60 / 500
第60話 強制引き上げ
「いよ~~~し!! かなり体がほぐれてきたな。んじゃ、準備運動は終わりにして、そろそろ本番といこうか!!!」
イシュドが口にした言葉に対し……誰もが耳を疑った。
これまでの戦いが準備運動?
その簡単なら言葉を理解するのに、数十秒は必要だった。
現場で戦っている三人に関しては……これから本格的にスキルを使い始めるのかと思い、観客席で観ている一般市民たち程は混乱していなかった。
ただ……この戦いは、ここまでやるのか? という疑問と、多少の恐れを感じ始めていた。
「まだまだ……戦れるだろ?」
次の瞬間、三人の視界に移るイシュドの姿がブレた。
「ぬぅううううっ!!!???」
姿がブレ、まるで突然消えたかのような動きではあったが、それでもダスティンたちの耳はしっかり地を蹴る音を拾っていた。
「良い反応だッ!!!!!!!」
ダスティンは何も考えず、ほぼ反射的に後ろに振り向き、大斧を盾のように展開。
自分が防御態勢を取った……と自覚した瞬間には強烈な衝撃が襲い掛かり、リングの端ギリギリまで吹き飛ばされた。
「「ッ!!!!!!!」」
速過ぎる。スキルを使った? それとも魔力を纏って強化?
そう考える思考すら与えられるず、二人に迫るイシュド。
(待て、待て待て待て、待ちやがれ!! 素の状態、で、ここまで上がるのかよ!!!!)
(くっ!!?? 彼を、形容する、言葉が、見当たりません、ね!!!!)
碌に思考する間を与えられない。
ただ迫りくる手刀に対応する為だけに体を動かす。
これまでイシュドは確かに素の身体能力を生かして戦っていたが、攻撃に関してはパワーをメインに攻めることが殆ど。
その脚力、スピードを活かして攻めることはなかったが……ここにきて、ギアを一つ上げた。
全く見えない、反応出来ない速さではないのだが、思考する間も与えない……そこが重要なポイントだった。
(はっはっは!!!!! さっすが会長さんとフィリップ!!! ちゃんと反応出来るじゃねぇか!!!!!)
次どう動くかを考えるのではなく、これまでの戦闘経験、センスを総動員させて反射と言える速度で正解の選択肢を取り続ける。
考えずに動く。
戦闘者として、それが出来てこそ一人前だと考える者は決して少なくない。
思考し続けて的確な選択を選び続けることは決して悪い行動ではないが、極限の戦いを強いられる場面では、その思考を体に反射させる。
それが出来なければ追い詰められる状況が続き、最後は殺されて食われてしまう。
イシュドは過去にモンスターとの激闘でその感覚を掴んだ。
二人は今、無意識に最善の選択肢を取り続けられるようになっていた。
いや…………正確に言えば、イシュドが二人にその選択肢を取れるように追い込んだ。
「ぜぇええああああッ!!!!」
「ッ、っと!」
「ぬ、ぐっ!! ぬぁらッ!!!!」
(こっちの二年生のトップも、流石トップに立つだけのことはある、って感じだな!!!!)
