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第05章 浮遊大陸編
05 水竜アクア
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蓮太は仲間になった水竜アクアのために肉を焼きながら色々と質問する。
「ところでアクア」
「むぐむぐ……なに?」
「ここには他の竜はいないのか?」
「いないわね~。他の竜は違う階層に食べ物を探しに行って戻ってこなくなったわ」
今の話からこの擬似ダンジョンには他の階層もあるらしい事と、他にも竜が存在している事が確認できた。
「それは各自自発的に?」
「そうね。エサがなければ死んじゃうもの。私は水を飲みながらなんとか眠ってやり過ごせてたけど」
「ふ~ん。つまり他の竜はこの階層では満足できなかったわけか」
「そうね。まず最初に火竜がこんな食い物もないところにいられるかぁぁぁぁっ、て言って違う階層に行ったわ。それに地竜、風竜、光竜、闇竜って続いて行ったの」
「それで全員か? ほい、焼けたぞ」
「そうね。ひょいぱくっ」
腹が満たされているせいか水竜の口からポンポン新しい情報が飛び出してくる。
この擬似ダンジョンにいる竜は全部で六体、全て属性竜のようだ。だが魔法と違い、神聖と特殊に属する竜はいないらしい。
「その中で一番強いのは誰だ?」
「一番? そりゃあ私に決まってるじゃない」
「冗談はいらないんだよ」
「失礼ね!? でもそうね……。私は火竜に強いけど地竜には弱い。地竜は私に強いけど風竜には弱い。で、風竜は火竜に弱いって感じで竜にも色々あるのよ」
「んじゃ光竜と闇竜は?」
「その二人は今話に出た竜よりちょっと強いけどお互いに弱いわね」
「なるほどねぇ」
どうやら属性の相性がそのまま戦いにも反映されるようだ。もしかするとこれが竜同士で争わない理由なのかもしれない。だがこれは徒党を組まない場合に限られる。例えば火竜が地竜と組む事で水竜は負けてしまうだろう。
「竜同士が組む事はあるのか?」
「ないわね。竜ってプライド高いし」
「なるほどなぁ。常に一対一か」
「ふぃ~……食べた食べた」
水竜はスキルで巨大化されたファングボアの肉を一頭丸ごと平らげようやく満足したようだ。
「んじゃ行くか」
「は? どこによ?
「決まってんだろ、他の竜を探しにだよ」
「はぁっ!? 嫌よっ! 私が負けたのバレるじゃないっ!」
「別に構わないだろ。どうせみんな負けるんだし」
「……あんたのその自信はいったいどこからくるのかしら」
「俺は楽な暮らしを送るための努力は惜しまないタイプなんだよ」
「矛盾だらけね……」
そうして蓮太は嫌がる水竜を引きずり、他の竜達が消えたという方角へと向かった。
水竜と接触した地点から歩く事二日。
「なんっでこんな広いっ! ってか元の場所に戻ってきてんじゃん!」
「これ二日前に食べた巨大猪ね」
どうやらこの空間はループするらしい。しかもこの二日歩いたが、どこにも次の階層へと勧めそうな場所はなかった。
「本当にあっちに飛んでったんだよな?」
「そう言えば何が楽しいのかみんなグルグル空を飛び回ってたわね」
「ループしてんだよ! 最初に言えよな!?」
すっかり二日無駄にした。さらに水竜がこれまたよく食べるものだから、食糧もかなり目減りしていた。
「くそっ、マッピングしておけば良かった。今度はあっち行くぞ」
「また歩くの? 飛べば良いのに」
「は? お前その姿でも飛べんの?」
「当たり前じゃない。ほら」
「うぉ……」
水竜は背中から青い羽を生やし空へと浮かび上がった。
「……何も言うまい。はぁぁ……」
飛べるなら最初から言えとキレたかったが、それは無駄な労力だと考え、蓮太は黙って空に浮かび上がった。
