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最終章 天界編
04 そして
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アーレスがネクロディアの核を貫き消滅させると同時に、天界の深層に幽閉されていたルシファー達は解放されていた。
「ネクロディアめ、俺らを解放するなんてどういう風の吹き回しだ? ルシファー、力は戻ってるか?」
「まだ五割程度だ。酒呑童子は?」
「俺は二割だな。壁役だったから損傷が激しくてよ……。今向かっても役に立ちそうもねぇな」
再びネクロディアの下へ向かおうとしている二人をヘルが止める。
「待って二人とも。今は力を回復させなきゃ! ルシファー、ラフィエル達は大怪我をしてるのよ? それに、もう一度挑んでもまた同じ事の繰り返しになるだけよ!」
「わかっている! だが……なぜ解放されたか気になるだろう? 様子を見るだけだ」
「お待ちなさい」
ネクロディアの下に向かおうとする二人を今度は精霊神アストレアが止める。
「アストレア様……」
「ネクロディアの力が感じられなくなりました」
「……は? 待て!」
ルシファーと酒呑童子は急ぎ探知を使った。
「た、確かに! あの忌々しい力を感じねぇっ!?」
「ど、どういうことだ? まさか消えた? いや、違う世界に降りたか?」
「違う世界に降りただけであれば私たちが解放されるわけがありません。なにか様子が変です。ヘル、次は私も力を貸します。様子を見に行きましょう」
「アストレア様がそういうのなら……わかりました」
そうしてヘル達は怪我をした身体を引きずり、再びネクロディアの下へと向かい、そこで倒れたまま動かないアーレスを発見した。
「アーレス……ちゃん? アーレスちゃん!!」
「待てヘル!! 罠の可能性が──!」
ルシファーの制止も聞かず、ヘル、いやヘラは迷わずアーレスに駆け寄った。
「アーレスちゃん! 起きてアーレスちゃん!! ああ、なんでアーレスちゃんがここに……!」
「……なるほど。彼は一人でネクロディアと戦ったのですね」
「アストレア様?」
アストレアの回りに精霊が集まっている。
「ルシファー、貴方達は彼が強くなるための時間稼ぎに使われたようです」
「時間……稼ぎ? アーレスはいったい何を……」
アストレアは精霊達から聞いた話をルシファー達に告げた。
「そ、そんな事になっていたのか……。確かにあの時点で俺とアーレスの力は同じ程度だった。だからあんな真似をしたのか……」
「アストレア様! アーレスちゃんを助けて下さいっ!」
ヘラはアーレスを抱えアストレアに懇願する。だがアストレアは動かぬアーレスを視て首を横に振った。
「彼は……もう助からないでしょう」
「な、なぜですか!」
「彼は人の身で使うには大きすぎる力を使いました。彼はその命を燃やし、ネクロディアを倒したのです」
「ど、どうにもならないのですか!」
「不可能……です。後ろをご覧なさい」
「え?」
ヘラが後ろを振り向くと、そこには魂魄体となったアーレスが立っていた。
「あ……あぁぁぁぁ……っ! そんな……」
《母さん……、全部終わったよ》
「アーレスちゃん! そんなっ! こんなのないわっ! なぜ一人で戦ったの!!」
アーレスは大粒の涙を流すヘラに理由を告げた。
《……俺は道を間違った》
「え?」
《人類圏から追放され、それからは憎しみのままに動き復讐のために生きた。多くの命を救いはしたが、それ以上の命も奪ってきた。これは贖罪なんだよ母さん》
「ち、違うわっ! アーレスちゃんは悪くないっ! 悪いのは自分達の愚かさを知らなかった人間よ!」
アーレスは首を横に振った。
