【R18】夜夢の夜の短編集

夜夢

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その九十 妖怪女

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 とある深夜。いつものようにバイトから帰る道を歩いていると正面から女性が一人歩いてきた。しかし俺はその女性の様子に違和感を覚えた。女性は真夏にも関わらず冬用のコートを羽織り、足元は素足。

 俺は絡まれないように下を向きながら女性とすれ違おうとした。だが女性は何故か俺の前で止まった。

「ねぇ……」
「え? なっ!?」

 女性は俺に声を掛け、顔を上げた瞬間コートをバッと開いた。

「ち、痴女!?」
「ねぇ、私……綺麗?」
「は?」

 辺りを見回すが誰もいない。しかも虫の声すら聞こえなくなっている。何かがおかしい。

「ねぇ、私綺麗? どう思う?」

 そこで俺は都市伝説を思い出した。それは妖怪口裂け女。どう答えても死ぬ話だ。俺は答えに困りながら女の顔を見る。だが女の口は裂けてなく、なぜか発情しているようにも見えた。そして視線を下げていくと、豊かな膨らみにピンク色の果実、さらに下にいくとツルツルな割れ目から蜜が垂れている。

「ねぇ……私綺麗なの? どう?」
「ち、ちょっと見ただけじゃわからな……う……」

 そこで俺の意識は途絶えた。

 それからしばらくし、下半身に違和感を感じ目を覚ますと、俺は俺の家で先ほどの痴女に犯されていた。

「な、なにしてんだっ!?」
「んっんっんっ! 私綺麗でしょっ! あなたもう二回も私のお腹の奥で射精したのよぉぉぉぉっ!」
「は、はぁっ!? うっ、くぅぅぅぅぅぅっ!」
「あはぁぁぁぁぁっ! 三回目きたわぁぁぁぁぁぁっ! す、凄い量と勢いぃぃぃぃっ!」

 始まってしまった射精はどうにも止まらない。俺は吸い付かれている子宮口に吸われるがまま、全てを女の膣内に撒き散らした。

「あ……はぁ……っ。わ、私ぃっ、綺麗よ……ね?」
「ま、まだわからない……かな」
「……そう。ならわかるまで続けるわ」
「ま、まじで?」

 俺は答えを先延ばしにする方法で死を回避しようとした。

 すると彼女はその日から俺の家に居座り、バイトに行く俺を見送り、帰ってきたら出迎えてくれる。

 そして二人で風呂に入り身体を重ねる。

「あっあっあっ! 私が綺麗だから抱いてくれてるのよねっ!」
「いや? 君のここが欲しそうにしてたから挿入れたたけだよ。今日もこのまま射精すけど良いよね?」
「うぅぅ……、どうしたら答えてくれるのぉぉぉ……っ!」

 彼女は風呂には入るが食事を摂らない。こうして俺は無料のオナホを手に入れた。実の所彼女はめちゃくちゃ可愛い。スタイルは抜群だし穴もほぼ未使用なほど狭い。突けば反応するし、膣内に射精しても文句一つ言わない。

「じゃあベッドに行こうか。今夜も綺麗かどうかじっくり確かめさせてよ」
「は、はい……っ」

 そして昨日に引き続き今日も生挿入し、ガンガン突き上げる。

「ほら、舌出して」
「んっふっ……んぅぅっ! れるっ……れろれろ……」

 俺はいつしか彼女にすっかり溺れてしまっていた。

「あのぉ……これだけやってもまだわからないんですか?」
「わからないよ。だって俺昨日まで童貞だったし。女の人の事なんにも知らないんだよね」
「ど、童貞さんだったんですか!? あ、あのっ! わ、私も実はあなたが初めてで……」
「え? だって膜なかったよね?」
「ま、膜はその……自分で……。男性器を受け入れたのも膣内射精されたのも……キ、キスも何もかもが……あっ! な、膣内でふ、膨らんできてますっ!」

 痴女かと思いきやまさかの処女だった。それを聞いた俺のモノは一気に硬さを取り戻し、再び彼女の子宮口へと届いた。

「あぁぁ……、膣内でおっきくなったから……、どうやっておっきくなったか全部わかっちゃいましたぁ……っ」
「明日はバイト休みだから今日は朝までしようっ! もう君の正体がなんでも良いっ! この穴は手離さないからなっ!」
「あっやっ! 膣内に精液塗りつけられてますぅぅぅぅぅぅぅっ!!」