「んじゃ行くか。ちゃんとついてこいよ」
「ふふんっ、私に勝てるかしら~?」
「ただ飛ぶんじゃねぇからな!? 次の階層に進めそうな場所を探すんだからな!?」
「わかってるわよ~」
多分水竜はわかっていない。蓮太は水竜の挑発を受け流し、今度は九十度別の方角へと進んだ。
「……また戻ってきたわね」
「なんなんだよここっ! 草原しかねぇじゃん!」
「あと私の家の湖ね」
「野外じゃねぇか」
そして次に四十五度の方角に進み、ようやくそれらしき場所を見つけた。そこは洞窟のようになっており、なぜか入り口は土砂で塞がれていた。
「ただの岩山?」
「いや、ほら見ろこれ。お仲間からの温かいメッセージだ」
「はぁ?」
岩山の天辺に立て札があり、そこにはこう書かれていた。
──水竜へ。お前はバカだから後を追ってくるなよ。この何もない階層でそのまま死んでくれ。火竜──
「ふざけんじゃないわよっ! おらぁっ!」
水竜は怒りに任せ足技で立て札を叩き折り、踏みつけながら粉砕していった。
「許さないわっ! レンタ! 早く穴掘りなさいよっ! 火竜のバカは私がぶっ倒す!」
「お前……仲間にまでバカにされてんのな……。可哀想に」
「うっさいわっ!」
蓮太は水竜を捨て先に進んでいった竜達の気持ちが痛いほどよくわかっていた。
「んじゃ離れてろよ。魔法で吹っ飛ばすから」
「ちょっと巻き込まないでよね!?」
蓮太は一応水竜が退避した事を確認した後、盛り上がった岩山に爆裂魔法を数発叩き込んだ。すると岩山は爆発音とともに派手に吹き飛び、隠れていた次の階層へと進めそうな入り口が現れた。
「下に続く道が出たな」
「よ~し、早くぶっ飛ばしにいきましょ!」
水竜は戦う気満々のようだ。それはそうだろう。唯一勝てそうな相手が挑発してきたのだ。ここはプライドの高い竜として負けられないところだ。
「まぁ……戦いたいならやってみれば? ただし殺すなよ?」
「それは相手次第ね。舐めた事言ったら百回は殺すわ」
「はいはい、じゃあ進むぞ~」
二人は開かれた暗闇の奥へと進み、激しく後悔した。
「あっつ! あっちぃよ! お前の水バリアお湯になってんじゃねぇか!」
「うるさいわねっ、私だって暑いの! なんなのここ!?」
暗闇を抜けた瞬間から熱波が襲い掛かってきた。見るといたるところにマグマがわいていた。
「お前さ、これワンチャン火竜に負けるんじゃね?」
「はぁ? 負けるわけないじゃない」
「そりゃ通常のフィールドで戦った場合だろ? ここは向こうのフィールドだ。現にお前今ヨレヨレじゃん」
「うぐ……だって暑いじゃない」
確かに属性だけで言えば相性は良いだろう。だが環境が味方をすれば結果はわからなくなる。もし火竜が自在にそこら中のマグマを操れ、環境を味方につけられるとしたら水竜に勝ち目はないだろう。
「……ちょっと、なんであんたそんな平気そうにしてるわけ?」
「俺のバリアはお前のと違うからな。つーかそれもう熱湯じゃん。歩きながら風呂でも入ってんの?」
「解除したら干からびちゃうのよ! ちょっとそのバリア私にもかけなさいよ」
「無理だな。これスキルだし。自分で何とかしろよ。強いんだろ?」
「むきぃぃぃぃっ! 出てこい火竜っ!!」
何もない空間に向かい叫ぶ水竜。すると突如マグマが盛り上がり、竜が姿を見せた。
《相変わらずうるっせぇな。来んなっつったろうがよ。もしかして看板に書いてた字すら読めなかったのか? お前のその甲高いバカみたいな声が嫌いなんだよ俺ぁよ。何しにきやがった》
この意見には百パーセント同意しかない。蓮太は気が合うなと言いかけたが言葉を呑み黙っていた。
「決まってんでしょ! あんたをぶっ飛ばしにきたのよっ! 私の事を舐めくさってからにっ! 水ぶっかけて頭冷やしてあげようか?」
