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第二章
第71話 ちょっと反省の獣耳幼女たち
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「落ち着いてよ、セイちゃん。大丈夫、加齢臭じゃないから。あの子たち、タバコの臭いに慣れてなくてビックリしちゃったみたい。それにほら、子どもは臭いに敏感だっていうしさ」
我が家では誰もタバコを吸わないし、異世界で見た覚えもない。だから、初めて嗅いだせいもあって驚いてしまったのだ。
まして獣人は嗅覚や聴覚が鋭い傾向にあるそうなので、過剰に反応してしまったのだろう。そもそも子どもは臭いを感じやすいと聞く。
「臭いに敏感……まあ、加齢臭じゃないだけマシか。それにしても、すいぶんと美形だったな。しかも三人とも外国の子か」
セイちゃんはふらつきながらも立ち上がり、チラリと居間の方へ視線を送る。
気になって当然だ。うちの獣耳幼女たちは天使だからね。三人ともお風呂が大好きで、出会ったときと比べてすっかり見違えている。
でも、俺がさっきみたいに避けられたらショックすぎて立ち直れないだろうな……ニオイには、これまで以上に気をつけよう。年齢的にも敏感なところだしね。
「ていうか、この際だから禁煙でもしたら? 健康にも良くないでしょ」
「禁煙ねえ。ちびっ子たちに嫌われたくないから、ちょっと頑張ってみるかな。もしくは加熱式タバコにするか……ところで、肝心の毛髪薬は?」
「あ、はいはい。これね、割らないように気をつけて。念のため二本入れておいたから」
玄関の靴棚の上にあらかじめ用意しておいたトートバッグを渡す。中には、毛髪薬の薬筒が二本入っている。緩衝材として、厚めのタオルでしっかりくるんでおいた。
これで我が家のストックは切れたから、また注文しないと。ついでに、擬人薬の方も多めに追加しておこう。ゴルドさんの商会に在庫があるといいんだけど。
「オーケー、確かに受け取りました。じゃあサクちゃん、例の『分量の調査』の方はよろしくね。進捗はこまめに連絡すること」
トートバッグを大事そうに抱えながら、念を押してくるセイちゃん。
毛髪薬の使用に伴う発光現象、それに強烈すぎる効き目。この二点が、製品化するにあたりまずネックとなった。
そこでサリアさんに軽く相談してみたところ、『少量の使用なら発光と効き目を抑えられるのでは』とアドバイスをもらえた。
結果、俺がそのギリギリのラインを調査することになったのだ……が、のんびりし過ぎてまったく進んでいない。というか、手を付けてすらいなかったりする。
もっとも、やろうと思えば検証はすぐに済む。髪の一部をバリカンで刈り、薄く塗りつつ発光と効果の有無を確認するだけだ。時間のあるときにでも試すとしよう。
「それにしても、魔法みたいな効き目の毛髪薬に、お世話することになった幼女たち、ねえ……サクちゃん。いい加減、何が起こっているのか詳しく説明してくれてもいいんじゃない?」
セイちゃんには、俺に与えられた奇跡みたいな日々の話をものすごくふんわりと伝えてある。核心には触れず、何重にもオブラートで包んだ状態だ。
けれど、そろそろ秘密を明かす頃合いかもね。
とはいえ、せっかくの奇跡のお裾分けだ。
どうせなら、いきなり異世界に連れて行くのはどうだろう。
とびっきりのサプライズ。間違いなく、面白い顔を見られるはず。時期は、毛髪薬の検証が落ち着いてからにするか。
俺はざっと考えをまとめ、笑顔を浮かべつつこう答える。
「もう少し経ったらすべて打ち明けるから、楽しみに待っててよ。ガラッと人生観が変わるような体験をお約束します」
「なんだそれ。まあ、いいけどさ。あ、そうそう。真珠の件で、老松さんがお礼をって――」
本題が済んだら、近況報告がてらの雑談を楽しむ。ただセイちゃんはこの後に用事があるらしく、キリのいいところで話を打ち切った。
すると、ちょうどそのタイミングで。
背後から、「サクタローさん……?」とエマの声が聞こえてきた。
振り返り、思わず笑みを浮かべてしまった。獣耳幼女たちが居間の戸口から顔を覗かせていたのだ。あまりに微笑ましい光景なものだから、セイちゃんまで目尻を下げてしまっている。
「どうしたのかな、エマ。何かあった?」
「ううん……おはなし、まだかなって」
どうやら寂しくなってしまったようだ。居間にいるはずのサリアさんとフィーナさんではなく、俺に甘えてくれていると思うと堪らなく嬉しくなる。
では、そろそろお別れしますか。
「ちょうど、この人が帰るところだったんだ。三人とも、お別れ言えるかな?」
「リリいえる! バイバイ、くさいおじさん!」
真っ先に口走ったリリが手を振ってくれた。エマも控えめにバイバイしてくれている。セイちゃんは、泣き笑いで応えてくれた。
ただ一人、ルルだけはどこか距離を保つようにじっと固まっている。我が家に知らない人が来たから緊張しているのかも。縄張りに他のネコが入ってきたみたいな。
そういえば三人とも、日本で来客の顔を見たのは今日が初めてだ。ネット通販の荷物はいつも置き配だから。
「それじゃあサクちゃん、俺は行くわ。ちびっ子たちもまたなー。今度はたくさんお土産もってくるよ」
「わかった、楽しみにしてる。気をつけて帰ってね。こっちもまたすぐ連絡する」
別れを告げ、我が家を後にするセイちゃん。
見送りは断られたので、俺はそのまま見送った。そして、ガチャンと扉が閉まるや否や。
「むうぅぅ~!」
小さな怪獣の唸り声が聞こえてきたかと思えば、足にトンと衝撃が。見れば、ルルが張り付いている。ちょっとご機嫌斜めみたい。
俺は苦笑いしつつ抱き上げ、その顔を覗き込む。
「ルル、急にどうしたの? 何かいやになっちゃったのかな」
「しらないヒトがきたから、びっくりしたのかなぁ」
少し遅れて足に引っ付くエマが代弁してくれた。ルルに「そうなの?」と聞いてみるも、むうむう唸りながら俺の胸元に頭をグリグリするばかり。
これは多分、セイちゃんに人見知りしていたんだね。気持ちを上手く言葉にできないところも可愛らしい。
リリも足に引っ付きながら、どこかホッとした調子で「やっとあそべる!」と声を上げた。
この子たちは、大人の男性があまり得意じゃないのかも。よく考えると、ゴルドさんたちにもあまり懐いてない気がする。反対に、サリアさんやフィーナさんには抵抗がないみたいだけど。
「そっかあ。三人とも、驚かせてごめんね。でも、さっきのおじさんは俺のお兄ちゃんみたいな人なんだよ」
「サクタローさんのおにいちゃん……?」
「リリたちといっしょ?」
「そう、お兄ちゃん。だから、少しだけ優しくしてあげてほしいな」
俺の言葉を受け、ふと考え込むような仕草をみせる三人。それぞれぱちくり視線を交わし、何やらコンタクトを取っているようにも見えた。この子たち特有の以心伝心コミュニケーションだ。それから、揃ってしょんぼりした表情を浮かべる。
「サクタローさん、ごめんなさい……」
急に謝罪を口にするエマ。リリとルルも、一緒にごめんなさいしてくれた。
いったいどうしたのか穏やかに尋ねてみれば、「あのおじさんにイジワルしちゃった」と消沈した声で説明してくれた。
そうか。例のクサイ発言で、『セイちゃんを傷つけてしまったかもしれない』と気づいたんだね。それで、ここまで落ち込んでしまったのだ。
本当だったら軽く窘める場面だろうけど、俺は迷わず「あまり気にしなくていいよ」と声をかける。
だって、臭かったのは事実だもの。子どもにとって、まして獣人であれば我慢できなかったとしても無理はない。たとえ獣耳と尻尾は引っ込んでいようと、嗅覚の敏感さに変わりはないのだ。
それなのに三人は反省したばかりか、次に会ったら直接謝ると約束までしてくれた……これ、どう考えても天使だよね。優しさの大天使だわ。
ルルを下ろしてから、順番に頭を撫で回しつつ褒め倒す。最後にガバっとまとめて抱きしめれば、『きゃー!』と明るい声が玄関に響く。
ついでに居間から聞こえてきた、サリアさんの「干し柿食べていいかー?」という問いかけと、フィーナさんの「お茶のおかわりいただけますかー?」というお願いに対し、俺は「いいですよー」と返事をするのだった。
我が家では誰もタバコを吸わないし、異世界で見た覚えもない。だから、初めて嗅いだせいもあって驚いてしまったのだ。
まして獣人は嗅覚や聴覚が鋭い傾向にあるそうなので、過剰に反応してしまったのだろう。そもそも子どもは臭いを感じやすいと聞く。
「臭いに敏感……まあ、加齢臭じゃないだけマシか。それにしても、すいぶんと美形だったな。しかも三人とも外国の子か」
セイちゃんはふらつきながらも立ち上がり、チラリと居間の方へ視線を送る。
気になって当然だ。うちの獣耳幼女たちは天使だからね。三人ともお風呂が大好きで、出会ったときと比べてすっかり見違えている。
でも、俺がさっきみたいに避けられたらショックすぎて立ち直れないだろうな……ニオイには、これまで以上に気をつけよう。年齢的にも敏感なところだしね。
「ていうか、この際だから禁煙でもしたら? 健康にも良くないでしょ」
「禁煙ねえ。ちびっ子たちに嫌われたくないから、ちょっと頑張ってみるかな。もしくは加熱式タバコにするか……ところで、肝心の毛髪薬は?」
「あ、はいはい。これね、割らないように気をつけて。念のため二本入れておいたから」
玄関の靴棚の上にあらかじめ用意しておいたトートバッグを渡す。中には、毛髪薬の薬筒が二本入っている。緩衝材として、厚めのタオルでしっかりくるんでおいた。
これで我が家のストックは切れたから、また注文しないと。ついでに、擬人薬の方も多めに追加しておこう。ゴルドさんの商会に在庫があるといいんだけど。
「オーケー、確かに受け取りました。じゃあサクちゃん、例の『分量の調査』の方はよろしくね。進捗はこまめに連絡すること」
トートバッグを大事そうに抱えながら、念を押してくるセイちゃん。
毛髪薬の使用に伴う発光現象、それに強烈すぎる効き目。この二点が、製品化するにあたりまずネックとなった。
そこでサリアさんに軽く相談してみたところ、『少量の使用なら発光と効き目を抑えられるのでは』とアドバイスをもらえた。
結果、俺がそのギリギリのラインを調査することになったのだ……が、のんびりし過ぎてまったく進んでいない。というか、手を付けてすらいなかったりする。
もっとも、やろうと思えば検証はすぐに済む。髪の一部をバリカンで刈り、薄く塗りつつ発光と効果の有無を確認するだけだ。時間のあるときにでも試すとしよう。
「それにしても、魔法みたいな効き目の毛髪薬に、お世話することになった幼女たち、ねえ……サクちゃん。いい加減、何が起こっているのか詳しく説明してくれてもいいんじゃない?」
セイちゃんには、俺に与えられた奇跡みたいな日々の話をものすごくふんわりと伝えてある。核心には触れず、何重にもオブラートで包んだ状態だ。
けれど、そろそろ秘密を明かす頃合いかもね。
とはいえ、せっかくの奇跡のお裾分けだ。
どうせなら、いきなり異世界に連れて行くのはどうだろう。
とびっきりのサプライズ。間違いなく、面白い顔を見られるはず。時期は、毛髪薬の検証が落ち着いてからにするか。
俺はざっと考えをまとめ、笑顔を浮かべつつこう答える。
「もう少し経ったらすべて打ち明けるから、楽しみに待っててよ。ガラッと人生観が変わるような体験をお約束します」
「なんだそれ。まあ、いいけどさ。あ、そうそう。真珠の件で、老松さんがお礼をって――」
本題が済んだら、近況報告がてらの雑談を楽しむ。ただセイちゃんはこの後に用事があるらしく、キリのいいところで話を打ち切った。
すると、ちょうどそのタイミングで。
背後から、「サクタローさん……?」とエマの声が聞こえてきた。
振り返り、思わず笑みを浮かべてしまった。獣耳幼女たちが居間の戸口から顔を覗かせていたのだ。あまりに微笑ましい光景なものだから、セイちゃんまで目尻を下げてしまっている。
「どうしたのかな、エマ。何かあった?」
