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中学校編
04 道場破り
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土曜日、悠真は1人野口さんの家を訪れていた。
「豪邸かよ。壁の端が見えない…。」
取り敢えず悠真は入り口に立つ男に話し掛けた。
「すみません、本日約束していた如月と申しますが、真歩さんはご在宅でしょうか?」
「お前が如月悠真かっ!!お嬢を誘惑する害虫がっ!!」
「は、はぁっ!?うわっ!?」
男はいきなり刀を抜き悠真に斬りかかってきた。
「フーッフーッ!安心しろ、死体はバラバラにして鯉のエサにしてやる。罪を悔やんで死んでいけやぁぁぁぁっ!!」
「ちょっ!?話をっ…!あぁぁぁっ!もうっ!はぁっ!!」
「なっ!?ごふっ…!!」
悠真は真剣白羽取りで男の剣を受け止め、捻りを加えて首に柄を捩じ込んでやった。
「がはっ!つ、つぇぇ…。」
「ふんっ!」
「が…あ…。」
悠真は男を峰打ちし意識を刈り取った。
「真剣で斬りかかって来るとか…ヤクザか!?全く…なら僕も本気で行く!」
悠真は刀を片手に野口家へと入った。
「いたぞっ!囲め囲めっ!!」
「がぁっ!?」
「ちぃっ!アイツつえぇぞ!!」
「全く次から次へと…!いい加減にしろっ!天道流抜刀術!水月!!」
「「「「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁっ!!」」」」
悠真は次々現れる門下生を全て斬り捨て、道場の扉を蹴破った。中には上座があり、そこには野口家当主が刀を持って静かに座っていた。
「貴様が如月悠真か。良く此処まで来れたな。しかし…此処までだ。儂を倒さぬ限り娘は門下生の誰かを婿にとらせる。変更は無い。」
「ならあんたを倒せば?」
「…その時は貴様にくれてやるわ。道場も好きにせい。」
そう言って当主は刀を抜き道場に立った。
「野口流剣術道場当主、野口厳。いざ…。」
「如月悠真。真剣に…。」
「「勝負っ!!」」
カィィィィィン!キィン!ガガガガッ!!
2人の刀が激しくぶつかり合う。
「ぬ…うっ!貴様…その剣!天道流かっ!猪口才なっ!!」
「舐めてると斬りますよ?らぁぁぁぁっ!!」
「ぬっ!くうぅっ!速いっ!貴様…人を斬った事があるな!?迷いが無さすぎる!」
「さてね。さて…そろそろ終わらせるとしましょうか。秘剣…陽炎っ!!」
「しまっ…がふっ!!」
悠真の剣が一瞬ブレる。次に気がついた瞬間、当主は胴を峰打ちされ崩れ落ちた状態となっていた。
「僕の勝ちですね。」
「…敗けだ。娘も道場も好きにしろ。儂ももう引退だ。歳はとりたくないものだ…。」
そこに野口さんが眠そうな顔でパジャマ姿のまま現れた。
「騒がしいんだけど何事ぉ?今日は大事な日だから静かにって………如月?え?ち、父上!?え、何これ!?」
床に寝転ぶ父親と刀を握る悠真の姿に野口さんは困惑し大慌てになっていた。
「真歩。」
「え?は、はい。」
厳は娘に言った。
「儂は如月悠真に敗けた。道場はもう奴のモノだ。依って…お前は自由だ。もう婿をとる必要も無い。お前はお前の好きに生きるが良い。」
「え?ま、負けた?父上が?嘘…?」
「…何度も言わせるな。完敗だ。真歩、悪いが母さんを呼んで来てくれんか?」
「わ、分かった!」
真歩は母親を迎えに出ていった。
「…さて、如月君と言ったか。その字名…もしや如月んとこの孫か?」
「祖父母を知っているのですか?」
「…知っているも何も…、儂はお前の父親と友人だった。よくお互いの家に行き遊んでいたのだよ。」
「へぇ~。それは初めて聞きましたね。」
真歩の父がゆっくりと身体を起こす。
「付き合いはあったが勝負は勝負だ。この道場は主にくれてやる。儂はこれから修行の旅に出るでな。」
「は?はい?」
「娘と妻を頼むぞ。」
「ちょっ!?」
そこに真歩が母親を連れて戻って来た。真歩の母親は真歩に似て美しかった。真歩とそう変わらない顔立ちに悠真はドキッとした。
「来たか。真由理。」
「はい。」