ダスティンは重戦士という職業の性質上、フィリップやクリスティールほどの速さはない。
それでもイシュドの素早い打撃に対し、大斧の持ち手を短く持ち、なんとか吹き飛ばされることなく耐え続け、タンクの役割を見事果たしていた。
(長いこと学生の戦いを観てきたが……こんな事が出来る学生は、この先現れないだろうな)
審判の男は騎士として働いていた経験があり、三次転職まで済ませている猛者。
彼がいれば、リングの上で間違いが起こることはあり得ない。
学園のトップや令息、令嬢たちの親からも一定の信頼を得ている多くの意味で優れた審判。
そんな彼は世間一般では野蛮な蛮族と呼ばれている貴族の令息、レグラに対して……一人の戦闘者として、敬意を感じていた。
(各学年の優勝者三人を相手にスキルや武器を使わずに圧倒。それだけでも十分過ぎるほどの戦闘力なのだが、あの青年……間違いなく、自ら彼らを引き上げようとしている)
指導、と見て取れる場合もあるだろう。
イシュドにとってはただただ、更にこの試合を楽しむ為のエゴをぶつけているだけなのだが、見方によっては指導しているように見える。
「最高だ、最高だぜお前らぁああああああああ!!!!!」
四つの斬撃、強烈な大斬……全てを回避しながら宙を舞い、踏ん張りを必要としない打撃、空打を叩き込んで三人を後方へと押し飛ばす怪物。
「~~~~~~~~~~ッ!!!!! 二人共、余力が残っているのであれば、ここで仕留めましょう」
「ッ……奴が避けるという可能性は」
「ダスティンぱい先、そりゃ愚問ってやつっすよ」
「…………そうみたいだな」
クリスティールたちが何を考えているのか即座に見抜いたイシュドはニヤニヤと笑いながら……何が飛んでくるのかと、ワクワクしながら待っていた。
「やりますよ」
事前に練習など一切行っていない。
だが、そんなの知ったことではない。
三人の心にはあの怪物に一泡吹かせる……ではなく、この一撃で倒すという考えしかなかった。
「良いぜ……良いぜ、良いぜ!!!!!!! こいやあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
「ぬぅうううううぉおおおおらああああああああアアアアアアッ!!!!!」
「せぇええええええああああああアアアアアアアッ!!!!!!」
「持ってけクソったれがぁああああああああアアアアアアアッ!!!!!!」
メインはダスティンが放った斧技スキルレベル四、轟斧両断。
そのまま叩き込む、もしくは遠距離攻撃としても使える破壊の一撃。
そこにスキル魔斧が加わり、巨大な岩斧が放たれた。
この岩斧だけでも強烈な一撃なのは変わらないのだが、そこに無数の氷刃と雷閃が加わった。
氷刃は当然クリスティールが放出したものであり、雷閃という岩斧のブーストに関してはフィリップが人々の記憶から薄れさせていた奥の手。
三種の別属性の攻撃が交わった一撃。
本来、別属性の攻撃魔法、もしくは属性が付与された攻撃を混ぜ合わせるのは非常に技術と経験が必要。
長い期間タッグを組んでいる戦友同士、もしくは双子、親子や兄弟などであれば無意識に合わせることも出来なくはないが、三人には互いに面識こそあるが、深く関わり合ってはいない。
「うぅおおおおらぁああああアアアアアア゛ア゛ア゛ッ!!!!!!!!」
だが、イシュドがトップギア(巣の身体能力状態)に入って強制的に三人のレベルを
引き上げたことで、集中力が極限に近い状態になったことで、奇跡の一撃と言っても過言ではない一撃を放つことに成功。
そんな一撃に対し……イシュドは右拳に魔力を纏い、全力で吼えながら拳を繰り出した。
イシュドが口にした言葉に対し……誰もが耳を疑った。
これまでの戦いが準備運動?
その簡単なら言葉を理解するのに、数十秒は必要だった。
現場で戦っている三人に関しては……これから本格的にスキルを使い始めるのかと思い、観客席で観ている一般市民たち程は混乱していなかった。
ただ……この戦いは、ここまでやるのか? という疑問と、多少の恐れを感じ始めていた。
「まだまだ……戦れるだろ?」
次の瞬間、三人の視界に移るイシュドの姿がブレた。
「ぬぅううううっ!!!???」
姿がブレ、まるで突然消えたかのような動きではあったが、それでもダスティンたちの耳はしっかり地を蹴る音を拾っていた。
「良い反応だッ!!!!!!!」
ダスティンは何も考えず、ほぼ反射的に後ろに振り向き、大斧を盾のように展開。
自分が防御態勢を取った……と自覚した瞬間には強烈な衝撃が襲い掛かり、リングの端ギリギリまで吹き飛ばされた。
「「ッ!!!!!!!」」
速過ぎる。スキルを使った? それとも魔力を纏って強化?
そう考える思考すら与えられるず、二人に迫るイシュド。
(待て、待て待て待て、待ちやがれ!! 素の状態、で、ここまで上がるのかよ!!!!)
(くっ!!?? 彼を、形容する、言葉が、見当たりません、ね!!!!)
