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第03章 バハロス帝国編
08 ドワーフとエルフ
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そわそわしていたドワーフの棟梁は意を決して蓮太にこう言った。
「エルフと合コンオナシャスッッッッ!!」
「……は?」
これまでの威厳たっぷりだった雰囲気から一転、ドワーフの棟梁は床に頭を擦りつけ思いもしなかったセリフを口にした。
「ご、合コン? 何言ってんの!?」
「俺は一度で良いからエルフと酒を酌み交わしたかったんだっ! それが叶うならいくらでも武器は作るし、鉱石も卸すっ! もちろんそちらの言い値で構わんっ! だから楽しむぅぅぅぅぅっ! 俺に綺麗どころを紹介してくれぇぇぇぇぇぇっ!」
そう叫び、顔を上げた棟梁の両眼からは滝のような涙が流れ落ちていた。
「綺麗どころってなぁ……。ドワーフの女達だって綺麗じゃないか」
「綺麗? あんなチビでずんぐりむっくりな女のどこがだっ!?」
ドワーフの女達が耳にしたら袋だたきにでもなりそうなセリフを平然と口にする。
「まぁ……確かに詰まった感じではあったけど……悪くなかったぞ?」
「気に入ったならくれてやるわいっ。だから俺にもエルフをなんとかっ!」
蓮太は必死に懇願してくるドワーフに尋ねた。
「なぁエルフとドワーフって仲が悪いんじゃないの?」
「そんなわけなかろうっ! ただ一方的に俺らドワーフが嫌われているだけだっ!」
「嫌われてんじゃねぇか……」
「それでもだっ! 俺はどうしてもエルフを諦めきれんのだぁぁぁっ! なぁ、あんたが王様なんだろ? 頼むよぉぉぉっ!」
この何とも情けないドワーフの姿を見た蓮太は頭を抱え呆れていた。
「わかった。エルフと会わせるまでは付き合ってやる。そこから先はあんたら次第だ。それと、会わせたらヴェスチナ城にいるノルン辺境伯の所に行き契約書を交わしてくるんだ」
「もちろんだともっ! ひぃぃぃっやっほぉぉぉぉぉぉぉぉいっ!!」
棟梁は飛び跳ねながら喜びを表現していた。
「で? いつ何人でどこに行くんだ?」
「こちらも男を磨く準備が必要だ。今鉱山にいる奴らにも声を掛けたい。だから今から一ヶ月後、場所はエンドーサとの国境、海の見える小高い丘で!」
「……ロマンチストか?」
「無論っ! 昼はバーベキュー、夜は星を見ながら語り合うのだっ! そしてなんとか口説き落とし……むほっ」
「キモいぞ……」
果たしてエルフはこんな奴らを相手にするのだろうか。そして今棟梁が言った小高い丘とやらには泊まる家も何もない。
「まさか野外で行為に及ぶわけじゃ……」
「アホかっ! 俺らはドワーフだぞっ! 一週間もあれば城くらいは余裕で建てられるわっ!」
「城を建ててどうすんだ!? せめてバンガローとかにしろよ」
「ふむ……。一棟で一カップルか。こうしちゃおれんっ! 俺らは今から準備と作業に入るっ! 兄さんは今から一ヶ月後に待ち合わせ場所にエルフを連れてきてくれっ! 頼んだぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉいっ!」
そう言い残し、棟梁は部屋を飛び出していった。
「……まぁ……、良いか。口説き落とせる可能性は限りなくゼロに近いが、セッティングさえしてしまえば交渉成立だ。さっさと片付けて魔族対策──あ」
そして今思い出した。
「忘れてたわ。雑魚勇者を一人地下牢に放り込んだままじゃねぇか。少しは大人しくなったかな。ちょっと様子を見に行くか」
蓮太は行って欲しくなさそうにすがりつくドワーフ娘達からの誘惑をなんとか振り切り、ヴェスチナ城へと向かった。城に入ると早速ノルンが駆け寄ってきた。
「レンタ様! どうでしたか!?」
「ああ。今の所順調だ。一ヶ月後にドワーフの棟梁がここに来る事になった。期待しててくれ」
「お、おぉぉぉぉぉっ! さすがレンタ様ですなっ! まさかあのドワーフに首を縦に振らせてしまうとはっ!」
「まだ決まりじゃないけどな。それより……地下牢に放り込んだ勇者はどうしてる?」
「はい。勇者を名乗る者は地下牢の中で大人しくしておりますよ」
「わかった。ちょっと様子を見てくるわ」
