雨のナイフ

Me-ya

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2ー3

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そんな時、彼が転校してきた。

彼-青山由貴。

季節はずれの転校生。

おまけにこの高校は編入試験が難しいので、どんな奴が来るんだろ~と噂しあっていた。

だが、来たのは黒縁眼鏡をかけて黒い髪で顔を隠すように前髪を伸ばしてまるで昔のガリ勉か、オタクみたいな姿の人物だったから、皆がっかりしたみたいで急激に興味をなくしていたみたいだった。

その上、青山は話しかけられてもあまり返事をしないから、皆も自然と近寄らなくなる。

結局、青山は段々クラスで孤立していき、いつも独りで居るようになった。

だが、オレはそんな青山が気になった。

何故なら、オレは青山に見覚えがある…というか、以前、青山を見たことがあったから。

もっとも、青山はオレの事を知らないだろうけど。

その頃とは、見た目も雰囲気もだいぶ変わってしまった青山に、何があったのだろうと見ている内に、段々青山が気になるようになってしまった。

俺は青山を好きなのだろうか…?

考えてみたが、わからない。

わからなければ、行動あるのみ!!

と思ったオレは、青山を知るには青山と親しくなるべきだと思った。

だが、これが難問。

手強かった。

オレがいくら話しかけても、返ってくるのは短い返事のみ。

おまけに常時、話しかけるな近付くなオーラを放っている。

オレが近付こうとすると、青山はすっとどこかに行ってしまうのだ。

だが放課後、青山が図書室へ通っていることを知ったオレは、図書室で青山を待ち伏せすることにした。

といっても、オレが近付こうとすると立ち去ってしまうので、青山から少しはなれた場所で本を読んでいる振りをしつつ、青山を見詰めているだけしかできないけど。

だがそんなこと、青山にはお見通しみたいで…。

オレも、いつまでも青山をただ見詰めているだけでは親しくなれない。

だいたいオレ自身、これが恋がどうかもわからない。

確かに、青山のことは気になり、青山の姿を見るとドキドキするが…。

それはもしかしたら、青山に初めて会った場所や印象がオレにそう思わせているのかもしれないし…。

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