「儂はこれから修行の旅に出る。この道場とお前達を儂に勝ったこの如月悠真に預ける事にした。儂が戻りこの男に勝つまで…絶対にこの男をこの地から逃がすな。そして真歩、お前はこの男の子を孕め。お前、この男に惚れているのだろう?」
「えっ!?な、何故…!」
真歩は顔を赤くし照れていた。
「あなた、私も良いのかしら?」
「勿論だ。儂は全てを賭け負けたのだ。分かるな?」
「…ええ。いつ旅立つのでしょう?」
「今だ。一刻も早く再戦したいからな。では…いつ戻るか分からんが去らばだ!」
厳は風の様に走って消えた。それを確認し、真歩の母親が悠真に声を掛けた。
「ごめんなさいね。」
「いえ。お気になさらず。元々は真歩さんの為だったので。」
「如月…。私は…自由になったのだな…。」
「そうだね。もう門下生を婿にとらなくても良いし。」
「あ、ああ。婿は如月…いや、悠真だったな。」
と、真歩は悠真の右腕に抱きついた。
「え?」
更に母親がそこに割り込む。
「あら?悠真様は私のですよ?厳が言ったじゃありませんか。」
「え?え?」
真由理が悠真の左腕に抱きつく。
「う…滅茶苦茶良い匂いがする…。や、やば。」
2人に左右から抱きつかれ、悠真は反応を示した。が、両手が塞がっている為に隠す事も出来ない。
「悠真様?」
「は、はい。」
「それは私と娘…どちらに反応したのかしら?」
「うっ!いや…その…。」
硬く隆起したモノを見て真歩は更に顔を赤くし股を擦り合わせていた。
「悠真の悠真が…!」
「ふふっ♪真歩?2人で悠真様のズボンを降ろして解放してあげましょう?」
「えっ!?あ、はいっ、母上!」
2人は阿吽の呼吸で悠真のズボンを降ろした。
「わわっ…!びよんって!」
「あらまぁっ♪随分立派なモノをお持ちで…♪」
「あ、あの…そろそろ僕帰ろっかな…。はうっ!?」
真由理は白く細い指を悠真のソレに這わせキュッと刺激する。
「御自宅には今日は帰らないとご連絡してあります♪幸い明日も学校は休みです。そして時間は、まだお昼前…。交わる時間はたっぷりありますわ♪悠真様、どうか私達母娘に子種を…♪これから2人でたっぷりと御奉仕させて頂きますわ…♪」
真歩も気を取り直し悠真のモノに手を伸ばした。
「子種…♪悠真…私達と子作りしよう!」
「え…えぇぇぇぇ…。マジ?」
「ふふっ♪さあ…私達の愛の巣に参りましょうか♪今夜は寝かせませんわよ♪」
悠真は真由理と真歩に引き摺られて行くのであった。
「豪邸かよ。壁の端が見えない…。」
取り敢えず悠真は入り口に立つ男に話し掛けた。
「すみません、本日約束していた如月と申しますが、真歩さんはご在宅でしょうか?」
「お前が如月悠真かっ!!お嬢を誘惑する害虫がっ!!」
「は、はぁっ!?うわっ!?」
男はいきなり刀を抜き悠真に斬りかかってきた。
「フーッフーッ!安心しろ、死体はバラバラにして鯉のエサにしてやる。罪を悔やんで死んでいけやぁぁぁぁっ!!」
「ちょっ!?話をっ…!あぁぁぁっ!もうっ!はぁっ!!」
「なっ!?ごふっ…!!」
悠真は真剣白羽取りで男の剣を受け止め、捻りを加えて首に柄を捩じ込んでやった。
「がはっ!つ、つぇぇ…。」
「ふんっ!」
「が…あ…。」
悠真は男を峰打ちし意識を刈り取った。
「真剣で斬りかかって来るとか…ヤクザか!?全く…なら僕も本気で行く!」
悠真は刀を片手に野口家へと入った。
「いたぞっ!囲め囲めっ!!」
「がぁっ!?」
「ちぃっ!アイツつえぇぞ!!」
「全く次から次へと…!いい加減にしろっ!天道流抜刀術!水月!!」
「「「「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁっ!!」」」」
悠真は次々現れる門下生を全て斬り捨て、道場の扉を蹴破った。中には上座があり、そこには野口家当主が刀を持って静かに座っていた。
「貴様が如月悠真か。良く此処まで来れたな。しかし…此処までだ。儂を倒さぬ限り娘は門下生の誰かを婿にとらせる。変更は無い。」
「ならあんたを倒せば?」
「…その時は貴様にくれてやるわ。道場も好きにせい。」
そう言って当主は刀を抜き道場に立った。
「野口流剣術道場当主、野口厳。いざ…。」
「如月悠真。真剣に…。」
「「勝負っ!!」」
カィィィィィン!キィン!ガガガガッ!!
