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23 呪いの効果
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ブラックは、ドロップした金貨とキマイラスーツを回収。
ユリと組んだパーティメンバーは、魔物と同様消えてしまう。装備品ももれなくなくなる。
多分、ダンジョンドロップに、リサイクルされるのだと、ケーンはにらんでいる。
光の女神も案外けち臭い。
「もう帰るで。
やっとれんは」
呪いの影響で、著しく士気がダウンしたケーンは、そう提案する。
「それはええんですが……。
あんたな、離れてくれん?」
キキョウは肩を抱いてすがりつく、ユリを突き離そうとする。見たところユリは、Bクラスといったところか。膂力ははるかに勝っているはずだ。だが、トリプルSのキキョウでも、力が入らなくなる。
「あんたな、男なんてやめときって。
がさつで独占欲の塊。
やることしか考えてへん。
うちがかわいがったる」
ユリはキキョウに、半分ほど見えているおっぱいを押し付ける。彼女の装備は、もう使えそうにない。
「ケーンさんは、そんな男ことちゃうで!
スケベの塊なんは、認めるしかないけど」
「うちが優しゅうしたる」
ユリはキキョウにほっぺたすりすり。
キキョウは、それほど迷惑と感じない自分が怖い。おっぱい、案外気持ちいいかも……。
…って、ちが~~~う! 私はケーンさんの嫁!
あん…、懐に手をいれないでぇ~~ん……。
クノイチ服は、セクハラ攻撃に対して、かなり無防備だった。
「ええかげんにせえや!
魔物やぞ!」
ケーンの衰えた感知能力でも、魔物の接近を捕捉した。まんでやる気でんけど、しゃ~ないわ。
ケーンは、仕方なく戦闘に備えた。
悪霊司祭が現れた。
ミスリルゴーレムA・Bが現れた。
ユリはキキョウに抱きついたまま離れない。
キキョウは必死で突き放そうとした。だが、コバンザメのようにユリは離れない。
「自分、何やっとんねん! モンスターやで!」
キキョウはユリを罵倒した。
「適当にやってくれるて。
ウチ、戦闘中は燃えんねん!」
ユリは妖しく笑う。
「キキョウは俺の嫁やぞ!」
ケーンはキキョウをかばった。
現在は緊急事態だ。ケーンもキキョウも、呪いの影響で戦う意欲を激減させている。手出し無用を命じられているブラックも、手をこまねくわけにいかない。
ブラックは長剣で悪霊司祭を攻撃。
悪霊司祭、消滅。ブラックも、決して弱いわけじゃないのです。一千年物の神馬ですから!
ミスリルゴーレムA、ケーンにパンチ。
「あ痛っ! 何すんねん!」
ケーンはミスリルゴーレムにキック。いくら戦意がなくても、攻撃されたら、反射的に反撃してしまう。
ミスリルゴーレムA、岩壁にめり込み、消滅。
ミスリルゴーレムB、ケーンにパンチ。
「痛いっちゅうとるやろが!」
ケーン、ミスリルゴーレムBに後ろ回し蹴り。いくら戦意がなくても、頭にはくる。
ミスリルゴーレムB、天井に激突し消滅。
直後、天井が崩れ落ちる。ケーンは素早くキキョウを抱き抱え、落盤から逃れる。
ユリ、がれきに埋もれる。
「あ~あ、うまいこと片付いてくれたか。
かなわんな……」
ケーンは、ほっと一息。
「僭越ですがケーン様、関西弁のままです」
ブラックは、伏せ目でケーンに言う。
「逃げろ~~~!」
ケーン達は全力で悪魔の洞窟から逃げ出した。
「爆裂熱球!」
ケーンは洞窟を抜け、魔法を放つ。
悪魔の洞窟はふさがれた。
「俺は洞窟をふさいだだけや。な?」
ケーンはキキョウとブラックに目くばせする。
「僭越ですが、関西弁のままです」
ブラックは憐みの目でケーンを見た。
洞窟をふさいだ岩石が吹き飛んだ。
「ヒヒヒ、逃がさへんでぇ~」
ぼろぼろになったユリは、不気味に笑った。
あっかんわ~……。
ケーンとキキョウは、がっくりと肩を落とした。
ブラックは、二人から目をそらした。
ユリは味方?からの妨害工作に対し、無敵状態となる。
げに恐ろしきは関西弁汚染の呪い。
合掌。
ユリと組んだパーティメンバーは、魔物と同様消えてしまう。装備品ももれなくなくなる。
多分、ダンジョンドロップに、リサイクルされるのだと、ケーンはにらんでいる。
光の女神も案外けち臭い。
「もう帰るで。
やっとれんは」
呪いの影響で、著しく士気がダウンしたケーンは、そう提案する。
「それはええんですが……。
あんたな、離れてくれん?」
キキョウは肩を抱いてすがりつく、ユリを突き離そうとする。見たところユリは、Bクラスといったところか。膂力ははるかに勝っているはずだ。だが、トリプルSのキキョウでも、力が入らなくなる。
「あんたな、男なんてやめときって。
がさつで独占欲の塊。
やることしか考えてへん。
うちがかわいがったる」
ユリはキキョウに、半分ほど見えているおっぱいを押し付ける。彼女の装備は、もう使えそうにない。
「ケーンさんは、そんな男ことちゃうで!
