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65 一度は経験してみたら?
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天上界。光の女神の執務室。
女神はモニターに向かって叫んだ。
「ダンジョンで何をやってるんですか!
でも……、いえ、なんでもありません!
なんでもありませんてば~~~!」
光の女神は、ダンジョンの無修正映像を、覆った指の隙間からチラ見。天上界の宮殿で、一人錯乱する光の女神だった。
光の女神は、少し落ち着きを取り戻す。
ケーンの動向には、いつも注意を払っていた女神だが、さすがにエッチまで目撃したのは初めてだった。そして、その様子が映ったモニターから、女神は目が離せなくなった。
「なんか、うらやましい…かも」
女神は、ぽつっとそう漏らした。
女神は自分で作ったダンジョン内なら、自由に魔物を召喚できる。もともと頭に血が上っていた女神は、ユリがもらした一言に、ブチ切れてしまった。
大人げなくベヒモスをぶつけたが、ちょっぴり反省する。
そうですよね……。勝手にユリの先祖を召喚したのは私。
総子に誤解を招く、中途半端な助言を与えたのも私。
寝落ちして、二人が神殿から脱出したことに気づかなかったのも……。
そして、勝手に聖神女のシステムを作ったのも私。
あのシステムは、むごい仕打ちだと、女神には自覚があった。ましてや、ジャンヌはまだ幼女。
夜の女王は、それが許せなかったのでしょう。
突然、モニターの映像が切り替わった。夜の女王が苦笑を浮かべていた。交渉は断っているが、ホットラインはつながっている。
「頭、冷えた?
手出し口出し無用だと、伝えたはずだけど」
その語調は、意外なほど穏やかだった。
「少々冷静さを失ったこと、認めます。
以後、ノータッチを約束します」
女神は悔しさを押し殺して、潔く謝罪した。
「結構。ご褒美に忠告してあげる。
どうして先の聖神女が急死したか、理由をよく考えなさい。
多分寿命は、二三十年残っていたはず。
あなたが気づいた時には、もう手遅れだったんでしょ?
あなたの加護の隙間、どうやってすり抜けたんでしょうね?」
女神は、その言葉に愕然とした。
先の聖神女は、老練の域にあった。だから、目を離しがちだったのは事実だ。
だが、最高レベルの治癒魔法も、受け付けないほどの重体に、あっという間に陥った。
考えてみたら不自然だ。
「それと、これは言い訳。
十二歳の幼女に聖神女を押し付けるのは、いくらなんでもかわいそうでしょ?
まあ、その女の子にセックスをさせた私が、言うべきことじゃないけど。
かわいそうで見ていられなかったが本音よ。
聖神女は、最高レベルの資質がなくても務まる。
教団のシンボル的価値と、あなたの見栄で、女の人生縛るのは感心しない。
私はケンイチと出会って、初めて女の喜びを知った。
あなた、肉体で交わることは不可能だけど、魂で交わることは可能なはず。
たとえば、テレサかジャンヌなら、簡単に体借りられるでしょ?
一度でもいいから、経験してみたら?
それじゃあ」
モニターは、再び無修正AV的な画像に切り替わった。
テレサがケーンに乗って、喜悦の表情で悶えまくっている。
あの子は、聖神女候補から脱落した女神官の娘だ。女神官は、すっかり失望して、地方の教会に赴いた。
そこで出会った冒険者と結ばれ、あの子を授かった。
あの子を教会に残して、二人は魔王軍に挑み、死んでしまった。
あの子がケーンと出会わなかったら、きっと間諜のつらい仕事を続けていたはず。
ケーンには、むしろ感謝すべきでしょうね。ユリとテレサ、そしてジャンヌを救ってくれた。
さてさて、聖神女システムの改革と、おそらくは教団内にいるはずの、裏切り者の捜査。
忙しくなりそうです。
女神は未練を残しながら、モニターを切った。
『一度は経験してみたら』
か……。一考の余地はあるかも。
女神はモニターに向かって叫んだ。
「ダンジョンで何をやってるんですか!