蓮太はドワーフの件を軽く報告し、地下牢に向かった。
「よう、勇者」
「あ……レンタの兄貴っ!」
「あ? な、なんだって?」
「レンタの兄貴っす! 兄貴と剣を交えて自分がいかに愚かで矮小だったか身に染みましたっ! 兄貴は自分を殺そうと思えば簡単に殺せた。なのにちゃんと手加減までしてくれたんっす! もう尊敬しかありませんよっ!」
勇者の態度は百八十度真逆になっていた。生意気だった言動は影を潜め、今は舎弟のようになっていた。
「いやぁ、兄貴の強さには心底惚れました!」
「……はぁ。話はわかった。だがその前にだ、お前の持ってる聖なる武器とやらを全て見せろ」
「もちろんでさっ! 開けっ、【アイテムボックス(小)】!」
勇者はアイテムボックスを開き、その中からまだ適合者のいなかった聖なる武器を二つ取り出して床に並べた。
「あ、ロンギヌスはもう自分の魂と紐づいちゃってるんで渡せないです」
「それは別にいらん」
「そっすよね! なにせ兄貴にはあのグングニールがありますもんね!」
蓮太は若干ウザくなった勇者を軽くスルーし、床に並べられた聖なる武器を見る。一つはモーニングスター、そしてもう一つは巨大な万能包丁に見える。
「……なんだこれは」
「はいっ! ホーリングスターとド◯ペリ包丁っす!」
「ドン◯リ包丁だと!?」
ド◯ペリ包丁と言えば言わずもがな、刺した相手を必ず死に至らしめる最強の包丁だ。
「ま、まさかあの有名な包丁が本当にあったなんて」
「さすが兄貴っすね! 持ってみます?」
「良いのか?」
「はい。もしかすると適合しちゃうかも! なにせ自分をあれだけ圧倒したんっすからね!」
蓮太は勇者にお前は自分で思うほど強くはないとは言わなかった。
「で、では……」
蓮太はドン◯リ包丁を手に持ってみた。
《マスター資格を確認。千葉 蓮太を適合者と認め所有権を与えます》
「んなっ!?」
ドンペリ包丁を持つと頭の中に突然アナウンスが流れ、ドンペリ包丁はスッと消えた。
「なんだ今の声は……。んで包丁はどこに?」
「あ、あああ……兄貴っ! 今兄貴の頭の中で声がしませんでしたかっ!?」
「したが?」
「おぉぉぉぉぉぉっ! ゆ、勇者だ! 兄貴が勇者になったぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「な、なんだとっ!?」
蓮太はやらかしたと思い、がっくりと床に膝を付く。そして付いた左手の先にはホーリングスターが。
《マスター資格を確認。千葉 蓮太を適合者と認め所有権を与えます》
「んなっ!?」
今度はホーリングスターが左手の先から消えた。
「ま、まさかのダブル!? 二つも持てるなんて特級勇者クラスっすよ!? さ、さすが兄貴だ……。俺の兄貴は最強だぁぁぁっ!」
「ふざけんなっ! こんなもん要るかっ! 所有権なんぞ放棄だ放棄っ!!」
認められません
例の呪われた時のテーマが脳内で鳴り響いた。まさかの一方的契約に蓮太は頭を抱え込んでしまった。
「兄貴っ、ステータス見ましょう! 称号に勇者ってのありますよね!」
「ステータス?」
蓮太は微かな希望に賭け、ステータスを確認する。ズラリと並ぶ称号の中に、見たくもない称号がNEWの点滅と共に記されていた。
「し、真なる勇者(駆け出し)だと……?」
「真なる勇者っ! まさかっ!」
これには勇者も驚きを隠せない様子だった。
「何か知ってるのか?」
「も、もちろんっす。真なる勇者とは……あらゆる聖なる武器を使える最強の勇者の事なんっす!」
「あ、あらゆる聖なる武器を使える?」
「兄貴、ちょっと自分の右手を握ってみて下さいっす」
「あ、ああ」
蓮太はよせば良いのに差し出された勇者の右手を握ってしまった。
《マスター資格を確認。千葉 蓮太を適合者と認め所有権を与えます》
「お前ぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?」
「やったっす! 自分のロンギヌスが兄貴の中に入ったっす! これで自分はもう勇者お役御免っす!」
「ふざけんなよっ! 返してやるっ!」
「無駄っす。ロンギヌスは自ら適合者を選んだんっすよ? もうそれは兄貴の物っす! 兄貴、頑張って魔族と戦って下さいっす!」
「バ、バカな……っ!」
