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6 ハウスの秘密
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ルカのため用意した…といっても、空いていたに過ぎないのだが、部屋に案内した。
「最初に断っておくけど、俺、家族以外話をしたの初めてなんだ。
色々気づかないこともあると思う。
だからごめん!」
ジャックは、立ち上がって深く頭を下げた。ルカのジャックに対する評価は爆上がり。
思ってたとおりまっすぐな人だ。
「多分ルカちゃんはかわいい、というか、きれいな女性だと思うんだけど、当たってる?」
ジャックのその言葉に、ルカはあきれた。だが、相対評価できないのだ。無理はないかと思う。
「一応貴族の末ですから。『かわいい』とか『きれいだ』という言葉は、わりと聞きなれていると答えておきます」
下手に謙遜するよりいいだろうと、ルカは言葉を選んだ。
「だよね!
うん、うん。見事な金髪だし、君の青い目には最初から虜になった。
す~っと整った鼻筋!
かわいい唇!
卵型の輪郭線も俺好み!
体のラインもいい!
おっぱいやお尻も、母ちゃんみたくでかすぎない!
上品というか……」
「もう許してください!」
ルカは真っ赤になってうつむいた。容貌に関し、ほめられたことは数えきれない。だが、これほど露骨にほめちぎられたことは初めてだ。
「あ~、ごめん。気を悪くさせちゃった?」
ルカは慌てて首を振った。
「そんなことないです!
…夫となる人に気に入ってもらえて、うれしいです」
「そうなんだ!
もっと言っていい!」
「いや…もうその辺で……。
それより、聞かせてもらえますか?
百年前ご両親が何歳だったか知りませんが、今とそんなに変わってないのでは?
中年程度にしか見えません」
「あ~、それね……。
父ちゃんの話だと、ダンジョンに長く潜ってる人、老けにくいそうだね?
知ってる?」
「あ~、それは聞いたことがあります。
ダンジョン内の魔力の影響ではないかと言われ…、あ~、そういうことですか。
大体想像がつきました。
この星そのものがダンジョン。
ダンジョンの中で、ずっと暮らしてるから?」
「そういうことだろうね。
っていうか、それしか考えられないと、父ちゃんと母ちゃんは言ってた。
この星の食い物の影響もあると思う。
魔物を狩ったら、ステイタス?
それがアップすることも、関係大ありだと思う。
つまり、日常的にこの星で暮らして、魔物や魔生物を狩ったり収穫したり、それを食ったり。
繰り返したら、相当長い間、老化は緩やかになる。
ひょっとしたら、老人は若返っちゃうかもね」
「すばらしくて、恐ろしい事実ですね……」
「だよね? 若返りとか老化の抑制?
多分カガグの方でも研究してるんだろうけど、うまくいってないだろ?」
ジャックの言葉に、ルカは軽くうなずく。
「ある程度は進んでますが、たしかに」
食生活や運動によるアンチエイジングは、ほとんどの貴族が試みている。だが、平均して五、六歳程度だろうか?
十歳も若く見られたら、大成功だろう。
ダンジョンに潜る貴族は、ほぼほぼいないが。
「その魔力による老化抑制効果は、魔物にも及んでいると、父ちゃんや母ちゃんは言ってる。
つまり、この星の魔物はめちゃくちゃ強いらしい。
俺はこの星の魔物が当たり前だから、よくわかんないけど」
「私もよくわかりませんが、精鋭の開拓団が、撤退したほどだから、そうなんでしょうね?」
「普通の人類なら、とてもじゃないけど生きていけないらしいよ?
この星では」
「でしょうね……。
なら……」
「ハウスの装備を使ったら、魔物と対等以上に戦えるんだ。
よかったらレベリング?
それに付き合うけど?」
ジャックは遠慮気味に聞いた。ルカが好戦的な性格とは思えないから。
「レベリングとは?
大体想像はつきますが」
「俺が魔物を弱らせる。君がとどめをさす。
とどめをさした者が、一番レベルアップする。
冒険者の常識らしいよ?」
「なるほど……。是非お願いします!
それと、ハウスの装備とは?
それ以前に、このハウスは、誰が何のために作ったのでしょう?」
「ハウスのAIも、知らないらしい。
誰が何のために作ったか。
もちろん、マスターとAIが呼ぶ人々は存在した。
ただし、そのデータは全部消えてるそうだ。
ハウスの力を恐れたんじゃないかな?
マスターは。
それは父ちゃんと母ちゃんの想像だけどさ。
ハウスの機能が分析されて、武器として転用されたら、ヤバいどころじゃないらしい」
ジャックの言葉に、ルカは深くうなずく。人がこの星で生きるためには、ハウスの力が必要だった。だが、普通の惑星なら、その力は恐ろしい凶器ともなりうる。
「ハウスの防具や武器だけでも、普通の世界ではシャレにならないそうだよ。
姉ちゃんたちと妹には、くれぐれも内緒で使えって、父ちゃんと母ちゃんが……」
「持ち出したんですか!」
ルカはびっくりして聞いた。
「いや~、比較的地味なやつを……。
魔力認証で、他人は使えないし、姉ちゃんたちや妹は素でも強いし……。
やっぱりまずかった?」
ルカは大きくため息をついた。きっとチート無双ってやつだよね? お姉さんと妹さん。
彼女たちに、常識はおそらく欠けているだろう。ジャックを見ていたら、容易にそれは想像できる。
どうなるんだろ? ルカは想像したくなかった。
「父ちゃんと母ちゃんの話だよ。
この星の出身だから、どうせ化け物と見られる。
なら、化け物にふさわしい装備でもいいじゃない、…てことらしいんだけど?」
「ソウデスネ……」
ルカはもう一度、深くため息をついた。彼女たちに配偶者、見つかるだろうか?