《なら俺はお前をマグマに落として骨まで溶かしてやんよっ!》
「なによっ!」
《あぁん!?》
いきなり喧嘩腰になる二人だった。
「ところでアクア」
「むぐむぐ……なに?」
「ここには他の竜はいないのか?」
「いないわね~。他の竜は違う階層に食べ物を探しに行って戻ってこなくなったわ」
今の話からこの擬似ダンジョンには他の階層もあるらしい事と、他にも竜が存在している事が確認できた。
「それは各自自発的に?」
「そうね。エサがなければ死んじゃうもの。私は水を飲みながらなんとか眠ってやり過ごせてたけど」
「ふ~ん。つまり他の竜はこの階層では満足できなかったわけか」
「そうね。まず最初に火竜がこんな食い物もないところにいられるかぁぁぁぁっ、て言って違う階層に行ったわ。それに地竜、風竜、光竜、闇竜って続いて行ったの」
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「そうね。ひょいぱくっ」
腹が満たされているせいか水竜の口からポンポン新しい情報が飛び出してくる。
この擬似ダンジョンにいる竜は全部で六体、全て属性竜のようだ。だが魔法と違い、神聖と特殊に属する竜はいないらしい。
「その中で一番強いのは誰だ?」
「一番? そりゃあ私に決まってるじゃない」
「冗談はいらないんだよ」
「失礼ね!? でもそうね……。私は火竜に強いけど地竜には弱い。地竜は私に強いけど風竜には弱い。で、風竜は火竜に弱いって感じで竜にも色々あるのよ」
「んじゃ光竜と闇竜は?」
「その二人は今話に出た竜よりちょっと強いけどお互いに弱いわね」
「なるほどねぇ」
どうやら属性の相性がそのまま戦いにも反映されるようだ。もしかするとこれが竜同士で争わない理由なのかもしれない。だがこれは徒党を組まない場合に限られる。例えば火竜が地竜と組む事で水竜は負けてしまうだろう。
「竜同士が組む事はあるのか?」
「ないわね。竜ってプライド高いし」
「なるほどなぁ。常に一対一か」
「ふぃ~……食べた食べた」
水竜はスキルで巨大化されたファングボアの肉を一頭丸ごと平らげようやく満足したようだ。
「んじゃ行くか」
「は? どこによ?
「決まってんだろ、他の竜を探しにだよ」
「はぁっ!? 嫌よっ! 私が負けたのバレるじゃないっ!」
「別に構わないだろ。どうせみんな負けるんだし」
「……あんたのその自信はいったいどこからくるのかしら」
「俺は楽な暮らしを送るための努力は惜しまないタイプなんだよ」
「矛盾だらけね……」
そうして蓮太は嫌がる水竜を引きずり、他の竜達が消えたという方角へと向かった。
水竜と接触した地点から歩く事二日。
「なんっでこんな広いっ! ってか元の場所に戻ってきてんじゃん!」
「これ二日前に食べた巨大猪ね」
どうやらこの空間はループするらしい。しかもこの二日歩いたが、どこにも次の階層へと勧めそうな場所はなかった。
「本当にあっちに飛んでったんだよな?」
「そう言えば何が楽しいのかみんなグルグル空を飛び回ってたわね」
「ループしてんだよ! 最初に言えよな!?」
すっかり二日無駄にした。さらに水竜がこれまたよく食べるものだから、食糧もかなり目減りしていた。
「くそっ、マッピングしておけば良かった。今度はあっち行くぞ」
「また歩くの? 飛べば良いのに」
「は? お前その姿でも飛べんの?」
「当たり前じゃない。ほら」
「うぉ……」
水竜は背中から青い羽を生やし空へと浮かび上がった。
「……何も言うまい。はぁぁ……」
飛べるなら最初から言えとキレたかったが、それは無駄な労力だと考え、蓮太は黙って空に浮かび上がった。
「んじゃ行くか。ちゃんとついてこいよ」
「ふふんっ、私に勝てるかしら~?」
「ただ飛ぶんじゃねぇからな!? 次の階層に進めそうな場所を探すんだからな!?」
「わかってるわよ~」
多分水竜はわかっていない。蓮太は水竜の挑発を受け流し、今度は九十度別の方角へと進んだ。
「……また戻ってきたわね」
「なんなんだよここっ! 草原しかねぇじゃん!」
「あと私の家の湖ね」
「野外じゃねぇか」
そして次に四十五度の方角に進み、ようやくそれらしき場所を見つけた。そこは洞窟のようになっており、なぜか入り口は土砂で塞がれていた。
「ただの岩山?」
「いや、ほら見ろこれ。お仲間からの温かいメッセージだ」
「はぁ?」
岩山の天辺に立て札があり、そこにはこう書かれていた。
──水竜へ。お前はバカだから後を追ってくるなよ。この何もない階層でそのまま死んでくれ。火竜──
「ふざけんじゃないわよっ! おらぁっ!」
水竜は怒りに任せ足技で立て札を叩き折り、踏みつけながら粉砕していった。
「許さないわっ! レンタ! 早く穴掘りなさいよっ! 火竜のバカは私がぶっ倒す!」
「お前……仲間にまでバカにされてんのな……。可哀想に」
「うっさいわっ!」
蓮太は水竜を捨て先に進んでいった竜達の気持ちが痛いほどよくわかっていた。
「んじゃ離れてろよ。魔法で吹っ飛ばすから」
「ちょっと巻き込まないでよね!?」
蓮太は一応水竜が退避した事を確認した後、盛り上がった岩山に爆裂魔法を数発叩き込んだ。すると岩山は爆発音とともに派手に吹き飛び、隠れていた次の階層へと進めそうな入り口が現れた。
「下に続く道が出たな」
「よ~し、早くぶっ飛ばしにいきましょ!」
水竜は戦う気満々のようだ。それはそうだろう。唯一勝てそうな相手が挑発してきたのだ。ここはプライドの高い竜として負けられないところだ。
「まぁ……戦いたいならやってみれば? ただし殺すなよ?」
「それは相手次第ね。舐めた事言ったら百回は殺すわ」
「はいはい、じゃあ進むぞ~」
二人は開かれた暗闇の奥へと進み、激しく後悔した。
「あっつ! あっちぃよ! お前の水バリアお湯になってんじゃねぇか!」
「うるさいわねっ、私だって暑いの! なんなのここ!?」
暗闇を抜けた瞬間から熱波が襲い掛かってきた。見るといたるところにマグマがわいていた。
「お前さ、これワンチャン火竜に負けるんじゃね?」
「はぁ? 負けるわけないじゃない」
「そりゃ通常のフィールドで戦った場合だろ? ここは向こうのフィールドだ。現にお前今ヨレヨレじゃん」
「うぐ……だって暑いじゃない」
確かに属性だけで言えば相性は良いだろう。だが環境が味方をすれば結果はわからなくなる。もし火竜が自在にそこら中のマグマを操れ、環境を味方につけられるとしたら水竜に勝ち目はないだろう。
「……ちょっと、なんであんたそんな平気そうにしてるわけ?」
「俺のバリアはお前のと違うからな。つーかそれもう熱湯じゃん。歩きながら風呂でも入ってんの?」
「解除したら干からびちゃうのよ! ちょっとそのバリア私にもかけなさいよ」
「無理だな。これスキルだし。自分で何とかしろよ。強いんだろ?」
「むきぃぃぃぃっ! 出てこい火竜っ!!」
何もない空間に向かい叫ぶ水竜。すると突如マグマが盛り上がり、竜が姿を見せた。
《相変わらずうるっせぇな。来んなっつったろうがよ。もしかして看板に書いてた字すら読めなかったのか? お前のその甲高いバカみたいな声が嫌いなんだよ俺ぁよ。何しにきやがった》
この意見には百パーセント同意しかない。蓮太は気が合うなと言いかけたが言葉を呑み黙っていた。
「決まってんでしょ! あんたをぶっ飛ばしにきたのよっ! 私の事を舐めくさってからにっ! 水ぶっかけて頭冷やしてあげようか?」
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