スケベの塊なんは、認めるしかないけど」
「うちが優しゅうしたる」
ユリはキキョウにほっぺたすりすり。
キキョウは、それほど迷惑と感じない自分が怖い。おっぱい、案外気持ちいいかも……。
…って、ちが~~~う! 私はケーンさんの嫁!
あん…、懐に手をいれないでぇ~~ん……。
クノイチ服は、セクハラ攻撃に対して、かなり無防備だった。
「ええかげんにせえや!
魔物やぞ!」
ケーンの衰えた感知能力でも、魔物の接近を捕捉した。まんでやる気でんけど、しゃ~ないわ。
ケーンは、仕方なく戦闘に備えた。
悪霊司祭が現れた。
ミスリルゴーレムA・Bが現れた。
ユリはキキョウに抱きついたまま離れない。
キキョウは必死で突き放そうとした。だが、コバンザメのようにユリは離れない。
「自分、何やっとんねん! モンスターやで!」
キキョウはユリを罵倒した。
「適当にやってくれるて。
ウチ、戦闘中は燃えんねん!」
ユリは妖しく笑う。
「キキョウは俺の嫁やぞ!」
ケーンはキキョウをかばった。
現在は緊急事態だ。ケーンもキキョウも、呪いの影響で戦う意欲を激減させている。手出し無用を命じられているブラックも、手をこまねくわけにいかない。
ブラックは長剣で悪霊司祭を攻撃。
悪霊司祭、消滅。ブラックも、決して弱いわけじゃないのです。一千年物の神馬ですから!
ミスリルゴーレムA、ケーンにパンチ。
「あ痛っ! 何すんねん!」
ケーンはミスリルゴーレムにキック。いくら戦意がなくても、攻撃されたら、反射的に反撃してしまう。
ミスリルゴーレムA、岩壁にめり込み、消滅。
ミスリルゴーレムB、ケーンにパンチ。
「痛いっちゅうとるやろが!」
ケーン、ミスリルゴーレムBに後ろ回し蹴り。いくら戦意がなくても、頭にはくる。
ミスリルゴーレムB、天井に激突し消滅。
直後、天井が崩れ落ちる。ケーンは素早くキキョウを抱き抱え、落盤から逃れる。
ユリ、がれきに埋もれる。
「あ~あ、うまいこと片付いてくれたか。
かなわんな……」
ケーンは、ほっと一息。
「僭越ですがケーン様、関西弁のままです」
ブラックは、伏せ目でケーンに言う。
「逃げろ~~~!」
ケーン達は全力で悪魔の洞窟から逃げ出した。
「爆裂熱球!」
ケーンは洞窟を抜け、魔法を放つ。
悪魔の洞窟はふさがれた。
「俺は洞窟をふさいだだけや。な?」
ケーンはキキョウとブラックに目くばせする。
「僭越ですが、関西弁のままです」
ブラックは憐みの目でケーンを見た。
洞窟をふさいだ岩石が吹き飛んだ。
「ヒヒヒ、逃がさへんでぇ~」
ぼろぼろになったユリは、不気味に笑った。
あっかんわ~……。
ケーンとキキョウは、がっくりと肩を落とした。
ブラックは、二人から目をそらした。
ユリは味方?からの妨害工作に対し、無敵状態となる。
げに恐ろしきは関西弁汚染の呪い。
合掌。
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