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千二百十八話 受付嬢の業務
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「……良いお店ですね」
杖巡り? を終えたミレアナはシャスティが気に入っている店で夕食を食べることにした。
「そう言ってもらえると幸いです」
シャスティが案内した店は外装と内装も落ち着いたものになっており、来客たちにゆっくり料理を食べられる環境を提供していた。
席に着いたミレアナはとりあえずシャスティのお勧めメニューを注文。
出来上がるまで、再び女子トーク?を再開した。
「何かを造る、というのはやはり楽しいのですか?」
「そうですね……ソウスケさんが行っていたという理由で始めたものですが、意外と悪くないかと」
錬金術、弓作りなどはミレアナにとって特に興味があることではなかった。
しかし、始めてみなければ解らないものがある、と思い知らされた。
「なるほど…………」
シャスティは冒険者ギルドの受付嬢として働いており、基本的に忙しい、
ソウスケの前世の概念で言うと、しっかりと社会人をしている。
ソウスケやミレアナの様に、働きたい時に働いて休みたい時に休むといった感じで自由に動くことは出来ない。
受付嬢としての業務も朝は冒険者たちが選んだ依頼の確認。
昼も……昼食を取る時間はあるが、レイウル周辺で起きた問題や情報を纏め、大きな依頼に関しては誰に頼むべきか……現在活躍している若手、ベテランたちの誰が昇級に近いかなどを考える仕事もある。
昇級などに関して、最終的に決めるのはギルドの幹部たちやギルドマスターだが、受付嬢たちから見た、感じた印象というのも非常に大事である。
特に元冒険者という経歴を持っているシャスティは、その業務でかなり信頼されている。
そして夜になれば依頼達成の確認に、素材買い取りや素材の鑑定。
冒険者たちがあるモンスターから敗走したという情報があれば、そのモンスターがどれほどの強さを有していたのかなどの情報を纏める必要もある。
時間的に夕食頃に上がる者もいるが……最後まで就業時間が確定していた場合、冒険者ギルドの中にある酒場で酔い潰れた冒険者をどうにかする仕事が残業として待っている。
基本的にシャスティがビンタをすれば終わりなのだが、そうもいかない者や、事前に睨まれている気付き潰れる前に解散する冒険者が多いが………睨まれていることに気付かない者たちもいる。
「……シャスティさんの生活リズムを考えると、厳しいでしょうか」
「そう、ですね…………手を出してみたいと思いましたが………………とはいえ、一度学んでやってみないことには、なんとも言えませんね」
興味が出てきただけで、何かを造ることに関して、休日という癒しを消費してでも取り組んでみたいことなのか、まだシャスティには解らない。
だが、実際に学んで取り組んでみなければ、興味を持ち続けられることなのかも解らない。
「しかし……そうですね…………いっそ、辞めてみるのもありかもしれませんね」
「辞めるとは……受付嬢という仕事を、ですか?」
「はい」
「「「「「っ…………」」」」」
夕食時ということもあり、店内には二人以外の客もいる。
そしてシャスティが常連客ということもあり、冒険者ではなくとも彼女が冒険者ギルドで受付嬢をしていることは、殆どの客が知っていた。
その彼女が、受付嬢の仕事を辞めるかもしれないというのは、あまりにも大きいビッグニュースである。
「それは、その……大丈夫なのですか?」
自分で何かを造る事に関して伝えておきながら、それはそれとしてという気持ちがあるミレアナ。
ソウスケから存在を教えてもらったこともあり、冒険者ギルドに来た際に見つけた時は、その仕事ぶりをよく観察していた。
受付嬢の詳しい業務内容は知らないものの、働く様子からシャスティの受付嬢としての腕前は相当なものだと感じ取っていた。
(もしかして、不味いことを伝えてしまったでしょうか)
小さな不安が襲う中、出来上がったシャスティのお勧めメニューが到着した。
杖巡り? を終えたミレアナはシャスティが気に入っている店で夕食を食べることにした。
「そう言ってもらえると幸いです」
シャスティが案内した店は外装と内装も落ち着いたものになっており、来客たちにゆっくり料理を食べられる環境を提供していた。
席に着いたミレアナはとりあえずシャスティのお勧めメニューを注文。
出来上がるまで、再び女子トーク?を再開した。
「何かを造る、というのはやはり楽しいのですか?」
「そうですね……ソウスケさんが行っていたという理由で始めたものですが、意外と悪くないかと」
錬金術、弓作りなどはミレアナにとって特に興味があることではなかった。
しかし、始めてみなければ解らないものがある、と思い知らされた。
「なるほど…………」
シャスティは冒険者ギルドの受付嬢として働いており、基本的に忙しい、
ソウスケの前世の概念で言うと、しっかりと社会人をしている。
ソウスケやミレアナの様に、働きたい時に働いて休みたい時に休むといった感じで自由に動くことは出来ない。
受付嬢としての業務も朝は冒険者たちが選んだ依頼の確認。
昼も……昼食を取る時間はあるが、レイウル周辺で起きた問題や情報を纏め、大きな依頼に関しては誰に頼むべきか……現在活躍している若手、ベテランたちの誰が昇級に近いかなどを考える仕事もある。
昇級などに関して、最終的に決めるのはギルドの幹部たちやギルドマスターだが、受付嬢たちから見た、感じた印象というのも非常に大事である。
特に元冒険者という経歴を持っているシャスティは、その業務でかなり信頼されている。
そして夜になれば依頼達成の確認に、素材買い取りや素材の鑑定。
冒険者たちがあるモンスターから敗走したという情報があれば、そのモンスターがどれほどの強さを有していたのかなどの情報を纏める必要もある。
時間的に夕食頃に上がる者もいるが……最後まで就業時間が確定していた場合、冒険者ギルドの中にある酒場で酔い潰れた冒険者をどうにかする仕事が残業として待っている。
基本的にシャスティがビンタをすれば終わりなのだが、そうもいかない者や、事前に睨まれている気付き潰れる前に解散する冒険者が多いが………睨まれていることに気付かない者たちもいる。
「……シャスティさんの生活リズムを考えると、厳しいでしょうか」
「そう、ですね…………手を出してみたいと思いましたが………………とはいえ、一度学んでやってみないことには、なんとも言えませんね」
興味が出てきただけで、何かを造ることに関して、休日という癒しを消費してでも取り組んでみたいことなのか、まだシャスティには解らない。
だが、実際に学んで取り組んでみなければ、興味を持ち続けられることなのかも解らない。
「しかし……そうですね…………いっそ、辞めてみるのもありかもしれませんね」
「辞めるとは……受付嬢という仕事を、ですか?」
「はい」
「「「「「っ…………」」」」」
夕食時ということもあり、店内には二人以外の客もいる。
そしてシャスティが常連客ということもあり、冒険者ではなくとも彼女が冒険者ギルドで受付嬢をしていることは、殆どの客が知っていた。
その彼女が、受付嬢の仕事を辞めるかもしれないというのは、あまりにも大きいビッグニュースである。
「それは、その……大丈夫なのですか?」
自分で何かを造る事に関して伝えておきながら、それはそれとしてという気持ちがあるミレアナ。
ソウスケから存在を教えてもらったこともあり、冒険者ギルドに来た際に見つけた時は、その仕事ぶりをよく観察していた。
受付嬢の詳しい業務内容は知らないものの、働く様子からシャスティの受付嬢としての腕前は相当なものだと感じ取っていた。
(もしかして、不味いことを伝えてしまったでしょうか)
小さな不安が襲う中、出来上がったシャスティのお勧めメニューが到着した。
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