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春休み編
第五話※
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「ん…あ、ずま」
伊都のシートベルトを外してやるとそのままその手が伊都の頬を包んで唇を奪う。
吾妻は朝食会場でごはん三杯おかわりして、元気よくフロントでいってきますと笑顔を向けて車に乗り込むとラブホに突入した。
ガレージタイプのラブホで直接部屋に繋がっているタイプである。
戸惑いながらも吾妻の手首を握りしめ吾妻の唇を追いかける。そんな伊都が愛おしくてさらに侵入を謀る。
薄っすら開けた伊都の唇から熱い吐息が漏れ、伊都の上唇を舐めあげるように舌を差し込み上顎を舌先でなぞると鼻の奥を響かせてうなるように伊都の息が漏れてくる。
これは伊都が吾妻を欲しているサイン。
伊都の手が吾妻の首にかけられもっともっととせがむ。
本人は無意識にしているから恐ろしい。
「あ、ずま……ぁ…、部屋、入ろ…?」
伊都が吾妻の胸を押して唇を離させると伊都が潤んだ目でそう訴えた。
吾妻が車から降りると伊都はまだ助手席で息を整えている。吾妻が助手席のドアを開けて手を握るとそれを頼りに車から出てきた。そのまま手を引いて部屋に入った。
扉が後ろでガチャリと締まると吾妻は伊都を壁に押し付けた。戸惑いながら伊都はその場の雰囲気を変えたいのか無理に笑った。
「とりあえず…探検でも………する?」
部屋のほうを弱々しく指差す。
「いや、いい」
食い気味に否定する吾妻。
「ん…わかった」
「伊都」
「…うん」
「伊都…俺を愛してる?」
伊都は言葉ではなかなか伝えない。恥ずかしいからと言うが、その少なさに吾妻はたまに不安になるのだ。伊都はその不安そうにしている顔を両手で包んで触れるだけのキスをした。
「そうじゃなきゃ、こんなこと、しないだろ」
素直じゃない恋人の太ももの間に膝で割入り体を密着させ吾妻の昂るそれを当てつける。
「否定しないから、そうなんだろう、ってこと?」
低い声で言われゾクゾクとする。
「ちゃんと言えよ」
…それって分かってる人の言うセリフじゃんと思いながら伊都は少し俯き加減に口を尖らせた。
「…あいしてるよ、………すっごく」
言い終わる前に耳がぽわっと赤くなる。
はぁ………っと吾妻が深いため息を漏らす。
ちらりと吾妻のほうを見ると吾妻も頬を赤らめていた。
「その言い方、………反則」
そう言うと吾妻は伊都の首元に顔を埋めて伊都を引き寄せ胸に抱きしめた。
「伊都、マジで好き。俺、おかしいのかな………」
吾妻のくぐもった声に切羽詰る若者のそれが共鳴した。
「僕だって好きだよ、だいすきだよ、ずっとずっとすき…」
「いと…」
「お前はおかしくなんかない…」
「いと…いとぉ…………」
「だか、ら………」
吾妻が腕を緩める。
「吾妻の、思うように抱いてくれ」
伊都を優しくベッドに寝かせると、吾妻は服を脱ぎ捨てる。上半身が顕になった吾妻が伊都にのしかかってくる。
伊都は吾妻の筋肉につい目がいってしまう。吾妻はそれをしばらく許す、だってこのために鍛えているようなものだから。伊都が胸筋を手のひらでぷにぷにしたり揉んだり、いやらしく舐めてくるのも、すべては伊都の幸せのため。
「えへへ」
「ご満足いただけました?」
先程のシリアスはどこかへ飛んでいき、いつもの二人。
吾妻が片眉を上げると伊都は小さく笑顔を見せ首を伸ばして吾妻に優しく口付ける。次第に絡まる吾妻の舌に溺れるようにシーツに戻された。
伊都の唇を侵していた厚い舌は伊都の口端から流れる唾液を舐め、そして首元へと辿る。
吾妻が裾から手を差し込みニットをたくし上げると白い肌が露わになる。
「はぁ…伊都……」
吾妻は夢中で伊都の胸の小さな突起にかぶりつく。厚い舌で舐めたり、舌先で転がした。そして最後に唾液と一緒にその小さな突起を吸い上げる。
「ん、はあぁ…………っ」
伊都が一番感じるやつ。身体がビクっビクっと震える。腹筋を縮ませ背を丸くする。
「いと、脱ごっか」
吾妻は素早く伊都を裸にして、ベッドから降りるとその服を近くにあるソファに掛けた。そして吾妻もついに全裸になった。
吾妻の硬くそそり立たせているソレを見て伊都は思わず起き上がりベッドに戻る吾妻のソレに触れるがその手を外し指を絡ませるとまたシーツに戻す。
「今日は俺の好きにしていい日だろ?」
片眉をあげるとまた伊都の胸の突起を舌先で舐めた。既に先程の快楽を得ている突起はピンと硬くして吾妻からの刺激を待っている。
「んん……、そればっか、無理なんだけど……」
伊都は顎を上げて快楽に耐える。
吾妻は伊都の両足に割って入り込み足を大きく開かせると、吾妻の先程の硬いものが伊都のそれと擦れ合う。
「ん…ふう…」
それだけで快楽の階段はまた一段あがる。
そこにまた胸の突起をじゅるると吸い上げられる。
「んんっ、んっ、……はぁ、あっ」
もう一方は指で摘まれ伊都が耐えられないと背を丸くしてしまうのを吾妻の大きな手が肩を掴みそれを阻止する。
「そこばっか、だめ、い……あぁ…っあっあっ」
吾妻はさらに唾液を垂らしその突起を吸い上げると伊都の腰が動き始め硬さは膨張する。今度は指で摘んでいた方を吸い上げると伊都が大きくビクリとする。
「んんん、だめっあ…………っ」
伊都は白濁を放った。
「はぁ…………はぁ…………」
「いとぉ………乳首だけでイったね…」
いやらしく睨む吾妻に伊都は自身でも驚いていた。
「いと…かわいいよ」
「んだよ、…………はずい」
大きく肩で息をする伊都を横目に伊都が吐き出したそれを指ですくい上げ伊都の双丘の間に中指を沿わせる。
「んあっ、あ、ずま……?」
顔だけあげて驚いた顔をしている。
「そのまま、リラックス、伊都」
伊都のシートベルトを外してやるとそのままその手が伊都の頬を包んで唇を奪う。
吾妻は朝食会場でごはん三杯おかわりして、元気よくフロントでいってきますと笑顔を向けて車に乗り込むとラブホに突入した。
ガレージタイプのラブホで直接部屋に繋がっているタイプである。
戸惑いながらも吾妻の手首を握りしめ吾妻の唇を追いかける。そんな伊都が愛おしくてさらに侵入を謀る。
薄っすら開けた伊都の唇から熱い吐息が漏れ、伊都の上唇を舐めあげるように舌を差し込み上顎を舌先でなぞると鼻の奥を響かせてうなるように伊都の息が漏れてくる。
これは伊都が吾妻を欲しているサイン。
伊都の手が吾妻の首にかけられもっともっととせがむ。
本人は無意識にしているから恐ろしい。
「あ、ずま……ぁ…、部屋、入ろ…?」
伊都が吾妻の胸を押して唇を離させると伊都が潤んだ目でそう訴えた。
吾妻が車から降りると伊都はまだ助手席で息を整えている。吾妻が助手席のドアを開けて手を握るとそれを頼りに車から出てきた。そのまま手を引いて部屋に入った。
扉が後ろでガチャリと締まると吾妻は伊都を壁に押し付けた。戸惑いながら伊都はその場の雰囲気を変えたいのか無理に笑った。
「とりあえず…探検でも………する?」
部屋のほうを弱々しく指差す。
「いや、いい」
食い気味に否定する吾妻。
「ん…わかった」
「伊都」
「…うん」
「伊都…俺を愛してる?」
伊都は言葉ではなかなか伝えない。恥ずかしいからと言うが、その少なさに吾妻はたまに不安になるのだ。伊都はその不安そうにしている顔を両手で包んで触れるだけのキスをした。
「そうじゃなきゃ、こんなこと、しないだろ」
素直じゃない恋人の太ももの間に膝で割入り体を密着させ吾妻の昂るそれを当てつける。
「否定しないから、そうなんだろう、ってこと?」
低い声で言われゾクゾクとする。
「ちゃんと言えよ」
…それって分かってる人の言うセリフじゃんと思いながら伊都は少し俯き加減に口を尖らせた。
「…あいしてるよ、………すっごく」
言い終わる前に耳がぽわっと赤くなる。
はぁ………っと吾妻が深いため息を漏らす。
ちらりと吾妻のほうを見ると吾妻も頬を赤らめていた。
「その言い方、………反則」
そう言うと吾妻は伊都の首元に顔を埋めて伊都を引き寄せ胸に抱きしめた。
「伊都、マジで好き。俺、おかしいのかな………」
吾妻のくぐもった声に切羽詰る若者のそれが共鳴した。
「僕だって好きだよ、だいすきだよ、ずっとずっとすき…」
「いと…」
「お前はおかしくなんかない…」
「いと…いとぉ…………」
「だか、ら………」
吾妻が腕を緩める。
「吾妻の、思うように抱いてくれ」
伊都を優しくベッドに寝かせると、吾妻は服を脱ぎ捨てる。上半身が顕になった吾妻が伊都にのしかかってくる。
伊都は吾妻の筋肉につい目がいってしまう。吾妻はそれをしばらく許す、だってこのために鍛えているようなものだから。伊都が胸筋を手のひらでぷにぷにしたり揉んだり、いやらしく舐めてくるのも、すべては伊都の幸せのため。
「えへへ」
「ご満足いただけました?」
先程のシリアスはどこかへ飛んでいき、いつもの二人。
吾妻が片眉を上げると伊都は小さく笑顔を見せ首を伸ばして吾妻に優しく口付ける。次第に絡まる吾妻の舌に溺れるようにシーツに戻された。
伊都の唇を侵していた厚い舌は伊都の口端から流れる唾液を舐め、そして首元へと辿る。
吾妻が裾から手を差し込みニットをたくし上げると白い肌が露わになる。
「はぁ…伊都……」
吾妻は夢中で伊都の胸の小さな突起にかぶりつく。厚い舌で舐めたり、舌先で転がした。そして最後に唾液と一緒にその小さな突起を吸い上げる。
「ん、はあぁ…………っ」
伊都が一番感じるやつ。身体がビクっビクっと震える。腹筋を縮ませ背を丸くする。
「いと、脱ごっか」
吾妻は素早く伊都を裸にして、ベッドから降りるとその服を近くにあるソファに掛けた。そして吾妻もついに全裸になった。
吾妻の硬くそそり立たせているソレを見て伊都は思わず起き上がりベッドに戻る吾妻のソレに触れるがその手を外し指を絡ませるとまたシーツに戻す。
「今日は俺の好きにしていい日だろ?」
片眉をあげるとまた伊都の胸の突起を舌先で舐めた。既に先程の快楽を得ている突起はピンと硬くして吾妻からの刺激を待っている。
「んん……、そればっか、無理なんだけど……」
伊都は顎を上げて快楽に耐える。
吾妻は伊都の両足に割って入り込み足を大きく開かせると、吾妻の先程の硬いものが伊都のそれと擦れ合う。
「ん…ふう…」
それだけで快楽の階段はまた一段あがる。
そこにまた胸の突起をじゅるると吸い上げられる。
「んんっ、んっ、……はぁ、あっ」
もう一方は指で摘まれ伊都が耐えられないと背を丸くしてしまうのを吾妻の大きな手が肩を掴みそれを阻止する。
「そこばっか、だめ、い……あぁ…っあっあっ」
吾妻はさらに唾液を垂らしその突起を吸い上げると伊都の腰が動き始め硬さは膨張する。今度は指で摘んでいた方を吸い上げると伊都が大きくビクリとする。
「んんん、だめっあ…………っ」
伊都は白濁を放った。
「はぁ…………はぁ…………」
「いとぉ………乳首だけでイったね…」
いやらしく睨む吾妻に伊都は自身でも驚いていた。
「いと…かわいいよ」
「んだよ、…………はずい」
大きく肩で息をする伊都を横目に伊都が吐き出したそれを指ですくい上げ伊都の双丘の間に中指を沿わせる。
「んあっ、あ、ずま……?」
顔だけあげて驚いた顔をしている。
「そのまま、リラックス、伊都」
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