雨のナイフ

Me-ya

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窓からは朝日が射し込んでいる。

(…朝か…)

身体の節々が痛むし、頭が重い…熱があるのかもしれない…。

本当は学校を休みたい。

だが。

『来たくなければ来なくてもいいが…代わりに晃を呼ぶんだな』

昨日、速水に言われた言葉が蘇る。

俺は重い足を引きずりながら、学校への道を歩いていた。

「おはよう。由貴」

いきなり後ろから背中を叩かれ、痛さと驚きに上げそうになった悲鳴を慌てて呑み込んだ。
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