碌に思考する間を与えられない。
ただ迫りくる手刀に対応する為だけに体を動かす。
これまでイシュドは確かに素の身体能力を生かして戦っていたが、攻撃に関してはパワーをメインに攻めることが殆ど。
その脚力、スピードを活かして攻めることはなかったが……ここにきて、ギアを一つ上げた。
全く見えない、反応出来ない速さではないのだが、思考する間も与えない……そこが重要なポイントだった。
(はっはっは!!!!! さっすが会長さんとフィリップ!!! ちゃんと反応出来るじゃねぇか!!!!!)
次どう動くかを考えるのではなく、これまでの戦闘経験、センスを総動員させて反射と言える速度で正解の選択肢を取り続ける。
考えずに動く。
戦闘者として、それが出来てこそ一人前だと考える者は決して少なくない。
思考し続けて的確な選択を選び続けることは決して悪い行動ではないが、極限の戦いを強いられる場面では、その思考を体に反射させる。
それが出来なければ追い詰められる状況が続き、最後は殺されて食われてしまう。
イシュドは過去にモンスターとの激闘でその感覚を掴んだ。
二人は今、無意識に最善の選択肢を取り続けられるようになっていた。
いや…………正確に言えば、イシュドが二人にその選択肢を取れるように追い込んだ。
「ぜぇええああああッ!!!!」
「ッ、っと!」
「ぬ、ぐっ!! ぬぁらッ!!!!」
(こっちの二年生のトップも、流石トップに立つだけのことはある、って感じだな!!!!)
ダスティンは重戦士という職業の性質上、フィリップやクリスティールほどの速さはない。
それでもイシュドの素早い打撃に対し、大斧の持ち手を短く持ち、なんとか吹き飛ばされることなく耐え続け、タンクの役割を見事果たしていた。
(長いこと学生の戦いを観てきたが……こんな事が出来る学生は、この先現れないだろうな)
審判の男は騎士として働いていた経験があり、三次転職まで済ませている猛者。
彼がいれば、リングの上で間違いが起こることはあり得ない。
学園のトップや令息、令嬢たちの親からも一定の信頼を得ている多くの意味で優れた審判。
そんな彼は世間一般では野蛮な蛮族と呼ばれている貴族の令息、レグラに対して……一人の戦闘者として、敬意を感じていた。
(各学年の優勝者三人を相手にスキルや武器を使わずに圧倒。それだけでも十分過ぎるほどの戦闘力なのだが、あの青年……間違いなく、自ら彼らを引き上げようとしている)
指導、と見て取れる場合もあるだろう。
イシュドにとってはただただ、更にこの試合を楽しむ為のエゴをぶつけているだけなのだが、見方によっては指導しているように見える。
「最高だ、最高だぜお前らぁああああああああ!!!!!」
四つの斬撃、強烈な大斬……全てを回避しながら宙を舞い、踏ん張りを必要としない打撃、空打を叩き込んで三人を後方へと押し飛ばす怪物。
「~~~~~~~~~~ッ!!!!! 二人共、余力が残っているのであれば、ここで仕留めましょう」
「ッ……奴が避けるという可能性は」
「ダスティンぱい先、そりゃ愚問ってやつっすよ」
「…………そうみたいだな」
クリスティールたちが何を考えているのか即座に見抜いたイシュドはニヤニヤと笑いながら……何が飛んでくるのかと、ワクワクしながら待っていた。
「やりますよ」
事前に練習など一切行っていない。
だが、そんなの知ったことではない。
三人の心にはあの怪物に一泡吹かせる……ではなく、この一撃で倒すという考えしかなかった。
「良いぜ……良いぜ、良いぜ!!!!!!! こいやあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
「ぬぅうううううぉおおおおらああああああああアアアアアアッ!!!!!」
「せぇええええええああああああアアアアアアアッ!!!!!!」
「持ってけクソったれがぁああああああああアアアアアアアッ!!!!!!」
メインはダスティンが放った斧技スキルレベル四、轟斧両断。
そのまま叩き込む、もしくは遠距離攻撃としても使える破壊の一撃。
そこにスキル魔斧が加わり、巨大な岩斧が放たれた。
この岩斧だけでも強烈な一撃なのは変わらないのだが、そこに無数の氷刃と雷閃が加わった。
