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少年期[404]絶対に負けられない
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「上等じゃないか!!! 望むところよッ!!!!」
周囲のヤジに乗った虎の獣人女冒険者は体中から闘気が迸る。
仲間たちはこうなったら絶対に止まらないと解っているので、激励の言葉をかけて後方へ離れる。
一方、赤竜の宴に所属する女冒険者、フーラはこの状況でどうすればいいのかまだ悩んでいた。
勿論フーラ個人としては一人のヤジが放った言葉通り、一対一で戦って目の前の女性冒険者を叩きのめしたい。
だが仮に、仮に負けてしまったらクランにどれ程の迷惑が掛かるのか解らない程フーラは馬鹿では無い。
かといってこの状況から逃げれば自身だけでなく、クランにも汚名を着せてしまうのも事実。
即刻決断が出来ないフーラに仲間の冒険者が今この状況で引く方が不味いと判断し、フーラの背中を押す。
「今はとりあえず、後先の事を考えずに戦え」
「ッ、分かったわ!!!」
後先の事を考えずに戦え。
そう言いながらも仲間の目からは「絶対に負けるんじゃないぞ!!!」というメッセージが出されているのが解り、力強く頷いて虎の獣人女冒険者の決闘を承認する。
決闘が始まると解った途端に周囲の冒険者達は賭けの準備が始める。
(用意が速すぎないか? もしかして少し前からこうなるだろうと思って準備していたのか?)
あまりに手際の良さにゼルートは最初から誰かが賭けの準備をしているとしか思えなかった。
「坊主の思惑通りに事が進んだみたいだな。坊主はどっちに賭けるんだ?」
「いや、自分はギルドに来る前に結構高い買い物をしたんでやめ・・・・・・とこうかなと思ったんですけど、虎人族の女冒険者に賭けようかなと思います」
「ディリアの奴に賭けるのか。妥当な選択ではあるかもな。俺の知る限りだと二人のランクは一緒だった思うんだが、こういう一対一の戦いだとフーラよりディリアの方が有利だからな」
ゼルートが賭けるなら自分達もと思い、二人はディリアとフーラを交互に見た結果ゼルートと同じくディリアを選んだ。
「二人共同じ接近戦タイプだからな。身体能力だけを考えればディリアの方が有利。ただ技術ではフーラの方が上かもしれねぇーーが、それで身体能力を覆せるかと言えば微妙なところだ」
男がご丁寧に解説してくれていると両者の準備が整う。
(ディリアって冒険者は両刃の手斧二刀流で、フーラって冒険者は短剣の二刀流か。鑑定眼を使って視ていないから正確には解らないけど、何となくディリアの方が強そうに見えるんだよな)
そこには見た目的な問題もあるが、ディリアの方がゼルートは戦い慣れしているように思えた。
(ランクは同じなんだから踏んで来た場数はあまり変わらないかもしれないけど、賭けるのはたった銀貨一枚なんだから気楽にいこう)
どちらが勝つのか考えるのを止め、ゼルートは完全に観客モードになった。
そして審判として名乗り出た冒険者が合図を出し、戦いが始まる。
「初っ端からトップギアだな」
両者は身体強化のスキルを使用する事で速さに腕力などを上げ、鬼気迫る迫力で斬り合う。
様子見などは一切なく、自身が所属するクランのリーダの方が強いと証明するために戦う様子にギャラリーの熱も一気に跳ね上がる。
「あれだけガチガチにぶつかり合ってる戦いを見るのは面白いんだが、戦ってる二人は怪我の事について一切考えていないのか?」
「二人の本気さからしてそうでしょうね。審判を買って出た冒険者はそこら辺は理解してるでしょうし、戦っている二人もやってはいけない攻撃ぐらいは解って戦っている筈よ。ただし、お互いの得物がマジックアイテムという点からして、洒落にならない怪我をどちらかが追う可能性はあるでしょうね」
