Darkness.

ささささのは

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Ⅲ その時は

#14 疑惑

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「暗闇」。

それは、「能力者」を引きずり込む道具である。

「暗闇」という空間は、ただの道具にしかすぎず、この空間を支配している者だけが扱うことが出来る。

この空間は現実世界とは別の場所であり、一般人が出入りできるようなものではない。

しかし、特定の「能力者」だけが自らの意思で出入りすることができる。

















俺のように。

まあ、俺の場合はまた…ちょっと別だが。
入るのは自由だが、出口を探さないと出れないって感じだ。
理不尽かな?

そんなことはどうでもよくて…だ。



アイツ…嘉慈が迷った。


お前が困るのは分かるが、俺も困る…

流石に、こんな時に刹那を探しにいくのにこの場を離れたら、なんか…准がしゃしゃり出てきそうなんで、最善の選択をしたと思ったんだが…

「…近くここに来てないから…あんまり覚えてないのよねぇ…」

いや、そんな事言われてもだな…

何故か俺は、こいつの心をが読めない…だから、何を考えているか全く分からない。

正直、この「暗闇」という空間で迷うのは当然のことだ。

まあ、初見は迷わないと逆に変だ。
しかし、何回も来ていれば実は…道を覚える。

この空間は、確かに真っ暗だが、人間とか、「能力者」とかはハッキリと見える訳が分からない空間だ。どこからか光が差し込んでるのか?それはこいつにも分からない。

それと、ここへ訪れた時は、以前訪れた時と同じ所に出現する。
出口がある方角に進んで行けば必ず出れる、って訳だ。

俺も、出口がある場所は覚えている。こいつのせいで、だ。

あーあ…嫌な思い出だな…あんま覚えてないが…


それにしても、迷うか?普通…

なんとなく…まあ、9割当たってそうだが、嘉慈のこれは演技っぽいな…

さて…そろそろ逃げるか。記憶は曖昧だが、ここまで来れば出口への道も分かる。
アイツがちょーっと怖いが、その時は何とかするしかないな…


まずここから一旦脱出して、刹那の元へ向かうのが先決だろう。

…と考えているうちに、このパーティーから抜けさせてもらおう。



「ええ、どうしましょう…」

気づいてなさそうだな。
このまま走りきろう。



















「……あー……はあ、は……記憶は正しかったようだな。」

あれ?この声は…

「魁斗?」

「えっ、マジ?なんでお前がここにいるんだよ…」

「あっ、えっと…偶然見つけちゃって。」

「お、おう…殆ど有り得ないと思うんだが。よく来れたな…」

安心した…やっと、魁斗と出会えた。
流石に、魁斗を探してたら光ってる物体を見つけていずれ来るだろうっていう淡い期待を込めながら待ってたなんて言えないよね…

「……………そう、なのか。」

「何か言った?」

「い、いや、なんでも…」

「ごめんね…あの時、魁斗置いて逃げちゃって…私が立ち向かえばよかったのに…」

「ま、まあ?泣いてたからしょうがないと思うぜ。まあ。」

「…魁斗は、私の心読めるもんね。」

「………はは…何言ってんだ…そんなこと、する訳ねえだろ。」

「そっか。………やっぱり、1人だと。寂しくなっちゃって。」

「そうだよなあ。そういうもんだろ、人間てのは」

「嘘つき」

私なんて、そもそも人間じゃないのに。

「お前は確かに、「死なない体」を持ってるが、それ以外は人間だぞ。俺はれっきとした人間だけどな。」

……………

「……本人の前でそんな嘘つくなんて。全く、どうかしてる」

「何言ってんだ。嘘なんてひとつもついてねえよ。」

「………どっちでも、いいし。」



「とりあえず、まずはここから脱出だな。」


「そう、だね。」



























続く

遅れましたァン!
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