 俺は彼女とのセックスに夢中になり、時間も忘れて腰を振りまくった。そしていつしか彼女も自分から腰を振り、舌を絡めてくるようになった。

 それから朝方までやりまくり、俺達は抱き合ったまま眠った。そして昼に起き、またセックスを始める。

「あっあっあっ! 射精して下さいぃぃぃっ! 膣内射精大好きなのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
「今日もいっぱいしような~」
「はいぃぃぃぃぃぃぃぃっ!」

 彼女が来てからセックスしかしてない。と言うのも、彼女に触れると金玉が空っぽのはずなのに超高速で金玉がパンパンに膨らむのだ。

 俺はあまりに気になり、彼女に尋ねた。

「なぁ、あんた何者?」
「はぁ……あ……っ。わ、私は……つ、付喪神です……っ」
「付喪神……え、妖怪じゃないの?」
「は、はい……っ。んっ……あぁぁ……、また膣内で硬くなってきたぁ……っ」
「……じゃあ綺麗かどうか尋ねてきたのは?」
「それは……人間は綺麗な異性が好きだと思ってて……。私っ、せっかく動けるようになりましたし、一人は嫌だったので誰かに拾われたいなと思い……」

 それでコートの下が全裸の痴女が完成したわけか。

「あの……っ、これだけ私を抱いてくれたのですから私の事捨てませんよね? 私の事……ずっと大切にしてくれますよね?」
「う、う~ん……」

 俺は悩んだ。もし今彼女を選んだら一生付きまとわれるだろうし、人間の彼女もできない。だが、今も吸い付いてくる彼女の身体に俺の意思は抗えなかった。

「わかった。良いよ、大切にするし捨てない」
「あぁぁ……ありがとうございますっ! あなたが私のご主人様ですっ! これからも好きな時に抱いて下さいませっ」
「あ、ああ。ちなみに俺おもいっきり膣内に射精しまくってるけど……」
「大丈夫です! 私は妊娠しませんので……。ご主人様の好きな場所に射精して下さいませっ」

 食事代もかからず妊娠の心配もないとくればもうやりまくるしかないだろう。俺はバイトに行くギリギリまで彼女を抱いた。

 そしてバイトに向かう。

「あぁ、行かないでぇっ」
「いやいや、人間は働かなきゃ生活できないから!?」
「お金なら私が用意しますからっ!」
「……へ?」

 その翌日、俺の部屋にあり得ないくらいの大金が散らばっていた。

「ど、どどどどどうしたのこれ……」
「ヤクザ屋さんから奪ってきました! 私、霊感がない人には見えないし触れられないので」
「ま、マジか……」
「これで毎日一緒にいられますよね! さあセックスしましょう!」
「……バイト辞めてくるから待っててよ」
「あ、はいっ!」

 そして俺はバイト先に行き、辞める事を告げた。

「い、いきなり辞めるだなんて。今あなたに抜けられたら困るのよぉ~」
「すんませんっ!」
「とりあえず代わりが見つかるまでなんとかならない? ね?」
「そう言われましても……」
「そこをなんとかっ! あ、そうだ! 君彼女いないでしょ? 家の娘貸してあげるから!」
「……は?」

 オーナーの娘は同じバイト先で働くJK1だ。

「な、なななななに言ってるんですか! 貸すだなんて……」
「確かにちょっとポッチャリであまり可愛いとは言えないかもしれないけど……処女よ?」
「それ、お母さんが言っちゃいけないセリフっすよ」
「むぅ……。そ、それなら私とか?」
「……は!?」

 そう言われた瞬間俺の股間が瞬く間に反応を示した。

「……娘には反応しなかったのに……私に反応した? あらあら~? もしかして私が良いの?」
「べ、別に俺は……」

 オーナーは扉に鍵をかけカーテンを閉めた。そして服を脱ぎ机の上に座る。

「バイト続けてくれたらここ……使い放題よ?」
「あ……うぁ……」

 オーナーは机に片足を乗せ、割れ目を開いて誘ってきた。

「わかった。生で良いわ!」
「はっ!?」
「まだだめなの!? なら……膣内射精も許すわっ! これでどうかしら!」
「いやいやいや、オーナーには旦那さんが……」
「旦那? ああ、あいつは若い女にしか興味ないみたいでね。娘が産まれてから一度もしてないわ」
「……ごくり」