2人の刀が激しくぶつかり合う。
「ぬ…うっ!貴様…その剣!天道流かっ!猪口才なっ!!」
「舐めてると斬りますよ?らぁぁぁぁっ!!」
「ぬっ!くうぅっ!速いっ!貴様…人を斬った事があるな!?迷いが無さすぎる!」
「さてね。さて…そろそろ終わらせるとしましょうか。秘剣…陽炎っ!!」
「しまっ…がふっ!!」
悠真の剣が一瞬ブレる。次に気がついた瞬間、当主は胴を峰打ちされ崩れ落ちた状態となっていた。
「僕の勝ちですね。」
「…敗けだ。娘も道場も好きにしろ。儂ももう引退だ。歳はとりたくないものだ…。」
そこに野口さんが眠そうな顔でパジャマ姿のまま現れた。
「騒がしいんだけど何事ぉ?今日は大事な日だから静かにって………如月?え?ち、父上!?え、何これ!?」
床に寝転ぶ父親と刀を握る悠真の姿に野口さんは困惑し大慌てになっていた。
「真歩。」
「え?は、はい。」
厳は娘に言った。
「儂は如月悠真に敗けた。道場はもう奴のモノだ。依って…お前は自由だ。もう婿をとる必要も無い。お前はお前の好きに生きるが良い。」
「え?ま、負けた?父上が?嘘…?」
「…何度も言わせるな。完敗だ。真歩、悪いが母さんを呼んで来てくれんか?」
「わ、分かった!」
真歩は母親を迎えに出ていった。
「…さて、如月君と言ったか。その字名…もしや如月んとこの孫か?」
「祖父母を知っているのですか?」
「…知っているも何も…、儂はお前の父親と友人だった。よくお互いの家に行き遊んでいたのだよ。」
「へぇ~。それは初めて聞きましたね。」
真歩の父がゆっくりと身体を起こす。
「付き合いはあったが勝負は勝負だ。この道場は主にくれてやる。儂はこれから修行の旅に出るでな。」
「は?はい?」
「娘と妻を頼むぞ。」
「ちょっ!?」
そこに真歩が母親を連れて戻って来た。真歩の母親は真歩に似て美しかった。真歩とそう変わらない顔立ちに悠真はドキッとした。
「来たか。真由理。」
「はい。」
「儂はこれから修行の旅に出る。この道場とお前達を儂に勝ったこの如月悠真に預ける事にした。儂が戻りこの男に勝つまで…絶対にこの男をこの地から逃がすな。そして真歩、お前はこの男の子を孕め。お前、この男に惚れているのだろう?」
「えっ!?な、何故…!」
真歩は顔を赤くし照れていた。
「あなた、私も良いのかしら?」
「勿論だ。儂は全てを賭け負けたのだ。分かるな?」
「…ええ。いつ旅立つのでしょう?」
「今だ。一刻も早く再戦したいからな。では…いつ戻るか分からんが去らばだ!」
厳は風の様に走って消えた。それを確認し、真歩の母親が悠真に声を掛けた。
「ごめんなさいね。」
「いえ。お気になさらず。元々は真歩さんの為だったので。」
「如月…。私は…自由になったのだな…。」
「そうだね。もう門下生を婿にとらなくても良いし。」
「あ、ああ。婿は如月…いや、悠真だったな。」
と、真歩は悠真の右腕に抱きついた。
「え?」
更に母親がそこに割り込む。
「あら?悠真様は私のですよ?厳が言ったじゃありませんか。」
「え?え?」
真由理が悠真の左腕に抱きつく。
「う…滅茶苦茶良い匂いがする…。や、やば。」
2人に左右から抱きつかれ、悠真は反応を示した。が、両手が塞がっている為に隠す事も出来ない。
「悠真様?」
「は、はい。」
「それは私と娘…どちらに反応したのかしら?」
「うっ!いや…その…。」
硬く隆起したモノを見て真歩は更に顔を赤くし股を擦り合わせていた。
「悠真の悠真が…!」
「ふふっ♪真歩?2人で悠真様のズボンを降ろして解放してあげましょう?」
「えっ!?あ、はいっ、母上!」
2人は阿吽の呼吸で悠真のズボンを降ろした。
「わわっ…!びよんって!」
「あらまぁっ♪随分立派なモノをお持ちで…♪」
「あ、あの…そろそろ僕帰ろっかな…。はうっ!?」
真由理は白く細い指を悠真のソレに這わせキュッと刺激する。
「御自宅には今日は帰らないとご連絡してあります♪幸い明日も学校は休みです。そして時間は、まだお昼前…。交わる時間はたっぷりありますわ♪悠真様、どうか私達母娘に子種を…♪これから2人でたっぷりと御奉仕させて頂きますわ…♪」
真歩も気を取り直し悠真のモノに手を伸ばした。
「子種…♪悠真…私達と子作りしよう!」
「え…えぇぇぇぇ…。マジ?」
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