こうして蓮太は三つの聖なる武器に認められ、魔族と戦わなければならない宿命を背負ってしまうのだった。
「エルフと合コンオナシャスッッッッ!!」
「……は?」
これまでの威厳たっぷりだった雰囲気から一転、ドワーフの棟梁は床に頭を擦りつけ思いもしなかったセリフを口にした。
「ご、合コン? 何言ってんの!?」
「俺は一度で良いからエルフと酒を酌み交わしたかったんだっ! それが叶うならいくらでも武器は作るし、鉱石も卸すっ! もちろんそちらの言い値で構わんっ! だから楽しむぅぅぅぅぅっ! 俺に綺麗どころを紹介してくれぇぇぇぇぇぇっ!」
そう叫び、顔を上げた棟梁の両眼からは滝のような涙が流れ落ちていた。
「綺麗どころってなぁ……。ドワーフの女達だって綺麗じゃないか」
「綺麗? あんなチビでずんぐりむっくりな女のどこがだっ!?」
ドワーフの女達が耳にしたら袋だたきにでもなりそうなセリフを平然と口にする。
「まぁ……確かに詰まった感じではあったけど……悪くなかったぞ?」
「気に入ったならくれてやるわいっ。だから俺にもエルフをなんとかっ!」
蓮太は必死に懇願してくるドワーフに尋ねた。
「なぁエルフとドワーフって仲が悪いんじゃないの?」
「そんなわけなかろうっ! ただ一方的に俺らドワーフが嫌われているだけだっ!」
「嫌われてんじゃねぇか……」
「それでもだっ! 俺はどうしてもエルフを諦めきれんのだぁぁぁっ! なぁ、あんたが王様なんだろ? 頼むよぉぉぉっ!」
この何とも情けないドワーフの姿を見た蓮太は頭を抱え呆れていた。
「わかった。エルフと会わせるまでは付き合ってやる。そこから先はあんたら次第だ。それと、会わせたらヴェスチナ城にいるノルン辺境伯の所に行き契約書を交わしてくるんだ」
「もちろんだともっ! ひぃぃぃっやっほぉぉぉぉぉぉぉぉいっ!!」
棟梁は飛び跳ねながら喜びを表現していた。
「で? いつ何人でどこに行くんだ?」
「こちらも男を磨く準備が必要だ。今鉱山にいる奴らにも声を掛けたい。だから今から一ヶ月後、場所はエンドーサとの国境、海の見える小高い丘で!」
「……ロマンチストか?」
「無論っ! 昼はバーベキュー、夜は星を見ながら語り合うのだっ! そしてなんとか口説き落とし……むほっ」
「キモいぞ……」
果たしてエルフはこんな奴らを相手にするのだろうか。そして今棟梁が言った小高い丘とやらには泊まる家も何もない。
「まさか野外で行為に及ぶわけじゃ……」
「アホかっ! 俺らはドワーフだぞっ! 一週間もあれば城くらいは余裕で建てられるわっ!」
「城を建ててどうすんだ!? せめてバンガローとかにしろよ」
「ふむ……。一棟で一カップルか。こうしちゃおれんっ! 俺らは今から準備と作業に入るっ! 兄さんは今から一ヶ月後に待ち合わせ場所にエルフを連れてきてくれっ! 頼んだぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉいっ!」
そう言い残し、棟梁は部屋を飛び出していった。
「……まぁ……、良いか。口説き落とせる可能性は限りなくゼロに近いが、セッティングさえしてしまえば交渉成立だ。さっさと片付けて魔族対策──あ」
そして今思い出した。
「忘れてたわ。雑魚勇者を一人地下牢に放り込んだままじゃねぇか。少しは大人しくなったかな。ちょっと様子を見に行くか」
蓮太は行って欲しくなさそうにすがりつくドワーフ娘達からの誘惑をなんとか振り切り、ヴェスチナ城へと向かった。城に入ると早速ノルンが駆け寄ってきた。
「レンタ様! どうでしたか!?」
「ああ。今の所順調だ。一ヶ月後にドワーフの棟梁がここに来る事になった。期待しててくれ」
「お、おぉぉぉぉぉっ! さすがレンタ様ですなっ! まさかあのドワーフに首を縦に振らせてしまうとはっ!」
「まだ決まりじゃないけどな。それより……地下牢に放り込んだ勇者はどうしてる?」
「はい。勇者を名乗る者は地下牢の中で大人しくしておりますよ」
「わかった。ちょっと様子を見てくるわ」
蓮太はドワーフの件を軽く報告し、地下牢に向かった。
「よう、勇者」
「あ……レンタの兄貴っ!」
「あ? な、なんだって?」
