現世で死んだ俺は新たな世界へと生まれ変わる途中で邪神に拐われました。ありがとう! 感謝します邪神様っ!

夜夢

文字の大きさ
144 / 227
第7章 島国ヤマト編

08 次はどこ?

しおりを挟む
 大隅国から連れてきた兼亮を義久の前に出す。

「肝付兼亮です。大隅国はジェイドさまに差し出しました」
「島津義久よ。ジェイドは私の旦那様、つまり大隅国は薩摩国のものとなるけどよろしいかしら?」
「ちょっと、誰が誰の旦那様だって? ジェイドは私伊東義祐の旦那様よっ!」
「はぁん!? 日向国の生意気娘にジェイドはもったいなさすぎるわ!」
「なにおうっ! 薩摩の田舎ババアが!」
「「あぁぁぁんっ!?」」

 二人はバチバチににらみ合っていた。

「ひぃぃぃ……」
「こら、二人とも。仲良くしろと言ってるだろ。そんな仲悪いと俺は兼亮を選んでしまうぞ?」
「「「えっ!?」」」

 義久と義祐は驚き、兼亮は嬉しそうに頬を染める。

「じ、冗談よねぇ~? あんな愛しあって妊娠までしたのに……」
「冗談でもなんでもないぞ。俺はなぁ……女の醜い争いが大嫌いなんだ。お前ら全員俺の女だろうが。誰が一番とかじゃねぇ。皆が一番なんだよ。だからもう二度と喧嘩すんな。わかったか?」
「「……は、はいっ!」」
「よし。じゃあ同盟の儀式だ。三人でこいつに奉仕しな」
「「「はいっ!」」」
 
 そうして三国を一つにまとめた俺は次にどうするかを三人に尋ねる。

「義久、次はどうする?」
「そうねぇ……。広さでいったら肥後国。強さなら豊後国かしら」

 しかし俺はだんだん面倒になってきた。

「なぁ、もっと簡単に終わらせる方法はねぇの?」
「はい?」
「例えばさぁ……こいつを倒したら全部の国がひれ伏すみたいな」
「う、う~ん……。将軍、足利義輝か……正親町天皇……かなぁ」
「あん? まさかそいつら京って場所にいるか?」
「そうだけど……知ってたの?」

 なるほどねぇ。んじゃこれは室町幕府ん時か。いや、違う違う。似てはいるがここは日本じゃねぇ。何もかもが同じなわけないじゃんか。

「とりあえずそれを盗れば天下統一って事になるのか。そうかそうか……」
「ジ、ジェイドさん? まさか……」
「……もうめんどせぇんだよ。ちまちま国を潰して回るのはよ。サクッと終わらせてくるわ。じゃ」
「「「あっ!」」」

 ジェイドは姿を消し京に向かい凄まじい速度で飛んでいく。

「い、行ってしまいました……」
「だ、大丈夫なの?」
「……わかりませんね。あちらには織田やら今川、武田や上杉と常軌を逸した変人達がいますから……」
「大丈夫かなぁ……」
「大丈夫でしょう。なにせジェイドさんですから。今頃は……」

 ここは京。権力の全てが集まる魔都。俺は足利を縛り上げ、今天皇を食い散らかしていた。

「んぅぅぅぅっ! んむぅぅぅぅぅっ!」
「騒ぐなよ。お前も後でな」
「んぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!」
「あっあっあっ! もうっ……膣内のやめっ……!」
「おっと、まだ堕ちないか。ま、ゆっくりやろうや」

 正直魔法の使えないこいつらは俺の相手にすらならなかった。奴らは魔法の事を妖術とか呼んでいたが、使える者はいるにはいるのだろう。だが、それでもせいぜい陰陽師くらいか。相手になるわけがない。

「いやぁ……まさか天皇陛下を妊娠させられるなんてなぁ~」
「だ、誰が妊娠などっ! 私の子宮には陰陽師が結界を……」
「ああ、それもう解除してるから」
「……え?」
「そんなもんとっくにないって言ってんの。お前の子宮は今無防備で、俺はそこに子種を注ぎまくってんの」
「い……いやぁぁぁぁっ! 抜いてっ! 抜いてぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
「はははははっ! 良いじゃん。この国まるごと俺に寄越せよ。お前さ、舐められて困ってんだろ?」
「え?」

 天皇はジェイドを見る。

「な、なぜ……」
「そりゃこんな小さな国がいくつもにわかれて戦なんてしてりゃバカでもわかるさ。幕府も天皇もただの飾り、違うか?」
「そ、それは……」

 俺は天皇を抱き起こし対面する。

「俺が天下人になったら天皇の地位を回復してやるよ。この小さな島国はお前に返す。だから孕めよ、俺の子をな」
「……ほ、本当に天下を盗れるのか?」
「朝飯前だ。誰がどれだけ兵を連れて来ようが、策を弄しうが俺には勝てねぇよ。とりあえず足利はやった後処刑な」
「んんっ!?」

 俺は一度天皇からモノを抜き、後ろ手に縛った足利を後ろから貫く。

「んぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!」
「どれ、猿轡はとってやろう」

 俺は足利に付けた猿轡を外した。

「し、死にたくないっ! 助けてっ! 私の身体ならいくら使っても良いからっ!」
「ははっ、降参か。ま、安心しな。死ぬのは人形みたいなもんだ。お前が死ななきゃ幕府は終わらないからな。代わりの死体を用意するだけだ。ほら、生きたいなら尻を動かせよ」
「あ……は、はいっ! んっあっあっあっ!」

 俺は足利に自分で動かさせた。足利は必死に腰を動かし俺に奉仕してくる。

「ジェイド……。私との途中じゃ……」
「なんだ、嫌がってたじゃないか」
「途中でおわられるとその……。も、もう嫌がらぬから最後まで……!」
「オーケー。じゃあ足利の上に乗って尻を向けな。二人同時に抱いてやろう」
「わ、わかった」

 それから俺は二人を滅茶苦茶抱いた。

 そして翌日。都の中心部で足利義輝の処刑を行った。

「これで幕府は終わりだ! まだ文句があるやつはいつでも来やがれ! これからこの島国は天皇を頭とする。あるべき姿へと戻るのだ! それが嫌だと言うなら俺を倒してみろ。待ってるぜ、全国の荒くれよ。ははっ、はははははははははははっ!」

 この件は瞬く間に全国の武将達に伝わった。

「殿、いかがいたしますか」
「ふふっ、やらいでか。女より優れた男などいるはずもない! 尾張軍、全軍上洛だ!」

「棟梁、どうしやす?」
「ふん。知った事か。好きにさせておけ。私を従わせたいならあちらから来るのが筋だろう」

 全国の名のある武将達は取り入ろうとする者、静観する者、狙う者と様々な対応を見せる。

「……天草様。もしや彼の者……」
「ええ、間違いないわっ! 彼の名はジェイド様。遠く離れた国で魔王と畏れられる者! ついにここまで……! さあ、私達も上洛よっ! ようやくこの国にも邪神教を広める時が来た! いざ京へ!」

 皆様々な思惑を抱え、京へと向かうのであった。
しおりを挟む
感想 792

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました

まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。 その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。 理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。 ……笑えない。 人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。 だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!? 気づけば―― 記憶喪失の魔王の娘 迫害された獣人一家 古代魔法を使うエルフの美少女 天然ドジな女神 理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕! ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに…… 魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。 「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」 これは、追放された“地味なおっさん”が、 異種族たちとスローライフしながら、 世界を救ってしまう(予定)のお話である。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。

処理中です...