?」
「彼女に関してはアイネス様が聖女と認定されたと同時に特別修道院に入ってもらおう」
「特別修道院ですか、まぁ叩き直す為には仕方がありませんね」
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