「最初に断っておくけど、俺、家族以外話をしたの初めてなんだ。
色々気づかないこともあると思う。
だからごめん!」
ジャックは、立ち上がって深く頭を下げた。ルカのジャックに対する評価は爆上がり。
思ってたとおりまっすぐな人だ。
「多分ルカちゃんはかわいい、というか、きれいな女性だと思うんだけど、当たってる?」
ジャックのその言葉に、ルカはあきれた。だが、相対評価できないのだ。無理はないかと思う。
「一応貴族の末ですから。『かわいい』とか『きれいだ』という言葉は、わりと聞きなれていると答えておきます」
下手に謙遜するよりいいだろうと、ルカは言葉を選んだ。
「だよね!
うん、うん。見事な金髪だし、君の青い目には最初から虜になった。
す~っと整った鼻筋!
かわいい唇!
卵型の輪郭線も俺好み!
体のラインもいい!
おっぱいやお尻も、母ちゃんみたくでかすぎない!
上品というか……」
「もう許してください!」
ルカは真っ赤になってうつむいた。容貌に関し、ほめられたことは数えきれない。だが、これほど露骨にほめちぎられたことは初めてだ。
「あ~、ごめん。気を悪くさせちゃった?」
ルカは慌てて首を振った。
「そんなことないです!
…夫となる人に気に入ってもらえて、うれしいです」
「そうなんだ!
もっと言っていい!」
「いや…もうその辺で……。
それより、聞かせてもらえますか?
百年前ご両親が何歳だったか知りませんが、今とそんなに変わってないのでは?
中年程度にしか見えません」
「あ~、それね……。
父ちゃんの話だと、ダンジョンに長く潜ってる人、老けにくいそうだね?
知ってる?」
「あ~、それは聞いたことがあります。
ダンジョン内の魔力の影響ではないかと言われ…、あ~、そういうことですか。
大体想像がつきました。
この星そのものがダンジョン。
ダンジョンの中で、ずっと暮らしてるから?」
「そういうことだろうね。
っていうか、それしか考えられないと、父ちゃんと母ちゃんは言ってた。
この星の食い物の影響もあると思う。
魔物を狩ったら、ステイタス?
それがアップすることも、関係大ありだと思う。
つまり、日常的にこの星で暮らして、魔物や魔生物を狩ったり収穫したり、それを食ったり。
繰り返したら、相当長い間、老化は緩やかになる。
ひょっとしたら、老人は若返っちゃうかもね」
「すばらしくて、恐ろしい事実ですね……」
「だよね? 若返りとか老化の抑制?
多分カガグの方でも研究してるんだろうけど、うまくいってないだろ?」
ジャックの言葉に、ルカは軽くうなずく。
「ある程度は進んでますが、たしかに」
食生活や運動によるアンチエイジングは、ほとんどの貴族が試みている。だが、平均して五、六歳程度だろうか?
十歳も若く見られたら、大成功だろう。
ダンジョンに潜る貴族は、ほぼほぼいないが。
「その魔力による老化抑制効果は、魔物にも及んでいると、父ちゃんや母ちゃんは言ってる。
つまり、この星の魔物はめちゃくちゃ強いらしい。
俺はこの星の魔物が当たり前だから、よくわかんないけど」
「私もよくわかりませんが、精鋭の開拓団が、撤退したほどだから、そうなんでしょうね?」
「普通の人類なら、とてもじゃないけど生きていけないらしいよ?
この星では」
「でしょうね……。
なら……」
「ハウスの装備を使ったら、魔物と対等以上に戦えるんだ。
よかったらレベリング?
それに付き合うけど?」
ジャックは遠慮気味に聞いた。ルカが好戦的な性格とは思えないから。
「レベリングとは?
大体想像はつきますが」
「俺が魔物を弱らせる。君がとどめをさす。
とどめをさした者が、一番レベルアップする。
冒険者の常識らしいよ?」
「なるほど……。是非お願いします!
それと、ハウスの装備とは?
それ以前に、このハウスは、誰が何のために作ったのでしょう?」
「ハウスのAIも、知らないらしい。
誰が何のために作ったか。
もちろん、マスターとAIが呼ぶ人々は存在した。
ただし、そのデータは全部消えてるそうだ。
ハウスの力を恐れたんじゃないかな?
マスターは。
それは父ちゃんと母ちゃんの想像だけどさ。
ハウスの機能が分析されて、武器として転用されたら、ヤバいどころじゃないらしい」
ジャックの言葉に、ルカは深くうなずく。人がこの星で生きるためには、ハウスの力が必要だった。だが、普通の惑星なら、その力は恐ろしい凶器ともなりうる。
「ハウスの防具や武器だけでも、普通の世界ではシャレにならないそうだよ。
姉ちゃんたちと妹には、くれぐれも内緒で使えって、父ちゃんと母ちゃんが……」
「持ち出したんですか!」
ルカはびっくりして聞いた。
「いや~、比較的地味なやつを……。
魔力認証で、他人は使えないし、姉ちゃんたちや妹は素でも強いし……。
やっぱりまずかった?」
ルカは大きくため息をついた。きっとチート無双ってやつだよね? お姉さんと妹さん。
彼女たちに、常識はおそらく欠けているだろう。ジャックを見ていたら、容易にそれは想像できる。
どうなるんだろ? ルカは想像したくなかった。
「父ちゃんと母ちゃんの話だよ。
この星の出身だから、どうせ化け物と見られる。
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