僕が玩具になった理由

Me-ya

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止まない雨-眞司の章-

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「……は…っ…あ…っ…あぁ……っ」

和巳に後ろから抱かれながら喘いでいる優紀を見て、俺は満足していた。

(しかし……こうして見ていると本当、動物の交尾だよな)

和巳が後ろから優紀の腰に自分の腰を強く、何度も打ち付けている。

優紀は和巳の動きに合わせて腰を揺らしながら涙を流して喘いでいる。

「…あぁ……っ……眞司……眞司…っ!!」

和巳に抱かれながら、俺の名前を叫び続ける優紀。

…確かに俺に抱かれているつもりで優紀に抱かれろとは言ったけどさ。

あまりに優紀が俺の名前を呼ぶので、足で優紀のペニスを触ってやろうと伸ばしたら……優紀が腰を突き出してペニスを俺の足に近付けてきた。

(バカなやつ)

すぐに和巳に引き戻されたけど。

(どんだけ俺の事が好きなんだよ)

……苦笑いするしかない。

しかし、和巳はその事が気に入らないのか、今まで以上に優紀を突き上げ始める。

「……ヒ……ヒィ……ッ!!」

腰をガツガツと激しく打ち付ける和巳に合わせて、優紀の腰も揺れている。

和巳の動きが早くなり、限界が近い事を知らせる。

「……イク……ッ……」

和巳が呻いたが、優紀のペニスはその間中、ピクリとも動かなかった。

俺の名前を呼び続ける優紀。

俺が優紀を助けるわけ、ないのに。

(本当、あの頃の俺より………)

馬鹿で、滑稽で、情けなくて、惨めで、笑える。
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