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第1章 始まりの章
09 長との話し合い
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子供達を救った枢は再び北の集落へと転移し、長の家に向かって歩いていた。道行く魔族達が枢を見て何やら騒いでいる。理由が分からない枢は取り敢えず無視し、長の家へと急いだ。
「止まれ。お前だな、子供だな、拐った犯人と言うのは。」
「は?はぁぁぁっ!?拐った!?何言ってんだ!」
「話は長の家で聞こうか。無駄な抵抗はするなよ?この穂先には猛毒が塗ってあるからな。刺されば即死だ。分かるな?」
まぁ…効かないんだがな。取り敢えず荒立てたく無いし、此処は従っておくか。
「別に暴れたりしねぇよ。話は聞いてくれるんだろ?」
「貴様次第だ。ほら、歩け。」
枢は槍を突きつけられ、長の家へと連行されていった。
「長、誘拐犯、並びに児童虐待者の疑いのある犯人を連れて参りました。」
「酷くね!?ヤってねぇっつーの!」
「黙れ、この似非紳士がっ!!」
「お前は必ずボコる。疑いが晴れたら泣くまでイジメるからな?」
「静粛に!そこの者、子供達を拐ったと言うのは本当か?」
長らしき人物が枢に質問した。
「拐った…と言うのは正解じゃないな。正確には保護した…が正しい。知ってるか?あの子供達がどんな状態になっていたかを。」
全員口を開く事は無かった。なので、枢は続けて話を進めた。
「餓死寸前だった。リナリアに至っては栄養が足りずに成人してても見た目は子供の様だった。俺は…そいつらを放っておけずに助けたまでだ。今は俺の集落で元気に暮らしているよ。餓えや、寒さ等感じずにな。それを罪と言うなら裁くがいい。その時は貴様らを纏めて消し飛ばしてやるからよ。あんな子供達すら救えない奴等がデカイ口叩いてんじゃねぇぞごらぁぁぁぁっ!!」
枢は怒りに任せて叫んだ。プラス自動で威圧スキルが発動したみたいだ。その場にいた全員がガタガタと震え上がっていた。
「おっと、済まないな。勝手に威圧スキルが発動してしまった様だ。許せ。」
「む…ぐっ。た、確かに…。子供達は死にかけていたやもしれん。が、勝手に連れ出されては困るのだよ。」
「何故だ?お前等に助ける意思は無かったんだろう?」
「それでもだ。あやつらは我が集落の民。勝手は困る。」
枢は少しイラつき初めていた。
「で?何が言いたい。言ってみろ。取り敢えず聞くだけは聞いてやるよ。」
「子供達はくれてやる。代わりに…食料を差し出せ。それで今回の件は水に流してやろう。」
枢の怒りゲージがどんどん増していく。
「食料…、食料ねぇ。その食料はどうする気だ?」
「勿論、長である儂が貰い受ける。民は儂のモノだ。1人につき食料1ヶ月分だ。確かに拐われたのはリナリアを含めると11人だったかなぁ。」
この…肥えた豚野郎…!こんな奴が長だと…。
「ふっ…くくくくくっ、ふはははははっ !」
「何がおかしい。」
「いやぁ~…、クズだな、お前。」
「な、何っ!?」
「実はな、この話し合いの様子は外に見せてたんだよ。魔法でな。はぁっ!!」
「うっ!うぉぉぉぉっ!?」
枢は長の家を吹き飛ばした。すると、長の家を囲む様に民達が怒りに震えていた。
「ふざけんなっ!わりぃのはテメェじゃねぇか!!」
「そうよっ!アンタが税とか言って食料を取り上げるからあの子達に与える食料が足りないんじゃないの!」
ほう、税…ねぇ。
「何が誘拐だ!子供達を助けただけじゃねぇか!更にその人から食料をもぎ取ろうなんざ…恥を知れっ!!」
「だ、黙れぇい!!この集落は儂が治めているのだ!税は当たり前だろうがぁっ!おいっ!食料は良い、そいつを殺せ!」
「え?あ、は、はいっ!」
男が猛毒を塗った槍を枢に突き立てた。
ガキィィィィン。
「は?」
槍は枢に刺さる事もなく、折れた。
「今…何かしたか?」
「ひっ、ひぃぃぃっ!ば、バケモンがぁっ!」
他の男達も慌てて槍を突き立てるが、どれも同じ結果で終わった。枢は長を無視し、民達に語りかけた。
「お前達っ!お前達はこんな長の下で一生を終えるのかっ!」
「「「もうたくさんだっ!」」」
「そうだろう。なら!俺がお前達を新しい町に連れて行ってやる。そこは綺麗な町並みで、食料に困る事も無い場所だ。」
「「「ほ、本当か!?」」」