「あっ、やっぱりそうなのか」
二人の持つ得物がマジックアイテムなのではと思っていたゼルートはアレナの言葉で予想が確信に変わった。
周囲のヤジに乗った虎の獣人女冒険者は体中から闘気が迸る。
仲間たちはこうなったら絶対に止まらないと解っているので、激励の言葉をかけて後方へ離れる。
一方、赤竜の宴に所属する女冒険者、フーラはこの状況でどうすればいいのかまだ悩んでいた。
勿論フーラ個人としては一人のヤジが放った言葉通り、一対一で戦って目の前の女性冒険者を叩きのめしたい。
だが仮に、仮に負けてしまったらクランにどれ程の迷惑が掛かるのか解らない程フーラは馬鹿では無い。
かといってこの状況から逃げれば自身だけでなく、クランにも汚名を着せてしまうのも事実。
即刻決断が出来ないフーラに仲間の冒険者が今この状況で引く方が不味いと判断し、フーラの背中を押す。
「今はとりあえず、後先の事を考えずに戦え」
「ッ、分かったわ!!!」
後先の事を考えずに戦え。
そう言いながらも仲間の目からは「絶対に負けるんじゃないぞ!!!」というメッセージが出されているのが解り、力強く頷いて虎の獣人女冒険者の決闘を承認する。
決闘が始まると解った途端に周囲の冒険者達は賭けの準備が始める。
(用意が速すぎないか? もしかして少し前からこうなるだろうと思って準備していたのか?)
あまりに手際の良さにゼルートは最初から誰かが賭けの準備をしているとしか思えなかった。
「坊主の思惑通りに事が進んだみたいだな。坊主はどっちに賭けるんだ?」
「いや、自分はギルドに来る前に結構高い買い物をしたんでやめ・・・・・・とこうかなと思ったんですけど、虎人族の女冒険者に賭けようかなと思います」
「ディリアの奴に賭けるのか。妥当な選択ではあるかもな。俺の知る限りだと二人のランクは一緒だった思うんだが、こういう一対一の戦いだとフーラよりディリアの方が有利だからな」
ゼルートが賭けるなら自分達もと思い、二人はディリアとフーラを交互に見た結果ゼルートと同じくディリアを選んだ。
「二人共同じ接近戦タイプだからな。身体能力だけを考えればディリアの方が有利。ただ技術ではフーラの方が上かもしれねぇーーが、それで身体能力を覆せるかと言えば微妙なところだ」
男がご丁寧に解説してくれていると両者の準備が整う。
(ディリアって冒険者は両刃の手斧二刀流で、フーラって冒険者は短剣の二刀流か。鑑定眼を使って視ていないから正確には解らないけど、何となくディリアの方が強そうに見えるんだよな)
そこには見た目的な問題もあるが、ディリアの方がゼルートは戦い慣れしているように思えた。
(ランクは同じなんだから踏んで来た場数はあまり変わらないかもしれないけど、賭けるのはたった銀貨一枚なんだから気楽にいこう)
どちらが勝つのか考えるのを止め、ゼルートは完全に観客モードになった。
そして審判として名乗り出た冒険者が合図を出し、戦いが始まる。
「初っ端からトップギアだな」
両者は身体強化のスキルを使用する事で速さに腕力などを上げ、鬼気迫る迫力で斬り合う。
様子見などは一切なく、自身が所属するクランのリーダの方が強いと証明するために戦う様子にギャラリーの熱も一気に跳ね上がる。
「あれだけガチガチにぶつかり合ってる戦いを見るのは面白いんだが、戦ってる二人は怪我の事について一切考えていないのか?」
「二人の本気さからしてそうでしょうね。審判を買って出た冒険者はそこら辺は理解してるでしょうし、戦っている二人もやってはいけない攻撃ぐらいは解って戦っている筈よ。ただし、お互いの得物がマジックアイテムという点からして、洒落にならない怪我をどちらかが追う可能性はあるでしょうね」
「あっ、やっぱりそうなのか」
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