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恋人
第六十話※
Ωのフェロモンを口にしたαは目を瞑りそれを味わった。青臭い苦さの中に蜜のようなΩの香りが漂い、性への興奮と同時に多幸感をもたらす。
「須賀さ……やめっ、………んぁ」
私を制止しようとする雪の細い腰に手をかけ、背を丸めて雪の腹を舐めた。放たれた蜜を一滴も残さないように。
恥ずかしさとくすぐったさか起き上がろうとする雪の肩をシーツに押し付けて、すべてを舐めとると雪のすっかり萎んでしまったものが目に入った。
ぐったりと横になるその先端から僅かに残っているものがキラリと見えて、私は引き寄せられるようにそれを口に含んだ。
「すっ………が……………さんっ……………っ?!」
雪が驚いて私の頭に手を伸ばそうと押さえている私の腕を退けようとしていたが、私が強く吸い上げると身体をビクンと跳ねさせ、それはすぐに縋るものに変わっていった。
もう嫌がらないと悟ると肩を押さえていた手を離し雪の弱いところへ手を這わせていく。
指先で掠める程度に触れただけでもうビクビクと身体が震える。さっき放ったばかりのそれが口内でピクンと脈を打ったのが分かった。
このまま雪を味わいたい。自身から過剰に分泌される唾液を潤滑剤にじゅるじゅると音を立てさせながら頭を上下させる。
「ぁ……っ、……んふぁ………………っ」
雪は私の髪に指を差し込んで天井を仰いだ。内ももがビクンと震えて靭やかなその脚を伸ばしたり縮めたりを繰り返して快感に浸っている。
素直だ。
意外だった。
もっと嫌がると思っていた。恥ずかしさゆえだろうと分かってはいても嫌と言われてしまえばその先を躊躇うものだ。
しかし誘ってきた身としてもだ、今夜の雪は素直に私から与えられる快感に委ねてくれる。
発情期が近いんだろうか。雪のフェロモンも溢れんばかりで、挿れないと宣言したばかりだというのにもう後悔するほどに私は切羽詰まっている。雪が素直だから尚更だった。
しかし雪の後孔はぴったりと閉じていて受け入れようとはしていない、無理にこじ開けることは雪の負担にしかならない。潤滑剤もゴムもない。
でも既に私の心は満たされていた。
抱き合うと雪のしっとりとした肌と温もりが伝わり、
もう私とは違うシャンプーの香りが漂い、
怪しげにくねらせる身体を眺め、
雪の恥じらう声を聞き、
今雪の甘い蜜を味わっている。
それがどれだけαを満足させるか。
他の誰でもない、雪だから。
「須賀さ……っ」
苦しそうに私の名前を呼んで、私の髪を掻き乱したいのを抑えているように荒く触れてくる。もう完全に勃ちあがり私の上顎に先端が当たると、雪から喉の奥で詰まるような声がする。
「う……っ、んん…………っ」
雪は唇を噛み締めて声を殺していた。
「雪、声を我慢してはいけないよ」
そう声を掛けると雪は顔だけ持ち上げて私を見た。頬を上気させ涙を浮かべていた。
「また……っ、い…………かされるのぉ……?」
「そうだ、また上手にイッてごらん」
「……さっき、いったばっか……」
「でも、ここは素直だ、イキたがっているよ?」
言葉にされて口元を手で隠し恥ずかしがっている雪。
私は再び手の中に視線を戻し、鈴口に口付ける。そしてゆっくりと口内へとそれを侵入させていく。ピクンと太ももがしなり、私がそれを手のひらで撫でると内ももを私の身体に寄せてきた。強請っているようにも思えるすり寄せ方にふと笑みが溢れてしまう。
私の口内で今にも吹き出しそうに先端を膨張させ、胸の先端を摘まれ、顎を上げて頬を赤く染めて怪し気な声を上げている。
私の愛しいΩ。
「はぁ……、ぁ…………………すがさぁ…………」
雪の薄い腹が大きく収縮を繰り返している。もう限界か。返事の代わりに強く吸い上げると雪がビクンビクンと震えて私の喉の奥に蜜を放った。先程よりは量は少なく私はゴクリとそれを飲み干した。
雪を見上げると雪と目があった。ハァハァと肩で息をしながら雪が顔だけを持ち上げた状態で目を見開いている。
「またっ…………のんじゃった、んですか!?」
肘をついて上体を起こして私の頬を包んだ。口の中でも確かめたいのか、びっくりした顔で口を覗き込んでいる。
「もう……っ!」
「そんな顔をされてもな」
潤んだ目で叱られてしまった。
「雪、おいで」
口を尖らせている雪の隣に寝転がり腕を広げると雪は遠慮がちに私の胸に寄り添った。
「愛してるよ…雪」
「俺もです……」
上目遣いで見つめられ、汗で額にくっついた前髪を指先で拭ってやるとやんわりと一回瞬きをした。
「須賀さ……だいす…………」
またひとつゆっくりと瞬きをする。
「私も大好きだよ」
「……ふふ」
やんわりと笑みを浮かべている。
──雪、寝ちゃいそうだな。
二回も立て続けにイかせてしまったしな、と少しばかり後悔しつつ。うとうとする愛おしい頬を何度か撫でると腕に雪の体重がのしかかった。
どうやら眠ったらしい。
「かわいすぎるだろ……余裕に見えたが無理させたかな」
──相当緊張していただろうしな……。
焦らず、雪のペースで進んでいけばいい。
これからずっと私だけのΩなのだから。
「もう離さないからな。……αからは逃げられないよ」
「須賀さ……やめっ、………んぁ」
私を制止しようとする雪の細い腰に手をかけ、背を丸めて雪の腹を舐めた。放たれた蜜を一滴も残さないように。
恥ずかしさとくすぐったさか起き上がろうとする雪の肩をシーツに押し付けて、すべてを舐めとると雪のすっかり萎んでしまったものが目に入った。
ぐったりと横になるその先端から僅かに残っているものがキラリと見えて、私は引き寄せられるようにそれを口に含んだ。
「すっ………が……………さんっ……………っ?!」
雪が驚いて私の頭に手を伸ばそうと押さえている私の腕を退けようとしていたが、私が強く吸い上げると身体をビクンと跳ねさせ、それはすぐに縋るものに変わっていった。
もう嫌がらないと悟ると肩を押さえていた手を離し雪の弱いところへ手を這わせていく。
指先で掠める程度に触れただけでもうビクビクと身体が震える。さっき放ったばかりのそれが口内でピクンと脈を打ったのが分かった。
このまま雪を味わいたい。自身から過剰に分泌される唾液を潤滑剤にじゅるじゅると音を立てさせながら頭を上下させる。
「ぁ……っ、……んふぁ………………っ」
雪は私の髪に指を差し込んで天井を仰いだ。内ももがビクンと震えて靭やかなその脚を伸ばしたり縮めたりを繰り返して快感に浸っている。
素直だ。
意外だった。
もっと嫌がると思っていた。恥ずかしさゆえだろうと分かってはいても嫌と言われてしまえばその先を躊躇うものだ。
しかし誘ってきた身としてもだ、今夜の雪は素直に私から与えられる快感に委ねてくれる。
発情期が近いんだろうか。雪のフェロモンも溢れんばかりで、挿れないと宣言したばかりだというのにもう後悔するほどに私は切羽詰まっている。雪が素直だから尚更だった。
しかし雪の後孔はぴったりと閉じていて受け入れようとはしていない、無理にこじ開けることは雪の負担にしかならない。潤滑剤もゴムもない。
でも既に私の心は満たされていた。
抱き合うと雪のしっとりとした肌と温もりが伝わり、
もう私とは違うシャンプーの香りが漂い、
怪しげにくねらせる身体を眺め、
雪の恥じらう声を聞き、
今雪の甘い蜜を味わっている。
それがどれだけαを満足させるか。
他の誰でもない、雪だから。
「須賀さ……っ」
苦しそうに私の名前を呼んで、私の髪を掻き乱したいのを抑えているように荒く触れてくる。もう完全に勃ちあがり私の上顎に先端が当たると、雪から喉の奥で詰まるような声がする。
「う……っ、んん…………っ」
雪は唇を噛み締めて声を殺していた。
「雪、声を我慢してはいけないよ」
そう声を掛けると雪は顔だけ持ち上げて私を見た。頬を上気させ涙を浮かべていた。
「また……っ、い…………かされるのぉ……?」
「そうだ、また上手にイッてごらん」
「……さっき、いったばっか……」
「でも、ここは素直だ、イキたがっているよ?」
言葉にされて口元を手で隠し恥ずかしがっている雪。
私は再び手の中に視線を戻し、鈴口に口付ける。そしてゆっくりと口内へとそれを侵入させていく。ピクンと太ももがしなり、私がそれを手のひらで撫でると内ももを私の身体に寄せてきた。強請っているようにも思えるすり寄せ方にふと笑みが溢れてしまう。
私の口内で今にも吹き出しそうに先端を膨張させ、胸の先端を摘まれ、顎を上げて頬を赤く染めて怪し気な声を上げている。
私の愛しいΩ。
「はぁ……、ぁ…………………すがさぁ…………」
雪の薄い腹が大きく収縮を繰り返している。もう限界か。返事の代わりに強く吸い上げると雪がビクンビクンと震えて私の喉の奥に蜜を放った。先程よりは量は少なく私はゴクリとそれを飲み干した。
雪を見上げると雪と目があった。ハァハァと肩で息をしながら雪が顔だけを持ち上げた状態で目を見開いている。
「またっ…………のんじゃった、んですか!?」
肘をついて上体を起こして私の頬を包んだ。口の中でも確かめたいのか、びっくりした顔で口を覗き込んでいる。
「もう……っ!」
「そんな顔をされてもな」
潤んだ目で叱られてしまった。
「雪、おいで」
口を尖らせている雪の隣に寝転がり腕を広げると雪は遠慮がちに私の胸に寄り添った。
「愛してるよ…雪」
「俺もです……」
上目遣いで見つめられ、汗で額にくっついた前髪を指先で拭ってやるとやんわりと一回瞬きをした。
「須賀さ……だいす…………」
またひとつゆっくりと瞬きをする。
「私も大好きだよ」
「……ふふ」
やんわりと笑みを浮かべている。
──雪、寝ちゃいそうだな。
二回も立て続けにイかせてしまったしな、と少しばかり後悔しつつ。うとうとする愛おしい頬を何度か撫でると腕に雪の体重がのしかかった。
どうやら眠ったらしい。
「かわいすぎるだろ……余裕に見えたが無理させたかな」
──相当緊張していただろうしな……。
焦らず、雪のペースで進んでいけばいい。
これからずっと私だけのΩなのだから。
「もう離さないからな。……αからは逃げられないよ」
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