121 / 170
121 ミーちゃんと里帰り
しおりを挟む
ミーちゃんのふるさと、獣人族のワイルド村は竜王国内の外れにあった。
それというのも、人間形体に近い獣人族は前述のように弱い。竜王国なら治安はばっちり。
安心して生活できる。
ケーンとミーちゃんは、ブラックに二人乗り。空を飛んだ方が早いが、ミーちゃんは、高所恐怖症だという。
それに、ペガサスに乗って、故郷に錦を飾るのもいいと思うが、やっかまれても困る。
夜の女王様と、元勇者ケンイチ様のご子息。これ以上は考えられない玉の輿だ。
「ケーン様、このじーんずっていうズボン、はきやすいですね」
会話に困ったミーちゃんが、体を包み込むようなケーンに言った。ミーちゃんは、なるべく質素な服を注文した。村の娘たちにねたまれるという心配があったから。
ケーンから与えられたのは、ジーンズに白Tだった。
ケーン的には、アキバ系メイドファッションが希望だったのだが、仕方がなかった。
「もともとは作業着なんだ。
丈夫さだけが取り柄?
だけど、とうちゃんが暮らしてた世界では、ポピュラーなんだ」
「ちきゅう、ですね……。
行ったことあるんですか?」
「情報は得られるけど、行ったことないよ。
ヒカリちゃんの言うことには、無理なんだって」
「そうなんですか?
ちきゅうって、どんな世界ですか?」
「どんな世界と言われてもね……。
魔力が極端に薄くて、魔法が使えないらしいよ。
そのため、科学技術と呼ばれる、魔法みたいな技が発展した」
「ふ~ん……。魔法がなければ、ないなりに、なんとかできるものなんですね?」
ケーンは、ミーちゃんの素朴な感想に、少し笑った。
ケーンは、母親に能力を下げられ、魔法を十分に使えなくなった。
少ない力をどう生かすか。それをテーマに魔物や魔族と戦ってきた。
すると、以前より研ぎすまされる自分を感じた。
まさに「なんとかできる」ものだった。
「そうかもしれないね。ミーちゃんは魔法使える?」
「生活魔法ならちょっぴり?
戦闘には全然役立ちませんけど。
ワイルド村で暮らしてる獣人族は、みんな中途半端なんですよね。
身体能力は人種よりちょっぴり高いけど、魔力は全然かなわない。
すぐに老けちゃうし。
ほんとに私で、いいんですか?」
ミーちゃんは視線を落として聞く。
「だから! 何度も言ってるだろ?
君は超個性的でかわいい!」
ケーンは、左手の手綱を離し、ミーちゃんの腰をぐっと抱きしめた。
「ありがとうございます。
嬉しいです、ご主人さまぁ~ん、にゃんにゃん!」
少しはにかみながら、招き猫ポーズをとるミーちゃんだった。
山の裾にあるワイルド村が見えてきた。
まずい! ヘルコンドルだ!
遠視が利くケーンの目には、村の上で旋回するヘルコンドルが見えた。
ヘルコンドルはCクラスの魔物だが、村人に高い対空戦闘能力があるとは思えない。
「ミーちゃん、魔物が村を狙ってる!
空を飛ぶよ!
ブラック!」
「承知!」
ブラックは羽根をはやし、ふわりと飛び上がった。
「あわわわわ……」
ふっ、カクン。
高所恐怖症のミーちゃんは、ブラックの飛行速度も相まって気絶した。
ミーちゃんは目を開けた。
見知っている天井だ……、って、ウチのあばら家だ……。
ミーちゃんは体を起こした。気づいたら、両親と兄弟たちが、心配そうな顔で自分を取り巻いていた。
「ミー、大丈夫?
ケーンさんは、気絶してるだけだと言ってたけど」
母親のマーが、声をかけてきた。
「大丈夫……。そうだ! ケガしてない?」
ミーちゃんは、顔ぶれを見渡す。
家族十人、みんな元気そうだ。ほっとしてミーちゃんは脱力した。
「ケーンさんが、一撃でやっつけてくれたの!」
ミーちゃんの二つ下の妹ムーが、興奮気味に言った。
「そりゃそうよ!
ケーン様はSクラスの冒険者なんだから!」
ミーちゃんは、超どや顔で言う。
「そうだ! ケーンさんは?」
ケーンの姿が見えないことに気づき、ミーちゃんは焦った。
まさか怪我でもした?
「ヘルコンドルを、解体してくれてるの!
