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第0章 プロローグ
00 はじまり
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俺の名前は【椎名愛斗】。都内の有名進学校に通う高校2年生だ。自分で言うのも何だが、見た目は整っている方だと思う。それに、俺には生まれた時から不思議な力があった。それは【瞬間記憶能力】。一度見たら決して忘れない。それこそ脳内にPCがある様なものだ。記憶の種類毎にフォルダ別けになっていて、いつでもそれを閲覧できる力。なので、小さい頃から勉強に苦は無かった。何せ一度見たら全て覚えてしまうからだ。幼い頃は毎日本を読み、速読術も覚えた。初等部になってからはひたすら身体を動かした。皆が勉強に時間を割く時間を俺は運動に費やしていた。お陰で文武両道、容姿端麗を地で行くスーパー人間が出来上がってしまった。
だが、そんな俺に道を踏み外す誘惑が襲い掛かった。それは…サブカルチャー。中等部に上がり2年が経過した頃、友人に進められサブカルチャーの世界にどっぷり浸かってしまった。意味もなく黒い服で身を包んだり、指無しグローブを自作したりしていた俺は、彼女が出来ても家に呼んだらいきなり罵られ、別れるといった事が多々あり、現実の女に嫌気がさしていた。幼い頃は神童と呼ばれた俺は…ただのオタクになっていたのだった。
たまに同じ趣味の女も居た。が、一度抱こうとしたら私にはそのサイズは無理っ!と言われた。もう女なんかいらねぇ…。俺は二次元の世界に生きる!そう心に誓った。幸い金はFXやらで儲けて一生働かなくても生きて行ける位は持っている。真面目に生きるのが馬鹿らしくなっていた。
そんな俺はある日親にコミケに行きたいと言った。そしたら、全国統一模試で1位をとったら行っても良いと言われたので、直ぐに図書館に走り、模試までの間に全ての本を頭に詰め込んだ。結果はオール満点。当然だ。
教師は何故普段から真面目にやらないのかと問い掛けてきたが、俺は勉強が出来たからと言って社会に出たら何の役にも立たないからと言って教師を振り切った。確かに知識は大事だ。が、それが社会に出て必要かと言われたらそうでもない。それに、働かなくても困らないしな。
俺は家に戻り親に結果を報告した。親は大層喜んでいたが、俺は何がそんなに嬉しいのか分からなかった。食事を済ませ、俺は部屋に戻った。
「カタログよし、経路よし、現金は…1000万位で良いか。っと勿論小銭も用意しないとな。カバンよし、靴よし。さて、これから戦場に向かう!待ってろよっ、俺の女神達よっ!」
愛斗はコミケの日を心待にしながらベッドにダイブした。
そして、開催日当日。
「あぢぃぃぃぃ………。み、水…忘れた。し、死ぬ…。」
そう、一番大事な水分をすっかり忘れていた。今更列に並び直すなどあり得ない。後ろには長蛇の列。今から離脱したら狙いが売り切れるかもしれない。それだけは避けたい。愛斗は必死に耐えた。が、やはり無理だった。
「あ…これ…あかんやつや。」
愛斗は視界がブレ、そこで気を失ったのであった。
だが、そんな俺に道を踏み外す誘惑が襲い掛かった。それは…サブカルチャー。中等部に上がり2年が経過した頃、友人に進められサブカルチャーの世界にどっぷり浸かってしまった。意味もなく黒い服で身を包んだり、指無しグローブを自作したりしていた俺は、彼女が出来ても家に呼んだらいきなり罵られ、別れるといった事が多々あり、現実の女に嫌気がさしていた。幼い頃は神童と呼ばれた俺は…ただのオタクになっていたのだった。
たまに同じ趣味の女も居た。が、一度抱こうとしたら私にはそのサイズは無理っ!と言われた。もう女なんかいらねぇ…。俺は二次元の世界に生きる!そう心に誓った。幸い金はFXやらで儲けて一生働かなくても生きて行ける位は持っている。真面目に生きるのが馬鹿らしくなっていた。
そんな俺はある日親にコミケに行きたいと言った。そしたら、全国統一模試で1位をとったら行っても良いと言われたので、直ぐに図書館に走り、模試までの間に全ての本を頭に詰め込んだ。結果はオール満点。当然だ。
教師は何故普段から真面目にやらないのかと問い掛けてきたが、俺は勉強が出来たからと言って社会に出たら何の役にも立たないからと言って教師を振り切った。確かに知識は大事だ。が、それが社会に出て必要かと言われたらそうでもない。それに、働かなくても困らないしな。
俺は家に戻り親に結果を報告した。親は大層喜んでいたが、俺は何がそんなに嬉しいのか分からなかった。食事を済ませ、俺は部屋に戻った。
「カタログよし、経路よし、現金は…1000万位で良いか。っと勿論小銭も用意しないとな。カバンよし、靴よし。さて、これから戦場に向かう!待ってろよっ、俺の女神達よっ!」
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そして、開催日当日。
「あぢぃぃぃぃ………。み、水…忘れた。し、死ぬ…。」
そう、一番大事な水分をすっかり忘れていた。今更列に並び直すなどあり得ない。後ろには長蛇の列。今から離脱したら狙いが売り切れるかもしれない。それだけは避けたい。愛斗は必死に耐えた。が、やはり無理だった。
「あ…これ…あかんやつや。」
愛斗は視界がブレ、そこで気を失ったのであった。
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