14 / 63
第一章 最初の国エルローズにて
第14話 再会?
しおりを挟む
宿に入ると見知った顔と遭遇した。
「オキタさん!?」
「あん?」
声を掛けてきたのはアーク達だった。
「良かった! 急にいなくなって心配──」
「いなくなった? お前らが先に町に入っちまったから金のない俺は町に入れなかったんじゃねぇか!」
「え?」
「俺はあの時冒険者じゃなかったんだよ! 身分証もなけりゃ金もねぇ。そんな俺が町に入れるわけねぇだろうが!」
「あ……、す、すみませんでしたっ! ゴブリンの事で頭がいっぱいで!」
アーク達は総一朗に平謝りをしていた。
「もう良い。じゃあな」
「あ……、オキタさん……」
総一朗は義経達を連れ部屋に入った。
「総一朗、あの者らは?」
「ああ、俺を町の入り口に置き去りにした奴らだ。助けてやったにも関わらずにな」
「そいつは許せんな」
「ま、良いさ。あんな小物はどうでも良い。それより話をしよう」
三人は室内にあったテーブル席に座り話を始めた。どうやら義経達も不思議な力については知っていたがそれが何なのかよくわかっていない状態のようだ。
「二年近くなにしてたんだ……」
「わからんものは仕方ないだろう」
「それでそれで!?」
義経は話に興味津々のようだ。総一朗はそんな義経に不思議な力の事を詳しく話した。
「魔法にスキル……、それってボク達も使えるの?」
「ああ。ダンジョンと呼ばれる迷宮でこう言った書物が手に入るんだ。それを使えば俺達でも使えるようになる」
そう言い、総一朗はテーブルに実物を置いて二人に見せた。
「へ~……」
「あ、こらっ!」
すると義経が書物を手に取りパラパラとめくる。
「わっわっ!? 光った!?」
「ご主人っ!?」
「あ~あ……」
光った書物は消えてしまった。
「い、今のなに?」
「やってくれたな。そいつはめくるだけで何か一つスキルが手に入るんだよ」
「え? 今ので使えるようになったの!?」
「そうだよ。頭の中に声が流れたろ?」
「う、うん。なんかスキル【回復魔法:レベル1】って……」
「回復魔法か。それは傷を癒せる魔法だな。くそ、俺が欲しかった魔法じゃねぇか……」
「ご、ごごごごごめんなさぁぁぁい!」
「す、すまん総一朗!」
二人は慌てて総一朗に頭を下げる。だが総一朗は怒ってはいない。むしろ狙い通りといった所だ。
「そいつはめったに手に入らないんだがなぁ」
「ごめんなさいぃぃっ! なんでもするから許して!」
「なんでも……?」
「ご、ご主人! なんでもは言い過ぎですぞ! もし総一朗が身体を要求してきたら如何するおつもりか!」
総一朗は肩を落とした。
「アホか! 誰が男の身体を要求するか! 俺は男色じゃない!」
「え? ボク女だよ?」
「……は? はぁぁぁぁぁぁっ!?」
総一朗は驚きのあまり席を立った。
「嘘だろ!? だって歴史書には義経は男と……」
「ああ、それは嘘ですよ。女だと色々都合が悪かったので男だという事に」
「ま、マジかよ……。義経って女だったのか……」
「はい。これを知るのは弁慶と師匠だけです」
「はぁぁ……」
総一朗は義経を見る。確かに女と言われれば納得できなくもない。
「……ま、良いや。じゃあ書物を使われてしまった義経にはどんな事をしてもらおうか」
「うっ……。で、できたら許してもらえません?」
「無理だ。そうだなぁ~……うん、二人には俺の仲間になってもらおう」
「「仲間?」」
「ああ。どうせ二人にも特にやる事はないだろ?」
「ああ。我らは根無し草だからな」
「んじゃ一緒に行動しようぜ。俺としても二人がいてくれると心強いからな。それで書物の件はチャラにしてやるよ」
二人はしばし話し合い総一朗の方を向く。
「わかりました。よろしくお願いします!」
「ああ。じゃあとりあえずこの三人でパーティーの結成だな」
「はいっ!」
「うむ」
こうして三人はパーティーを組む事になった。
「二人はもう冒険者登録を済ませてあるのか?」
「ああ、旅をするためにはあった方が良かったからな。だが依頼は受けていない。たまに悪党を捕らえて金にしてたくらいだ」
「そ、そうか。まぁ俺も別に依頼を受ける気はない。ダンジョンに入れば稼げるし強くなれるしな」