氷刃は当然クリスティールが放出したものであり、雷閃という岩斧のブーストに関してはフィリップが人々の記憶から薄れさせていた奥の手。
三種の別属性の攻撃が交わった一撃。
本来、別属性の攻撃魔法、もしくは属性が付与された攻撃を混ぜ合わせるのは非常に技術と経験が必要。
長い期間タッグを組んでいる戦友同士、もしくは双子、親子や兄弟などであれば無意識に合わせることも出来なくはないが、三人には互いに面識こそあるが、深く関わり合ってはいない。
「うぅおおおおらぁああああアアアアアア゛ア゛ア゛ッ!!!!!!!!」
だが、イシュドがトップギア(巣の身体能力状態)に入って強制的に三人のレベルを
引き上げたことで、集中力が極限に近い状態になったことで、奇跡の一撃と言っても過言ではない一撃を放つことに成功。
そんな一撃に対し……イシュドは右拳に魔力を纏い、全力で吼えながら拳を繰り出した。
あなたにおすすめの小説
本の虫な転生赤ちゃんは血塗りの宰相の義愛娘~本の世界に入れる『ひみちゅのちから』でピンチの帝国を救ったら、冷酷パパに溺愛されてます
青空あかな
ファンタジー
ブラック企業に勤める本の虫でアラサーOLの星花は、突然水に突き落とされた衝撃を感じる。
藻掻くうちに、自分はなぜか赤ちゃんになっていることを理解する。
溺死寸前の彼女を助けたのは、冷徹な手腕により周囲から「血塗りの宰相」と恐れられるアイザック・リヴィエール公爵だった。
その後、熱に浮かされながら見た夢で前世を思い出し、星花は異世界の赤ちゃんに転生したことを自覚する。
目覚めた彼女は周囲の会話から、赤ちゃんの自分を川に落としたのは実の両親だと知って、強いショックを受けた。
前世の両親もいわゆる毒親であり、今世では「親」に愛されたかったと……。
リヴィエール公爵家の屋敷に連れて行かれると、星花にはとても貴重な聖属性の魔力があるとわかった。
アイザックに星花は「ステラ」と名付けられ彼の屋敷で暮らすようになる。
当のアイザックとはほとんど会わない塩対応だが、屋敷の善良な人たちに温かく育てられる。
そんなある日、精霊と冒険する絵本を読んだステラはその世界に入り込み、実際に精霊と冒険した。
ステラには「本の世界に入り込み、その本の知識や内容を実際に体験したように習得できる特別な力」があったのだ。
彼女はその力を使って、隣国との条約締結に関する通訳不在問題や皇帝陛下の病気を治す薬草探索など、様々な問題を解決する。
やがて、アイザックは最初は煩わしかったはずのステラの活躍と愛らしさを目の当たりにし、彼女を「娘として」大切に思うようになる。
これは赤ちゃんに転生した本好きアラサーの社畜OLが、前世の知識と本好きの力を活かして活躍した結果、冷徹な義父から溺愛される話である。
悪役令嬢にされたので婚約破棄を受け入れたら、なぜか全員困っています
かきんとう
恋愛
王城の大広間は、いつも以上に華やいでいた。
磨き上げられた床は燭台の光を反射し、色とりどりのドレスが揺れるたびに、まるで花畑が動いているかのように見える。貴族たちの笑い声、楽団の優雅な旋律、そして、ひそやかな噂話が、空気を満たしていた。
その中心に、私は立っていた。
――今日、この瞬間のために。
「エレノア・フォン・リーベルト嬢」
高らかに呼ばれた私の名に、ざわめきがぴたりと止む。
畑の隣にダンジョンが生えたので、農家兼ダンチューバーになることにした件について〜隠れ最強の元エリート、今日も野菜を育てながら配信中〜
グリゴリ
ファンタジー
木嶋蒼、35歳。表向きは田舎で農業を始めて1年目の、どこにでもいる素朴な農家だ。しかし実態は、内閣直轄の超エリート組織・ダンジョン対策庁において「特総(特別総括官)」という非公開の最高職を務める、日本最高峰の実力者である。その事実を知る者は内閣総理大臣を含む極少数のみ。家族でさえ、蒼が対策庁を早々に退庁したと信じて疑わない。
SSSランクのテイムスキルと攻撃スキル、SSランクの支援スキルと農業スキルを18歳時に鑑定され、誰もが「化け物」と称えたその実力を、蒼は今日も畑仕事に注ぎ込んでいる。農作物の品質は驚異的に高く、毎日の収穫が静かな喜びだ。少し抜けているところはあるが、それもご愛嬌——と思っていた矢先、農業開始から1年が経ったある朝、異変が起きた。
