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第40話 ラストバトル
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魔神グレマンティスの見守るなか、娘ウルティマとリクトの戦いが始まろうとしていた。
『では始めよう。負けた方は相手に従う。これを破った場合、誰だろうと我が裁く。これは神聖な戦いである。良いか?』
ウルティマが自信たっぷりにウォーミングアップをしつつこう言った。
『私が負けるわけないし。さっさと始めてよ、パパ』
対しリクトはウォーミングアップもせず欠伸をしつつだらけている。
「ふわぁ……あ。遊んでやるよ、かかってきな」
『っ! 殺すっ!!』
開始前から戦いは始まっているのだ。魔神の娘ということで今まで誰もが崇拝してきたのだろう。ウルティマは初めて舐められた態度を受け苛立ちを隠せない。
『……始めっ!!』
『しぃねぇぇぇぇぇぇっ!!』
開始直後、ウルティマは魔力を爆発させ真っ直ぐ突っ込んでくる。狙いはリクトの腹。凄まじいまでの速度と魔力が集まったウルティマの拳がリクトの腹に突き刺さった。
「……で?」
『っ! かったぁぁぁぁぁいっ! 何よソレっ!』
ウルティマの拳はリクトの腹に傷一つ入れられず弾けた。そして逆にウルティマが自らの拳を痛めていた。
「そんな柔い攻撃が入るかよ、ストレートってなぁこうやって打つんだよっ! オッラァァァァァァッ!!」
『いぎぃぃぃっ! がはっ……あぅっ……!』
リクトの腰の入った左ストレートがウルティマの腹部にズドンッと突き刺さった。リクトのストレートを食らったウルティマは遥か後方へと飛び地面を跳ねる。
「お、少しはやるじゃん。自分から後ろに飛んだか」
『ゲホッ……ぐぅぅぅぅぅっ……!』
それでも痛いものは痛い。ウルティマは腹を押さえたまま地面にうずくまっていた。リクトは悠々とウルティマに近づき、首を掴み片手で持ち上げる。
『あぐぅっ! は、離せっ! 触るなヘンタイ!』
「口のきき方がなっちゃいねぇな、オラッ!!」
『あぐっ! がはっ……いぎぃぃぃっ……!』
リクトの右フックがウルティマの脇腹に突き刺さる。
「おら、反撃してみろよ。しないならもう一発だ。そらよっ!」
『がぁっ……! いたっ……ふぐぅぅぅぅぅっ!』
「そらっ、早くしねぇとあばら骨全部折っちまうぞ?」
『あぐっ! いぎぃっ! げほっ……!』
リクトは一本一本ウルティマのあばら骨を折っていく。ウルティマはもはや反撃も出来ず、顔を涙と鼻水で濡らし、股を濡らしていた。
「お漏らしか? 汚ねぇなぁ?」
『うぐっ……怖いよぉっ……パパァッ……!』
「おいおい、パパだ? まさか親に頼ろうっての? 最初の威勢はどこに消えた。あぁん?」
『いやぁぁぁっ! 死にたくないよぉぉぉぉっ!』
もはや勝敗は決していた。リクトの力を測るつもりだったグレマンティスであったが、あまりに娘が弱すぎてその目論見は無駄に終わった。
『リクトよ、もう良いではないか。その辺で……』
「あぁ? 勝負に口出ししてんじゃねぇぞ、こら。これは俺とウルティマの勝負だ。黙って見てろ」
『う……む……』
リクトはウルティマの衣服を吹き飛ばして消した。
『ひっ!? い、いやぁぁ……っ』
「選べ。このまま死ぬか、回復して俺のモンになるか。さあ、どっちだ?」
リクトは隆起したモノを取り出しウルティマの股に押し付ける。
『な、なるっ! あなたのモノになるからぁっ! 痛いの……っ!』
「なら勝負は俺の勝ちでいいな?」
『……はい。私の負けですっ……!』
リクトはグレマンティスを見て言った。
「だそうだ。こいつは貰うぜ、グレマンティス」
『うむ。勝ったのはお前だ。好きにしてくれ。では我は神界に戻る。次は主らの子でも見せてくれ。ではな』
そう言い、グレマンティスは地上から姿を消した。
それからリクトはウルティマの傷を完璧に治療し、そのまま股を貫き、幾度となく小さなウルティマの胎内に欲望を放ち続けた。
『リクトお兄ちゃんっ……! もっと……もっと可愛がってぇ~!』
「ああ、そうやって素直にしてたらこの先もずっと可愛がってやるよ、ウルティマ」
『う、うんっ! これから宜しくねっ、リクトお兄ちゃん!』
戦いに負けたウルティマは素直になり、リクトに甘えてくるようになった。リクトは平原で数日間ウルティマと繋がり続ける。
「そう言えばウルティマってもう孕めんの?」
『まだだよ? 後数年はこないかな?』
「って事はグレマンティスは数年は地上に来ないって事か。竜界ってのはそんな危ない場所なんだなぁ……」
ウルティマが繋がったまま抱きついてくる。
『多分パパでも無理だよ、世界竜はこの世界そのもの……。誰も勝てないの』
「……じゃあ何でグレマンティスは世界竜に……」
『パパは誰よりも強くなりたかったんだよ。多分それだけ』
「ふぅん……。難儀な生き方だなぁ……。戦いよりこっちの方が数万倍は楽しいのにな?」
『うんっ! リクトお兄ちゃんとこうするの大好きになっちゃった! リクトお兄ちゃん……リクトお兄ちゃんはどう?』
リクトはウルティマに口唇を重ねてこう言った。
「最高に決まってんだろ。さあ、このまま俺達の暮らす家に帰ろうか。これから減った魔族を増やさないと。忙しくなるな」
『むぅ……、堂々と浮気宣言……。ちゃんと私にも毎日してね?』
「ああ、任せろよ」
こうして最後の戦いは終わり、地上は平和を取り戻した。暮らす民が激減したせいか地上はその姿を原始の世界へと変えていく。今地上にある町はブレード大陸にあるここしかない。
リクトは減った民を増やすため、新たな戦いへと赴くのであった。
『では始めよう。負けた方は相手に従う。これを破った場合、誰だろうと我が裁く。これは神聖な戦いである。良いか?』
ウルティマが自信たっぷりにウォーミングアップをしつつこう言った。
『私が負けるわけないし。さっさと始めてよ、パパ』
対しリクトはウォーミングアップもせず欠伸をしつつだらけている。
「ふわぁ……あ。遊んでやるよ、かかってきな」
『っ! 殺すっ!!』
開始前から戦いは始まっているのだ。魔神の娘ということで今まで誰もが崇拝してきたのだろう。ウルティマは初めて舐められた態度を受け苛立ちを隠せない。
『……始めっ!!』
『しぃねぇぇぇぇぇぇっ!!』
開始直後、ウルティマは魔力を爆発させ真っ直ぐ突っ込んでくる。狙いはリクトの腹。凄まじいまでの速度と魔力が集まったウルティマの拳がリクトの腹に突き刺さった。
「……で?」
『っ! かったぁぁぁぁぁいっ! 何よソレっ!』
ウルティマの拳はリクトの腹に傷一つ入れられず弾けた。そして逆にウルティマが自らの拳を痛めていた。
「そんな柔い攻撃が入るかよ、ストレートってなぁこうやって打つんだよっ! オッラァァァァァァッ!!」
『いぎぃぃぃっ! がはっ……あぅっ……!』
リクトの腰の入った左ストレートがウルティマの腹部にズドンッと突き刺さった。リクトのストレートを食らったウルティマは遥か後方へと飛び地面を跳ねる。
「お、少しはやるじゃん。自分から後ろに飛んだか」
『ゲホッ……ぐぅぅぅぅぅっ……!』
それでも痛いものは痛い。ウルティマは腹を押さえたまま地面にうずくまっていた。リクトは悠々とウルティマに近づき、首を掴み片手で持ち上げる。
『あぐぅっ! は、離せっ! 触るなヘンタイ!』
「口のきき方がなっちゃいねぇな、オラッ!!」
『あぐっ! がはっ……いぎぃぃぃっ……!』
リクトの右フックがウルティマの脇腹に突き刺さる。
「おら、反撃してみろよ。しないならもう一発だ。そらよっ!」
『がぁっ……! いたっ……ふぐぅぅぅぅぅっ!』
「そらっ、早くしねぇとあばら骨全部折っちまうぞ?」
『あぐっ! いぎぃっ! げほっ……!』
リクトは一本一本ウルティマのあばら骨を折っていく。ウルティマはもはや反撃も出来ず、顔を涙と鼻水で濡らし、股を濡らしていた。
「お漏らしか? 汚ねぇなぁ?」
『うぐっ……怖いよぉっ……パパァッ……!』
「おいおい、パパだ? まさか親に頼ろうっての? 最初の威勢はどこに消えた。あぁん?」
『いやぁぁぁっ! 死にたくないよぉぉぉぉっ!』
もはや勝敗は決していた。リクトの力を測るつもりだったグレマンティスであったが、あまりに娘が弱すぎてその目論見は無駄に終わった。
『リクトよ、もう良いではないか。その辺で……』
「あぁ? 勝負に口出ししてんじゃねぇぞ、こら。これは俺とウルティマの勝負だ。黙って見てろ」
『う……む……』
リクトはウルティマの衣服を吹き飛ばして消した。
『ひっ!? い、いやぁぁ……っ』
「選べ。このまま死ぬか、回復して俺のモンになるか。さあ、どっちだ?」
リクトは隆起したモノを取り出しウルティマの股に押し付ける。
『な、なるっ! あなたのモノになるからぁっ! 痛いの……っ!』
「なら勝負は俺の勝ちでいいな?」
『……はい。私の負けですっ……!』
リクトはグレマンティスを見て言った。
「だそうだ。こいつは貰うぜ、グレマンティス」
『うむ。勝ったのはお前だ。好きにしてくれ。では我は神界に戻る。次は主らの子でも見せてくれ。ではな』
そう言い、グレマンティスは地上から姿を消した。
それからリクトはウルティマの傷を完璧に治療し、そのまま股を貫き、幾度となく小さなウルティマの胎内に欲望を放ち続けた。
『リクトお兄ちゃんっ……! もっと……もっと可愛がってぇ~!』
「ああ、そうやって素直にしてたらこの先もずっと可愛がってやるよ、ウルティマ」
『う、うんっ! これから宜しくねっ、リクトお兄ちゃん!』
戦いに負けたウルティマは素直になり、リクトに甘えてくるようになった。リクトは平原で数日間ウルティマと繋がり続ける。
「そう言えばウルティマってもう孕めんの?」
『まだだよ? 後数年はこないかな?』
「って事はグレマンティスは数年は地上に来ないって事か。竜界ってのはそんな危ない場所なんだなぁ……」
ウルティマが繋がったまま抱きついてくる。
『多分パパでも無理だよ、世界竜はこの世界そのもの……。誰も勝てないの』
「……じゃあ何でグレマンティスは世界竜に……」
『パパは誰よりも強くなりたかったんだよ。多分それだけ』
「ふぅん……。難儀な生き方だなぁ……。戦いよりこっちの方が数万倍は楽しいのにな?」
『うんっ! リクトお兄ちゃんとこうするの大好きになっちゃった! リクトお兄ちゃん……リクトお兄ちゃんはどう?』
リクトはウルティマに口唇を重ねてこう言った。
「最高に決まってんだろ。さあ、このまま俺達の暮らす家に帰ろうか。これから減った魔族を増やさないと。忙しくなるな」
『むぅ……、堂々と浮気宣言……。ちゃんと私にも毎日してね?』
「ああ、任せろよ」
こうして最後の戦いは終わり、地上は平和を取り戻した。暮らす民が激減したせいか地上はその姿を原始の世界へと変えていく。今地上にある町はブレード大陸にあるここしかない。
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