その強くなれるという言葉に弁慶が興味を示した。
「聞くが……総一朗はどのくらい強いのだ?」
「さぁな。だがこの世界に来てから負けた事はねぇよ」
「……ほう。なら我と仕合ってみるか? 我も負けた事はないのだがな」
「あの武蔵坊弁慶と仕合か。良いねぇ……。明日やるか?」
「望むところよ」
その後は雑談し身体を休めた。そして翌早朝、まだ霧が立ち込める時間、三人は町の外に出た。
「この辺りなら大丈夫だろう」
「そうだな」
「頑張って二人とも!」
総一朗は菊一文字を構え、弁慶は巨大な薙刀を構える。
「得物は薙刀か。リーチやべぇな」
「臆したか?」
「いや、滾ってるぜ。あの武蔵坊弁慶と立ち合えるなんざ嬉しくてたまらねぇ」
「がはははははっ! 来い、後の時代の侍の力を見せてみよ!」
「いくぜっ!!」
「応っ!!」
一合、二合と打ち合う。そのあまりに激しい衝突で二人の周囲だけ霧が吹き飛ぶ。静かな朝に刀がぶつかり合う轟音が鳴り響いていた。
「っかぁぁぁっ! 隙がねえなっ!」
「がははははっ! なかなかやりおるっ!」
「頑張れ弁慶~! 総一朗~!」
二人は汗だくになりながら幾度となく刃を交えた。その力は完全に拮抗していた。
「ふぅぅぅっ、やるな弁慶」
「お主もな。我とここまで打ち合えるとは……。我のいた時代でもここまでの猛者はなかなかおらんかったぞ」
「嬉しいねぇ。なら次で最後にしよう。そろそろ陽が昇るからな」
「良いだろ……む?」
総一朗は刀を鞘に納め抜刀術の構えに入る。弁慶もその構えから油断ならない一撃がくると予想し、気を入れ直した。
「畏いのぅ……。殺気が満ちておる」
「わかるか弁慶」
二人の間に緊張が走る。
「疾っ!!」
「むっ!!」
一瞬総一朗の身体がブレた。
「消えっ!? ぐうぅぅぅぅぅぅぅぅっ!」
「弁慶!?」
総一朗は弁慶の腹を打ち後方へと駆け抜けていた。
「峰打ちにしといたぜ、弁慶」
「ぐっ、くぅぅぅぅっ! い、今のは……」
「秘剣【陽炎】だ。凄まじい速さでいくつも陽動をかけできた隙から敵を打つ技だ」
「お主の姿が何人にも見えたのは真だったか……」
「凄まじい速さで動くと残像が残るからな。何人にも見えたのはそのせいだ」
「む、無念……!」
弁慶は地に膝をついた。
「弁慶!」
「ご主人、申し訳ない。負けてしまいました」
「だ、大丈夫だよ! これは殺し合いじゃないから!」
「義経、昨日覚えた回復魔法を使ってやりなよ。それで治るはずだ。使い方はわかるだろ?」
「え? あ、【ヒール】!」
「む……?」
義経の手が弁慶の腹に触れ光る。
「痛みが……消えた?」
「それが回復魔法だよ。便利な世界だよな」
「い、今のが魔法か……。ご主人、かたじけない」
「ううん、大丈夫だよ。それより……総一朗は大丈夫なの?」
「俺? はははは、俺は一撃ももらっちゃいねぇよ。なぁ、弁慶?」
弁慶は立ち上がり悔しそうにした。
「うむ。速すぎて捉えきれんかった。強いなお主」
「ははは、ダンジョンで魔物を倒していくと良い鍛練になるみたいでな。今の俺はあっちにいた頃とは身体の強さが格段に上がっているようだ」
「ふむ。我も悪党を斬った時に同じ感覚を覚えたが気のせいではなかったか」
「ああ。どうやらこの世界では殺ったら殺った分強くなれるらしいぜ。ダンジョンは修行に最適な場所だ」
「ふっ……、ふはははは! ならば我もそこで修行するぞ! 次は負けん!」
「ああ、いつでもやろうぜ。それじゃあ……このままデリル村に行こうか。ダンジョンはその村の近くにあるからな」
「うむ!」
こうして仲間を増やした総一朗は拠点とするデリル村に戻るのだった。
「オキタさん!?」
「あん?」
声を掛けてきたのはアーク達だった。
「良かった! 急にいなくなって心配──」
「いなくなった? お前らが先に町に入っちまったから金のない俺は町に入れなかったんじゃねぇか!」
「え?」
「俺はあの時冒険者じゃなかったんだよ! 身分証もなけりゃ金もねぇ。そんな俺が町に入れるわけねぇだろうが!」
「あ……、す、すみませんでしたっ! ゴブリンの事で頭がいっぱいで!」
アーク達は総一朗に平謝りをしていた。
「もう良い。じゃあな」