「ああ、町の映像を見せてやろう。」
枢は集落の景色を魔法で写し出して見せた。
「な、なんて綺麗な町並みだ!」
「見て、子供達があんな元気そうに!」
枢は民達に言った。
「子供達は俺の集落の人達が世話をしてくれている。来たい奴は手を揚げろっ!幸せになりたい奴は俺に付いて来いっ!約束しようっ、俺は…この地に魔族の為の楽園を作る!だがな、欲にまみれたクズは楽園に必要ない。魔族だろうがクズは要らんのだ!欲は争いを生む。」
枢はそこまで言って長の方を振り向いた。
「民達は貰っていくぞ。貴様等は後悔しながら此処で勝手に生きるがいい。ほらよっ。」
枢は長に向かって食料を投げつけた。
「そこの兵共の分もある。後は勝手に生きればいい。」
「こ、こんな事が許されるかぁっ!!儂は長だ!一番偉いのだっ!!舐められたまま見逃せるかぁっ!!くたばれっ!【ファイアーストーム】!!」
「バカが。」
長が放った魔法は枢のスキルにより自分へと跳ね返った。
「あ、あつぃぃぃぃぃぃぃっ!!?な、何をしたぁぁぁぁっ!!」
「知る必要はない。そのまま死ね。」
「あ、あつっ!ぎゃっ、ぎゃあぁぁぁっ…!!!」
長は自らが放った魔法で焼け死んだ。兵達も火を消そうとしたが、魔法の火は消える筈も無く、兵共々全てを焼き付くした。
「これが欲にまみれた者の末路だ。お前達はこうならない事を期待しているぞ。さぁ、俺と来たい奴は手を繋いで俺に掴まれ。楽園に案内してやろう。」
「「「「おぉぉぉぉぉっ!!!!」」」」
それから民達は各自家から持てるだけ荷物を持ち出し手を繋いで待った。枢に手を伸ばしたのは集落の入り口に立っていた男だった。
「全くよ、争いは禁止だって言っただろうに。」
「俺は何もしちゃいないぜ?槍は素直に受けたし、魔法だってスキルが自動で反射しただけだ。俺は悪くないだろ?」
「よく言うぜ。ま、痛い所を突かれて自滅しただけなんだよなぁ。やれやれ、やっと解放されたぜ。」
「ふっ、解放されたか分からんぞ?俺が悪人だったらどうする?」
「そん時は…諦めて死ぬさ。勝てる気がしねぇもんよ。だが、抵抗はするぜ?」
そう言って男は手を差し出してきた。
「ふっ、まぁ…見てろよ。見て、そして判断してくれ。さぁ、行こうか。」
「ああ、宜しく頼むわ。旦那。」
「誰が旦那だ。まだそんな歳じゃねぇっつーの。行くぞ、【転移】!」
こうして、枢は悪徳長に裁きを与え、約480名の民を引き連れ、町へと戻るのであった。
「止まれ。お前だな、子供だな、拐った犯人と言うのは。」
「は?はぁぁぁっ!?拐った!?何言ってんだ!」
「話は長の家で聞こうか。無駄な抵抗はするなよ?この穂先には猛毒が塗ってあるからな。刺されば即死だ。分かるな?」
まぁ…効かないんだがな。取り敢えず荒立てたく無いし、此処は従っておくか。
「別に暴れたりしねぇよ。話は聞いてくれるんだろ?」
「貴様次第だ。ほら、歩け。」
枢は槍を突きつけられ、長の家へと連行されていった。
「長、誘拐犯、並びに児童虐待者の疑いのある犯人を連れて参りました。」
「酷くね!?ヤってねぇっつーの!」
「黙れ、この似非紳士がっ!!」
「お前は必ずボコる。疑いが晴れたら泣くまでイジメるからな?」
「静粛に!そこの者、子供達を拐ったと言うのは本当か?」
長らしき人物が枢に質問した。
「拐った…と言うのは正解じゃないな。正確には保護した…が正しい。知ってるか?あの子供達がどんな状態になっていたかを。」
全員口を開く事は無かった。なので、枢は続けて話を進めた。
「餓死寸前だった。リナリアに至っては栄養が足りずに成人してても見た目は子供の様だった。俺は…そいつらを放っておけずに助けたまでだ。今は俺の集落で元気に暮らしているよ。餓えや、寒さ等感じずにな。それを罪と言うなら裁くがいい。その時は貴様らを纏めて消し飛ばしてやるからよ。あんな子供達すら救えない奴等がデカイ口叩いてんじゃねぇぞごらぁぁぁぁっ!!」
枢は怒りに任せて叫んだ。プラス自動で威圧スキルが発動したみたいだ。その場にいた全員がガタガタと震え上がっていた。
「おっと、済まないな。勝手に威圧スキルが発動してしまった様だ。許せ。」
「む…ぐっ。た、確かに…。子供達は死にかけていたやもしれん。が、勝手に連れ出されては困るのだよ。」
「何故だ?お前等に助ける意思は無かったんだろう?」
「それでもだ。あやつらは我が集落の民。勝手は困る。」