今晩はごちそうだ!」
ムーは片手を突き上げる。
わ~! と歓声があがる。
ミーちゃんは思った。ヘルコンドルって、おいしいのだろうか?
ミーちゃん一家、ケーン歓迎の宴。
もっとも、食材は、すべてケーンが提供した。
ミーちゃんがケーンを連れてきたのは、ノーアポだったし、連絡していたとしても、宴会できるほど生活にゆとりはない。
「さささ、お父さん、ぐっといってください!」
ケーンはミーちゃんパパに、ワインを勧める。
「ありがとうございます!
べらぼうにうまいですね!」
ミーちゃんパパは、ぐいっとグラスを空ける。
この家に、ワイングラスなど、あるはずもない。もちろんワインも。
すべて出所は、ケーンのアイテムボックス。
「お父さん、そのワイン、ビンテージだよ。お店で頼んだら、一本金貨五枚はする」
ミーちゃんは、ハラハラしながらそう言った。
彼女は職業柄、そのワインの銘柄を知っていた。竜王国一の豪商が、得意そうにオーダーしていたのを、覚えていたのだ。
ヘルプのミーちゃんは、においをかいだだけだが。獣人のスキルで、鼻だけはよく利くミーちゃんは、その芳香も覚えていた。
においだけでも、銅貨一枚ぐらい?
「金貨五枚!」
全員ひっくり返りそうになった。
「まあ、まあ、まあ。
気にしないでいっちゃってください!」
夜空城産のワイン、そんなにするんだと、ケーンは思ったが、ノープロブレム。
「気になります!」
ミーちゃん一家のほとんどは、声をそろえて叫んだ。
「ふぎゃ~~~!」
眠っていた一番下の弟が、泣き叫んだ。
「S級冒険者って、そんなに儲かるのでしょうか?」
ミーちゃんパパは、恐る恐る聞いた。
「まあまあ儲かるみたいですね。
そういえば、しばらくギルドで素材売却してないな。
ブラック、あのバッグ、あげちゃって」
ケーンは、背後で控えるブラックに命じた。
「承知。私がざっと計算したところ、金貨五百枚はあるはずです」
ブラックは、新ブラックバッグを床に置いた。
以前のブラックバッグより、上質で大容量のお品。ソート機能はついていないが、時間停止の機能はついている。
一々ギルドで換金するのは面倒だから。
なにせケーンの嫁は増えている。ブラックは、ケーンや嫁たちが倒した魔物は、欠かさず回収していた。
以前のバッグでは容量が、あっという間に不足してしまう。
「金貨五百枚……、う~ん……」
バタン! ミーちゃんパパは、後ろにひっくり返ってしまった。
「ふぎゃ~~~!」
泣き止んでいた弟は、再び泣き叫んだ。
家族一同、心境は「ふぎゃ~~~!」だった。
その夜。ミーちゃんの家の庭に、ケーンはいつものテントを張った。
「ケーン様、とんでもない田舎ものばかりでごめんなさい」
ベッドでミーちゃんはしょんぼり。
「貧しさは恥じゃない。
裕福さが誇りじゃないようにね」
ケーンは気取って言う。
決まった?
「あのバッグ、ほんとにいいんですか?
中身以上に、バッグの方が……」
お値段を想像するだに空恐ろしい。
「気にしないで。
俺が五、六年前、練習で作ったやつだから。
ミレーユなら、もっと立派なやつ、作れるんだけど」
「はあ……」
ミーちゃんは思う。私、とんでもない人の嫁になっちゃった……。
「あのさ、一つ聞きたいんだけど」
ケーンが好奇心丸出しの目で聞く。
「なんでしょう?」
ミーちゃんは聞きかえす。
「兄弟、たくさんいたよね?
どうやって子供つくったの?
あの家で」
「そ、そんなこと知りません!」
ミーちゃんは、言われてから気づいた。定員オーバーすぎるあの家でも、子作りはできるんだ?
ケーンさんとお嫁さん達基準プレイでは、絶対無理だけど。
「なんならこのテント、お父さんとお母さんに……」
「絶対やめてください!
これ以上兄弟、欲しくないです!」
そう言って、ケーンにむしゃぶりつくミーちゃんだった。
私が子作りするのは、いいよね?
「いらっしゃいませ、御主人さまぁ~ん」
ネコミミメイド嫁にふさわしく、ご奉仕を始めるミーちゃんだった。
にゃん、にゃん!
それというのも、人間形体に近い獣人族は前述のように弱い。竜王国なら治安はばっちり。
安心して生活できる。
ケーンとミーちゃんは、ブラックに二人乗り。空を飛んだ方が早いが、ミーちゃんは、高所恐怖症だという。
それに、ペガサスに乗って、故郷に錦を飾るのもいいと思うが、やっかまれても困る。
夜の女王様と、元勇者ケンイチ様のご子息。これ以上は考えられない玉の輿だ。
「ケーン様、このじーんずっていうズボン、はきやすいですね」
会話に困ったミーちゃんが、体を包み込むようなケーンに言った。ミーちゃんは、なるべく質素な服を注文した。村の娘たちにねたまれるという心配があったから。
ケーンから与えられたのは、ジーンズに白Tだった。
ケーン的には、アキバ系メイドファッションが希望だったのだが、仕方がなかった。
「もともとは作業着なんだ。
丈夫さだけが取り柄?
だけど、とうちゃんが暮らしてた世界では、ポピュラーなんだ」
「ちきゅう、ですね……。
行ったことあるんですか?」
「情報は得られるけど、行ったことないよ。
ヒカリちゃんの言うことには、無理なんだって」
「そうなんですか?
ちきゅうって、どんな世界ですか?」
「どんな世界と言われてもね……。
魔力が極端に薄くて、魔法が使えないらしいよ。
そのため、科学技術と呼ばれる、魔法みたいな技が発展した」
「ふ~ん……。魔法がなければ、ないなりに、なんとかできるものなんですね?」
ケーンは、ミーちゃんの素朴な感想に、少し笑った。
ケーンは、母親に能力を下げられ、魔法を十分に使えなくなった。
少ない力をどう生かすか。それをテーマに魔物や魔族と戦ってきた。
すると、以前より研ぎすまされる自分を感じた。
まさに「なんとかできる」ものだった。
「そうかもしれないね。ミーちゃんは魔法使える?」
「生活魔法ならちょっぴり?
戦闘には全然役立ちませんけど。
ワイルド村で暮らしてる獣人族は、みんな中途半端なんですよね。
身体能力は人種よりちょっぴり高いけど、魔力は全然かなわない。
すぐに老けちゃうし。
ほんとに私で、いいんですか?」
ミーちゃんは視線を落として聞く。
「だから! 何度も言ってるだろ?
君は超個性的でかわいい!」
ケーンは、左手の手綱を離し、ミーちゃんの腰をぐっと抱きしめた。
「ありがとうございます。
嬉しいです、ご主人さまぁ~ん、にゃんにゃん!」
少しはにかみながら、招き猫ポーズをとるミーちゃんだった。
山の裾にあるワイルド村が見えてきた。
まずい! ヘルコンドルだ!
遠視が利くケーンの目には、村の上で旋回するヘルコンドルが見えた。
ヘルコンドルはCクラスの魔物だが、村人に高い対空戦闘能力があるとは思えない。
「ミーちゃん、魔物が村を狙ってる!
空を飛ぶよ!
ブラック!」
「承知!」
ブラックは羽根をはやし、ふわりと飛び上がった。
「あわわわわ……」
ふっ、カクン。
高所恐怖症のミーちゃんは、ブラックの飛行速度も相まって気絶した。
ミーちゃんは目を開けた。
見知っている天井だ……、って、ウチのあばら家だ……。
ミーちゃんは体を起こした。気づいたら、両親と兄弟たちが、心配そうな顔で自分を取り巻いていた。
「ミー、大丈夫?
ケーンさんは、気絶してるだけだと言ってたけど」
母親のマーが、声をかけてきた。
「大丈夫……。そうだ! ケガしてない?」
ミーちゃんは、顔ぶれを見渡す。
家族十人、みんな元気そうだ。ほっとしてミーちゃんは脱力した。
「ケーンさんが、一撃でやっつけてくれたの!」
ミーちゃんの二つ下の妹ムーが、興奮気味に言った。
「そりゃそうよ!
ケーン様はSクラスの冒険者なんだから!」
ミーちゃんは、超どや顔で言う。
「そうだ! ケーンさんは?」
ケーンの姿が見えないことに気づき、ミーちゃんは焦った。
まさか怪我でもした?
「ヘルコンドルを、解体してくれてるの!
今晩はごちそうだ!」
ムーは片手を突き上げる。
わ~! と歓声があがる。
ミーちゃんは思った。ヘルコンドルって、おいしいのだろうか?
ミーちゃん一家、ケーン歓迎の宴。
もっとも、食材は、すべてケーンが提供した。
ミーちゃんがケーンを連れてきたのは、ノーアポだったし、連絡していたとしても、宴会できるほど生活にゆとりはない。
「さささ、お父さん、ぐっといってください!」
ケーンはミーちゃんパパに、ワインを勧める。
「ありがとうございます!