「あ……、オキタさん……」
総一朗は義経達を連れ部屋に入った。
「総一朗、あの者らは?」
「ああ、俺を町の入り口に置き去りにした奴らだ。助けてやったにも関わらずにな」
「そいつは許せんな」
「ま、良いさ。あんな小物はどうでも良い。それより話をしよう」
三人は室内にあったテーブル席に座り話を始めた。どうやら義経達も不思議な力については知っていたがそれが何なのかよくわかっていない状態のようだ。
「二年近くなにしてたんだ……」
「わからんものは仕方ないだろう」
「それでそれで!?」
義経は話に興味津々のようだ。総一朗はそんな義経に不思議な力の事を詳しく話した。
「魔法にスキル……、それってボク達も使えるの?」
「ああ。ダンジョンと呼ばれる迷宮でこう言った書物が手に入るんだ。それを使えば俺達でも使えるようになる」
そう言い、総一朗はテーブルに実物を置いて二人に見せた。
「へ~……」
「あ、こらっ!」
すると義経が書物を手に取りパラパラとめくる。
「わっわっ!? 光った!?」
「ご主人っ!?」
「あ~あ……」
光った書物は消えてしまった。
「い、今のなに?」
「やってくれたな。そいつはめくるだけで何か一つスキルが手に入るんだよ」
「え? 今ので使えるようになったの!?」
「そうだよ。頭の中に声が流れたろ?」
「う、うん。なんかスキル【回復魔法:レベル1】って……」
「回復魔法か。それは傷を癒せる魔法だな。くそ、俺が欲しかった魔法じゃねぇか……」
「ご、ごごごごごめんなさぁぁぁい!」
「す、すまん総一朗!」
二人は慌てて総一朗に頭を下げる。だが総一朗は怒ってはいない。むしろ狙い通りといった所だ。
「そいつはめったに手に入らないんだがなぁ」
「ごめんなさいぃぃっ! なんでもするから許して!」
「なんでも……?」
「ご、ご主人! なんでもは言い過ぎですぞ! もし総一朗が身体を要求してきたら如何するおつもりか!」
総一朗は肩を落とした。
「アホか! 誰が男の身体を要求するか! 俺は男色じゃない!」
「え? ボク女だよ?」
「……は? はぁぁぁぁぁぁっ!?」
総一朗は驚きのあまり席を立った。
「嘘だろ!? だって歴史書には義経は男と……」
「ああ、それは嘘ですよ。女だと色々都合が悪かったので男だという事に」
「ま、マジかよ……。義経って女だったのか……」
「はい。これを知るのは弁慶と師匠だけです」
「はぁぁ……」
総一朗は義経を見る。確かに女と言われれば納得できなくもない。
「……ま、良いや。じゃあ書物を使われてしまった義経にはどんな事をしてもらおうか」
「うっ……。で、できたら許してもらえません?」
「無理だ。そうだなぁ~……うん、二人には俺の仲間になってもらおう」
「「仲間?」」
「ああ。どうせ二人にも特にやる事はないだろ?」
「ああ。我らは根無し草だからな」
「んじゃ一緒に行動しようぜ。俺としても二人がいてくれると心強いからな。それで書物の件はチャラにしてやるよ」
二人はしばし話し合い総一朗の方を向く。
「わかりました。よろしくお願いします!」
「ああ。じゃあとりあえずこの三人でパーティーの結成だな」
「はいっ!」
「うむ」
こうして三人はパーティーを組む事になった。
「二人はもう冒険者登録を済ませてあるのか?」
「ああ、旅をするためにはあった方が良かったからな。だが依頼は受けていない。たまに悪党を捕らえて金にしてたくらいだ」
「そ、そうか。まぁ俺も別に依頼を受ける気はない。ダンジョンに入れば稼げるし強くなれるしな」
その強くなれるという言葉に弁慶が興味を示した。
「聞くが……総一朗はどのくらい強いのだ?」
「さぁな。だがこの世界に来てから負けた事はねぇよ」
「……ほう。なら我と仕合ってみるか? 我も負けた事はないのだがな」
「あの武蔵坊弁慶と仕合か。良いねぇ……。明日やるか?」
「望むところよ」
その後は雑談し身体を休めた。そして翌早朝、まだ霧が立ち込める時間、三人は町の外に出た。
「この辺りなら大丈夫だろう」
「そうだな」
「頑張って二人とも!」
総一朗は菊一文字を構え、弁慶は巨大な薙刀を構える。
「得物は薙刀か。リーチやべぇな」
「臆したか?」