 オーナーは割れ目を弄りくちゅくちゅと淫らな音を響かせる。

「ねぇ……お願いよぉ~。私の事抱いて良いからバイト続けて? ね?」
「……」

 二時間後。

「ヤッバイ量射精したわねぇ……」
「す、すんません」
「あら、別に怒ってるわけじゃないのよ。私みたいなオバサンにこんなに興奮してくれて嬉しいわ」
「それは……うっあ」

 オーナーの指が蜜と白濁液にまみれた俺のモノに伸びる。

「バイト……、まだいてくれるわよね?」
「オ、オーナー……」
「あらあら、また硬くなってきたわ。一回じゃ足りなかったのね? 続けてくれるなら使い放題、さぁ……どうする?」

 俺が帰宅したのはそれから二時間経った後だった。

「お帰りなさいませご主人様っ!」
「あ、ああ」
「お仕事は辞めてこられましたか?」

 そう言う彼女の両肩に手を置き、俺はこう告げた。

「例えバイトでも仕事に対する責任があってだな……。代わりが見つかるまで辞められないって気付いたんだ。だから代わりが見つかるまで俺はバイトを続ける。これは義務だ、わかってくれ」
「そ、そうですか……。人間社会の事はわからないのでご主人様がそう言うならわかりました。私、ご主人様が自由になるまで待ちますっ!」
「ありがとな。あ、今日は暑かったから先に風呂に入ろうか」
「はいっ! では今日の一回目はお風呂でしましょうか」

 俺はまず湯船に浸かり彼女を抱えた。すると瞬く間にモノは天を貫き、彼女を発情させた。

「ご主人さまぁぁ……っ、硬いのが私の入り口にぃ……っ」
「腰落として良いよ」
「あっ……はぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!」

 俺がオッケーを出すと彼女は一気に腰を落としモノを咥え込んでいった。先ほどまでオーナーに包まれていた癖に、ずいぶん節操のないモノだった。

 そして翌日朝。俺はバイトに向かい、まずオーナーを抱いた。

「あぁぁぁぁぁぁぁっ! 今日もいっぱい射精てるっ! 昨日二回も膣内に射精されたのに足りなかったのっ!」
「だから昼開始なのに朝から来たんですよ。これ、残業代出ます?」
「いくらでも出すわっ! だから毎日朝から来てぇぇぇぇぇぇぇっ!」

 俺は朝から四時間オーナーとセックスを楽しみ、昼からバイトに入った。するとそこでオーナーの娘が話し掛けてきた。

「お疲れ様です~」
「あ、うん。お疲れ様」
「今日土曜なのにお客様少ないですよね~」
「そうだね。多分近くで祭りやってるからだよ」
「はい。あ~……私も行きたかったなぁ~。友達はみんな彼氏と言ってるんですよ? 私だけ彼氏いないし仕事だし……先輩っ、慰めて下さいよぉ~」
「仕方ないなぁ」

 今までの俺なら優しい言葉を掛けて終わるだった。だが彼女とオーナーの二人と経験を積んだ俺は少し調子に乗っていた。

「ひゃっ!? せ、せせせ先輩っ!?」
「よしよし、大丈夫だよ。焦らなくても彼氏はできるからね」
「あっ、やぁ……っ! 先輩……っ」

 俺はオーナーの娘を抱きしめ頭を撫でながら尻を揉んでいた。オーナーの娘は蕩けた表情になり、押し当てられていたモノに下腹部の擦りつけてきた。

「二人でトイレ掃除いこっか」 
「……ふぁい」

 俺はオーナーの娘をトイレに誘い、そこで後ろから激しく突き上げた。

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ! 先輩のが私の膣内にっ! 先輩っ、せんぱぁぁぁぁぁぁいっ!」
「くぅっ、締まるっ! これがJKの穴かっ!」

 オーナーの娘は可愛いとは言えない部類だが、穴は極上だった。俺はそこで大量に欲望を吐き出していった。

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ! せ、先輩っ、膣内に射精てますぅぅぅぅっ!」
「あ」

 俺は二人と生セックス生膣内射精をしていたため、オーナーの娘にも当たり前のように膣内射精してしまっていた。

「わ、悪い。さすがに膣内はまずかったよな」 
「い、いえ……っ。き、気持ち良かったから……だ、大丈夫ですっ! 先輩……、私の初めて先輩に奪われちゃいましたぁ……」

 モノを引き抜くとオーナーの娘の穴から血と混じりあった濃厚な白濁液が溢れだしてきた。

「こりゃまたずいぶん出たな……」
「あんっ」

 俺は尻を突きだしたままの彼女の割れ目に指を挿入し、精液を掻き出した。

「あっあっ! 指も気持ち良いぃぃぃぃっ!」
「……」

 俺は再び彼女を後ろから突き上げた。

「あぁぁぁぁぁっ! ま、また膣内にっ!!」
「くぅぅぅっ! 射精るっっっ!!」
「あっ──あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 再び彼女の子宮に濃厚な白濁液が注入されていく。彼女は身体を震わせながら子宮に注がれる快楽に酔いしれていた。

「な、膣内射精気持ち良いよぉ……っ、みんな今まで彼氏とこんな気持ち良いことしてたんだぁ……」
「っ、ふぅぅ……」
「あっ……抜けちゃったぁ……」

 再び割れ目から大量の白濁液が垂れる。どうやら付喪神とするようになってから俺の身体はおかしくなってしまったらしい。いくらやっても金玉が新鮮な精液を作り出す。

「なぁ……、今日は暇だしもう一回良いかな?」
「……ふぁい。あと一時間でバイト上がりなので……それまで……あっ!」

 それから一時間みっちり生で彼女を突きまくった。そして……。

「あっあっあっ! き、今日姿が見えなかったけどぉっ、どこにいたのぉっ」
「えっと……」
「あっ、待って! い、逝くっっっ!!」

 俺はオーナーの部屋で終業後のセックスをしていた。今オーナーは対面しながらソファーに座る俺の上で身を震わせていた。

「え? 私の娘としたの?」
「はい。なんかムラムラが治まらなくて」
「朝から私とあんなにセックスして……昼から娘とたっぷりセックスして……で、まだこの硬さ? あなたのこれどうなってるの?」
「絶倫なのかも。実はオーナーが俺の初めての女性なんで」
「えっ!?」

 嘘はいってない。人間ではオーナーが初めての相手だ。

「あらあらあら~……、私ったら年甲斐もなく童貞食べちゃってたのねぇ~」
「娘さんの処女は俺が食べましたけどね」
「ふふっ、私達……深い関係になりそうね。どう? 性社員にならない?」
「……は?」

 正社員ではない。性社員とはなんだ。

「あなたの仕事は私とセックスすること。ああ、娘も希望してきたら抱いてあげてね?」
「それで金もらえるんですか? むしろ最高なんですけど」
「もっと早くこのおちんぽ知ってたらねぇ……。時間を無駄にしたわ。でも……まだ反応してくれてるから大丈夫ね」
「オーナーは美人ですよ。あ、でもそろそろ帰らせて下さい。ペットがお腹空かせて待ってるんで」
「あんっ。仕方ないわね。明日も朝からお願いね?」
「はい」

 そして家に帰り付喪神を抱く。

「ご主人様~、もしかして私以外の女性とやってます?」
「な、なに言って……」
「あ、いや。別に構わないんですけどね? ただ……私捨てられないか不安で……」

 俺は付喪神の奥をノックしながらこう言った。

「捨てないよ。一生側にいてくれっ!」
「あっあっあっ! は、はいっ!! これからも毎日愛して下さいぃぃぃぃぃぃぃっ!」

 それから俺は毎日のようにオーナーと娘、付喪神とセックスする日々を過ごした。結果、オーナーと娘が俺の子を宿し、オーナーは離婚、娘は学校を退学する事になったのだが、どちらも後悔した様子はない。

「まさか娘と同じ相手に孕まされちゃうなんてねぇ。で、どっちと結婚する?」
「こらぁっ! 彼は私のなのっ!」
「え~? おばさんはまだ赤ちゃんできてないじゃない」
「お、おば!?」
「はははははっ」

 俺は笑いながら三人を両腕で抱えた。

「誰とも結婚はしないけどみんな俺のだよ。全員で幸せになろう」
「「「……はいっ!」」」

 こうして俺は付喪神との出会いで人生が変わったのだった。
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