Darkness.

ささささのは

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Ⅱ 遅かった

# 節目

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記録1




***4月17日


“事件”発生。

詳細:死者5名、行方不明者10名。内、死体で見つかったのは5人。いずれも凶器は1本のマドラーのような細い棒が使われており、全ての死体が心臓部の中央を何回も刺されていた。指紋は着いておらず、手袋を付けていたと考えられる。


主犯は以下男性2人と思われる。

・堂崎 魁斗 男性 年齢は判明しておらず、見た目からは10~20代と思われる。

・滝根 准 男性 以下同文。

双方共“事件”後の捜索では行方が知れず、指名手配がされている。






***4月20日

複数の「能力者」が行方不明となる。

詳細:“事件”より3日後、各地の「能力者」が行方不明となった。しかし行方不明となった「能力者」は全て無事に発見された。

発見された場所は主に▇▇▇▇▇▇だった。

しかし、「能力者」全員が、攫われてから発見されるまでの記憶を消されており、原因は不明。

おそらく誘拐と記憶操作は「能力」によるものだと思われる。













***緊急。 11/20


西崎 刹那が誘拐された。主犯は滝根 准だと思われる。性格が“事件”の時とまるで変わっており、「能力」によるものか?

西崎刹那の近くに堂崎魁斗と思われる人間を発見した。至急▇▇▇▇交差点へ応援を頼む。













「へえ。こんなのが。」

「彼が残した記録です。」

「それで。応援は向かった?」

「ええ。ですが、姿がそれっきり消えてしまいまして…」

「あら…まあ、彼なら無事だと思うけど。」

「まあ…一応、捜索中です。彼には常にGPSを付けていますが、今のところ反応はありません。」

「そう。壊されたんじゃないの?」

「そんな。可能性は0とは言えませんが、ほとんどありえないと思います。彼がそんな事をさせるとは思いません。」

「同感。まあ、「死なない体」にあんな「能力」を持っているなら…そう簡単に敵の手に落ちるわけないでしょう。」

「…敵の手に堕ちる…?」

「この記録の一連の黒幕は……」








「私の知り合いよ。」








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