「いや、滾ってるぜ。あの武蔵坊弁慶と立ち合えるなんざ嬉しくてたまらねぇ」
「がはははははっ! 来い、後の時代の侍の力を見せてみよ!」
「いくぜっ!!」
「応っ!!」
一合、二合と打ち合う。そのあまりに激しい衝突で二人の周囲だけ霧が吹き飛ぶ。静かな朝に刀がぶつかり合う轟音が鳴り響いていた。
「っかぁぁぁっ! 隙がねえなっ!」
「がははははっ! なかなかやりおるっ!」
「頑張れ弁慶~! 総一朗~!」
二人は汗だくになりながら幾度となく刃を交えた。その力は完全に拮抗していた。
「ふぅぅぅっ、やるな弁慶」
「お主もな。我とここまで打ち合えるとは……。我のいた時代でもここまでの猛者はなかなかおらんかったぞ」
「嬉しいねぇ。なら次で最後にしよう。そろそろ陽が昇るからな」
「良いだろ……む?」
総一朗は刀を鞘に納め抜刀術の構えに入る。弁慶もその構えから油断ならない一撃がくると予想し、気を入れ直した。
「畏いのぅ……。殺気が満ちておる」
「わかるか弁慶」
二人の間に緊張が走る。
「疾っ!!」
「むっ!!」
一瞬総一朗の身体がブレた。
「消えっ!? ぐうぅぅぅぅぅぅぅぅっ!」
「弁慶!?」
総一朗は弁慶の腹を打ち後方へと駆け抜けていた。
「峰打ちにしといたぜ、弁慶」
「ぐっ、くぅぅぅぅっ! い、今のは……」
「秘剣【陽炎】だ。凄まじい速さでいくつも陽動をかけできた隙から敵を打つ技だ」
「お主の姿が何人にも見えたのは真だったか……」
「凄まじい速さで動くと残像が残るからな。何人にも見えたのはそのせいだ」
「む、無念……!」
弁慶は地に膝をついた。
「弁慶!」
「ご主人、申し訳ない。負けてしまいました」
「だ、大丈夫だよ! これは殺し合いじゃないから!」
「義経、昨日覚えた回復魔法を使ってやりなよ。それで治るはずだ。使い方はわかるだろ?」
「え? あ、【ヒール】!」
「む……?」
義経の手が弁慶の腹に触れ光る。
「痛みが……消えた?」
「それが回復魔法だよ。便利な世界だよな」
「い、今のが魔法か……。ご主人、かたじけない」
「ううん、大丈夫だよ。それより……総一朗は大丈夫なの?」
「俺? はははは、俺は一撃ももらっちゃいねぇよ。なぁ、弁慶?」
弁慶は立ち上がり悔しそうにした。
「うむ。速すぎて捉えきれんかった。強いなお主」
「ははは、ダンジョンで魔物を倒していくと良い鍛練になるみたいでな。今の俺はあっちにいた頃とは身体の強さが格段に上がっているようだ」
「ふむ。我も悪党を斬った時に同じ感覚を覚えたが気のせいではなかったか」
「ああ。どうやらこの世界では殺ったら殺った分強くなれるらしいぜ。ダンジョンは修行に最適な場所だ」
「ふっ……、ふはははは! ならば我もそこで修行するぞ! 次は負けん!」
「ああ、いつでもやろうぜ。それじゃあ……このままデリル村に行こうか。ダンジョンはその村の近くにあるからな」
「うむ!」
こうして仲間を増やした総一朗は拠点とするデリル村に戻るのだった。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
ブラック企業でポイントを極めた俺、異世界で最強の農民になります
はぶさん
ファンタジー
ブラック企業で心をすり減らし過労死した俺が、異世界で手にしたのは『ポイント』を貯めてあらゆるものと交換できるスキルだった。
「今度こそ、誰にも搾取されないスローライフを送る!」
そう誓い、辺境の村で農業を始めたはずが、飢饉に苦しむ人々を見過ごせない。前世の知識とポイントで交換した現代の調味料で「奇跡のプリン」を生み出し、村を救った功績は、やがて王都の知るところとなる。
これは、ポイント稼ぎに執着する元社畜が、温かい食卓を夢見るうちに、うっかり世界の謎と巨大な悪意に立ち向かってしまう物語。最強農民の異世界改革、ここに開幕!
毎日二話更新できるよう頑張ります!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐@書籍発売中
ファンタジー
⭐️チート薬学4巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる