46 / 71
第二章
第46話 幼馴染との再会
しおりを挟む
「サクタローさん……いっちゃうの?」
「ああ、エマ。行ってくるよ」
俺は目深にキャップをかぶりつつ、明かりの灯る玄関で我が家から出る準備を整えていた。
するとエマが、その柔らかくも優しげな輝きを秘めたヘーゼルの瞳を潤ませ、引き留めようと手を伸ばしてくる。
この子の頭には、亜麻色の髪と同色の犬っぽい獣耳が生えているのだが、今はペタンと完全に伏せられている。腰の後ろから伸びる尻尾も、力なくしょぼんと垂れ下がっていた。
「サクタロー……リリもいきたい」
「ごめんね、リリ。それは出来ないんだ」
エマと手をつなぎ、健気にも同行を希望するリリ。理知的な輝きを放つエメラルドグリーンの瞳も、悲しげにうっすらと濡れている。
この子の頭にも、黄金色の髪と同色の狐っぽい獣耳が生えているのだが、やはりペタンと伏せられていた。モフモフの尻尾も同様に力なく垂れている。
と、ここで。
ズボンをグイグイと引っ張られる感触を覚え、俺は視線を足元へ向ける。
「ちょっと、ルル……服が伸びちゃうから、あまり強く引っ張らないでね」
ルルが服を掴み、俺の体をよじ登ろうとしていた。無垢な輝きを宿すブルーの瞳をこちらに向け、抱っこしろと強く訴えかけてくる。
やはり頭に生えている猫っぽい獣耳は黒髪と同色の被毛に覆われており、しなやかな尻尾が腰の後ろで揺れている。
三者三様、それぞれとても個性的。しかし共通して、心根が純真で優しく思いやりがあって素直で愛嬌たっぷりで、俺にとってはもうすっかり天使の三姉妹である。
年齢は、長女のエマが六歳、次女のリリが五歳、末妹のルルが四歳、と聞いている。
ただし、体型は揃って小柄。これは、孤児という境遇ゆえに栄養不足だったせいだろう。
それでも、俺たちが出会ったあの日――我が家と異世界が繋がり、廃聖堂で初めてその姿を見たときと比べれば、少しふっくらとした印象だ。
服装だって大違い。当時のボロ布を脱ぎ去り、今は温かそうなパジャマを着ている。もうすぐ寝る時間だしね。
「サクタロー殿、任せてくれ。この私がしっかり見守っているからな」
エマたちの背後から、今度はサリアさんが声をかけてきた。
その手には、ビールの缶がしっかりと握られている……彼女はまだ十八歳だが、異世界では成人済みらしいので飲酒を許可していた。
そして俺と『奴隷契約』を結んでいるものの、御覧の通りのびのびと日々を過ごしている。晩酌はマストだ。
そんなサリアさんも獣人で、グレーアッシュの長い髪と同色の狼っぽい獣耳が頭に生えていた。もちろん、腰の後ろではモフモフの尻尾が揺れている。
服装は、もはやスウェットがトレードマーク。そうとう気に入ったようなので、インナーなども含めてネットでたくさん取り寄せてある。
「サクタローさん……いつかえってくる?」
「大丈夫、すぐだよ。だから、そんなに不安そうな顔しないで」
俺が靴を履くと、いよいよもってエマが悲しげな声を発する。続けて、リリと一緒にこちらへ飛び込んできたので、すかさず足にしがみついていたルルごと懐に抱き寄せた。そのまま「寝て待っていてね」と順番に頭を撫で回していく。
ちなみに、しばらくお別れみたいな空気が漂っているけど……俺はちょっと出かけてくるだけだ。
現在は夜の八時を過ぎたところなので、おそらく日付が変わる頃には帰ってこられる。けれど、うちの獣耳幼女たちは『一緒に眠れないのが寂しい』と可愛いことを言ってくれるのだ。
本当なら、俺も出かけたくない。が、今の生活を維持するためにもやるべきことは多い。なので、思いっきり後ろ髪を引かれながらも玄関の扉を開くのだった。
***
ウインカーを出し、ハンドルをきって本線へ合流する。
ナビの表示に一瞬だけ目をやり、アクセルを踏む右足に少し力を込める――俺は今、都内に所在する大学病院へ向かっていた。
愛車の国産SUVで高速道路を駆ければ、等間隔に並ぶ照明灯が後ろへ流れていく。
平日の夜ともあって、都心方面への道は空いている。この分なら、目的地までは一時間もかからず到着するだろう。概ねナビの予想通り。
ところで、何用で大学病院へ向かっているのかと言えば……実は、有名ITベンチャー企業の若手経営者にして幼馴染と連絡が取れたのだ。前にワイドショーで『再入院』などと報道されていた例の人物である。
実名表示のSNS経由でメッセージを送ってみたところ、すぐに返信がきた。それで、一度会おうという話になったのである。大学卒業後、なんとなく疎遠になってからは互いに電話番号が変わっていたので助かった。
ただし、相手は入院中で外出は困難。けれど、ヒマで仕方がないからと病院へ来るようお誘いを受けた。こんな時間の密会となったのは、一応マスコミへの対策を考慮して。
そんなわけで、目的地の付近に辿りついた俺は、目についたコインパーキングに車を止めた。外に出てドアを閉めたら、頭に手をやりキャップのかぶり心地を軽く整える。
別に悪いことをしているわけじゃないが、相手はワイドショーで取り上げられるレベルの有名人。なるべく目立たないに越したことはない。服装を含め、荷物を入れたトートバッグもダークカラーで統一してきた。
パーキングから数分ほど歩くと、目的の病院が間近に見えてくる。
時間も時間なので、建物の明かりは乏しい。正面の入口も薄暗く、とっくに締め切られている。そこで俺は、夜間救急受付の脇にある通用口から院内へ足を踏み入れた。
お目当ての人物は特別室(VIPルーム)に入院中で、こちらからであれば時間外でも面会が可能だそうだ。
カードキーがなければエレベーターの階層ボタンを押せないらしく、着いたら連絡する手筈になっている――のだが、どこからともなくタバコのニオイが漂ってきた。
なんとなく気になって、俺はその出元を辿る。
どうやら、コートヤードからのようだ……と再び自動ドアをくぐって芝生が敷かれた庭へ足を踏み出した途端、思わず笑みを浮かべてしまった。
頼りない街灯のスポットを浴びるベンチに、一人の男性が腰掛けていた。
キリッとした顔立ちのアラサーだ。服装は厚手のコートにサンダルと、なんともミスマッチ。
ぷかぷかと、退屈そうに口から白い煙を吐き出している。普通の紙巻きタバコを吸っている人を久々にみたな。
それと数年ぶりに直接会ってより実感したけど、お互い老けたなあ……特に相手は、頭髪がかなり寂しくなっている。
とにかく、お目当ての人物で間違いない。彼こそが、有名ITベンチャー企業の若手経営者にして幼馴染――その名を『山本誠司(やまもと・せいじ)』という。
「ああ、エマ。行ってくるよ」
俺は目深にキャップをかぶりつつ、明かりの灯る玄関で我が家から出る準備を整えていた。
するとエマが、その柔らかくも優しげな輝きを秘めたヘーゼルの瞳を潤ませ、引き留めようと手を伸ばしてくる。
この子の頭には、亜麻色の髪と同色の犬っぽい獣耳が生えているのだが、今はペタンと完全に伏せられている。腰の後ろから伸びる尻尾も、力なくしょぼんと垂れ下がっていた。
「サクタロー……リリもいきたい」
「ごめんね、リリ。それは出来ないんだ」
エマと手をつなぎ、健気にも同行を希望するリリ。理知的な輝きを放つエメラルドグリーンの瞳も、悲しげにうっすらと濡れている。
この子の頭にも、黄金色の髪と同色の狐っぽい獣耳が生えているのだが、やはりペタンと伏せられていた。モフモフの尻尾も同様に力なく垂れている。
と、ここで。
ズボンをグイグイと引っ張られる感触を覚え、俺は視線を足元へ向ける。
「ちょっと、ルル……服が伸びちゃうから、あまり強く引っ張らないでね」
ルルが服を掴み、俺の体をよじ登ろうとしていた。無垢な輝きを宿すブルーの瞳をこちらに向け、抱っこしろと強く訴えかけてくる。
やはり頭に生えている猫っぽい獣耳は黒髪と同色の被毛に覆われており、しなやかな尻尾が腰の後ろで揺れている。
三者三様、それぞれとても個性的。しかし共通して、心根が純真で優しく思いやりがあって素直で愛嬌たっぷりで、俺にとってはもうすっかり天使の三姉妹である。
年齢は、長女のエマが六歳、次女のリリが五歳、末妹のルルが四歳、と聞いている。
ただし、体型は揃って小柄。これは、孤児という境遇ゆえに栄養不足だったせいだろう。
それでも、俺たちが出会ったあの日――我が家と異世界が繋がり、廃聖堂で初めてその姿を見たときと比べれば、少しふっくらとした印象だ。
服装だって大違い。当時のボロ布を脱ぎ去り、今は温かそうなパジャマを着ている。もうすぐ寝る時間だしね。
「サクタロー殿、任せてくれ。この私がしっかり見守っているからな」
エマたちの背後から、今度はサリアさんが声をかけてきた。
その手には、ビールの缶がしっかりと握られている……彼女はまだ十八歳だが、異世界では成人済みらしいので飲酒を許可していた。
そして俺と『奴隷契約』を結んでいるものの、御覧の通りのびのびと日々を過ごしている。晩酌はマストだ。
そんなサリアさんも獣人で、グレーアッシュの長い髪と同色の狼っぽい獣耳が頭に生えていた。もちろん、腰の後ろではモフモフの尻尾が揺れている。
服装は、もはやスウェットがトレードマーク。そうとう気に入ったようなので、インナーなども含めてネットでたくさん取り寄せてある。
「サクタローさん……いつかえってくる?」
「大丈夫、すぐだよ。だから、そんなに不安そうな顔しないで」
俺が靴を履くと、いよいよもってエマが悲しげな声を発する。続けて、リリと一緒にこちらへ飛び込んできたので、すかさず足にしがみついていたルルごと懐に抱き寄せた。そのまま「寝て待っていてね」と順番に頭を撫で回していく。
ちなみに、しばらくお別れみたいな空気が漂っているけど……俺はちょっと出かけてくるだけだ。
現在は夜の八時を過ぎたところなので、おそらく日付が変わる頃には帰ってこられる。けれど、うちの獣耳幼女たちは『一緒に眠れないのが寂しい』と可愛いことを言ってくれるのだ。
本当なら、俺も出かけたくない。が、今の生活を維持するためにもやるべきことは多い。なので、思いっきり後ろ髪を引かれながらも玄関の扉を開くのだった。
***
ウインカーを出し、ハンドルをきって本線へ合流する。
ナビの表示に一瞬だけ目をやり、アクセルを踏む右足に少し力を込める――俺は今、都内に所在する大学病院へ向かっていた。
愛車の国産SUVで高速道路を駆ければ、等間隔に並ぶ照明灯が後ろへ流れていく。
平日の夜ともあって、都心方面への道は空いている。この分なら、目的地までは一時間もかからず到着するだろう。概ねナビの予想通り。
ところで、何用で大学病院へ向かっているのかと言えば……実は、有名ITベンチャー企業の若手経営者にして幼馴染と連絡が取れたのだ。前にワイドショーで『再入院』などと報道されていた例の人物である。
実名表示のSNS経由でメッセージを送ってみたところ、すぐに返信がきた。それで、一度会おうという話になったのである。大学卒業後、なんとなく疎遠になってからは互いに電話番号が変わっていたので助かった。
ただし、相手は入院中で外出は困難。けれど、ヒマで仕方がないからと病院へ来るようお誘いを受けた。こんな時間の密会となったのは、一応マスコミへの対策を考慮して。
そんなわけで、目的地の付近に辿りついた俺は、目についたコインパーキングに車を止めた。外に出てドアを閉めたら、頭に手をやりキャップのかぶり心地を軽く整える。
別に悪いことをしているわけじゃないが、相手はワイドショーで取り上げられるレベルの有名人。なるべく目立たないに越したことはない。服装を含め、荷物を入れたトートバッグもダークカラーで統一してきた。
パーキングから数分ほど歩くと、目的の病院が間近に見えてくる。
時間も時間なので、建物の明かりは乏しい。正面の入口も薄暗く、とっくに締め切られている。そこで俺は、夜間救急受付の脇にある通用口から院内へ足を踏み入れた。
お目当ての人物は特別室(VIPルーム)に入院中で、こちらからであれば時間外でも面会が可能だそうだ。
カードキーがなければエレベーターの階層ボタンを押せないらしく、着いたら連絡する手筈になっている――のだが、どこからともなくタバコのニオイが漂ってきた。
なんとなく気になって、俺はその出元を辿る。
どうやら、コートヤードからのようだ……と再び自動ドアをくぐって芝生が敷かれた庭へ足を踏み出した途端、思わず笑みを浮かべてしまった。
頼りない街灯のスポットを浴びるベンチに、一人の男性が腰掛けていた。
キリッとした顔立ちのアラサーだ。服装は厚手のコートにサンダルと、なんともミスマッチ。
ぷかぷかと、退屈そうに口から白い煙を吐き出している。普通の紙巻きタバコを吸っている人を久々にみたな。
それと数年ぶりに直接会ってより実感したけど、お互い老けたなあ……特に相手は、頭髪がかなり寂しくなっている。
とにかく、お目当ての人物で間違いない。彼こそが、有名ITベンチャー企業の若手経営者にして幼馴染――その名を『山本誠司(やまもと・せいじ)』という。
175
あなたにおすすめの小説
授かったスキルが【草】だったので家を勘当されたから悲しくてスキルに不満をぶつけたら国に恐怖が訪れて草
ラララキヲ
ファンタジー
(※[両性向け]と言いたい...)
10歳のグランは家族の見守る中でスキル鑑定を行った。グランのスキルは【草】。草一本だけを生やすスキルに親は失望しグランの為だと言ってグランを捨てた。
親を恨んだグランはどこにもぶつける事の出来ない気持ちを全て自分のスキルにぶつけた。
同時刻、グランを捨てた家族の居る王都では『謎の笑い声』が響き渡った。その笑い声に人々は恐怖し、グランを捨てた家族は……──
※確認していないので二番煎じだったらごめんなさい。急に思いついたので書きました!
※「妻」に対する暴言があります。嫌な方は御注意下さい※
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げています。
お前を愛することはないと言われたので、姑をハニトラに引っ掛けて婚家を内側から崩壊させます
碧井 汐桜香
ファンタジー
「お前を愛することはない」
そんな夫と
「そうよ! あなたなんか息子にふさわしくない!」
そんな義母のいる伯爵家に嫁いだケリナ。
嫁を大切にしない?ならば、内部から崩壊させて見せましょう
過労死した家具職人、異世界で快適な寝具を作ったら辺境の村が要塞になりました ~もう働きたくないので、面倒ごとは自動迎撃ベッドにお任せします
☆ほしい
ファンタジー
ブラック工房で働き詰め、最後は作りかけの椅子の上で息絶えた家具職人の木崎巧(キザキ・タクミ)。
目覚めると、そこは木材資源だけは豊富な異世界の貧しい開拓村だった。
タクミとして新たな生を得た彼は、もう二度とあんな働き方はしないと固く誓う。
最優先事項は、自分のための快適な寝具の確保。
前世の知識とこの世界の素材(魔石や魔物の皮)を組み合わせ、最高のベッド作りを開始する。
