スキルで快適!異世界ライフ(笑)

夜夢

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第3章 漫遊編

03 久々の王都

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    人間、エルフ(エロフだった)ときたら次は亜人が欲しいな。そう思ったレンは久々に王都へと足を延ばした。久々の王都を見た感想。

「なんか、寂れてね?めちゃ人少ないじゃん。」

    レンは近くの酒場に行き、情報を集める事にした。

「いらっしゃい…」

    中には数人の客しか居なかった。皆にちびちび飲んでいた。そこでレンは言う。

「お前らぁぁぁぁっ、今日は俺が奢ってやる。好きなだけ飲み食いしやがれぇぇぇ!はっはー!」

「「「うぉぉぉぉぉぉっ!!」」」

    急に客達が元気になった。我先にと注文をしていた。

「いいのかい?旦那?少なくとも黒金貨数枚はいくかもだぞ?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

銅貨=10円
銀貨=100円
金貨=1,000円
白金貨=10,000円
黒金貨=100,000円

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「かまわんさ。」

    とレンは黒金貨がズッシリ入った袋を出す。

「何者だアンタ…。まぁ、いい。お~い、ジャンジャン作れ~稼ぎ時だぞ!」

「うぇいっ!」

    急に賑やかになった店内、くたびれた顔をして入ってきた新しい客にもどんどん奢った。

「なぁ、マスター?何で王都がこんなに寂れてる?何かあったのか?」

    と、マスターに事情を聞く。それにマスターは渋々応えた。

「あんまり大きな声じゃ言えねぇがよ、どっかにすげぇ街が出来たんだと。そこは税金もねぇし、仕事もある。暮らすには天国みたいな所なんだそうだ。それを知った住民はこぞって移住しちまってよ…。残ったのは俺みたいな店を構えてる奴や城勤めの奴、後はスラムの奴らくらいでよ…。」

「なんだ、俺のせいか。」

「ちょ…お前、あの街の奴か!?」

「あぁ、あの街で1番偉い立場の者さ。希望するなら店事来てもいいんだぜ?」

「マジ…かよ、知り合いもいるんだが、いいか?」

「犯罪者や俺に敵対しない奴なら誰でもオッケーだ。」

「頼む、近々また戦争になりそうなんだ。税金も重いし、もう限界なんだ皆…!」

「1度全員に合わせてくれ。話はそれからだ。」

「すぐ集める!あ、その間にスラムを見ていっちゃくれねぇか?税金が払えない奴や借金奴隷なんかが結構いてよ…中には亜人何かもいるらしい…。」

    …亜人?亜人!マジか!急がねば…!

「マスター、スラムはどこだ!?」

「行ってくれるかよ…、王都の南の外れにある一角だ。あばら屋なんかが建ってるからすぐにわかるはずだ。」

    レンはありがとうといって袋から一握りして黒金貨を数10枚カウンターに置く。

「情報料と飲食代だ、また夜にくるから移住者を集めといてな。」

「ちょ、多い多い!」

「腐るほどある、気にするな。」

    また夜に…と言い酒場を後にしたレンはスラムへ向かった。どいつもこいつも覇気の無い面してやがる…。

    スラムに着いたレンは辺りを見回した。孤児や傷病者、娼婦、奴隷商…色々いた。近くにいた奴隷商に話を聞く。

「すまない、ここで亜人が買えると聞いて来たんだが?」

「らっしゃい…。こちらへどうぞ…。」

    薄暗い建物のなかには進むと色んな奴隷が鎖に繋がれていた。

「こちらです…。」

    と連れていかれた部屋には数名の亜人が鎖に繋がれていた。

「彼女達と少し話がしたいんだが、席を外してくれるか?」

    と手に黒金貨を1枚握らせる。

「どうぞ、ごゆっくり…。あと、手はだしちゃいけませんぜ…。」

    レンはわかったと言うと奴隷商は席を外した。

「さて、君達にいきたい事がある。まぁ、食え。」

    と、空間に穴を開け、そこから食料を取り出し与えた。彼女達はよほど腹が減っていたのか凄い勢いで食べた。飲み物も出してあげた。
    食べ終え、一息ついた彼女達はレンに言う。

「ありがとうございました。ここ数日まともな食事が出なくて…。私達は亜人の国から拐われてきたんです。気がついたらここで売られていました。何人かは貴族様に買われ、蹂躙された挙げ句、その…ぐすっ…。」

「あぁ、大体わかった。俺はレンと言う、ティルナノーグと言う街の長だ。わかるか?」

「えっ!?あの!?何故こんなところへ……」

「いや、亜人が欲しくてな。どうやって探すか迷ってたら酒場のマスターから売ってるって聞いてな?」

「あの、私達買われるんですか?」

「買って欲しいのか?」

「買っても…どうせ…殺すんでしょ…?」

「何を馬鹿な、腐った貴族と一緒にするな。買った後一通り抱いたら後は君達の自由だ。俺の妻になろうが国に帰ろうが止めはしないよ。」

「身体さえ出せば…助かる…の?」

「まぁ、身体も無理強いはしないが、帰るにしても、せめて国の場所は知りたいかな?拐うんじゃなくて直に嫁に貰いに行きたいからな。」

「た、助かるんだっ…あたし達!!買って下さいっ、お願いしますっ…!」

「わかった。」

    レンは頷き奴隷商に言った。

「ここにいる亜人、全部買う。いくらだ?」

「1人黒金貨10枚、3人で30枚だ…。」

    レンは金を渡した。

「まいど…。後何人か掘り出し物があるんですが…みていきますか?」

    奴隷商はニヤリと笑ってレンを商品のいる部屋に連れて行った。
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