冒険がしたい創造スキル持ちの転生者

Gai

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少年期[1073]実験

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「楽しそうだ、ねぇ~~」

エレメントゴーレムと戦うルウナを見て、仲間が楽しそうでなによりだと感じるゼルート。

そんなゼルートはというと……分厚い体を持つロックゴーレムやメタルゴーレムを相手に、素手で戦っていた。

(ちゃんと強そうだっていうのもあるけど、ルウナだからそれなりに遊ぶだろうな……俺は俺で、適当に遊んどくか)

ルウナがエレメントゴーレムと楽しく戦っている間、観戦しているだけというのもつまらないと思い、ゼルートは決して自身の素早さを活かすことはなく、真正面から体の一部にだけ魔力を纏って戦っていた。

「よっ、ほっ!」

「……っ…………っ」

ゴーレムの中でも頑丈さが売りの上位種であるロックとメタルが懸命に小さな人間を潰そうとするが……これが中々潰れてくれない。

「ほっ、はっ!!!」

「……っ!!」

ラルもルウナの戦いが終わるまで遊んでいようと思い、適当にゴーレムたちの攻撃を躱しながら懐に潜り込み……尻尾で無理矢理腕を掴み、ぶん投げた。

軽く投げただけなので、がっつりダメージはないものの、動きが鈍いゴーレムであるため、転ばされただけで中々辛い状況に追い込まれる。

(そういえば……同じ堅さを持つ奴にぶつけたら、そのまま砕けるのかな……やってみるか)

好奇心が湧いたゼルートはあっさりとロックゴーレムの拳を躱し、背後に回り込んで両手で掴み、持ち上げた。

「っと、っと……ロックゴーレムは、そっちだな」

同じタイプのゴーレムがいる場所を確認し、そちらに向かって……軽くぶん投げた。

「「っ!!!???」」

反応出来ないタイミングで投げた溜め、もう一体のロックゴーレムは避けることも動くことも出来ずにぶつかり、腕や脚……胸の一部が大きく砕けた。

「へぇ~~~、思ってたより砕けたな」

思いっきり投げれば、単純に速さの関係で粉々に砕けると思っていた。
だが、今回の投球速度ではほんの少し欠ける程度で、思ってた以上の結果にはならないのではないかという思いもあったが……実際はそこそこ上々な結果となった。

「あぁ、そうか。周りが洞窟だし、ほっといたら再生するか」

脚や腕、胸の一部が砕けてしまったロックゴーレムだが、魔石には損傷がないため、周囲の環境を利用して厄介な速度で再生していく。

「…………ふふ、まぁ良いか」

普通ならあり得ない行動なのだが、ゼルートはニヤニヤと笑いながらロックゴーレムたちが再生するのを待った。

「どれぐらいの速さで投げたら、戦闘不能近くまで追い込めるのか試してみるか」

ロックゴーレムが再生の力を持っているからといって、悪魔の様な実験を始めようとするゼルート。

しかし、ロックゴーレムやメタルゴーレムたちは基本的に感情という感情がない。
目の前の生物が自分たちを殺そうとしている事は解るため、再生を終えたら再び潰そうと挑みかかる。



「……ゼルートさんは面白い事をしますね」

ロック、メタルゴーレムたちと同じく遊びながら戦っていたラル。

ゼルートとの遊びを見て、自分も面白い遊びをしようと考える。

「……………………そうですね。これでいきましょう」

遊ぶ内容が決まったラルは小さく笑みを浮かべ……宙を飛びながらゴーレムたちの攻撃をあっさりと躱しながら、器用に尻尾を振るう。

「っ……」

「ふふ、そうですよね」

振るわれた尻尾によって、メタルゴーレムの腕が一部だけ斬り裂かれた。
しかし、ゴーレム系のモンスターたちに痛覚はなく、衝撃を受けるだけ再びラルを潰そうと動く。

「よっと」

「っ…………」

今度も器用に空中で身を翻し、今度は翼でロックゴーレムの体を切り裂く。

爪で切り裂き、牙で咬み砕き、ブレスで消滅させる……それがドラゴンの王道な攻撃方法ではあるが、使える武器は他にもある。
堅さとなれば目の前の魔物たちは悪くない防御力と再生力を有しているため、ラルはラルでルウナの戦いが終わるまで存分に楽しむのだった。
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