「レンタの兄貴っす! 兄貴と剣を交えて自分がいかに愚かで矮小だったか身に染みましたっ! 兄貴は自分を殺そうと思えば簡単に殺せた。なのにちゃんと手加減までしてくれたんっす! もう尊敬しかありませんよっ!」
勇者の態度は百八十度真逆になっていた。生意気だった言動は影を潜め、今は舎弟のようになっていた。
「いやぁ、兄貴の強さには心底惚れました!」
「……はぁ。話はわかった。だがその前にだ、お前の持ってる聖なる武器とやらを全て見せろ」
「もちろんでさっ! 開けっ、【アイテムボックス(小)】!」
勇者はアイテムボックスを開き、その中からまだ適合者のいなかった聖なる武器を二つ取り出して床に並べた。
「あ、ロンギヌスはもう自分の魂と紐づいちゃってるんで渡せないです」
「それは別にいらん」
「そっすよね! なにせ兄貴にはあのグングニールがありますもんね!」
蓮太は若干ウザくなった勇者を軽くスルーし、床に並べられた聖なる武器を見る。一つはモーニングスター、そしてもう一つは巨大な万能包丁に見える。
「……なんだこれは」
「はいっ! ホーリングスターとド◯ペリ包丁っす!」
「ドン◯リ包丁だと!?」
ド◯ペリ包丁と言えば言わずもがな、刺した相手を必ず死に至らしめる最強の包丁だ。
「ま、まさかあの有名な包丁が本当にあったなんて」
「さすが兄貴っすね! 持ってみます?」
「良いのか?」
「はい。もしかすると適合しちゃうかも! なにせ自分をあれだけ圧倒したんっすからね!」
蓮太は勇者にお前は自分で思うほど強くはないとは言わなかった。
「で、では……」
蓮太はドン◯リ包丁を手に持ってみた。
《マスター資格を確認。千葉 蓮太を適合者と認め所有権を与えます》
「んなっ!?」
ドンペリ包丁を持つと頭の中に突然アナウンスが流れ、ドンペリ包丁はスッと消えた。
「なんだ今の声は……。んで包丁はどこに?」
「あ、あああ……兄貴っ! 今兄貴の頭の中で声がしませんでしたかっ!?」
「したが?」
「おぉぉぉぉぉぉっ! ゆ、勇者だ! 兄貴が勇者になったぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「な、なんだとっ!?」
蓮太はやらかしたと思い、がっくりと床に膝を付く。そして付いた左手の先にはホーリングスターが。
《マスター資格を確認。千葉 蓮太を適合者と認め所有権を与えます》
「んなっ!?」
今度はホーリングスターが左手の先から消えた。
「ま、まさかのダブル!? 二つも持てるなんて特級勇者クラスっすよ!? さ、さすが兄貴だ……。俺の兄貴は最強だぁぁぁっ!」
「ふざけんなっ! こんなもん要るかっ! 所有権なんぞ放棄だ放棄っ!!」
認められません
例の呪われた時のテーマが脳内で鳴り響いた。まさかの一方的契約に蓮太は頭を抱え込んでしまった。
「兄貴っ、ステータス見ましょう! 称号に勇者ってのありますよね!」
「ステータス?」
蓮太は微かな希望に賭け、ステータスを確認する。ズラリと並ぶ称号の中に、見たくもない称号がNEWの点滅と共に記されていた。
「し、真なる勇者(駆け出し)だと……?」
「真なる勇者っ! まさかっ!」
これには勇者も驚きを隠せない様子だった。
「何か知ってるのか?」
「も、もちろんっす。真なる勇者とは……あらゆる聖なる武器を使える最強の勇者の事なんっす!」
「あ、あらゆる聖なる武器を使える?」
「兄貴、ちょっと自分の右手を握ってみて下さいっす」
「あ、ああ」
蓮太はよせば良いのに差し出された勇者の右手を握ってしまった。
《マスター資格を確認。千葉 蓮太を適合者と認め所有権を与えます》
「お前ぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?」
「やったっす! 自分のロンギヌスが兄貴の中に入ったっす! これで自分はもう勇者お役御免っす!」
「ふざけんなよっ! 返してやるっ!」
「無駄っす。ロンギヌスは自ら適合者を選んだんっすよ? もうそれは兄貴の物っす! 兄貴、頑張って魔族と戦って下さいっす!」
「バ、バカな……っ!」
こうして蓮太は三つの聖なる武器に認められ、魔族と戦わなければならない宿命を背負ってしまうのだった。
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