でも……、いえ、なんでもありません!
なんでもありませんてば~~~!」
光の女神は、ダンジョンの無修正映像を、覆った指の隙間からチラ見。天上界の宮殿で、一人錯乱する光の女神だった。
光の女神は、少し落ち着きを取り戻す。
ケーンの動向には、いつも注意を払っていた女神だが、さすがにエッチまで目撃したのは初めてだった。そして、その様子が映ったモニターから、女神は目が離せなくなった。
「なんか、うらやましい…かも」
女神は、ぽつっとそう漏らした。
女神は自分で作ったダンジョン内なら、自由に魔物を召喚できる。もともと頭に血が上っていた女神は、ユリがもらした一言に、ブチ切れてしまった。
大人げなくベヒモスをぶつけたが、ちょっぴり反省する。
そうですよね……。勝手にユリの先祖を召喚したのは私。
総子に誤解を招く、中途半端な助言を与えたのも私。
寝落ちして、二人が神殿から脱出したことに気づかなかったのも……。
そして、勝手に聖神女のシステムを作ったのも私。
あのシステムは、むごい仕打ちだと、女神には自覚があった。ましてや、ジャンヌはまだ幼女。
夜の女王は、それが許せなかったのでしょう。
突然、モニターの映像が切り替わった。夜の女王が苦笑を浮かべていた。交渉は断っているが、ホットラインはつながっている。
「頭、冷えた?
手出し口出し無用だと、伝えたはずだけど」
その語調は、意外なほど穏やかだった。
「少々冷静さを失ったこと、認めます。
以後、ノータッチを約束します」
女神は悔しさを押し殺して、潔く謝罪した。
「結構。ご褒美に忠告してあげる。
どうして先の聖神女が急死したか、理由をよく考えなさい。
多分寿命は、二三十年残っていたはず。
あなたが気づいた時には、もう手遅れだったんでしょ?
あなたの加護の隙間、どうやってすり抜けたんでしょうね?」
女神は、その言葉に愕然とした。
先の聖神女は、老練の域にあった。だから、目を離しがちだったのは事実だ。
だが、最高レベルの治癒魔法も、受け付けないほどの重体に、あっという間に陥った。
考えてみたら不自然だ。
「それと、これは言い訳。
十二歳の幼女に聖神女を押し付けるのは、いくらなんでもかわいそうでしょ?
まあ、その女の子にセックスをさせた私が、言うべきことじゃないけど。
かわいそうで見ていられなかったが本音よ。
聖神女は、最高レベルの資質がなくても務まる。
教団のシンボル的価値と、あなたの見栄で、女の人生縛るのは感心しない。
私はケンイチと出会って、初めて女の喜びを知った。
あなた、肉体で交わることは不可能だけど、魂で交わることは可能なはず。
たとえば、テレサかジャンヌなら、簡単に体借りられるでしょ?
一度でもいいから、経験してみたら?
それじゃあ」
モニターは、再び無修正AV的な画像に切り替わった。
テレサがケーンに乗って、喜悦の表情で悶えまくっている。
あの子は、聖神女候補から脱落した女神官の娘だ。女神官は、すっかり失望して、地方の教会に赴いた。
そこで出会った冒険者と結ばれ、あの子を授かった。
あの子を教会に残して、二人は魔王軍に挑み、死んでしまった。
あの子がケーンと出会わなかったら、きっと間諜のつらい仕事を続けていたはず。
ケーンには、むしろ感謝すべきでしょうね。ユリとテレサ、そしてジャンヌを救ってくれた。
さてさて、聖神女システムの改革と、おそらくは教団内にいるはずの、裏切り者の捜査。
忙しくなりそうです。
女神は未練を残しながら、モニターを切った。
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か……。一考の余地はあるかも。
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