《違わない。俺の復讐は罪のない者を巻き込み過ぎたんだ。最初は俺一人から始まった事だから……最後も俺一人で終わらせようとした。ルシファーと会った時にまだ早いと止める事もできた。だがそうしなかったのは俺が一人で終わらせると決めたからだ》
「バカ!! そんなの誰も喜ばないわっ!」
《……これは俺なりのケジメなんだ。精霊神》
「……なんでしょう」
アーレスはアストレアを真っ直ぐ見てこう告げた。
《ネクロディアの考えは歪んでいたが全て間違いだったわけじゃない》
「……そうですか」
《強すぎる力はさらなる悲劇を生む。職業があるから人は争い優劣を決めてきた。人類は職業に踊らされ、血を流してきた。これは死にゆく俺の最後の願いだ。精霊神よ、世界から職業を消し去って欲しい》
そう言い、アーレスはアストレアに頭を下げた。その姿は徐々に薄くなっている。
「……わかりました。世界を救った者の頼みとあらば聞き届けるとしましょう。ですが私は良かれと思い力を授けたのです」
《それはわかる。だが……魔法やスキル、職業なんてなくても人は強く生きていける。努力しただけ人は強くなれるんだ。その努力する事を職業は無駄にしてしまう。だから安易に力を与えるべきじゃない。簡単に力を得られてしまうから世界は歪んだ。俺がその最たる例だろ》
「……私は……間違ったのでしょうか」
《さあな。それは職業がなくなった世界を見て判断すると良い。さて……》
アーレスの足が消える。
「アーレスちゃん! 足が……!!」
《俺、そろそろ逝くよ、母さん。最後に母さんを救えて……母さんに看取ってもらえて満足だ。俺が復讐に動かなかったらこんな最後にはならなかっただろうし……そこだけが救いかな。先にあの世で待ってるよ。ああ、母さんは神だから来ないのかな》
「アーレスちゃん……っ! 行かないで! やっと再会できたのに!」
アーレスの身体がゆっくりと消えていく。
《ごめん母さん。そしてありがとう母さん。最後に……アリア達を頼む。新しい世界で今度こそ幸せに──》
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
そしてアーレスの姿は消えた。ヘラは地面に伏し大声で泣き叫んだ。
そんなヘラを不憫に思い、ルシファーはアストレアに尋ねた。
「アストレア様、彼は人の身でありながら世界を正した英雄。どうにかなりませんか」
「……なりません。彼の魂は今旅立ちました。私の力ではどうにもならないのです」
「……そうですか。くそ……っ、俺にもっと力があればこんな結末には……」
「それは私にも言えます。精霊神たる私ならば彼の使った技を代償なしに使えたでしょう。ですが私には精霊を合成するなど考えられませんでした。私の考えが足りなかったから彼は失われてしまった。残念でなりません……」
こうして戦いは終わり、ギガアースは危機を脱したが、神々やアーレスを慕っていた者は大きな悲しみに包まれた。
それから一年後。
「アリア様! 赤子が喋ったとは!」
「うむ。妾とアーレスの子なのじゃがな……。いきなり喋りだしての」
「ようミリアム。久しぶり。元気だったか?」
「へ? は??」
アリアの抱える今産まれたばかりの赤子がミリアムを見て声を発した。それは不気味以外の何者でもない。
「ミリアムよ、こやつ……自分の事をアーレスと名乗りおってな」
「は? はぁぁぁぁっ!?」
「ちょっとヘラを呼んできてくれるか?」
「わ、わかりました!」
ミリアムは慌ててヘラを呼びに向かった。そしてそれ以上に慌てたヘラがアリアの部屋に駆け込んできた。
「アーレスちゃん! アーレスちゃんっ!?」
「やあ母さん。ただいま──ってのも変か?」
「……アーレスちゃん……なの?」
「ああ、まごうことなき俺だ。実はな……」
アーレスは死んだあとどうなったか説明した。
「ぜ、全能神様? 転生させられた?」
「ああ。主神ネクロディアからギガアースを救った褒美に記憶を保ったまま新しい命を与えられた。しかも……新しい力と一緒にな」
「新しい……力?」
「ああ。あの世で全能神の弟子になって修行しててな。一億年くらい」
「は?」
「そこで新しい力【全知全能】を身に付けた。今度の俺は滅茶苦茶強いぜ?」
「アーレスちゃん!!」
ヘラはアリアに駆け寄りアーレスを抱こうとする。だがアリアはひょいっとヘラの手を躱わした。
「おっと、新しいアーレスは妾の子じゃ! 簡単には渡せんのう」
「なっ!? アーレスちゃんは私の子よ!」
「いいや! それは前のアーレスじゃ! 今のアーレスは妾から産まれたのじゃ! アーレスの母親は妾なのじゃ!」
「んなっ、なんですってぇぇぇぇっ!」
「にょほほほっ、アーレスよ。これからは妾を母と呼び愛するのじゃ~」
「そ、そんなの許しません! アーレスちゃんは私の子ですっ!」
室内を駆け回る二人を見てミリアムが呟いた。
「はぁぁ。いなくなったと思ったら帰ってきてこの騒ぎ……。アーレスさんはいるだけで騒ぎを起こしちゃうんですねぇ~……」
アーレスは再びギガアースへと舞い戻った。だが今度は人間ではなく、職業の消えた世界で人と魔族の子としてだ。
これから世界がどうなるかはアーレス次第。そして天界からこの騒動を見ていたルシファー達は……。
「あいつ、転生してきたのか」
「職業の消えた世界で全知全能とかまずくないか?」
「その気になれば一瞬で世界征服してしまうだろうな」
ルシファーと酒呑童子の視線が交わる。
「行くか?」
「行かねばなるまい。主神アストレア様」
「……お行きなさい。今度は後悔のないように。そしてその身で確かめてきて下さい。彼の望んだ世界……職業の消えた世界がどうであるかを」
「「はっ!」」
ルシファー達は今度こそ後悔のないようにと、地上に降りるのだった。
─完─
「ネクロディアめ、俺らを解放するなんてどういう風の吹き回しだ? ルシファー、力は戻ってるか?」
「まだ五割程度だ。酒呑童子は?」
「俺は二割だな。壁役だったから損傷が激しくてよ……。今向かっても役に立ちそうもねぇな」
再びネクロディアの下へ向かおうとしている二人をヘルが止める。
「待って二人とも。今は力を回復させなきゃ! ルシファー、ラフィエル達は大怪我をしてるのよ? それに、もう一度挑んでもまた同じ事の繰り返しになるだけよ!」
「わかっている! だが……なぜ解放されたか気になるだろう? 様子を見るだけだ」
「お待ちなさい」
ネクロディアの下に向かおうとする二人を今度は精霊神アストレアが止める。
「アストレア様……」
「ネクロディアの力が感じられなくなりました」
「……は? 待て!」
ルシファーと酒呑童子は急ぎ探知を使った。
「た、確かに! あの忌々しい力を感じねぇっ!?」
「ど、どういうことだ? まさか消えた? いや、違う世界に降りたか?」
「違う世界に降りただけであれば私たちが解放されるわけがありません。なにか様子が変です。ヘル、次は私も力を貸します。様子を見に行きましょう」
「アストレア様がそういうのなら……わかりました」
そうしてヘル達は怪我をした身体を引きずり、再びネクロディアの下へと向かい、そこで倒れたまま動かないアーレスを発見した。
「アーレス……ちゃん? アーレスちゃん!!」
「待てヘル!! 罠の可能性が──!」
ルシファーの制止も聞かず、ヘル、いやヘラは迷わずアーレスに駆け寄った。
「アーレスちゃん! 起きてアーレスちゃん!! ああ、なんでアーレスちゃんがここに……!」
「……なるほど。彼は一人でネクロディアと戦ったのですね」
「アストレア様?」
アストレアの回りに精霊が集まっている。
「ルシファー、貴方達は彼が強くなるための時間稼ぎに使われたようです」
「時間……稼ぎ? アーレスはいったい何を……」
アストレアは精霊達から聞いた話をルシファー達に告げた。
「そ、そんな事になっていたのか……。確かにあの時点で俺とアーレスの力は同じ程度だった。だからあんな真似をしたのか……」
「アストレア様! アーレスちゃんを助けて下さいっ!」
ヘラはアーレスを抱えアストレアに懇願する。だがアストレアは動かぬアーレスを視て首を横に振った。
「彼は……もう助からないでしょう」
「な、なぜですか!」
「彼は人の身で使うには大きすぎる力を使いました。彼はその命を燃やし、ネクロディアを倒したのです」
「ど、どうにもならないのですか!」
「不可能……です。後ろをご覧なさい」
「え?」
ヘラが後ろを振り向くと、そこには魂魄体となったアーレスが立っていた。
「あ……あぁぁぁぁ……っ! そんな……」
《母さん……、全部終わったよ》
「アーレスちゃん! そんなっ! こんなのないわっ! なぜ一人で戦ったの!!」
アーレスは大粒の涙を流すヘラに理由を告げた。
《……俺は道を間違った》
「え?」
《人類圏から追放され、それからは憎しみのままに動き復讐のために生きた。多くの命を救いはしたが、それ以上の命も奪ってきた。これは贖罪なんだよ母さん》
「ち、違うわっ! アーレスちゃんは悪くないっ! 悪いのは自分達の愚かさを知らなかった人間よ!」
アーレスは首を横に振った。
《違わない。俺の復讐は罪のない者を巻き込み過ぎたんだ。最初は俺一人から始まった事だから……最後も俺一人で終わらせようとした。ルシファーと会った時にまだ早いと止める事もできた。だがそうしなかったのは俺が一人で終わらせると決めたからだ》
「バカ!! そんなの誰も喜ばないわっ!」
《……これは俺なりのケジメなんだ。精霊神》
「……なんでしょう」
アーレスはアストレアを真っ直ぐ見てこう告げた。
《ネクロディアの考えは歪んでいたが全て間違いだったわけじゃない》
「……そうですか」
《強すぎる力はさらなる悲劇を生む。職業があるから人は争い優劣を決めてきた。人類は職業に踊らされ、血を流してきた。これは死にゆく俺の最後の願いだ。精霊神よ、世界から職業を消し去って欲しい》
そう言い、アーレスはアストレアに頭を下げた。その姿は徐々に薄くなっている。
「……わかりました。世界を救った者の頼みとあらば聞き届けるとしましょう。ですが私は良かれと思い力を授けたのです」
《それはわかる。だが……魔法やスキル、職業なんてなくても人は強く生きていける。努力しただけ人は強くなれるんだ。その努力する事を職業は無駄にしてしまう。だから安易に力を与えるべきじゃない。簡単に力を得られてしまうから世界は歪んだ。俺がその最たる例だろ》
「……私は……間違ったのでしょうか」
《さあな。それは職業がなくなった世界を見て判断すると良い。さて……》
アーレスの足が消える。
「アーレスちゃん! 足が……!!」
《俺、そろそろ逝くよ、母さん。最後に母さんを救えて……母さんに看取ってもらえて満足だ。俺が復讐に動かなかったらこんな最後にはならなかっただろうし……そこだけが救いかな。先にあの世で待ってるよ。ああ、母さんは神だから来ないのかな》
「アーレスちゃん……っ! 行かないで! やっと再会できたのに!」
アーレスの身体がゆっくりと消えていく。
《ごめん母さん。そしてありがとう母さん。最後に……アリア達を頼む。新しい世界で今度こそ幸せに──》
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
そしてアーレスの姿は消えた。ヘラは地面に伏し大声で泣き叫んだ。
そんなヘラを不憫に思い、ルシファーはアストレアに尋ねた。
「アストレア様、彼は人の身でありながら世界を正した英雄。どうにかなりませんか」
「……なりません。彼の魂は今旅立ちました。私の力ではどうにもならないのです」
「……そうですか。くそ……っ、俺にもっと力があればこんな結末には……」
「それは私にも言えます。精霊神たる私ならば彼の使った技を代償なしに使えたでしょう。ですが私には精霊を合成するなど考えられませんでした。私の考えが足りなかったから彼は失われてしまった。残念でなりません……」
こうして戦いは終わり、ギガアースは危機を脱したが、神々やアーレスを慕っていた者は大きな悲しみに包まれた。
それから一年後。
「アリア様! 赤子が喋ったとは!」
「うむ。妾とアーレスの子なのじゃがな……。いきなり喋りだしての」
「ようミリアム。久しぶり。元気だったか?」
「へ? は??」
アリアの抱える今産まれたばかりの赤子がミリアムを見て声を発した。それは不気味以外の何者でもない。
「ミリアムよ、こやつ……自分の事をアーレスと名乗りおってな」
「は? はぁぁぁぁっ!?」
「ちょっとヘラを呼んできてくれるか?」
「わ、わかりました!」
ミリアムは慌ててヘラを呼びに向かった。そしてそれ以上に慌てたヘラがアリアの部屋に駆け込んできた。
「アーレスちゃん! アーレスちゃんっ!?」
「やあ母さん。ただいま──ってのも変か?」
「……アーレスちゃん……なの?」
「ああ、まごうことなき俺だ。実はな……」
アーレスは死んだあとどうなったか説明した。
「ぜ、全能神様? 転生させられた?」
「ああ。主神ネクロディアからギガアースを救った褒美に記憶を保ったまま新しい命を与えられた。しかも……新しい力と一緒にな」
「新しい……力?」
「ああ。あの世で全能神の弟子になって修行しててな。一億年くらい」
「は?」
「そこで新しい力【全知全能】を身に付けた。今度の俺は滅茶苦茶強いぜ?」
「アーレスちゃん!!」
ヘラはアリアに駆け寄りアーレスを抱こうとする。だがアリアはひょいっとヘラの手を躱わした。
「おっと、新しいアーレスは妾の子じゃ! 簡単には渡せんのう」
「なっ!? アーレスちゃんは私の子よ!」
「いいや! それは前のアーレスじゃ! 今のアーレスは妾から産まれたのじゃ! アーレスの母親は妾なのじゃ!」
「んなっ、なんですってぇぇぇぇっ!」
「にょほほほっ、アーレスよ。これからは妾を母と呼び愛するのじゃ~」
「そ、そんなの許しません! アーレスちゃんは私の子ですっ!」
室内を駆け回る二人を見てミリアムが呟いた。
「はぁぁ。いなくなったと思ったら帰ってきてこの騒ぎ……。アーレスさんはいるだけで騒ぎを起こしちゃうんですねぇ~……」
アーレスは再びギガアースへと舞い戻った。だが今度は人間ではなく、職業の消えた世界で人と魔族の子としてだ。
これから世界がどうなるかはアーレス次第。そして天界からこの騒動を見ていたルシファー達は……。
「あいつ、転生してきたのか」
「職業の消えた世界で全知全能とかまずくないか?」
「その気になれば一瞬で世界征服してしまうだろうな」
ルシファーと酒呑童子の視線が交わる。
「行くか?」
「行かねばなるまい。主神アストレア様」
「……お行きなさい。今度は後悔のないように。そしてその身で確かめてきて下さい。彼の望んだ世界……職業の消えた世界がどうであるかを」
「「はっ!」」
ルシファー達は今度こそ後悔のないようにと、地上に降りるのだった。
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なう(2022/10/25 00:06:57)
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なう(2022/10/24 10:02:21)
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