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千百五十四話 本当に龍?
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SIDE ソウスケ
「ふんっ!!!!!!」
「ッ、セイッ!!!!!!!」
口撃戦と、小競り合いの様な魔法合戦は終了。
牙を刃をぶつけ合う激闘が始まった。
(やっぱり、グラディウスだと、キツかった、だろうなッ!!!!)
水龍は龍のなかだと、決してパワー寄りの固体ではない。
しかし、それでもぶつかり合う度に半端ではない重さを感じる。
当然、ソウスケは複数の強化スキルを発動しており、ダンジョンの宝箱から手に入れたマジックアイテムを装備して使用していた。
その状態でも、尋常ではない重さを感じ、愛剣であるグラディウスを使わなくて良かったと判断したソウスケの判断は……正しかったと言える。
だが、強いと……半端ではないと感じていたのは、決してソウスケだけではなかった。
(この、人間……やはり、普通ではない!!! いったい、なんの種族、なのだッ!!!!)
牙や爪、刃に蹴撃をぶつけ合う戦いへと発展するも、時折虚を突くように攻撃魔法を放つ。
どれも生半可な威力ではないが、それに反応出来ないソウスケではない。
なんなら、ソウスケの方もここぞというタイミングで風の攻撃魔法だけではなく、火や雷系の攻撃魔法も使用していた。
(こ奴、エルフと、竜人族か、鬼人族の血を、持っているのかッ!!!!!)
「ッッッッ!!!!!!!!!!」
水を纏った爪撃と轟炎を纏った炎槍が激突するも、結果は互角。
後方に押されながらも溜が少ない水流ブレスを放つが……ソウスケは炎槍、レヴァルグをぶん投げてブレスを蒸発させながら押し切る。
「ぬっ!!!」
なんとか、レヴァルグが触れるよりも先に動いて避けることに成功するも、鱗が焼けた。
(アホがっ!!!!!!!)
自身の爪に、尾に耐えきれる頑丈さを持つ槍を、水龍は評価していた。
そんな槍を自ら手放した人間の行動に……驚くことはなく、侮蔑の言葉を告げながら一気に距離を詰めようとする。
「疾ッ!!!!!!」
「っっっっ!!!!!!!!! ッッ……小癪な」
距離を詰め、叩き潰そうと尾を振るったものの、その一撃が届くことはなく、寧ろ水属性という性質上……水龍が小さくはあるが、ダメージを受ける結果となった。
「だれが、武器は一つだけだと言ったかな?」
ソウスケの手に握られているのは、彼が持つもう一つの名槍……ブロウス。
ランクは八と、先程まで使用していたレヴァルグと同じ雷の魔槍。
そして……雷は、水に強い。
水を扱う者は、魔力操作技術が上がれば雷に対する対処法はあり、水龍ともなれば程度の低い雷ではダメージにならない。
しかし、ランク八の雷属性が付与された武器が生み出す雷は話が別。
「随分と手札を揃えているようだな。それだけ、我を恐ろしいと感じているか」
「……ぷっ!!! あっはっは!!!!!!!」
戦闘中……ということは、ソウスケも理解している。
解っているのだが、水龍のセリフがあまりにも見当違いであり、ダサいと感じてしまい、笑い声を抑えきれなかった。
「あんた……随分と自意識過剰なんですね。レヴァルグはどっかの遺跡で手に入れた武器だし、ブロウスは戦争の戦果で褒美として貰った武器。別に、あんたと戦うためにわざわざ手に入れた武器ではないんですが……あぁ、もしかして雷に弱いから、そういう言葉を投げて暗にこの槍は使わないでくださいって言ってるんですか?」
本当に、止まることを知らない。
ノックスたちが聞いていれば、誰なんだあの人は? と、首を傾げてもおかしくない。
それ程までに、今日のソウスケの口は良く回る。
「本当に、失望させてくれますね。あなた、本当は龍じゃないんじゃないですか?」
「ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
本当は龍ではない。
それは、お前は龍じゃなくて竜だろと言っているのと同義。
水龍にとって、それは最大の侮辱とも言えた。
「ふんっ!!!!!!」
「ッ、セイッ!!!!!!!」
口撃戦と、小競り合いの様な魔法合戦は終了。
牙を刃をぶつけ合う激闘が始まった。
(やっぱり、グラディウスだと、キツかった、だろうなッ!!!!)
水龍は龍のなかだと、決してパワー寄りの固体ではない。
しかし、それでもぶつかり合う度に半端ではない重さを感じる。
当然、ソウスケは複数の強化スキルを発動しており、ダンジョンの宝箱から手に入れたマジックアイテムを装備して使用していた。
その状態でも、尋常ではない重さを感じ、愛剣であるグラディウスを使わなくて良かったと判断したソウスケの判断は……正しかったと言える。
だが、強いと……半端ではないと感じていたのは、決してソウスケだけではなかった。
(この、人間……やはり、普通ではない!!! いったい、なんの種族、なのだッ!!!!)
牙や爪、刃に蹴撃をぶつけ合う戦いへと発展するも、時折虚を突くように攻撃魔法を放つ。
どれも生半可な威力ではないが、それに反応出来ないソウスケではない。
なんなら、ソウスケの方もここぞというタイミングで風の攻撃魔法だけではなく、火や雷系の攻撃魔法も使用していた。
(こ奴、エルフと、竜人族か、鬼人族の血を、持っているのかッ!!!!!)
「ッッッッ!!!!!!!!!!」
水を纏った爪撃と轟炎を纏った炎槍が激突するも、結果は互角。
後方に押されながらも溜が少ない水流ブレスを放つが……ソウスケは炎槍、レヴァルグをぶん投げてブレスを蒸発させながら押し切る。
「ぬっ!!!」
なんとか、レヴァルグが触れるよりも先に動いて避けることに成功するも、鱗が焼けた。
(アホがっ!!!!!!!)
自身の爪に、尾に耐えきれる頑丈さを持つ槍を、水龍は評価していた。
そんな槍を自ら手放した人間の行動に……驚くことはなく、侮蔑の言葉を告げながら一気に距離を詰めようとする。
「疾ッ!!!!!!」
「っっっっ!!!!!!!!! ッッ……小癪な」
距離を詰め、叩き潰そうと尾を振るったものの、その一撃が届くことはなく、寧ろ水属性という性質上……水龍が小さくはあるが、ダメージを受ける結果となった。
「だれが、武器は一つだけだと言ったかな?」
ソウスケの手に握られているのは、彼が持つもう一つの名槍……ブロウス。
ランクは八と、先程まで使用していたレヴァルグと同じ雷の魔槍。
そして……雷は、水に強い。
水を扱う者は、魔力操作技術が上がれば雷に対する対処法はあり、水龍ともなれば程度の低い雷ではダメージにならない。
しかし、ランク八の雷属性が付与された武器が生み出す雷は話が別。
「随分と手札を揃えているようだな。それだけ、我を恐ろしいと感じているか」
「……ぷっ!!! あっはっは!!!!!!!」
戦闘中……ということは、ソウスケも理解している。
解っているのだが、水龍のセリフがあまりにも見当違いであり、ダサいと感じてしまい、笑い声を抑えきれなかった。
「あんた……随分と自意識過剰なんですね。レヴァルグはどっかの遺跡で手に入れた武器だし、ブロウスは戦争の戦果で褒美として貰った武器。別に、あんたと戦うためにわざわざ手に入れた武器ではないんですが……あぁ、もしかして雷に弱いから、そういう言葉を投げて暗にこの槍は使わないでくださいって言ってるんですか?」
本当に、止まることを知らない。
ノックスたちが聞いていれば、誰なんだあの人は? と、首を傾げてもおかしくない。
それ程までに、今日のソウスケの口は良く回る。
「本当に、失望させてくれますね。あなた、本当は龍じゃないんじゃないですか?」
「ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
本当は龍ではない。
それは、お前は龍じゃなくて竜だろと言っているのと同義。
水龍にとって、それは最大の侮辱とも言えた。
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