しかし、完成したのは侵入者を感知して自動で拘束する、とんでもない性能を持つ魔法のベッドだった。
そのベッドが村をゴブリンの襲撃から守ったことで、彼の作る家具は「快適防衛家具」として注目を集め始める。
本人はあくまで安眠第一でスローライフを望むだけなのに、貴族や商人から面倒な依頼が舞い込み始め、村はいつの間にか彼の家具によって難攻不落の要塞へと姿を変えていく。
美人同僚のおまけとして異世界召喚された私、無能扱いされ王城から追い出される。私の才能を見出してくれた辺境伯様と一緒に田舎でのんびりスローライ
さくら
恋愛
美人な同僚の“おまけ”として異世界に召喚された私。けれど、無能だと笑われ王城から追い出されてしまう――。
絶望していた私を拾ってくれたのは、冷徹と噂される辺境伯様でした。
荒れ果てた村で彼の隣に立ちながら、料理を作り、子供たちに針仕事を教え、少しずつ居場所を見つけていく私。
優しい言葉をかけてくれる領民たち、そして、時折見せる辺境伯様の微笑みに、胸がときめいていく……。
華やかな王都で「無能」と追放された女が、辺境で自分の価値を見つけ、誰よりも大切に愛される――。
異世界ネットスーパー始めました。〜家事万能スパダリ主夫、嫁のために世界を幸せにする〜
きっこ
ファンタジー
家事万能の主夫が、異世界のものを取り寄せられる異世界ネットスーパーを使ってお嫁ちゃんを癒やしつつも、有名になっていく話です。
AIと一緒に作りました。私の読みたいを共有します
感想もらえたら飛んで喜びます。
(おぼろ豆腐メンタルなので厳しいご意見はご勘弁下さい)
カクヨムにも掲載予定
異世界に召喚されたけど、戦えないので牧場経営します~勝手に集まってくる動物達が、みんな普通じゃないんだけど!?~
黒蓬
ファンタジー
白石悠真は、ある日突然異世界へ召喚される。しかし、特別なスキルとして授かったのは「牧場経営」。戦えない彼は、与えられた土地で牧場を経営し、食料面での貢献を望まれる。ところが、彼の牧場には不思議な動物たちが次々と集まってきて――!? 異世界でのんびり牧場ライフ、始まります!
ゴミ鑑定だと追放された元研究者、神眼と植物知識で異世界最高の商会を立ち上げます
黒崎隼人
ファンタジー
元植物学の研究者、相川慧(あいかわ けい)が転生して得たのは【素材鑑定】スキル。――しかし、その効果は素材の名前しか分からず「ゴミ鑑定」と蔑まれる日々。所属ギルド「紅蓮の牙」では、ギルドマスターの息子・ダリオに無能と罵られ、ついには濡れ衣を着せられて追放されてしまう。
だが、それは全ての始まりだった! 誰にも理解されなかったゴミスキルは、慧の知識と経験によって【神眼鑑定】へと進化! それは、素材に隠された真の効果や、奇跡の組み合わせ(レシピ)すら見抜く超チートスキルだったのだ!
捨てられていたガラクタ素材から伝説級ポーションを錬金し、瞬く間に大金持ちに! 慕ってくれる仲間と大商会を立ち上げ、追放された男が、今、圧倒的な知識と生産力で成り上がる! 一方、慧を追い出した元ギルドは、偽物の薬草のせいで自滅の道をたどり……?
無能と蔑まれた生産職の、痛快無比なざまぁ&成り上がりファンタジー、ここに開幕!
「無能な妻」と蔑まれた令嬢は、離婚後に隣国の王子に溺愛されました。
腐ったバナナ
恋愛
公爵令嬢アリアンナは、魔力を持たないという理由で、夫である侯爵エドガーから無能な妻と蔑まれる日々を送っていた。
魔力至上主義の貴族社会で価値を見いだされないことに絶望したアリアンナは、ついに離婚を決断。
多額の慰謝料と引き換えに、無能な妻という足枷を捨て、自由な平民として辺境へと旅立つ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる