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兆し
第八十九話※
もう何度果てたか分からない。
なのにまだ冷めることのない熱。いつの間にかベッドに連れて行かれていて、須賀の腕の中に居た。
須賀の寝室から見える外はもう白み始めている。
須賀の上に向かい合わせに乗せられ、須賀が挿入ったままじっと俺を抱きしめられている。静かだけれど、ドクドクと須賀の鼓動が伝わってきて、心が満たされるみたいに温かい。
「元親さん……熱い」
「あぁ、暑いな」
「……ふふ」
「ん?」
須賀の肩に頭を預けどこかぼうっと宙を眺めながら、俺はつい笑ってしまった。
──元親さんの身体が熱くて気持ちがいいんだよ。
そう伝えたいけれど、喉もカラカラだし少し痛い。もうそれを声にする気にもなれなくて、その代わりに俺は肩口にキスを落とす。すると須賀の手が俺の脇の下に入り俺を逞しい肩から剥がした。
「や…………」
「離さないよ」
「ん──……っ」
須賀の手が俺の頬を包んで唇を重ねる。
「雪の意識がはっきりしてきたから、こうやってゆっくりセックスしたいなって」
そう言って俺の額、こめかみ、目尻、瞼、鼻の先へキスをくれる。
「……んっ」
面と向かって言われると恥ずかしさで爆発しそうだ。
「なんで恥ずかしがる? さっきまでの方がよほど私には恥ずかしいことに思えるが」
「えぇっ? 元親さん恥ずかしかった?ごめんなさい」
「違うよ 、そうじゃない。雪が大胆になることは嬉しいよ」
「ヒートのせいだし……」
「ははっ! こんなかわいい口に何度もイカされるとは私としては驚きだ」
人差し指で俺の唇をプニプニしながら須賀が笑っている。
「それは──っ」
──元親さんが絶対ナカには出さないから、せめて口から元親さんのを摂取したいなって思ったんだけど……。
須賀はイキそうになると俺のナカから引き出してしまう。だから代わりに口で受け止めてた。絶対取り零したりしたくなくて。須賀もそれを許してくれてて俺のヒートもすっかり落ち着いてる。
「なんで拗ねてるんだ? かわいいな」
「だめ、撫でられると安心しすぎて寝てしまいそう……」
「じゃあ、……こうしたらいいか?」
俺の肩を軽く押さえると下から剛直が突き上げた。
「はぁ──……っ」
「……一瞬でナカがうねったね」
「はぁ……はぁ……、だめっ」
「こんなに腰が動いているのに?」
須賀は後ろでベッドに手を付いて俺を少し下から見上げてくる。そして舌なめずりして軽く腰を突き上げてくる。
須賀の腕がなくなり不安定で須賀の腹に手を置いて自分の身体を支えながら、俺は須賀から与えられる快感に正直に応えていた。
多分、さっきまでこうやって須賀に跨がって何度も何度も求めて達したはずだ。なのに段々とシラフになってくると、とても耐えられない光景だ。
ゆっくりとした律動が快感を引きずり出される。須賀はゆさゆさと下からゆっくり突き上げてじっと俺を見上げている。口端に白い犬歯が光ったのが見えた。
昨晩を思い返すと須賀は俺のヒートにあてられても乱さなかった。いつも俺を愛してくれるのと変わらない須賀で、αってもっと襲ってくるものなんだと思ってた。
──むしろ、いつもより優しいっていうか。噛み跡とか無いし。俺の初めてのヒートはまだまだ元親さんを夢中にさせられないのかな。
「他のこと考えるな」
「えぇっ、ちが……っ、元親さんのこと、考え──っ、ンァ────……、だめ────────……ッ」
腹のナカの下側にあるコリコリするところを刺激してきた。逃げようにも須賀の大きな手が俺の腰を掴んでいて無理だった。
──そこは俺の一番弱いとこで、そこを擦られると足の震えが止まんなくなるんだよ……あ、むりぃ……いかされる。
「ハァ────……ッ」
須賀も汗をかきながら長い溜息をついた。眉間に皺を寄せている。欲をその目に孕ませて。
なのにまだ冷めることのない熱。いつの間にかベッドに連れて行かれていて、須賀の腕の中に居た。
須賀の寝室から見える外はもう白み始めている。
須賀の上に向かい合わせに乗せられ、須賀が挿入ったままじっと俺を抱きしめられている。静かだけれど、ドクドクと須賀の鼓動が伝わってきて、心が満たされるみたいに温かい。
「元親さん……熱い」
「あぁ、暑いな」
「……ふふ」
「ん?」
須賀の肩に頭を預けどこかぼうっと宙を眺めながら、俺はつい笑ってしまった。
──元親さんの身体が熱くて気持ちがいいんだよ。
そう伝えたいけれど、喉もカラカラだし少し痛い。もうそれを声にする気にもなれなくて、その代わりに俺は肩口にキスを落とす。すると須賀の手が俺の脇の下に入り俺を逞しい肩から剥がした。
「や…………」
「離さないよ」
「ん──……っ」
須賀の手が俺の頬を包んで唇を重ねる。
「雪の意識がはっきりしてきたから、こうやってゆっくりセックスしたいなって」
そう言って俺の額、こめかみ、目尻、瞼、鼻の先へキスをくれる。
「……んっ」
面と向かって言われると恥ずかしさで爆発しそうだ。
「なんで恥ずかしがる? さっきまでの方がよほど私には恥ずかしいことに思えるが」
「えぇっ? 元親さん恥ずかしかった?ごめんなさい」
「違うよ 、そうじゃない。雪が大胆になることは嬉しいよ」
「ヒートのせいだし……」
「ははっ! こんなかわいい口に何度もイカされるとは私としては驚きだ」
人差し指で俺の唇をプニプニしながら須賀が笑っている。
「それは──っ」
──元親さんが絶対ナカには出さないから、せめて口から元親さんのを摂取したいなって思ったんだけど……。
須賀はイキそうになると俺のナカから引き出してしまう。だから代わりに口で受け止めてた。絶対取り零したりしたくなくて。須賀もそれを許してくれてて俺のヒートもすっかり落ち着いてる。
「なんで拗ねてるんだ? かわいいな」
「だめ、撫でられると安心しすぎて寝てしまいそう……」
「じゃあ、……こうしたらいいか?」
俺の肩を軽く押さえると下から剛直が突き上げた。
「はぁ──……っ」
「……一瞬でナカがうねったね」
「はぁ……はぁ……、だめっ」
「こんなに腰が動いているのに?」
須賀は後ろでベッドに手を付いて俺を少し下から見上げてくる。そして舌なめずりして軽く腰を突き上げてくる。
須賀の腕がなくなり不安定で須賀の腹に手を置いて自分の身体を支えながら、俺は須賀から与えられる快感に正直に応えていた。
多分、さっきまでこうやって須賀に跨がって何度も何度も求めて達したはずだ。なのに段々とシラフになってくると、とても耐えられない光景だ。
ゆっくりとした律動が快感を引きずり出される。須賀はゆさゆさと下からゆっくり突き上げてじっと俺を見上げている。口端に白い犬歯が光ったのが見えた。
昨晩を思い返すと須賀は俺のヒートにあてられても乱さなかった。いつも俺を愛してくれるのと変わらない須賀で、αってもっと襲ってくるものなんだと思ってた。
──むしろ、いつもより優しいっていうか。噛み跡とか無いし。俺の初めてのヒートはまだまだ元親さんを夢中にさせられないのかな。
「他のこと考えるな」
「えぇっ、ちが……っ、元親さんのこと、考え──っ、ンァ────……、だめ────────……ッ」
腹のナカの下側にあるコリコリするところを刺激してきた。逃げようにも須賀の大きな手が俺の腰を掴んでいて無理だった。
──そこは俺の一番弱いとこで、そこを擦られると足の震えが止まんなくなるんだよ……あ、むりぃ……いかされる。
「ハァ────……ッ」
須賀も汗をかきながら長い溜息をついた。眉間に皺を寄せている。欲をその目に孕ませて。
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