べらぼうにうまいですね!」
ミーちゃんパパは、ぐいっとグラスを空ける。
この家に、ワイングラスなど、あるはずもない。もちろんワインも。
すべて出所は、ケーンのアイテムボックス。
「お父さん、そのワイン、ビンテージだよ。お店で頼んだら、一本金貨五枚はする」
ミーちゃんは、ハラハラしながらそう言った。
彼女は職業柄、そのワインの銘柄を知っていた。竜王国一の豪商が、得意そうにオーダーしていたのを、覚えていたのだ。
ヘルプのミーちゃんは、においをかいだだけだが。獣人のスキルで、鼻だけはよく利くミーちゃんは、その芳香も覚えていた。
においだけでも、銅貨一枚ぐらい?
「金貨五枚!」
全員ひっくり返りそうになった。
「まあ、まあ、まあ。
気にしないでいっちゃってください!」
夜空城産のワイン、そんなにするんだと、ケーンは思ったが、ノープロブレム。
「気になります!」
ミーちゃん一家のほとんどは、声をそろえて叫んだ。
「ふぎゃ~~~!」
眠っていた一番下の弟が、泣き叫んだ。
「S級冒険者って、そんなに儲かるのでしょうか?」
ミーちゃんパパは、恐る恐る聞いた。
「まあまあ儲かるみたいですね。
そういえば、しばらくギルドで素材売却してないな。
ブラック、あのバッグ、あげちゃって」
ケーンは、背後で控えるブラックに命じた。
「承知。私がざっと計算したところ、金貨五百枚はあるはずです」
ブラックは、新ブラックバッグを床に置いた。
以前のブラックバッグより、上質で大容量のお品。ソート機能はついていないが、時間停止の機能はついている。
一々ギルドで換金するのは面倒だから。
なにせケーンの嫁は増えている。ブラックは、ケーンや嫁たちが倒した魔物は、欠かさず回収していた。
以前のバッグでは容量が、あっという間に不足してしまう。
「金貨五百枚……、う~ん……」
バタン! ミーちゃんパパは、後ろにひっくり返ってしまった。
「ふぎゃ~~~!」
泣き止んでいた弟は、再び泣き叫んだ。
家族一同、心境は「ふぎゃ~~~!」だった。
その夜。ミーちゃんの家の庭に、ケーンはいつものテントを張った。
「ケーン様、とんでもない田舎ものばかりでごめんなさい」
ベッドでミーちゃんはしょんぼり。
「貧しさは恥じゃない。
裕福さが誇りじゃないようにね」
ケーンは気取って言う。
決まった?
「あのバッグ、ほんとにいいんですか?
中身以上に、バッグの方が……」
お値段を想像するだに空恐ろしい。
「気にしないで。
俺が五、六年前、練習で作ったやつだから。
ミレーユなら、もっと立派なやつ、作れるんだけど」
「はあ……」
ミーちゃんは思う。私、とんでもない人の嫁になっちゃった……。
「あのさ、一つ聞きたいんだけど」
ケーンが好奇心丸出しの目で聞く。
「なんでしょう?」
ミーちゃんは聞きかえす。
「兄弟、たくさんいたよね?
どうやって子供つくったの?
あの家で」
「そ、そんなこと知りません!」
ミーちゃんは、言われてから気づいた。定員オーバーすぎるあの家でも、子作りはできるんだ?
ケーンさんとお嫁さん達基準プレイでは、絶対無理だけど。
「なんならこのテント、お父さんとお母さんに……」
「絶対やめてください!
これ以上兄弟、欲しくないです!」
そう言って、ケーンにむしゃぶりつくミーちゃんだった。
私が子作りするのは、いいよね?
「いらっしゃいませ、御主人さまぁ~ん」
ネコミミメイド嫁にふさわしく、ご奉仕を始めるミーちゃんだった。
にゃん、にゃん!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
第2の人生は、『男』が希少種の世界で
赤金武蔵
ファンタジー
日本の高校生、久我一颯(くがいぶき)は、気が付くと見知らぬ土地で、女山賊たちから貞操を奪われる危機に直面していた。
あと一歩で襲われかけた、その時。白銀の鎧を纏った女騎士・ミューレンに救われる。
ミューレンの話から、この世界は地球ではなく、別の世界だということを知る。
しかも──『男』という存在が、超希少な世界だった。
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる