戦国de無双!~時代は彼が動かす~

夜夢

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第1幕

05 現状把握

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    信長と深く繋がった武瑠はその翌日、信長とその親衛隊を集め、現在の状況を把握する事にした。

「え~っと先ずは今何年?」

「は?知らんのか?」

「まぁ、山ん中に居たしな。人と会話するのも親が死んで以来初めてよ!」

「何て不憫な…。」

    親衛隊は涙目になっていた。が、信長は違った。武瑠の耳元でそっと囁く。

(貴様…嘘だな?)

(何で分かった?)

(まぁ…勘…じゃな。)

(そっか、まぁ…いつか話すよ。)

(であるか。)

    信長はすっと離れ、話を始めた。

「今は天文15年儂が元服した年じゃ。そう言えば、貴様歳は幾つじゃ?」

「15だ。」

「ほう?ならば2つ上じゃったのか。」

「は?え?お、おま…13だったの!?」

「なんじゃ?知らんで抱いたのかえ?安心しろ、身体の準備は出来ておるからの。昨日ので孕んでおるぞ、多分。」

    ま、マジか。元服って言ってたから同じ歳位だとおもってたぜ…。だよなぁ…まだ毛も生えてなかったし…ちっぱいだったもんなぁ…。そっかぁ…13かぁ…。………。

「って!犯罪じゃね!?俺捕まんねぇよな!?」

「何を言っておるのだ?元服と言えば大人になった証、歳は関係ないぞ。儂が若くて嬉しいのかえ?」

「は、ははは。まぁ…な。じゃあ…敵は美濃と今川辺りか?」

「「「「っ!?」」」」

    信長の顔つきが変わった。

「貴様…間者か?」

「違ぇよ。ってこたぁ当たりか。信秀はまだ生きてんだな?」

「母様まで知っておるのか!」

    母様って…親まで逆転してんの?

「ま、まぁな。信秀は今から2年後、三河攻略に乗り出すが、敗北する。更に美濃の道三に大垣城を奪われ、美濃の領地を失う…だったかな。」

    皆はポカーンとしていた。

「まるで全て知っておるかの様な口ぶり…貴様…一体何者じゃ?仏の化身かえ?」

「そんなんじゃねぇよ。未来から来たと言ったら信じるか?多少…いや…根本的な部分が違う未来だけどよ?」

「む?何が違うのだ?」

「実はな…俺が居た世界では…信長…お前…男なんだよ。犬丸も猿若も、それこそ信秀もな。恐らく…性別が全て逆転してるんだわ。」

「そ、それを信じろと言うのか!?滅茶苦茶だ!」

「じゃあ…記録に残ってる信長の今までを語ろうか?」

    それから武瑠は皆しか知らない様な内容の話を述べて言った。皆は黙ってそれを聞いていた。聞き終えた信長は武瑠に言った。

「貴様…未来から来たと言ったな。儂は最後どうなったのだ?」

「あ、それを聞く?教えても良いが、ショック受けんなよ?えっと…家臣に裏切られ、本能寺で焼死ってなってる。」

「かかっ!成る程のぅ…。うむ…、儂は貴様を信じるとしよう。じゃがいいのか?貴様が関わると歴史が変わるやも知れんぞ?」

「あ?もう変わってるし。信秀が大垣城を奪われた次の年にな、平手政秀が道三の娘?いや、ここじゃ息子になるのか?まぁ、そこの帰蝶と信長の縁組を取り付けてな、同盟を結ぶんだよ。だけどな、お前…もう俺のモンじゃん?」

    信長は口を開けて呆けていた。

「…かかっ!くははははっ!やってくれたなぁ武瑠!そうかそうか、儂が帰蝶とな…武瑠に会う前なら受けたやもしれんが…もう無理じゃな。責任重大じゃぞ、旦那様よ?」

「だよ!まさかまだ元服したてだとは思わなかったし!ま、しゃあないわな。やっちまったしなぁ。」

    犬丸達も笑っていた。

「して、武瑠殿、これからどうなさるおつもりか?」

「信秀が負けるのはな、今から四年後、病に伏すからだ。先ずはそこから変えよう。武人を戦で死なせる事が出来なくなる。それでも良いか?信長。」

「母様は立派な最後を迎えるのか?」

「ああ、病を隠し織田楽田の兵を破り、末森城で最後を迎える。お前に抱かれながらな。」

「………であるか。なれば…邪魔をするのは無粋というもの……。武瑠…手出しは許さん。」

「良いのか?大好きなんだろ?母が。」

「大好きだともっ!!だが、儂の我が儘で母の最後を汚すなど…!」

「だからさ、今川と美濃があるからダメなんだって。信秀が今川に負け、美濃に負けてから尾張は弱体化するんだよ。尾張でも仲間割れが起きるしな。だから、そうなる前から変えようぜ?」

「どういう意味じゃ…いや、待て。まさか…母を勝たせる気か!?」

「おう。あっちでは俺が織田軍に居なかった。それだけよ。あ、後…ルイス・フロイスっての居るか?」

    信長は眉をピクッと反応させた。

「貴様…ルイスに手を出そうとしておるのではあるまいな?」

「違う違う!ルイスから鉄砲の話を聞いてんだろ?」

「!そこまで知っておるのか!?」

「まぁな。で、今から俺が出す銃をルイスにも見て貰いたいんだよ。」

「ん?貴様は銃も扱うのか?」

「俺は使わないけどよ。兵にはあった方が良いだろ?」

「うむ…儂も銃の力を知り取り入れたいと思っていたがな。何分数がな。」

「俺なら解決してやれるぜ。境に行かせた仲間を呼び戻しな。この時代には無い銃を見せてやるよ。2人が揃ったら呼んでくれ。俺は少し町を歩いてくるからさ。」

「う、うむ。誰か付けようか?」

「雰囲気を自分の目で見たいんだ。何かあっても余裕だし、遠慮しとくわ。」

「であるか。余り派手に遊ぶでないぞ?」

「お前に言われたらおしまいだよ!?」

「かかかっ。直ぐに2人を呼ぼう。1週間くれ。」

「あいよっ。じゃあ、またな?」

「ああ。」

    こうして、武瑠は新たな力を与える為に動き始めるのであった。

 
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