祖父母の旧宅に隣接する納屋の床に、漆黒に金の縁取りをしたゲートリングが突如出現したのだ。通常の探索者には認識すらできないそれは、蒼だけが見えるシークレットプライベートダンジョン——後に「蒼天の根」と呼ばれることになる、全100階層の特異空間だった。
恐る恐る潜ったダンジョンの第1層で、蒼は虹色に輝くベビースライム「ソル」と出会い、即座に従魔として契約。さらに探索を進める中でベビードラゴンの「ルナ」、神狼種のベビーシルバーウルフ「クロ」を仲間に加えていく。そしてダンジョン初潜入の最中、蒼の体内に「究極進化システム」が覚醒する。ダンジョン内の素材をエボリューションポイント・ショップポイント・現金へと変換し、自身や従魔、親しい者を際限なく強化・進化させるこのシステムは、ガチャ機能・ショップ機能・タスク機能まで備えた、あまりにもチートじみた代物だった。
蒼は決める。「せっかくだから配信もしよう」と。農家兼ダンチューバーという前代未聞のスタイルで探索者ライセンスを取得し、「農家のダンジョン攻略配信」を開始した彼の動画はじわじわと注目を集め始める。
そんな中、隣のダンジョンの取材にやってきたのが、C級探索者ライセンスを持つ美人記者兼ダンチューバー・藤宮詩織だった。国際探索者協会の超エリート一家に生まれながら自らの道を切り開いてきた彼女は、蒼の「農家なのになぜかとても強い」という矛盾に鋭い鑑定眼を向ける。
隠れ最強の農家配信者と、本質を見抜く美人記者。チート級の従魔たちが賑やかに囲む日常の中で、二人の距離は少しずつ縮まっていく。ダンジョン攻略・農業・配信・ガチャ・そして予期せぬ大事件——波乱と笑いと感動が交錯する、最強農家の新米配信者ライフが、今幕を開ける。
家族に忘れられていた第五王子は愛され生活を送る
りーさん
ファンタジー
アズール王国の王宮には、多くの王子や王女が住んでいる蒼星宮という宮がある。
その宮にはとある噂が広まっていた。併設されている図書館に子どもの幽霊が現れると。
そんなある日、図書館に出入りしていた第一王子は子どものような人影を見かける。
その時、父である国王にすら忘れられ、存在を知られていなかった第五王子の才覚が露になっていく。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
悪徳領主の息子に転生しました
アルト
ファンタジー
悪徳領主。その息子として現代っ子であった一人の青年が転生を果たす。
領民からは嫌われ、私腹を肥やす為にと過分過ぎる税を搾り取った結果、家の外に出た瞬間にその息子である『ナガレ』が領民にデカイ石を投げつけられ、意識不明の重体に。
そんな折に転生を果たすという不遇っぷり。
「ちょ、ま、死亡フラグ立ち過ぎだろおおおおお?!」
こんな状態ではいつ死ぬか分かったもんじゃない。
一刻も早い改善を……!と四苦八苦するも、転生前の人格からは末期過ぎる口調だけは受け継いでる始末。
これなんて無理ゲー??
完結 「愛が重い」と言われたので尽くすのを全部止めたところ
音爽(ネソウ)
恋愛
アルミロ・ルファーノ伯爵令息は身体が弱くいつも臥せっていた。財があっても自由がないと嘆く。
だが、そんな彼を幼少期から知る婚約者ニーナ・ガーナインは献身的につくした。
相思相愛で結ばれたはずが健気に尽くす彼女を疎ましく感じる相手。
どんな無茶な要望にも応えていたはずが裏切られることになる。
俺、何しに異世界に来たんだっけ?
右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」
主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。
気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。
「あなたに、お願いがあります。どうか…」
そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。
「やべ…失敗した。」
女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!