枢は少しイラつき初めていた。
「で?何が言いたい。言ってみろ。取り敢えず聞くだけは聞いてやるよ。」
「子供達はくれてやる。代わりに…食料を差し出せ。それで今回の件は水に流してやろう。」
枢の怒りゲージがどんどん増していく。
「食料…、食料ねぇ。その食料はどうする気だ?」
「勿論、長である儂が貰い受ける。民は儂のモノだ。1人につき食料1ヶ月分だ。確かに拐われたのはリナリアを含めると11人だったかなぁ。」
この…肥えた豚野郎…!こんな奴が長だと…。
「ふっ…くくくくくっ、ふはははははっ !」
「何がおかしい。」
「いやぁ~…、クズだな、お前。」
「な、何っ!?」
「実はな、この話し合いの様子は外に見せてたんだよ。魔法でな。はぁっ!!」
「うっ!うぉぉぉぉっ!?」
枢は長の家を吹き飛ばした。すると、長の家を囲む様に民達が怒りに震えていた。
「ふざけんなっ!わりぃのはテメェじゃねぇか!!」
「そうよっ!アンタが税とか言って食料を取り上げるからあの子達に与える食料が足りないんじゃないの!」
ほう、税…ねぇ。
「何が誘拐だ!子供達を助けただけじゃねぇか!更にその人から食料をもぎ取ろうなんざ…恥を知れっ!!」
「だ、黙れぇい!!この集落は儂が治めているのだ!税は当たり前だろうがぁっ!おいっ!食料は良い、そいつを殺せ!」
「え?あ、は、はいっ!」
男が猛毒を塗った槍を枢に突き立てた。
ガキィィィィン。
「は?」
槍は枢に刺さる事もなく、折れた。
「今…何かしたか?」
「ひっ、ひぃぃぃっ!ば、バケモンがぁっ!」
他の男達も慌てて槍を突き立てるが、どれも同じ結果で終わった。枢は長を無視し、民達に語りかけた。
「お前達っ!お前達はこんな長の下で一生を終えるのかっ!」
「「「もうたくさんだっ!」」」
「そうだろう。なら!俺がお前達を新しい町に連れて行ってやる。そこは綺麗な町並みで、食料に困る事も無い場所だ。」
「「「ほ、本当か!?」」」
「ああ、町の映像を見せてやろう。」
枢は集落の景色を魔法で写し出して見せた。
「な、なんて綺麗な町並みだ!」
「見て、子供達があんな元気そうに!」
枢は民達に言った。
「子供達は俺の集落の人達が世話をしてくれている。来たい奴は手を揚げろっ!幸せになりたい奴は俺に付いて来いっ!約束しようっ、俺は…この地に魔族の為の楽園を作る!だがな、欲にまみれたクズは楽園に必要ない。魔族だろうがクズは要らんのだ!欲は争いを生む。」
枢はそこまで言って長の方を振り向いた。
「民達は貰っていくぞ。貴様等は後悔しながら此処で勝手に生きるがいい。ほらよっ。」
枢は長に向かって食料を投げつけた。
「そこの兵共の分もある。後は勝手に生きればいい。」
「こ、こんな事が許されるかぁっ!!儂は長だ!一番偉いのだっ!!舐められたまま見逃せるかぁっ!!くたばれっ!【ファイアーストーム】!!」
「バカが。」
長が放った魔法は枢のスキルにより自分へと跳ね返った。
「あ、あつぃぃぃぃぃぃぃっ!!?な、何をしたぁぁぁぁっ!!」
「知る必要はない。そのまま死ね。」
「あ、あつっ!ぎゃっ、ぎゃあぁぁぁっ…!!!」
長は自らが放った魔法で焼け死んだ。兵達も火を消そうとしたが、魔法の火は消える筈も無く、兵共々全てを焼き付くした。
「これが欲にまみれた者の末路だ。お前達はこうならない事を期待しているぞ。さぁ、俺と来たい奴は手を繋いで俺に掴まれ。楽園に案内してやろう。」
「「「「おぉぉぉぉぉっ!!!!」」」」
それから民達は各自家から持てるだけ荷物を持ち出し手を繋いで待った。枢に手を伸ばしたのは集落の入り口に立っていた男だった。
「全くよ、争いは禁止だって言っただろうに。」
「俺は何もしちゃいないぜ?槍は素直に受けたし、魔法だってスキルが自動で反射しただけだ。俺は悪くないだろ?」
「よく言うぜ。ま、痛い所を突かれて自滅しただけなんだよなぁ。やれやれ、やっと解放されたぜ。」
「ふっ、解放されたか分からんぞ?俺が悪人だったらどうする?」
「そん時は…諦めて死ぬさ。勝てる気がしねぇもんよ。だが、抵抗はするぜ?」
そう言って男は手を差し出してきた。
「ふっ、まぁ…見てろよ。見て、そして判断してくれ。さぁ、行こうか。」
「ああ、宜しく頼むわ。旦那。」
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