「ううん……おはなし、まだかなって」
どうやら寂しくなってしまったようだ。居間にいるはずのサリアさんとフィーナさんではなく、俺に甘えてくれていると思うと堪らなく嬉しくなる。
では、そろそろお別れしますか。
「ちょうど、この人が帰るところだったんだ。三人とも、お別れ言えるかな?」
「リリいえる! バイバイ、くさいおじさん!」
真っ先に口走ったリリが手を振ってくれた。エマも控えめにバイバイしてくれている。セイちゃんは、泣き笑いで応えてくれた。
ただ一人、ルルだけはどこか距離を保つようにじっと固まっている。我が家に知らない人が来たから緊張しているのかも。縄張りに他のネコが入ってきたみたいな。
そういえば三人とも、日本で来客の顔を見たのは今日が初めてだ。ネット通販の荷物はいつも置き配だから。
「それじゃあサクちゃん、俺は行くわ。ちびっ子たちもまたなー。今度はたくさんお土産もってくるよ」
「わかった、楽しみにしてる。気をつけて帰ってね。こっちもまたすぐ連絡する」
別れを告げ、我が家を後にするセイちゃん。
見送りは断られたので、俺はそのまま見送った。そして、ガチャンと扉が閉まるや否や。
「むうぅぅ~!」
小さな怪獣の唸り声が聞こえてきたかと思えば、足にトンと衝撃が。見れば、ルルが張り付いている。ちょっとご機嫌斜めみたい。
俺は苦笑いしつつ抱き上げ、その顔を覗き込む。
「ルル、急にどうしたの? 何かいやになっちゃったのかな」
「しらないヒトがきたから、びっくりしたのかなぁ」
少し遅れて足に引っ付くエマが代弁してくれた。ルルに「そうなの?」と聞いてみるも、むうむう唸りながら俺の胸元に頭をグリグリするばかり。
これは多分、セイちゃんに人見知りしていたんだね。気持ちを上手く言葉にできないところも可愛らしい。
リリも足に引っ付きながら、どこかホッとした調子で「やっとあそべる!」と声を上げた。
この子たちは、大人の男性があまり得意じゃないのかも。よく考えると、ゴルドさんたちにもあまり懐いてない気がする。反対に、サリアさんやフィーナさんには抵抗がないみたいだけど。
「そっかあ。三人とも、驚かせてごめんね。でも、さっきのおじさんは俺のお兄ちゃんみたいな人なんだよ」
「サクタローさんのおにいちゃん……?」
「リリたちといっしょ?」
「そう、お兄ちゃん。だから、少しだけ優しくしてあげてほしいな」
俺の言葉を受け、ふと考え込むような仕草をみせる三人。それぞれぱちくり視線を交わし、何やらコンタクトを取っているようにも見えた。この子たち特有の以心伝心コミュニケーションだ。それから、揃ってしょんぼりした表情を浮かべる。
「サクタローさん、ごめんなさい……」
急に謝罪を口にするエマ。リリとルルも、一緒にごめんなさいしてくれた。
いったいどうしたのか穏やかに尋ねてみれば、「あのおじさんにイジワルしちゃった」と消沈した声で説明してくれた。
そうか。例のクサイ発言で、『セイちゃんを傷つけてしまったかもしれない』と気づいたんだね。それで、ここまで落ち込んでしまったのだ。
本当だったら軽く窘める場面だろうけど、俺は迷わず「あまり気にしなくていいよ」と声をかける。
だって、臭かったのは事実だもの。子どもにとって、まして獣人であれば我慢できなかったとしても無理はない。たとえ獣耳と尻尾は引っ込んでいようと、嗅覚の敏感さに変わりはないのだ。
それなのに三人は反省したばかりか、次に会ったら直接謝ると約束までしてくれた……これ、どう考えても天使だよね。優しさの大天使だわ。
ルルを下ろしてから、順番に頭を撫で回しつつ褒め倒す。最後にガバっとまとめて抱きしめれば、『きゃー!』と明るい声が玄関に響く。
ついでに居間から聞こえてきた、サリアさんの「干し柿食べていいかー?」という問いかけと、フィーナさんの「お茶のおかわりいただけますかー?」というお願いに対し、俺は「いいですよー」と返事をするのだった。
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